
占い(うらない)の種類は、以下の3つのカテゴリーに大別されます。
- 命術(めいじゅつ)
- 卜術(ぼくじゅつ)
- 相術(そうじゅつ)
そこからさらに細分化し、ぜんぶで20種類ほどの占いがあります。
それぞれの占いの特徴を見ていきましょう。
【占いの種類】① 命術(めいじゅつ)
命術(めいじゅつ)の「命」は、宿命や運命を意味します。
命術は、その人の生まれた年月日をもとに占う方法です。
一般的によく知られているものでは、星座占いや、四柱推命があります。
ここでは、6種類の命術をご紹介しましょう。
■星座占い

星座占い、星占いは、西洋占星術(せいようせんせいじゅつ)ともいわれます。
牡羊座からうお座まで、12星座のもとに生まれた人の性格や恋愛運、仕事の適正などを占います。
陰と陽、火・地・風・水など、星座をグループ分けして占う方法も特徴的です。
■四柱推命(しちゅうすいめい)
東洋占術の中核となる代表的な占術です。
年、月、日、時の4本の柱をもとに、その人の運命や宿命を占います。
十二支(子・丑・寅など)を使うことから、日本でもなじみのある占いです。
■九星気学(きゅうせいきがく)
方位盤を使い、何かをするにあたって運のよい方位、悪い方位を占います。
占いの答えとして、「こちらの方位に向かうと開運できる」と相談者に明るい筋道を示せることから、占い師側にも人気があります
■数秘術(すうひじゅつ)

数字に秘められた意味を紐解く占術です。
ぞれぞれの数には意味があるとする占術です。生年月日や名前の画数が提示する数字から、相談者の性格や運命を占います。
基本となる1から9までの数字のほかに、特別な意味をもつ「マスターナンバー」として11と22も登場します。
■紫微斗数(しびとすう)
北極星(=紫微)を中心とする星々をもとに運命を占う占術です。はるか昔の中国において、庶民の間で流行しました。
紫微斗数の占いの答えは、12の「宮(部屋)」と十二支を掛け合わせた144のパターンに分かれます。
■宿曜占星術(すくようせんせいじゅつ)
古代インドの密教とかかわりが深い占術で、月の運行をベースにしています。
その人の宿星(しゅくせい)から性格や才能を知ったり、月の軌道を区分した27宿との位置関係をもとに、未来の運勢などを占います。
【占いの種類】② 卜術(ぼくじゅつ)
卜術(ぼくじゅつ)の「卜」は、亀の甲羅を焼いたときにできるひびを表す象形文字です。
卜術は、偶然にあらわれた象意から、身近にある物事の吉凶などを占います。
ここでは、6つの卜術をご紹介しましょう。
■タロット

タロットのカードは、全部で78枚あります。そのうち22枚は「大アルカナ」とよばれ、愚か者、魔術師など、それぞれの意味をもちます。
偶然的にあらわれたカードの種類や向きにより、この先起こることや、取るべき行動を読み取ります。
■易(えき)
つねに変化する森羅万象に照らし、人生には様々な局面があり、その時々にあった英断が大切という信念に基づいた占術です。
算木(さんぎ)や筮竹(ぜいちく)、サイコロなどを使って占います。
■トランプ占い
占いに使うときに、ジョーカーは取り除きます。
ハートやスペードなどのマークには、幸福、成功などそれぞれの意味があります。占いたいテーマにより、使うカードの枚数や並べ方が異なります。
■ルーン 占い

ルーンとは、むかしヨーロッパで使われていたゲルマン語の文字です。
まず、ルーン文字を刻印したストーンや木を用意します。
頭の中で質問を唱えながら、ルーン(ストーンや木)を袋から選びだしたり、箱の中に落としたりして、現れた文字から、メッセージを受け取ります。
■プチ・ルノルマンカード占い
トランプよりも小さなカードで、美しくシンボリックなイラストが印象的です。
1枚に1つ描かれたイラストは、どれもメッセージがイメージしやすく、占い初心者でも気軽にトライできます。
■おみくじ
神社でひくおみくじのほかに、寺院ならではの「観音(かんのん)みくじ」もあります。
手を清めて本殿または本堂の前で参拝し、気持ちを静めておみくじをひきます。
時間帯は、“気” のよどみが少ない午前中がいいでしょう。
■ダウジング
ペンデュラム(振り子)やロッド(棒)を使い、そのゆれ具合をもとに占います。
霊的なものは関係なく、アイテムの正しい使い方と、感性を研ぎ澄ませる習慣を身に付けることがポイントです。
【占いの種類】③ 相術(そうじゅつ)
相術(そうじゅつ)は、目に見えるものから占うことが多いことが特徴です。このため、3つの占術の中では、いちばんわかりやすいかもしれません。
ここでは、7つの相術をご紹介しましょう。
■手相占い

手のひらのしわはもちろん、手の厚みや温度、さわり心地なども、手相占いの判断材料です。
左手は生まれつきの先天的な資質、右手は現在の状況や未来の運勢などを占います。
手相は変化するので、定期的に占い師のもとへ訪れる人もいるようです。
■人相占い
目鼻の形や位置などから、先天的な運勢と後天的な運勢のどちらも占えます。
気持ちの持ち方や生活習慣を見直すことで、人相を改善し、開運を期待できます。
■姓名判断
赤ちゃんの名前をつけるときに意識する人も多い「画数」は、姓名判断の考え方です。
天運格、人運各など、姓名の画数を「五運格」に分けて吉凶を占っていきます。
■風水
風水は、中国で古くから伝わる学問のひとつ。住環境を整えることで、運気を上げ、幸せを呼び寄せることができると説いています。
目に見えない影響の「理気」と、目に見える影響の「らん頭(とう)」が良好にそろうことが、開運の秘訣です。
■紅茶占い

アフタヌーンティーが盛んなイギリスで、19世紀に流行した占いです。
午後のひととき、カップに紅茶を注いだら、浮かんできた茶葉の形に注目しましょう。
犬、魚、雲、キノコなど、イメージされるそれぞれの象形に、意味(占いの答え)があります。
■夢占い
古代の人は、夢で見たことを神のお告げや予言として受け取っていました。
「吉夢」と「凶夢」を正確に見分けることで、開運につなげたり、不運を回避することができるといわれます。
■色占い
占いの世界で、色は人の内面をあらわすものととらえます。
色占いは、好きな色から性格や運勢を占う方法と、気になる色からそのときの心理状況や吉凶を占う方法があります。
占いにはいろいろな種類がある
神秘的な魅力に包まれた占いの種類や特徴についてご紹介しました。悩んでいるとき、迷っているとき、占いは一歩前にすすむ手助けをしてくれるかもしれません。物事を決断するには、大きな勇気や覚悟が必要なこともあるでしょう。そんなとき、無限のエネルギーを秘めた占いの力をかりて、よりよい未来への道筋を探してみるのもいいかもしれません。