守護神と呼ばれるものなどに興味がある人なら、一度くらいは「四神」という言葉を聞いたことがあるでしょう。四神というのは、朱雀・玄武・白虎そして今回ご紹介する青龍の4つの神獣のことなのです。
青龍の姿を描いているものを見かける機会もありますが、青龍がどのようなご利益があるのかを知らない人もいるかもしれません。
そこで今回は、スピリチュアル的な青龍の意味やご利益などについて触れていきます。
青龍とは?
※五行思想
中国で伝説上の神獣とされており、東方を司り守護しているのが青龍になります。昔の中国で広まった五行思想が根底にあり、朱雀・玄武・白虎らと共に方位を護る守護神の1つだといわれているのです。また、青龍のことを蒼龍と表現することもあります。
青龍の根底ともいわれる五行思想というのは、火・水・木・金・土の5つから万物が作られているという思想で、それぞれに方位や色そして季節があるといわれています。
その五行思想の5つの中で木を護っているのが青龍とされており、東の方位を護っているとされているのです。
そして青龍は青いうろこを持った青色の龍の姿で描かれることが多く、他の龍よりも舌が長めで足は4本、爪は3本で宝珠を持っていない姿である場合が多いでしょう。
青龍のスピリチュアルな意味とご利益
自然の守神・東方の守護神といわれている青龍は、災いを寄せつけず運気を上げるといわれています。厄災や悪運といったものから人を護り、運気を好転させて人脈を広げたり金運なども上昇させるご利益があると捉えられているのです。
また、青龍は季節で表すと春を司るといわれていますから、可能性に満ちた生命力を象徴していると、スピリチュアルでは捉えられていますね。
そして青龍には仕事運や勝負運を上げるご利益もあるといわれていますから、青龍の加護を受けている人は仕事でも良い結果を招くでしょう。
護っている人に何かしらのメッセージを送る際には、龍の形をした雲を見せたり虹を見させる場合もあるといわれていますから、頻繁にそれらを見かける時には青龍からのメッセージだと捉えてください。
青龍の能力や性格
パワフルでしっかり者の性格をしているといわれることが多く、計画を練って戦略を立てることに優れているのが青龍です。目標に向かって突き進むだけのパワーを持っていますから、達成するまで諦めることがありません。
しかし青龍には冷静な一面もあるとされており、論理的に物事を捉えて戦略を立てるという能力もあるでしょう。
また多くの人達の幸せを願う心の持ち主や前向きな人を好む傾向が強く、自分が護っている人に必要なことなら、良い意味で試練を与えることもあります。
青龍の神話
青龍の体が青色になったのは、青い鉱石を食べたからだという神話があります。宝珠・ツバメ・アズライトが好物といわれており、アズライトが青色の鉱石だったため、食べてしまって色が青色になってしまったという神話が残されているのです。
そして鉄・笹の葉・ムカデ・5色の糸が苦手で、チマキが嫌いだという話もありますね。
またそれ以外にも、海上で青龍と赤龍が争っている場面に遭遇した漁師が、3日間も争っているので自分の持っていた弓で赤龍を仕留めました。
漁師の行いを見ていた青龍が、海の中から1つの玉を持って漁師の前に現れて置いていったそうです。そして漁師が青龍の残した玉を持ち帰ってみると、玉から次々と財宝が出てきて、その財宝のお陰で漁師は生活が裕福になったという神話もあります。
青龍がついている人の特徴
しっかり者の青龍がついている人は、真面目で誠実な性格をしている人が多く、完璧主義者の一面もあるといわれています。面倒見が良い一面もありますから、周りの人から頼りにされることも多くリーダーシップを発揮するでしょう。
また青龍が多くの人達の幸せを願う人を好む傾向があるため、ついている人も悪意や感情的な行動をする人を嫌う傾向があるのです。
そして常に向上心を抱いており、自分の目標を達成するまでの集中力も途切れずに持続する人が多くいます。何かを決断する場面では、論理的に考えることができるので決断をするまでの時間も必要ありません。
青龍がいる神社3個
■1. 八坂神社
京都にある八坂神社は四神に護られている神社であり、青龍がいることでも知名度が高くなっています。東を青龍・西を白虎・南を朱雀・北を玄武がそれぞれ護っており、本殿の地下には龍穴があることでも有名です!
また、地下にある龍穴には龍が住んでいるという伝説もあり、その龍穴から湧き出ている御神水・力水を授与してもらうこともできますよ。
そして御神水を家の玄関前にまくと、開運効果が期待できるでしょう。最近は御朱印を集める人達も多くいますが、八坂神社の御朱印には青龍が刻印されていますので、それを目当てに訪れる人もいるのです。
住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
営業時間:24時間営業
電話番号:075-561-6155
■2. 田無神社
西東京市にある田無神社は、東京を代表するパワースポットといわれており、5色の龍が祀られていることでも有名になっています。
祀られている5色の龍はそれぞれに御利益が違うといわれており、自分が望む御利益を授けてくれる龍を参拝する人達もいるでしょう。
また、5色の龍が祀られている場所は同じ境内ではありますが、それぞれ違う場所となっているのです。一度に5色の龍全てを参拝する人もいれば、望む御利益を授けてくれる龍に参拝をするという方法もありますよね。
そして田無神社に参拝をする度に与えられる御利益があるともいわれていますから、近くに住む人の中には毎日参拝をする人もいます。
住所:〒188-0011 東京都西東京市田無町3丁目7-4
営業時間:24時間営業
電話番号:042-461-4442
■3. 青龍神社
栃木県日光市にある青龍神社は、日本神話に登場する大海津見命(おおわたつみのみこと)がご祭神といわれています。京都で仏法の守護をしていた青龍を、日光市に連れてきて祀った神社だという話が伝わっているのです。
また連れてきたといわれている青龍は、弘法大師が中国から日本に戻る際に一緒に連れ帰った青龍だともいわれていますね。
そして神社のお守りをしている狛犬は、1655年〜1658年に作られたといわれており、現在では貴重なものなので一見の価値があるでしょう。青龍神社への入り口は小さいので気づきにくいですが、社殿の横には稲荷神社や複数の祠が祀られていることでも知られている神社です。
住所:〒321-1434 栃木県日光市本町四軒町1-2256
まとめ
中国の伝説上の神獣である青龍は東方の守護神ともいわれており、朱雀や玄武などの他の神獣と一緒に四神と表現されることもあります。青龍は可能性に満ちた生命力を象徴する存在だとされており、災いを寄せつけず運気を上げる存在だと捉えられているのです。
また、青龍は多くの人達の幸せを願う心の持ち主や前向きな人を好む傾向が強く、何かしらのメッセージを伝える際には龍の姿をしている雲や虹を見せることがあるでしょう。