数秘術は、特定の数字にフォーカスしながら、自らの運命を読み解こうとする占術です。古くから不変の人気を持つこの占いは、哲学者・ピタゴラスを起源とする数学的なアプローチによって生み出されました。
中でも、個人の生年月日から導き出す「誕生数」は、その人の性質のうち70%以上を物語るナンバーとなります。特に、誕生数11以上のゾロ目数秘の場合は、独自のパワーを持ったマスターナンバーとして取り扱うことが可能です。
本記事では、誕生数「11」を持つ人の特徴や、数字の詳しいセオリーについて書き記していきます。
誕生数・ライフパスナンバー11の意味とは?
11は、最初に出てくるマスターナンバーであり、1と2の特徴を同次元にあわせ持つ数字です。基本的には2と同じ解釈が成り立つものの、1がオクターブに重なることで付加要素が強く現れてきます。
2は受容性や二元性を象徴する同調的な数字ですが、1は個を中心とする陽性的なエネルギーが主体です。11という数秘には、これらの相反するエネルギーが含まれているため、非常に強力なナンバーとなります。
11はスピリチュアルな数字として、「鋭いイマジネーション能力」のほか、「表現におけるカリスマ性」や「豊かな感応性」を本質として持っています。マスターナンバー11は、1と2を内包している特性上、進歩と調和を体現できる数字として、周囲に大きな影響を与えるでしょう。
◆誕生数11のキーワード
神秘主義、サイキック、直感、内面と向き合う、繊細、依存心、自分本位、卓越した学習能力、有能、サポート役
誕生数11の使命
誕生数11は、この世と見えない世界とを繋ぐためのメッセンジャーとしての役割を負っています。鋭敏なインスピレーション能力がさまざまな情報を掴みますが、物事の道理を見極め、人々を正しく導く必要があるでしょう。中には、神官や巫女のように天のメッセージを受け取っては、問題解決に役立てる人もいます。
誕生数11は精神世界におけるリーダーのナンバーであり、独自の視点から得たアイディアと使命が絡んでいきやすいのです。11の繊細さや葛藤が、数多くの思考を生み出し、この世の基準を揺るがす新たな価値観へと発展します。
11本来の使命は困難を伴うため、誰もが役割を全うできる訳ではありませんが、身近な周囲に対しても強い影響力を及ぼすでしょう。
誕生数11には生き辛さが伴いやすく、11が持つ二面性を発揮できるまでには、さまざまな社会の摩擦を体験します。が、1の力強さと2の柔軟性を兼ね備えた11の使命は幅広く、どんな困難にも挫けないチャレンジ精神が求められているのです。
誕生数11の人は霊感・予知能力がある?
誕生数11は、全ての数秘の中で最も霊感や直感に秀でたナンバーです。元来人よりも感受性が強く、第六感が発達している現在の状態をニュートラルとしている節があります。そのため、自分では無意識のうちにこれらの能力を使っている人がほとんどでしょう。
霊感にはいくつかの種類があり、一見すると人間離れしたものもあれば、あまりにも普遍的でそれとは気付かないタイプも存在します。後者の例としては、インスピレーションのほかに空間知覚や感受能力、予知能力、引き寄せなどが考えられます。
誕生数11の人は言葉で説明がつかない超常体験をする場合が多いものの、それを何となくの習慣として怖がるようなことはありません。むしろ、人の感情を敏感に感じ取ってしまう自分自身の方を持て余しており、それが霊感による作用であることを知る必要があります。
誕生数11の性格的特徴
分析力や観察力に優れ、繊細な神経を持つことから人に対する思いやりに溢れています。周囲に感応するアンテナが常に張られている状態であり、その適応範囲は未来の行く末さえも予感してしまうほどに強力。
人の思考や感情を直感で見抜きますが、争い事や対立は避けようとする平和主義者でしょう。穏やかな性格ながら感情にはムラがあるため、些細なことでナーバスになったり落ち込んだりしますが、あまり気付かれない場合もあります。
誕生数11は理想主義で高い目標を掲げるものの、1の閃きや2の忍耐強さを活かしてどんな困難をも成し遂げるナンバーです。自身が有能であるがゆえに、他者が持つ能力をすぐに見抜くことができ、人間関係は何よりも質を重視します。
が、誰かを求めて共依存の関係に陥るなど、距離感を測りかねることが多いのも11の特徴といえます。リーダー気質の人でもあまり先頭に立つことを好まず、陰ながら実力を発揮する体制を心地よく感じるでしょう。
誕生数11の男性の特徴
誕生数11の男性は、ロマンや理想を追い求める少年のような瞳を持つのが特徴です。マンネリ化している物事には目を向けず、前衛的な分野を開拓したがるのが誕生数11の男性らしさ。
人や物の本質が分かるなど、理性的な判断力に長けており、特に精神面において頼もしさを感じさせます。
頭が良く、周囲を引っ張る統率力を持ったタイプが大勢いる一方で、人当たりの良さから癒しのエネルギーの方が卓越していることもあります。その場合は、状況によってリーダー役とサポート役の双方を使い分けようと試みるでしょう。
誕生数11は有能かつスタミナに溢れる数秘ですが、進歩的な夢を追うため現状に満足できないことが多くあります。そこに神経質な面が合わさると生きにくさを感じてしまいますが、理屈よりも直感に従って行動することで大きな成果を生んでいくのです。
誕生数11の女性の特徴
誕生数11は女性であっても、中性的かつ気品のある独特な雰囲気を感じさせます。外見的にもボーイッシュなヘアスタイルを好んだり、個性的なファッションをアクセントに取り入れたりするでしょう。
2から派生したナンバー11は、周囲の環境や波動を敏感に感じ取り、その都度自らの性質を変えていくカメレオン体質といえます。
しかしながら人や物に対する好き嫌いがはっきりしており、態度には出さなくても意識の中では厳しい目を持っているものです。男性と同様に先見性や発展性を持ち、わりと自由が効く場面で実力を蓄えていきながら高みに達します。
11は依存性と縁深く、女性は特に他者との精神的な結びつきを大切にしますが、マスターナンバーの特性上トップに立つことも可能です。
誕生数11の恋愛・結婚
本来であれば高い理想と心の安寧を同時に求めるため、恋愛のハードルはやや高め。とはいえ、誕生数11の人は恋愛体質であり、他者との結びつきを密に味わっていくことの方が重要となります。
そのため、人生のあらゆる場面において特別なパートナーの存在があり、恋愛によって自らを位置づけたり奮起したりします。感応性が豊かな誕生数11は、良くも悪くも恋愛関係に染まりやすく、些細な物事にしても運気ものとも影響されがちです。
が、恋愛では不安定な一面を覗かせる11番も、結婚後は忍耐強く自らの役割を全うしていきます。精神的なタフさを身につける意味では晩婚の方が安泰ですが、結婚のタイミングは早くから繰り返し訪れるでしょう。
ナンバー11は相手や環境に流されやすいため、堅実なパートナーが見つかるまでは自己研さんに努め、ブレないことも大切。妥協せずにじっくりと長期的に、信頼できるパートナーを見出しましょう。
誕生数11の適職・仕事・天職
仕事全般において光る誕生数11の特性は、頭の回転の速さや創造性、発展性です。
高い理想と自由を追い求め、さまざまな分野を体験して天職にたどり着くケースが多いでしょう。オリジナリティーに富んだ思考力から、組織などの枠を超えた使命を果たしていく人もいます。
誕生数11は、精神分野におけるマスターを目指すナンバーであり、その能力の活かし方も既存の型にはまりません。そんな11番の適職として考えられるのは、特殊な感性が求められる芸術全般や美容関係です。
誕生数11の出す斬新なアイディアを、優秀なパートナーがまとめる形で業務をこなしていくのもおすすめです。商品企画や広告の草案、アートの骨組みを考案することなどにおいて、11のインスピレーションが大いに役立てられます。
そのほか、癒しの能力が卓越している誕生数11は、医療関係やカウンセラーなどの職業にも向いています。場の空気や人の本音を読むことに長けているため、心の行き届いたケアを提供することができるでしょう。
■誕生数11に見られる適職例
芸術全般、医療、スピリチュアルカウンセラー、セラピスト、出版業、カメラマン、専門職
誕生数11の相性が良い数字・悪い数字
<相性が良い数字>
◯異なる世界観を見せてくれる誕生数5
個性が抜きん出ている5と相対すると、はじめ誕生数11の人はリードされる立場となります。が、多少夢見がちな11番にとって、現実世界をユニークに渡り歩く5の生き様には学ぶべきものがあるでしょう。5もまた、誕生数11を心のゆりかごとして甘えられ、親睦を深めていくことができます。
◯運命的な出会いともなる誕生数11
誕生数11同士は、磁石のように引き合う関係性を生み出します。互いに結びつきが強く、依存心が濃くなりますが、独特のセンサーが居心地の良さを告げるのです。同じナンバーだからこそ自然体でいられ、恋愛に発展すると深い部分においても絡み合います。
<相性が悪い数字>
◯水と油に置き変えられる誕生数8
エネルギーバランスが釣り合わず、親密になるほどに不和を感じるでしょう。交際に発展しても、8の強引さに押される形で誕生数11がしだいに音を上げてしまいそうです。相手は良くも悪くも純粋であるため、8の内面を上手く汲み取って軽めに付き合うのがベター。
誕生数11のラッキーカラー・アイテム
誕生数11のラッキーカラーは、高い品性と輝きに溢れる銀色です。シルバーには、その光沢により他の色を明るくし、質感を高める性質があります。高貴な色合いとして、富や地位と関連があり、知性やカリスマ性をもたらすことでも知られています。
誕生数11の人は、銀色の波動によってエネルギーが満たされ、自身の能力が研ぎ澄まされるといえるでしょう。
また、ラッキーアイテムとしては、黒曜石や銀製品、チコリ、ムーンストーンなどが挙げられます。これらは、気持ちを静かに落ち着けたい時や、天啓を受け取りたい時などに、誕生数11の人をサポートしてくれるでしょう。
誕生数11の芸能人・有名人
女優、俳優、芸人、政治家、漫画家、スポーツ選手、アーティストなど様々な方を紹介します。
土屋太鳳、吉岡里帆、清野菜名、岡田准一、東出昌大、向井理、今田耕司、所ジョージ、バラク・オバマ、美輪明宏、鳥山明、草野マサムネ、矢作兼、マライア・キャリー、マドンナ、村上龍、手越祐也、荒木飛呂彦、香取慎吾、相葉雅紀、ミハエル・シューマッハ、ココ・シャネル、川端康成、村上信五、斎藤佑樹、篠田麻里子、剛力彩芽、中田英寿、冨永愛、田中将大、松本零士、東野圭吾、的場浩司、梅宮アンナ、石田ゆり子、木村カエラ、上田晋也、YUKI、片桐はいり、坂口健太郎、エドガー・アラン・ポー、ジュール・ベルヌ、小林一茶、エマ・ワトソン、神谷明さんなど。
まとめ
中性的な雰囲気のもと、他の人とは違った視点を持った神秘のナンバー11。誕生数11に該当するのは、生き辛さを抱えながらも、人々のお手本となるために生まれてきた猛者たちです。
神聖な分野を好んだり、高い理想を掲げたりすることは、そんな誕生数11の人たちにとってプラスになるはず。本記事が、誕生数11の理解を促し、物事の具体的な実践に役立てば幸いです。