子どもの頃から、人が亡くなると、天国に行くとか地獄に行くかなどという表現を用いていたことを思い出しませんか。悪いことをすると、地獄に落ちるとか、嘘をついたら閻魔大王に舌を切られるという話をされたこともあります。スピリチュアルブームになり、あの世について色々な話を聞くことも多くなり、死が身近なものであるということも、理解するようになった人は多いのではないでしょうか。
そこで、あの世とこの世についてまとめたので、参考程度にチェックしてくださいね。
あの世(死後の世界)は存在する?
あなたは、死んだ後の世界が実際にあると信じますか?死後の世界があるという人もいますし、私たちのように霊感のない一般的な人からしてみると、死後の世界があると言い切れない部分があります。
宗教などでよく例えられるのが、この世が修行の場であり、この世の起こる試練を次から次へと乗り越えることで、死後の世界でのランクが決まるという説もありますよね。または、良い行いをすることで生まれ変わったときに、良い立場や人が羨むような環境の元で生まれることもあるという説もあります。ギリシャ神話にも、古事記にもでてきますが、「黄泉の国」や「闇の世界」という表現で死後の世界について書かれた書物もありますよね。
あの世という未知の世界のことを想像することはできても、実際に行ったことがないので、確かめようがありませんが、何を信じるのかは、あなた次第ということでもあります。
あの世が存在する意味
肉体は滅びる時が必ずきます。ですが、魂の世界(あの世)は、滅びることはないと言われています。ロールプレイングゲームのように、この世でどのような経験をするのか自身がシナリオを決めて、決めたシナリオの中にあるカリキュラムをこなすことがこの世で行うことという説があります。カリキュラムをこなす上で、判断に迷ったり、不安に感じることもあり、そんな時に、霊界から色々な形で、人間界のサポートをしてくれる役割もあります。
また、日々どんなに努力をしていても、気が抜けることもありますよね。色々な経験をする中で、魂に汚れがつくこともあります。そんな時、あの世にいる私たちを守る霊たちからのサポートを受けることもあるのですね。
人間界で修行をした魂が、あの世での階級が決まるとも言われています。与えられた年齢ではなく、経験値の高い魂を磨くことがあの世のひとつの役割なのでしょうね。
あの世とはどんな世界?生活や暮らしは?
あの世はずっと昼間で夜がありません。その明るい空間で人々はたくさんの人と会話したり、稀に現世の様子を伺ったりして過ごしています。もちろん仕事をすることはありませんし、何かを購入することもありません。あの世に住む人には欲がないため、何かを欲しいと思うことすらないのです。
そして欲がないということは食欲も睡眠欲もないということになります。しかしその気分を味わうことはあります。実際には寝ているわけではありませんが横になったり、何かを食べるような仕草をして談笑したりすることもあるのです。日々の生活の中でやらなければいけないこともないため、あの世の人々は毎日を穏やかに過ごしています。
あの世の仕組み
類は友を呼ぶと言いますが、あの世も同じで、魂の世界でもレベル分けされており、同じ部類の人同士が同じグループを作ります。多くの霊能者が霊の世界のことや、肉体を離れた時の魂の行方についても、色々と伝えられてきていることが多いと思いますが、あの世の仕組みはどのようになっているのかを知っていますか?
この世で肉体は滅びても、魂が滅びることはありません。また、肉体が滅びた時、お葬式などは、どんな小さくても行うことをお勧めします。お葬式をすることで、死んだことを理解し、行くべきところへ導く作業にもなるということなのです。
では、あの世とはどのような仕組みになっているのかをまとめてみました。
1、魂は肉体を違い不自由さがない
2、魂は経験値によって階級が変わる
3、魂は、男女関係ない
4、同じグラスの中に同じ波長同士の魂がいる(俗にいうソウルメイト)
5、グラスからこぼれる事で、人間界での試練が始まる
この世では、五体満足でなかったことがあったとしますね。例えば、足が不自由で、自由に走ることができなかったとします。ですが、あの世では、自由に走り回れることができるとも言われています。この世で性別は存在していますが、魂の世界では男女の区別がないのも特徴的ですよね。この世とあの世で共通しているのは、魂のみなので、魂の世界の仕組みは興味深いものもありますよね。
あの世とこの世の違い6つ
どうして、あの世とこの世があるのかとても不思議ですよね。この世は、物質の世界なのに対して、あの世は、魂の世界とされています。この世で起きていることを、あの世ではすべてお見通しなのです。まるで、毎日が授業参観のような感覚なのですよね。
では、この世とあの世の違いとは、どのようなものがあるのかをまとめたので、何が違うのかをチェックしてみてくださいね。
■1. この世は、試されることが多い
生まれた時の魂はとてもクリアで綺麗だと言われています。色々な経験をする中で、魂にゴミが付着するようなイメージを持つと解りやすいという説もあるように、この世では心の在り方について考えさせられ、その行動を試されることがあるのです。
この世で正しいと思い行動をしていても、あの世でも正しいとは限りません。この世で起こるすべての行動は、あなた自身を試しているのです。この世を卒業したとき、この世で培った魂別にランク分けされるのです。この世で起こるすべては、あなたの魂が試されていることを認識して行動するのが良いですね。
■2. あの世は、同じ波長者同士がいる
この世でも類は友を呼ぶと言いますが、中には、自分と合わない人が必ずいる環境になるのがこの世の特徴ですよね。あの世では、同じ波長者同士のみが集まると言われています。いじわるばかりしていたり、他者を騙している人は、全て自分に返ってきます。またあの世の跳ね返りのスピードは、とても速いのも特徴的なのです。
同じ世界の人という表現をすると思いますが、あの世の同じ世界というのはランク付けされており、この世と違って、何とかして上に立てるというものとは異なります。あの世では心地よいものにするのか、心が休まらない状態にするのかは、この世でのあなたの行動次第ということですね。
■3. あの世での魂の記憶は永遠
物忘れが激しくなった。と、年齢を重ねると多くなりますよね。ですが、あの世での魂の記憶は、永遠です。リセットすることができないので、この世での行いも前世の記憶も全て、あの世の魂の世界で反映されると言われていますよね。
どの時代でどのような事を行ったか、あの世での過ごし方も全て、魂の記憶として残っているのです。生まれ変わり、肉体を手に入れると、人は魂の上で経験してきた過去のことを忘れているだけです。この世で過ごしていくのに、過去の記憶は必要ないからなのです。ですが、魂の上で経験したことは、生まれ変わっても魂に刻まれているものなのです。
■4. この世で築いたものがあの世で価値があるとは限らない
この世で、財を生み地位も名誉も、手に入れたとしても、この世で手に入れた物質的なものは、あの世に持っていくことができません。この世でどんなに価値のある物だと賞賛されたとしても、あの世では一切価値にならないものになります。
あの世に持っていくことが出来るのは、魂のみです。つまり、経験のみ持っていくことが出来るというわけです。こうなると、経験は財産になるといわれることに、お解り頂けるのかなと思いますよね。辛い経験をすることは、必ずしも不幸せではないという事なのです。経験ができたことを寧ろ、特別だとか、ラッキーだと思う事が大事だという事ですね。
■5. 死と旅立ち
この世で、死ぬというのは、悲しいことだと思っている人が多いのではないでしょうか。早死にすれば、可愛そうだと同情する人もいます。(自殺者は別ですが)そして、赤ちゃんの誕生を喜ぶ人も多いですよね。妊娠すると周囲から喜ばれて、生まれてくると、親戚がみな喜びを感じて、笑顔でいることが多いですよね。しかし、あの世では、真逆なのです。
この世は試練が多く、魂の世界から、この世に送り出すとき、同じ魂の世界にいるものは、これから辛い体験をするのだと、悲しみながら送り出すのです。そして、この世で肉体が亡くなり、あの世に帰ると良く頑張ったと喜んでくれます。この世とあの世では、周囲の捉え方も異なるのです。不思議ですよね。
■6. 飛び級がある
この世でいう、学校をイメージしてください。年齢ごとに学年分けされていますよね。しかし魂の世界では、年齢で分けられるのではなく、どれだけ魂が経験しているのかで、階級が変わります。つまり、この世で決められたあるいは、決めてきたカリキュラムを終えた者は、あの世の階級では飛び級することもあるのです。
こちらの世界でいう一般的という年齢で分けられることがないのも特徴的と言えますね。この世でどれだけ勉強しても、一定の年齢にならないと、能力分けされるということがないですよね。どんどん学ぶものは、その上を目指す権利を与えられるのが魂の世界(あの世)なのです。
あの世で再会できる?
死んだら先にあの世に旅立った人と再会できる可能性は高いです。祖父母や両親、兄弟などはあなたがあの世に来るのを待っており、以前のように楽しく会話して毎日を過ごすこともできます。しかし必ずしも死んだ人があの世にいるとは限りません。すでに輪廻転生を終えた後の場合もあるからです。
輪廻転生とは生まれ変わりのことで、ある程度の期間をあの世で過ごすと魂は新たな体に宿ります。命は巡っていくのです。そのため、先に亡くなった人がすでに現世で新しい命を持って生きていれば、あの世で直接会うことはできません。しかしそれは悪いことではなく、自然の摂理です。あの世に行ったあなたもそのことを知り、喜ぶことができるでしょう。そしていずれ、あなた自身も生まれ変わっていくことになります。
あの世とこの世の境目3ヶ所
あの世とこの世の境目がどこなのか、気になる人も居ますよね。霊道と言われる箇所は全国に、色々存在しております。未知な世界のことに興味を持つのが人間の性でもあります。そして、話題になるとすぐに足を出向きたくなるのも人間の性ですよね。あの世とこの世の境目を知ったらあなたらどうしますか。その目で、確かめたくなりますか。
ここでは、日本神話にも出てくるあの世と、この世の境目などもまとめたので、チェックしてみてくださいね。
■1. 青森県の恐山
死人の口寄せとして知られるイタコなどでも有名な恐山は、あの世とこの世の境目であるとも言われています。
昔の人たちは、肉体が滅びたものはお山に行くと言われてきたからです。かつて、霊場と知られ、信仰心の高い人は恐山で修行をされることもあったそうです。標高はさほど高い山ではないのですが、足を踏み入れるとその雰囲気が、独特で怖いと感じる人が居るのも事実ですね。多くの風車が風でくるくる回り出すと、異様な雰囲気だという人もいます。
また、森林の限界のエリアではないのですが、草木が少ないことや、三途の川と言われるところや、硫黄の臭いのする地獄の道と言われるところには仏の仏像などもあり、あちこちにいる地蔵もいてこの世とあの世の境目だと言われています。
■2. 黄泉比良坂(よもつひらさか)
古事記に出てくる、黄泉の国との繋がりを持つ坂として知られています。イザナギノミコトが黄泉の国から帰る時に、悪霊が追ってきた時に退治した坂ですね。神様であるスサノウの娘との婚姻を許してもらう為に、オオナムチは多くの難題を乗り越えようとしてきましたが、スサノウの娘とオオナムチは駆け落ちをして、逃亡した先としても知られているのが、黄泉比良坂でもありますね。スサノウも追いかけるのを辞めた場所でもあります。また、周辺は街頭もなく、夜に行くと怖いと言われています。だからと言って早朝も、霧が立ち込めていて不気味な雰囲気だったという声もありますね。歴史として残されているところではありますが、その周辺には、あの世を塞いでいると思わせる大きな岩もあり、一人行くと帰れないのではないかという不安にさせる道のりですね。
■3. 六道珍皇寺
京都にあるお寺ですが、何と言っても閻魔大王と思わせる大きな迫力のある仏像が、あの世とこの世の境目だとも言われています。仏教で言われている輪廻転生には、この世の行い次第で、進む道が異なると言われています。その道は六道に分かれており、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道という冥界が存在しております。全ての行いは霊界が、全部しっかり覚えているという事ですね。変なことはできませんね。そして、こちらのお寺は、8月に御霊を迎える六道まいりというものがあるそうです。精霊を迎える聖地としても知られており、マニアの間では一度は訪れたい場所としても知られているのです。
ここでご紹介した3つのエリアが、あの世とこの世の境目として知られています。興味のある方は、一度訪れてみてもよいかもしれませんね。1番で紹介した恐山が、霊場としても信仰されてきたところです。険しい道のりを支え合える人と登るのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この世があるのと同じで、あの世の未知なる世界が存在しているということをご理解頂けたでしょうか。死後の世界がどうであれ、一度切りの人生をどのように歩み、あなたの人生の中で特別な出来事をひとつでも多く経験することで、きっと何かあなたの中でも変わるかもしれませんね。少しであなたの人生にとって、ためになることがあれば嬉しく思います。