徹底解説！シルキークォーツの意味・効果・浄化方法・見分け方

シルキークォーツは、それ自体が非常に浄化力の高い、パワーストーンのひとつです。見た目は、水の入ったコップに、雪を混ぜたようなホワイトをしています。どことなく心がきれいになるようなシルキークォーツ、その意味や効果、浄化方法についてご紹介いたします。

シルキークォーツは、大部分が水晶でできています。水晶の結晶の中に、「角閃石」の結晶が入り込み、白濁して見えるもの。これを、シルキークォーツと呼んでいます。

シルキークォーツと混同されやすいものとして、「ミルキークォーツ」と呼ばれている天然石もあります。人によっては、「同じものだ」と解釈していることもありますが、実は内包されている物質が違いますので、「違う石である」とするのが正解です。

水晶の内部の、角閃石の配合度合いによって、シルキークォーツの見た目は変わります。ほとんど真っ白に見えるものから、針のような角閃石が見えるもの、濁った氷水のように見えるもの。半透明のもの。白濁した様子が絹のように見えますので、和名は「絹水晶」となっています。

シルキークォーツは、ヒーリング、つまり癒しや浄化の力が非常に高いといわれている天然石です。

カラーセラピーにおいて、「白」は「白紙に戻す、ゼロに戻す」という意味合いのある色ですが、シルキークォーツもまた同じような意味合いを持っています。こじれてしまった関係や、もつれてしまった感情をまっすぐに戻し、いわば初期化して、1から始めなおすためのパワーストーン。それがシルキークォーツなのです。

したがってシルキークォーツには、乱れた心を落ち着けたり、良くない運勢を断ち切って再出発をするための石、という意味合いもあります。これまで不運が続いてきた人や、新しく何かを始めたい人、人生のリスタートを切りたい人などに非常におすすめのパワーストーンです。そのほかにも、心を癒やされたい、肉体的な疲労を乗り越えたいというようなときにも利用することができるでしょう。

シルキークォーツの石言葉は、「過去の罪」そして「トラウマの軽減」の2つが挙げられます。これらの石言葉からも、シルキークォーツという石には「何かをリセットする」ことが求められているのが、よくわかりますね。

シルキークォーツの効果はいくつかありますが、代表的なものが、「沈静化」の効果です。
乱れた心を、癒やして落ち着けたり、あるいはごちゃごちゃになってしまった人間関係を、すっきりと落ち着かせたり、モヤモヤとする気持ちを切り替えたり。何かしら不都合なものを、霧の中に包み込むように隠してしまい、そこから新しい出発をしよう……というようなときには、シルキークォーツは非常に適している石です。初心に返ったり、童心を取り戻したりするようなときにも、効果を発揮すると言われています。

また、心を落ち着けることと関連して、より思慮深く、洞察力をもってものごとに当たることができる……という効果も期待できます。恋愛においては相手をよく冷静に観察し、自分に合った人を見つけたり、相手の魅力を認識することにも、力を貸してくれるでしょう。
自分のからだの中の、エネルギーのバランスを落ち着け、全体的な運気を向上させる効果もあると言われているのです。

※これらの効果は現代医学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

シルキークォーツは、本体が水晶でできています。そのため、無色透明の、普通の水晶との相性は抜群に良いと言えるでしょう。シルキークォーツと水晶との組み合わせは、全体運の向上、それまでの悪運の切り捨てと再出発などに効果を発揮する可能性が高いようです。そのほか、自分自身の精神レベルを向上させたい場合なども、無色の水晶との組み合わせがおすすめです。

自分の精神レベルを引き上げたいと考えている人には、透明の水晶のほかにも、さらにレインボーオーラや、アクアオーラと組み合わせるのもおすすめです。いずれも自分を高める石として、シルキークォーツとは好相性であると言えます。
癒しの効果を求めたい場合には、これらのオーラ系と言われる水晶ではなく、むしろアゲートに属するブルーレースや、柔らかなオーラを持つカルセドニーと組み合わせると良いでしょう。

シルキークォーツは、恋愛面でもその効果を期待される部分がありますが、シルキークォーツを使って恋愛運を高めたいなら、相性が良いのはロードクロサイト（インカローズ）やローズクォーツです。この2つの石は、いずれもピンク色をしていますが、色の濃淡がありますので、好みで決めても良いでしょう。恋愛の出会い運をアップする、ピンクカルセドニーとの組み合わせもおすすめです。

シルキークォーツは、太陽光との相性が悪く、太陽光による浄化は適していないと言われています。

おすすめの浄化方法は月光浴、もしくは、水晶クラスターによる浄化です。水晶による浄化は同じ水晶どうし、相性もよく手軽に実行することができるでしょう。セージによる燻煙や浴水、レイキによる浄化も可能です。

シルキークォーツは英名の鉱物名であり、和名を「絹水晶」と呼びます。
別名は、定着したものはありませんが、稀に「エンジェルクォーツ」と呼ばれていることもあるようです。

似た名前のもので、「ミルキークォーツ」というものがありますが、これは別の天然石になりますので、間違えないように注意が必要ですね。

シルキークォーツの主な産地は、ブラジルです。

鉱物名：シルキークォーツ
別名：エンジェルクォーツ
主な産地：ブラジル他
化学組成：SiO2
結晶系：三方晶系
色：ほぼ無色～白濁色
硬度：7

シルキークォーツは流通量がさほど多くはありませんが、偽物もとりたてて騒がれるほどは発見されていません。むしろ、他の似た天然石と、シルキークォーツを間違えてしまう、ということはあるようです。

難しいのは、シルキークォーツには様々な色合いがあるというところ。色はこうであると、完全に定まっていれば分かりやすいのですが、シルキークォーツは「少し白濁した透明」のものもあれば、「ほとんど向こうが見えないほど真っ白」なものもあります。

いくつか、似た天然石を挙げて、特徴をご紹介致します。

たとえば「ホワイトカルセドニー」。この石は、様々な色のあるカルセドニーの中でも、白いものだけを指して、ホワイトカルセドニーと呼ばれています。ホワイトカルセドニーは、向こう側が透けて見えそうで、しかしぎりぎり透けて見えることのない、ミルキーな半透明色をしています。色合いは水で薄められたミルクのように均一で、場所によって色が変化するようなことがありません。また「透明なものが白濁した」という印象を不思議と与えないのが、ホワイトカルセドニーの特徴です。シルキークォーツはこれに比較して、「もとは透明だった水晶に、内包物が入りこみ白濁している」ということを比較的感じやすいと言えるでしょう。

カルセドニーの仲間の、「カルサイト」も、シルキークォーツと似ていると言われることがあります。カルサイトにも様々な色があり、白っぽいものは確かにシルキークォーツによく似ている部分もあります。

カルセドニーもカルサイトも、何よりもまず成分がシルキークォーツとは全く違うものですので、しっかりとした鑑別が行われていれば店頭で間違われていることはほぼないでしょう。

シルキークォーツは癒やし効果の高いパワーストーンのひとつです。また、まさに「フローズン」という言葉に相応しい、冬の雰囲気や雪の雰囲気、ピュアなオーラを表現するのにピッタリの石ですので、他のどのような石、あるいはファッションとも合わせやすく、人気も非常に高いパワーストーンとなっています。

もし、人生に大きなつまづきを感じ、「あのときに戻りたい」「もう一度、やりなおしたい」という気持ちを、強く感じるに至ったのなら、シルキークォーツのパワーを借りてみると良いでしょう。

もちろん、過去の現実は、それがどんなに忘れたい過ちであっても、完全に「無かったことにする」ことはできません。時をさかのぼることは、いかにシルキークォーツといえども不可能です。しかし、シルキークォーツは私たちに、「乗り越えるパワー」をもたらしてくれます。過去の出来事は、事実であっても済んだこととして乗り越え、また新たな人生の1ページを始めるためのパワーストーン。深い癒やしのパワーの中に、そのような強さを秘めた天然石なのです。