様々な霊的催眠術、リーディングの実績を持つ、エドガーケイシー。
彼が提唱した、一種の健康法「ひまし油湿布」は、どのように行ったら良いのでしょうか?
そして、効果はどの程度期待できるものなのでしょうか。
今回は、エドガーケイシーの「ひまし油湿布」について、まとめました。
ひまし油とは何か?
そもそも、私たちが日常生活を送るにあたって、「ひまし油」という油を耳にすることはあまり無いといって良いでしょう。
ひまし油は、カスターオイル、キャスターイオルという呼ばれ方もしています。食用ではなく、マッサージ用の油に近いものと考えるとわかりやすいですね。
トウゴマ(別名を、ヒマとも言う)のタネから抽出した油なのですが、トウゴマのタネ自体には、リシンという毒が入っていることでも知られています。
もちろん、ひまし油には毒は入っていませんが、市販されているものを健康目的で使用する場合には、工業用になっているものもあるので、肌につける目的で精製されたものを使用するよう、注意しましょう。
海外では古くから、不調や宿便を解消するマッサージオイルとして使われていただけではなく、日本でも、下剤として使われてきた歴史があるのです。
ひまし油湿布とは
ひまし油湿布は、別名を「エドガーケイシー療法」とも呼ばれ、エドガーケイシーの提唱した不調の解消方法として、最もメジャーなものであると言えます。
さきにご紹介したひまし油を、布にひたして湿布にし、身体の特定の部分に押し当てて時間を経ると、不調の解消につながる……というものが、ひまし油湿布です。
エドガーケイシーは、医療のためのリーディングの中で、しばしば、特定の場所に「ひまし油湿布を行うように」という指示を患者に対して行っています。そして、そのとおりにした患者の不調が解消した、という実例も数多くあるのです。
エドガーケイシーの理論においては、ひまし油湿布は、「毒素の排出」を行うための手段です。体内に溜まった毒素をひまし油によって排出すると、身体の不調の大半は解消するというのがその理論であり、実際に一定以上の効果があったと考えられているのです。
ひまし油湿布の材料
このようにエドガーケイシーの理論によって毒素を排出するために使われた、ひまし油湿布ですが、これを行うために必要なものをご紹介します。
l ひまし油(1回分200~250ml)
l フランネルの布
l オイルシート(サランラップでも可)
l カイロ、あるいは温熱パッド
l 重曹(1回分大さじ山盛り2杯)
l お湯(1回分1リットル)
ひまし油湿布の材料は至ってシンプルで、ひまし油そのものと、染みこませるための布、これを温めるための熱源があれば良いということになります。
重曹とお湯は、湿布が終了した後に、肌を拭き取る為に使うものです。
ひまし油湿布の作り方
まずは湿布を作るところから行います。
この湿布は、一度作ったら、油を足しながら1~2カ月の間、使うことができるとされています。何度も使えば油は乾いてきますので、常に湿っているようにひまし油をつぎ足しながら使うようにしてください。
まず、サランラップあるいはオイルシートを敷き、その上に3~4枚重ねにしたネル布を置きます。
ここに、ひまし油を注ぐだけで、湿布の出来上がりです。
ひまし油湿布の行い方
湿布を作ることができたら、早速ひまし油湿布を行ってみましょう。
湿布を当てる場所は、他に特に指示がなければ、右脇腹、肋骨の下側あたりです。
このあたりには、肝臓や大腸といった、解毒に縁の深い内臓が集まっています。ここにひまし油湿布を当てることで、効率よく体内の毒を出すことができると言われているのです。湿布を当てたら、温熱パッドやカイロなどで、湿布をあたためてください。
起きてなにか作業をするのではなく、タオルなどを敷いて横になるのがよいでしょう。時間にして、1時間~1時間半ほど。その間は、おもしろいテレビを見たり、大きな音で音楽をかけたりするのは避け、静かな音楽をかける、目を閉じるなど、リラックスしてすごしましょう。
湿布をしている最中に、体内の毒素が排出され、体表に出てきます。このとき、毒素は酸性をしていますので、重曹を溶かしたお湯をタオルに含ませて、このタオルで湿布をした場所を拭き取ります。
ひまし油湿布にはおおよそ4週間のサイクルがあります。それは、3日連続で湿布をし、次の4日間は休む。これを3週間繰り返し、4週間目は湿布をしない……というサイクルです。
この、4週間のサイクルを、不調が改善するまで繰り返すのが一般的なひまし油湿布の方法です。
ひまし油湿布を行うときの3つの注意点
ひまし油湿布は、体内の毒素を排出し、身体の不調を改善するのが目的ですが、万能ではないことを覚えておかなくてはなりません。ひまし油湿布を行うにあたって、禁忌とされていることもありますので、あらかじめ知っておきましょう。
■1.月経の最中は行わない
まず、女性の身体のリズムに関連して、月経の最中には湿布を行ってはいけません。これは、出血量が増加し、生理不順を招くと言われているためです。月経は女性にとって、毒素の排出のひとつでもありますが、ひまし油湿布と干渉しあうことで良くない影響が考えられるということです。
湿布のための4週間サイクルと上手に組み合わせるのが難しいところではありますが、月経中の1週間を、湿布をしない週にあてるなどの工夫が必要ですね。
■2.妊娠中は湿布を温めない
次に、妊娠中のひまし油湿布について。これは、行うこと自体はNGではありませんが、湿布を温めることをしてはいけません。
妊娠中は妊婦の体内に毒素がたまりやすい時期でもあり、不調があらわれやすい時期でもあります。湿布を温めないようにして、ひまし油湿布を有効活用してください。
■3.生のリンゴを食べない
最後に、これは男女共通の禁忌なので、注意していただきたいと思います。ひまし油湿布の最中には、「生のリンゴを食べてはいけない」とされているのです。
この理由については、長くなりますので詳細は割愛しますが、簡単に言えば、エドガーケイシー療法においては、生のリンゴは体内で消化不良を起こす、身体にとって適切でない食べ物と考えられているためです。
エドガーケイシー療法の中で、生のリンゴを利用したものもあるので、一生食べてはいけないというものではないのですが、少なくともひまし油湿布の最中においては、生リンゴは食してはいけないものとされていますので、覚えておきましょう。
効果は?ひまし油湿布の体験談
ひまし油湿布には様々な健康的な効果があるとされていますが、たかが油を湿布したくらいで……と考える方もいらっしゃるでしょう。
そこで、これまでに散見されているひまし油湿布の効果について、その口コミ、体験談をいくつかご紹介致します。
「子宮筋腫が小さくなった」
「体重がいつの間にか7キロ落ちた」
「肩こりがなくなった」
「湿布をして寝たら、1時間ほどでひどい腹痛が発生したので病院へ。卵巣腫瘍が見つかった」
等々、普通にしていたら知るはずのない病気が見つかった! という報告から、肩こりなどの日常的な不調が改善した! という口コミまでを、ところどころで見ることができます。
ひまし油湿布は、万能というわけではありません。これさえすればすべての病気が治るというものでもなく、口コミの最後にあったように、腹痛によって病を自覚し、最終的には病院での治療に頼るということもあるでしょう。
それでも、卵巣腫瘍は癒着などによって重大な結末をもたらす場合もありますし、ケースによっては体内で直径30cmにもふくらみ、それでも痛みが無く「肥満」と自己診断してしまうこともある疾患です。
このような意味合いも含め、ひまし油湿布には様々な種類の効能があることを念頭に置きつつ、ひまし油湿布を是非試してみてください。
※医学的に明確に証明されているものではないため、ご自身の責任において行ってください。