将来や老後のお金が問題になる中で投資を推奨されることが多くなりました。そんな中で女性の方々がどの程度投資を行っているのか、どんな投資を行っているのか、調査を行いました。
<回答者のデータ>
女性304人
年齢:21〜49歳
平均年齢:34.2歳
既婚47.7%、独身52.3%
Q1. 年収はいくらですか?
平均年収は、322万円でした。
平均年収を勤務形態別に分けると以下の結果となりました。
正社員 :377万円
契約社員 :283万円
フリーランス:341万円
アルバイト :163万円
※回答者の割合
正社員 :61.8%
契約社員 :14.1%
フリーランス:5.6%
アルバイト :18.4%
Q2. 現在の貯金額はいくらですか?
平均貯金額は、343万円でした。
平均貯金額を勤務形態別に分けると以下の結果となりました。
正社員 :376万円
契約社員 :193万円
フリーランス:813万円
アルバイト :202万円
少数のフリーランスの方が非常に大きい金額を持っていたため、平均金額が上がりました。またアルバイトの方でも多く貯金を持っている方々が少数見られました。
Q3. 現在の金融資産金額はいくらですか?
平均金融資産金額は、550万円でした。
平均金融資産金額を勤務形態別に分けると以下の結果となりました。
正社員 :604万円
契約社員 :250万円
フリーランス:1444万円
アルバイト :329万円
貯金額と同様に少数のフリーランスの方が大きな金額を持っていたため、平均金額が上がりました。
Q4. 現在投資に取り組んでいますか?
はい :58.9%
いいえ:41.1%
投資に取り組んでいる人と取り組んでいない人で、年収や貯金・金融資産に大きな違いがありました。
◯「はい」と答えた人
平均年収 :359万円
平均貯金額:467万円
平均金融資産金額:799万円
◯「いいえ」と答えた人
平均年収 :270万円
平均貯金額:165万円
平均金融資産金額:194万円
Q5. 取り組んだことのある投資について教えて下さい。
株式投資 :29.6%
つみたてNISA :29.6%
投資信託 :28.9%
iDeCo :13.2%
NISA :13.2%
FX :7.2%
外貨預金 :5.6%
仮想通貨 :5.6%
国債 :3.6%
ロボアドバイザー:3.3%
REIT :2.0%
金投資 :1.3%
不動産投資 :1.0%
ソーシャルレンディング:1.0%
先物取引 :0.0%
つみたてNISAやiDeCoなど政府がサポートしているものが割合としては多い結果となりました。また、仮想通貨やロボアドバイザーなど最近話題のものに投資している人も一定数の方がいました。
Q6. 今後やってみたい投資について教えて下さい。
つみたてNISA:36.5%
iDeCo :31.3%
株式投資 :27.0%
投資信託 :21.7%
NISA :18.8%
FX :12.8%
不動産投資 :9.2%
国債 :7.6%
仮想通貨 :7.2%
金投資 :4.6%
外貨預金 :4.3%
REIT :3.3%
先物取引 :1.0%
ロボアドバイザー:0.3%
ソーシャルレンディング:0.3%
特にない :16.8%
つみたてNISAやiDeCoが特に多く、取り組んだことのある投資と概ね同じ順番となりました。不動産投資は取り組んだことのある人が1.0%でしたが、今後やってみたい人は9.2%いて、差が大きかったです。これは不動産投資の投資金額が大きく、参入障壁が高いためと思われます。
Q7. 投資に取り組んでいない人はその理由を教えて下さい。
知識がない :75.5%
怖い :48.3%
お金がない :36.4%
めんどくさい :20.3%
あまりお金が増えないと思っている:14.7%
その他 :2.8%
※取り組んでいない人を母数にして計算しています。
取り組んでいない人の理由としては「知識がない」「怖い」が非常に多かったです。知識がないがゆえに怖いという感情は生まれやすく、これらは知識をもてば変わる可能性があります。
また、約4割弱の人は投資について考えられるようなお金がないと答えていました。
Q8. 投資のこれまでの収益を教えて下さい。
平均収支は、プラス35万円でした。
平均金融資産金額は、550万円なので、約6%の収益が出ていました。
大きな損失を出したことのある人だと、FXで300万円マイナスが最大でした。
◯44歳女性(プラス1500万円)
「DCにおいて、安定補償型で最初は組んでいましたが、インデックス型でのリスクをとっての投資に変更しました。結果として現在全体推移は7%超えで動いています。」
◯31歳女性(プラス150万円)
「こつこつ投資信託を積み立てています。コロナでガクッと下がった時などに一括で数十万積み立てることで、100万以上の利益を出すことができました。」
◯32歳女性(プラス30万円)
「仮想通貨が最初に盛り上がった際に大きな利益を狙って仮想通貨投資を始めたが、直後に仮想通貨流出のニュースで暴落して大損した。」
◯43歳女性(マイナス100万円)
「ある株で利益を上げ、その利益をもっと別の株に全力投資したら大暴落に巻き込まれ、マイナス金額が大きくなりました。」
◯44歳女性(マイナス100万円)
「FX で大損したことがあります。知人に勧められるまま、あまり投資に詳しくなくやり始めました。特に勉強せずにやっていて、ある時、大暴落して、気がついたら100万円以上の損害が。やむなく損切しました。」
◯40歳女性(プラス100万円)
「最初は少額でも損が出ると慌てて損切りしていましたが、今は長期保有で利益を出していく方向に切り替えて運用しているので、相場に気持ちが左右されなくなりました。」
Q9. お金を増やすために取り組んだことを教えて下さい。
貯金 :82.2%
ポイ活 :64.1%
節約 :60.2%
副業 :52.3%
家計簿をつける :48.0%
投資 :39.5%
節税 :34.2%
保険の見直し :23.0%
転職 :15.1%
出世や待遇アップ:14.8%
家賃の見直し :6.3%
その他 :2.6%
お金を増やすためには、収入を増やす方法と支出を減らす方法がありますが、貯金や節約など支出を減らすことに取り組む人が多くいました。また、手軽に収入を増やせるポイ活も人気でした。
転職や出世など仕事の給料アップに取り組んだ人は少ない傾向にありました。ただ、これは仕事を頑張っていても給料はすぐに増えるわけではないため、ここので回答結果に反映されていない可能性もあります。
Q10. お金の増やし方で効果が高かったと思うものを教えて下さい。
貯金 :33.9%
節約 :28.0%
ポイ活 :27.3%
副業 :27.3%
投資 :24.3%
家計簿をつける :22.0%
節税 :16.8%
保険の見直し :11.2%
転職 :9.2%
出世や待遇アップ:7.2%
家賃の見直し :3.9%
その他 :4.9%
取り組んだことと似た順番となりました。どれも効果を出せる方法なので、取り組んだ人の一定数が効果を実感していると言えそうです。
さらに、初心者が手堅くお金を増やしたい場合は、上記のことで出来ることからできるだけ実践することが大切だと言えるのではないでしょうか。
◯37歳女性
「自動車保険を、ダイレクト系の会社に変えました。それまで年額10万円くらいだった自動車保険が、年額5万円くらいまで下がり、半分ほどの費用におさえられました。」
◯25歳女性
「サブスクリプションをかなり併用していたので、1ヶ月当たりの使用日数や重要性等で見直して、5000円ほど固定費の削減をしました。これにより、年6万貯金額が増えました。」
◯28歳女性
「ふるさと納税は最初仕組みが理解できておらず、長年取り組まずにいました。しかし、知人に詳しく教えてもらい、年間7万円ほどふるさと納税をしています。」
◯28歳女性
「株式投資をしたことで、貯金のペースが上がりました。株主優待制度がある投資先もあり、お得なものも結構あります。」
◯41歳女性
「昨年より、S&P500に連動したETFを購入し成功しています。12ヵ月で500万円→600万円。不労所得がやはりほしいと思い、高配当株に取り組んでいます。」
◯28歳女性
「小さな節約をするよりも固定費の見直しをするのが大きな効果があると思います。スマホを格安スマホに乗り換えて毎月1万円の節約になり、そのお金を投資に回すことができています。」
◯36歳女性
「転職で、年収300万円いかなかったのが100万円近く上がり、貯金するようになりました。結婚や住宅ローン返済などで最近貯金するのが難しいです。」
Q11. 投資やお金の情報はどこから取得していますか?
検索 :46.4%
Youtube :38.2%
ニュースサイト:23.0%
Instagram :21.1%
Twitter :20.4%
新聞 :12.8%
雑誌 :10.5%
メルマガ :3.6%
Facebook :1.3%
TikTok :0.3%
その他 :16.8%
検索やニュースサイトといったWebサイトと、Youtube・Instagram・TwitterといったSNSが同じくらいの大きな影響力を持っていることが分かりました。
新聞や雑誌といった紙媒体の割合は少ない結果となりました。
最近はWebサイトやSNSでも情報発信する会社や人が増え、知識を得るための情報は大量にあり、本人次第で質の高い情報を得られる環境は整っていますが、間違った内容や偏った内容もあるため、情報の選別が大切だと思われます。
まとめ
お金を増やす方法はたくさんありますので、自分がやってみたいと思ったことから取り組んでみてはいかがでしょうか。目標金額を決めたり、家計簿を付けたりすることで効果も出やすくなります。
また、投資に関しては、危険性の高い投資もあるので、危険性の高い投資に自分の資産の多くを振り分けないようにしましょう。一攫千金のような情報や投資詐欺にはだまされないようにご注意ください。