結婚式では、華やかなブーケや色とりどりのテーブル装花など、たくさんの花が使われています。縁起が良く結婚式で人気の花もあれば、縁起が良くないとタブー視される花もあるでしょう。
結婚式に花束や使用する花々を持ち込みたいと考えている方は、花の選び方がわからない場合もありますよね。
今回は、結婚式で使いたい花の種類や花言葉をご紹介します。結婚式で使ってはいけない花の種類も紹介しますので、ぜひ花選びの参考にしてください。
結婚式ではどんな場所に花を使う?
結婚式で使う花というと、一番にブーケがイメージされます。しかし、結婚式ではそのほかにも様々なところに花が使われているのです。
一体どんな場所に花を使っているのでしょうか。
■ブーケ・ブートニア
新婦が持つブーケや新郎の胸元に飾るブートニアは、結婚式に欠かせない花です。
新婦のブーケは、挙式の最後に友人に向かって花束を投げる「ブーケトス」や、花束に結びつけたリボンをゲストに引いてもらう「ブーケプルズ」にも使用されます。
ブーケやブートニアは、ウエディングドレスやタキシードの色に合わせてコーディネートが可能です。結婚式を華やかに彩るアイテムとして、バリエーションも豊富になっています。
会場の装花と異なり、ブーケは自分で花屋さんにオーダーして持ち込むことも可能です。
■ヘッドドレス・リストブーケ
新婦が身につけるヘッドドレスやリストブーケも、花嫁の姿を華やかに演出する重要なアイテムです。
ヘッドドレスは髪飾りのことで、かんざしのように髪の毛に刺すタイプ、花冠など、ヘアアレンジに合わせて色々な種類があります。
ウエディングドレスを着る際には白を基調にした花でまとめ、お色直しの時にカラフルで鮮やかな花にチェンジするなど、衣装に合わせて選べるのも魅力です。
リストブーケは、花嫁の手首に付けるブーケのことで、リストレット、リストコサージュとも呼ばれます。こちらは新婦だけでなく、ブライズメイドや友人たちとお揃いで手元を飾るのも人気です。
■受付・ウェルカムスペース・エントランス
会場の受付やウェルカムスペース、エントランスにも花が使われます。入り口から華やかに装飾されていると、一気に晴れの日らしくなり、ゲストの気分も盛り上がるはずです。
受付装花では、テーブルに花を飾ったり、かわいい花瓶を置いたりします。ウエルカムスペースでは、ウエルカムボードに花をあしらったり、フラワーリースをドアや壁にかけるのが人気です。
エントランスは、大きなフラワーアーチを設置して豪華に演出することもできます。ウエルカムスペース用の小さな花々は、自分で好きなものを用意する人も多いです。
■挙式会場(チャペル)の装花
挙式会場では、新郎新婦が愛を誓う祭壇に花を飾ったり、ゲストが座る椅子に花を装飾したりします。神聖な雰囲気に合わせて、白を基調にした花でまとめることが多いです。
祭壇装花は、祭壇の上や両脇に飾られることが多く、チェアフラワーは、椅子の両脇やバージンロード側に飾るのが一般的です。
また、式場によってはバージンロードに花を敷き詰める「フラワーバージンロード」の演出ができるところもあります。
■披露宴会場(バンケット)の装花
披露宴会場(バンケット・レストラン)では、実に様々なところに花があしらわれます。新郎新婦が座るメインテーブル(高砂)をはじめ、ゲスト卓に花瓶を置いたり、ゲストがスピーチするマイクスタンドに花を飾ったりすることも可能です。
メインテーブルはゲストの視線が一番集まる場所でもあるため、華やかに彩ることが多くなっています。
ゲスト卓ではテーブルに花を置くだけでなく、ゲスト用のグラスにも花を飾れます。キャンドルサービスを行う場合は、キャンドル装花も可能ですし、キャンドルに火を灯すために使う「トーチ」の手元に花を飾ることもできます。
■ウエディングケーキの装花
披露宴会場では、ウエディングケーキにも花を飾れます。ケーキ入刀の際にゲストの視線が一気に集まるところなので、装花にこだわりたい人も多いです。
ウエディングケーキを乗せるケーキ台を華やかに飾ったり、ケーキそのものにお花を飾ったりします。
ウエディングケーキ自体にこだわりがある方も多いため、デザインを邪魔しないよう、白や緑を基調にしたナチュラルグリーンでまとめるのもおすすめです。
また、ケーキ入刀で使うケーキナイフに花やリボンを飾ると、手元が華やかになります。
■両親への贈呈品・サプライズブーケ
披露宴の最後に、両親への手紙やプレゼントの贈呈を行う新郎新婦は多いです。その際、両親への贈呈品として花束(サプライズブーケ)を贈ることもできます。
今まで育ててくれた両親に対し、あらためて感謝の気持ちを表現できる場です。また、相手の両親に「これからよろしくお願いします」という挨拶する場面でもあります。
式場で選べることも多いですが、気に入ったデザインがない場合や、オリジナリティーを出したい方などは個別でオーダーして持ち込むと良いでしょう。
結婚式で使う花の種類と花言葉
結婚式では、晴れの日にぴったりの縁起の良い花や、素敵な花言葉を持つ花々などがおすすめです。
ここからは、結婚式で使うのにおすすめの花の種類と花言葉を紹介します。どの花を選んだら良いのか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
■オールシーズン使える定番の花
オールシーズン使える花は、結婚式で人気のある定番の花です。アレンジしやすく、いろいろな用途に使えます。季節の花々と組み合わせて使うのもおすすめです。
花の写真 | 花の種類・花言葉 |
♢バラ♢ 赤:「愛情」「情熱」 ピンク:「上品」「愛の誓い」 白:「私はあなたにふさわしい」 オレンジ:「絆」「信頼」 紫:「気品」「尊敬」 | |
♢ガーベラ♢ 「希望」「前向き」「前進」 | |
♢カサブランカ♢ 「祝福」「純粋」「高貴」 | |
♢カスミソウ♢ 「幸福」「感謝」「清らかな心」 | |
♢カラー♢ 「華麗なる美」「乙女のしとやかさ」「清浄」 | |
♢カーネーション♢ 「無垢で深い愛」 | |
♢トルコキキョウ♢ 「優美」「永遠の愛」「清々しい美しさ」 | |
♢コチョウラン♢ 「純粋な愛」「幸福が飛んでくる」 | |
♢スターチス♢ 「変わらぬ心」「変わらない誓い」 | |
♢アイビー♢ 「永遠の愛」「誠実」「結婚」 |
■春の結婚式におすすめの花(3~5月)
春のウエディングは、パステルカラーやナチュラルグリーンなど、かわいい色合いの花が人気です。気候も穏やかなので、外で行うガーデンウエディングなどにも使えます。
花の写真 | 花の種類・花言葉 |
♢桜♢ 「優美な女性」「純潔」 | |
♢チューリップ♢ 「博愛」「思いやり」 | |
♢ミモザ♢ 「真実の愛」「感謝」 | |
♢マーガレット♢ 「真実の愛」「信頼」「誠実」 | |
♢スズラン♢ 「純粋」「純潔」「謙虚」 | |
♢芍薬(しゃくやく)♢ ピンク:「はにかみ」 白:「幸せな結婚」 赤:「誠実」 | |
♢ラナンキュラス♢ 「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」 |
■夏の結婚式におすすめの花(6~8月)
夏の結婚式には、オレンジや黄色などの明るい花々が人気です。開放的な雰囲気を演出できる鮮やかなカラーや大ぶりの花なども揃っています。
花の写真 | 花の種類・花言葉 |
♢向日葵♢ 「あなただけを見つめる」「光輝」「情熱」 | |
♢ユリ♢ 「純粋」「無垢」「威厳」 | |
♢ダリア♢ 「華麗」「優美」「気品」 | |
♢アナベル(アメリカ紫陽花)♢ 「ひたむきな愛」「辛抱強い愛」 | |
♢ブルースター♢ 「幸福な愛」「信じあう心」 | |
♢千日紅(センニチコウ)♢ 「色褪せぬ愛」「永遠の愛」 | |
♢モカラ♢ 「優美」「気品」 |
■秋の結婚式におすすめの花(9~11月)
秋は過ごしやすい気候で結婚式に人気のシーズンです。定番の花々と合わせて、思い思いの空間を自由に演出できます。
花の写真 | 花の種類・花言葉 |
♢コスモス♢ 「乙女の純真」「謙虚」「調和」 | |
♢ピンポンマム♢ 「君を愛す」「高貴」「真実」 | |
♢パンパスグラス♢ 「光輝」「雄大な愛」 | |
♢ナデシコ♢ 「純真」「可憐」「無邪気」 | |
♢ユーカリ♢ 「永遠の幸せ」「新生」 |
■冬の結婚式におすすめの花(12~2月)
冬のウエディングは、ロマンチックで豪華な雰囲気に演出するのが人気です。大ぶりの赤い花や白い花でゴージャスに花を飾ると、神聖かつ情緒的なイメージにまとまります。
花の写真 | 花の種類・花言葉 |
♢アマリリス♢ 「誇り」「輝くばかりの美しさ」 | |
♢クリスマスローズ♢ 「いたわり」 | |
♢スイトピー♢ 「門出」「永遠の喜び」「優しい思い出」 | |
♢椿♢ 「誇り」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」 | |
♢コットンフラワー♢ 「優秀」「偉大」「私を包んで」 | |
♢ポインセチア♢ 「祝福」「幸運を祈る」 | |
♢蘭♢ 赤:「純粋な愛」 ピンク:「あなたを愛しています」 白:「純粋」 紫:「幸せを運んでくる」 |
結婚式で使ってはいけない花は?
結婚式におすすめの花を紹介しましたが、反対に使ってはいけない花もあります。晴れの日なので、縁起の悪い花や招待客を不快にさせるような花は避けたいところです。
次は、結婚式で使ってはいけない花を解説します。
■匂いの強い花
結婚式で使う花を選ぶ際に、匂いの強い花は避けるようにしましょう。匂いは人によって好き嫌いがあり、強い花の匂いで気分が悪くなってしまう人がいるかもしれません。
また、結婚式では料理も醍醐味の一つです。美味しい料理を心置きなく堪能するのに、匂いの強い花は邪魔になってしまいます。
特に、ゲストテーブルの装花に関しては、匂いの強い花を選ばないようにしましょう。
■ネガティブなイメージがある花
結婚式では、ネガティブなイメージのある花は好まれません。代表的な花では、お葬式や死者を連想させる「菊」や、「凶」という意味合いのある「キキョウ」などは縁起が悪いとされています。
晴れの日の婚礼において縁起は大切です。結婚式の雰囲気を悪くしないよう、これらのネガティブな印象がある花は避けるようにしてください。
■花粉アレルギーの可能性がある花
花粉アレルギーの可能性がある花も、結婚式では避けた方が良い花々です。ゲストの中には、毎年花粉症で辛い思いをしている方がいるかもしれません。
花粉アレルギーを引き起こす主な植物には、スギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカンバ・ブタクサ・ヨモギ・カナムグラなどがあります。
人によってはリンゴの花やオリーブなどでアレルギーを引き起こす場合もありますので、可能性のある花はできる限り避けて選びましょう。
■結婚式に相応しくない花言葉を持つ花
うっかり使ってしまいがちなのが、結婚式に相応しくない花言葉を持つ花々です。普段から花言葉を意識していないと、ついつい選んでしまうかもしれません。
結婚式でイメージが良くない代表的な花と花言葉は以下の通りです。
・黄色いバラ「薄らぐ愛情」「嫉妬」
・黄色い百合「偽り」「不安」
・黄色いカーネーション「愛情の揺らぎ」「軽蔑」
・アネモネ「儚い恋」「恋の苦しみ」
・紫陽花「浮気」「移り気」
バラやユリ、カーネーションは結婚式でよく使われる花ですが、色によっては縁起の悪い花言葉を持っている場合があります。選ぶ際は気をつけてください。
結婚式に造花やドライフラワーは使っていいの?
昔から、結婚式では「生花」が基本とされてきました。造花(アーティフィシャルフラワー)やドライフラワーは、風水的に「死んだ花」「枯れた花」という意味を持つためです。
そういった「枯れた花」「正気がない」花はタブー視され、結婚式では避けた方が良いと考えられてきました。
しかし、近年ではその価値観が変わってきています。
シックな色合いのドライフラワーは、流行やおしゃれに敏感な女性たちに人気です。落ち着いた雰囲気も演出できるため、ブーケやヘッドドレス、テーブル装花などに使う方もいます。
また、造花の場合は、
・結婚式後も枯れずに手元に残せる
・前撮りや後撮りでも使える
・旬ではない花も取り入れられる
など、メリットが多いです。
最近の造花は本物と見紛うほど精巧なものが増えているため、実用性を考えて選ぶ方が増えています。
結婚式の花をオーダーするコツ
結婚式で使うブーケや装花をオーダーする際は、結婚式場のフローリストとしっかりイメージを共有しましょう。
結婚式で使う花は、当日まで完成した姿を確認することができません。「イメージと違った」という結果にならないよう、打ち合わせにはイメージ写真を持参するのがおすすめです。
使いたい花があれば、具体的な名前を伝えましょう。花に詳しくない方は、色合いや雰囲気のイメージを伝えてください。フローリストが全体のバランスを考えてベストな花を選んでくれます。
ブーケなど一部を持ち込みで使用したい場合は、使用する花全体とのバランスを考えてみましょう。
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まとめ
結婚式で使いたい花の種類や花言葉をご紹介しました。
結婚式では色々な場面で花をたくさん使用します。ウエディングを華やかに彩る花々を使って、一生思い出に残る最高の結婚式を考えてみてください。
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