かわいらしい姿と美しい声を持つ鳥は、ペットとしても人気があり、アクセサリーやインテリアなどでも好まれます。数多くいる鳥の中でも、幸せを呼ぶ鳥や、幸せを運んでくれる鳥を知っていますか。
この記事では縁起の良い鳥や縁起の悪い鳥などを紹介するので、身近に鳥を置く時の参考にしてみてください。
縁起の良い鳥15選
■1. フクロウ
有名な縁起の良い鳥にフクロウがいます。フクロウは語呂合わせで「不苦労」と読むことができ、苦労をせずに済むと言われる鳥です。また夜行性で、暗い場所でもまわりを見通すことができることから開運のモチーフとして使われることもあります。首が良くまわるので、商売繁盛のモチーフにも使われることが多いです。
■2. 白鳥
白く美しい白鳥(ハクチョウ)は、二羽が向かい合わせになると首がハートの形になることから、恋愛運に良いと言われています。また真っ白な姿は純白さや清純さをイメージするので、夫婦円満にもおすすめです。ハクチョウは夫婦や家族の絆が強い鳥です。夫婦仲を始め、家族運を良くするのにも向いているでしょう。
■3. 鶏
伊勢神宮で神鶏として境内で飼われている鶏は、日本神話では「神の使い」とされていました。別名「明けの鳥」とも言われ、新しい朝や新しい年に一番に鳴くことから、太陽の神を連れてくるとも言われています。また良いことを取り込むとされ、商売繁盛や収穫祭、実りのモチーフにも使われています。
■4. 鳳凰
中国の神話に登場する鳳凰は空想上の生き物ですが、縁起の良い鳥として有名です。中国では四霊の一つとされ、天下泰平の世に現れ平和と安泰を人々にもたらしてくれます。お祝い事を始め平和や繁栄のモチーフになることが多く、衣装や建物の飾りにもよく使われる鳥です。鳳は雄、凰は雌を意味し、愛の象徴としても人気があります。
■5. 鶴
日本でもなじみ深い鶴は、長生きなことから縁起が良いとされています。長寿の象徴として亀とともに有名です。高く通る鳴き声から「神様に通じる鳥」とも呼ばれています。また夫婦仲が良く、一生を添い遂げるので夫婦円満にも良いでしょう。格の高い着物の柄や、結婚式の文様などにも使われる鳥です。
■6. コウノトリ
コウノトリは「幸の鳥」とされ、幸福の象徴とされています。家に住み着くことで幸運が訪れたり、子宝に恵まれたりすると言われています。コウノトリの伝説は子宝に恵まれなかった夫婦が屋根上に巣を作ったコウノトリを世話し、雛が巣立った後に子宝に恵まれたというドイツの言い伝えが元となったようです。
■7. 八咫烏(ヤタガラス)
八咫烏(ヤタガラス)は、日本神話で桓武天皇を熊野から大和まで案内したとされ、「導きの神」とされています。天・地・人を表す3本脚を持ち、古事記や日本書紀にも登場する縁起の良い鳥です。和歌山県の熊野三山では、ヤタガラスがシンボルとして使われています。また日本のサッカーチームも、ヤタガラスをエンブレムに使っていました。
■8. 孔雀(クジャク)
豪華絢爛な羽を持つ孔雀(クジャク)も縁起の良い鳥です。天の物とも言われる、扇形に広がる美しい羽は末広がりの吉兆を意味するとされています。クジャクの羽には目がついているとも言われ、悪魔を払う効果があるようです。華やかで美しい鳥であるクジャクは九紫火星に属し、頭脳明晰や美しさのシンボルにも使われています。
■9. 燕(ツバメ)
身近な鳥である燕(ツバメ)は、家に巣を作ると繁栄をもたらしてくれると言われています。弱い燕は外敵から雛を守るために、活気があり、賑やかで風通しが良い場所を選んで巣を作ります。風水的に気が良い場所を自然と選んでいるのです。このことから幸運を招いてくれたり、商売繁盛をもたらしてくれたりするとされています。
■10. 雀(スズメ)
雀(スズメ)も日常的によく見る、縁起の良い鳥です。丸くふっくらとした羽を持つ雀は、羽を伸ばす姿が富と繁栄を表すと言われています。結納の着物や、成人式の振袖に合わせる帯結びにも『福良雀(ふくらすずめ)』があります。もこもことした冬の毛の雀も膨ら雀と言い、縁起の良い鳥として多く見ることができるでしょう。
■11. オシドリ
オシドリは雄と雌の仲がとても良いことから、夫婦和合の象徴として使われています。鳳凰と同様に、漢字で書くと鴛が雄、鴦が雌を表す鳥です。単体でもオシドリと読むことができます。絵に見られるオシドリは、向き合っていれば婚約中のオシドリ、同じ方向を向いていれば結婚後に夫婦になったオシドリを表すようです。
■12. 鳩(ハト)
古くは聖書に登場する鳩(ハト)は、平和の象徴です。伝書バトとして帰巣能力が高いハトは愛の巣に返るとされ、結婚式では10羽のハトを飛ばすセレモニーも行われます。また過去の東京オリンピックセレモニーでも、『愛と平和、未来への飛躍』の願いを込めて数千羽のハトを空に放ちました。入学式や卒業式にも好まれる鳥です。
■13. 鷲(ワシ)
鷲(ワシ)は空高く飛び上がることから、ネイティブアメリカンの人々に神様に近い鳥とされてきました。スマートでかっこよく、男性に良く好まれる鳥です。空高くから地上を見下ろす姿は、リーダーシップや将来性を象徴しています。鷹も鷲と同じ鳥です。大きい方が鷲、小さい方が鷹とされています。
■14. オウム
ペットとしても人気のオウムも縁起が良い鳥です。中国の文献の中では、おめでたい鳥として紅白で記されています。華やかで鮮やかな南国の鳥であるオウムも、クジャクと同じ九紫火星に属します。九紫火星の美しさと自分への自信、プライドを持つことに力を貸してくれるでしょう。
■15. セキセイインコ
セキセイインコも風水では縁起の良い鳥と言われています。三碧木星に属し、成長や行動力アップ、発展に力を貸してくれます。京都の因幡堂(平等寺)には、インコのお守りや御朱印帳、御朱印があるようです。ペットとしても人気のインコは、アクセサリーやインテリアにも使いやすい鳥でしょう。
幸運の象徴の鳥
鳥は人間にはない羽根を持ち、飛ぶ能力があります。空を自由に飛び回る鳥たちは、羽に幸運を乗せているとされ、幸運の象徴とされてきました。
また鳥のフンは予期しない偶然についてしまうことから、世界でも幸運の前触れとされています。実際に鳥のフンにあった直後、宝くじに当たった人もいるようです。
幸運を運んでくれる鳥には、鳳凰やクジャク、鶴などが有名です。スピリチュアル的な意味では恋愛運ではオシドリ、子宝にはコウノトリ、商売繁盛には燕やフクロウが良いでしょう。男性には鷲や鷹もおすすめです。
自由の象徴の鳥
空高く羽ばたき、自由に飛び回る鳥は自由の象徴ともされています。その姿は古くから世界中で抑圧や束縛、支配からの解放を表す天や神の使いとされてきました。古代のローマやギリシャ、エジプトの神話でも自由と幸運の重要なモチーフとして目にすることができます。
中でも鷲(ワシ)は自由のシンボルとされています。大きく羽を広げ、空高く数巻に飛び回る鷲の姿には絶対的な自由を感じることができます。
またハトも愛と自由、平和の象徴です。世界中で愛される白いハトは、セレモニーには欠かすことのできない鳥でしょう。
縁起の悪い鳥
不吉、縁起の悪い鳥としてよく聞くのがカラスです。黒い羽根の色、ゴミや肉くちばしで漁る姿、不気味な雰囲気から世界中で縁起が悪い鳥とされています。
カラスが鳴くと死人が出る、不吉なことが起こると言われ、独特な鳴き声も不吉だと言われる原因でしょう。人はカラスの真っ黒な見た目から、死や闇をイメージしてしまうのです。
しかしカラスは過去には神の使いとされてきました。桓武天皇を大和まで案内したヤタガラスもカラスですし、広島の厳島神社ではカラスを神の使いとして像が置かれています。
カラスは実際には縁起が悪い鳥ではなく、見た目や鳴き声から人が勝手に不吉なイメージを持っただけだと覚えておきましょう。
まとめ
幸福や自由の象徴である鳥のモチーフは、恋愛運や商売繁盛、子宝など鳥によって様々な意味を持ちます。自分の望みに合った鳥のアクセサリーやインテリアを身近に置くことで、運を招いたり才能を引き出すことができるのです。ぜひ自分に合う幸運の鳥を知り、日常をより充実させてくださいね。