カラーセラピーとは
カラーセラピーとは、「色」がもつ効能を使って心を癒す、心理療法のひとつです。
「色」を取り入れた治療やスピリチュアルな考え方は、紀元前のギリシャやインドで、すでに存在していました。心理療法として注目されはじめたのは1980~1990年代で、イギリスで生まれた「オーラソーマ」という流派が発祥といわれています。
【カラーセラピー】それぞれの色がもつ意味
日常にはさまざまな「色」が存在しますが、カラーセラピーでは、それぞれの色が固有の意味をもっています。各色がもつ意味をとおして、その色を選んだ人の心理状態や、心の奥底に秘めている潜在意識を導き出すことができるのです。
ここからは、それぞれの色の意味と、それを人に照らしたときに浮かび上がる特性を見ていきましょう。
■レッド
<意味>
情熱、エネルギー、リーダーシップ、グラウディング、男性性、肉体、怒り、欲求
<人間性>
・情熱がある エネルギーがある リーダーシップがとれる
・疲れがたまっている ワーカーホリック 欲求不満
■オレンジ
<意味>
社交、楽しさ、温かさ、陽気、満足感、幸福感、ショック、トラウマ、依存
<人間性>
・親しみやすい 満足感を感じている 社交的
・ショックを抱えている トラウマがある 依存する
■イエロー
<意味>
光、希望、神経、知識、子ども心、好奇心、ユーモア、明るさ、神経質、批判、甘え
<人間性>
・ユーモアがある 人を楽しませる 好奇心旺盛
・責任感がない 人を批判する 神経質
■グリーン
意味
調和、協調、バランス、リラックス、リフレッシュ、癒し、嫉妬、八方美人、優柔不断
人間性
・人と調和できる バランス感覚がある リラックスしている
・人と比べる 八方美人、優柔不断になる ストレスがたまっている
■ブルー
意味
平和、落ち着き、コミュニケーション、自由、女性性、権威、孤独、悲しみ
人間性
・落ち着いている 人とコミュニケーションが取れる 平和主義
・言いたいことが言えない 悲しみがある 憂鬱
■インディゴ
意味
直感、威厳、サイキック能力、神髄、秘密、厳格、権威、憂鬱、孤独
間性
・直観力がある 物事の心理を追求する
・深く落ち込んでいる 権威主義 内面に入り込む
■パープル
意味
癒し、神秘、二面性、奉仕、精神性、スピリチュアル、現実逃避、喪失、孤独
人間性
・癒しの才能を持つ 人に奉仕できる 精神性が高い
・現実逃避する 孤独感が強い 自虐的になる
■ライム
意味
新鮮、好奇心、成長、協調性、粘り強さ、共感能力、頑固、弱い、繊細
人間性
・好奇心旺盛 成長する 粘り強い
・打たれ弱い 繊細になる 頑固になる
■ターコイズ
意味
流れ、アカシックレコード、自由、クリエイティブ、フィーリング、劣等感、孤独、
人間性
・流れに乗る 自由な心を持つ 自分を表現する
・思いを表現できない 閉塞感を感じている
■ゴールド
意味
豊かさ、お金、豊穣、知恵、自己実現、自己価値、物質主義、エゴ、見栄
人間性
・自己価値が高い 知恵がある
・自分に自信がない 見栄をはる 自己中心的になる
■シルバー
意味
洗練されている、職人肌、シャープ、高級、知的、こだわり、冷たさ
人間性
・洗練された雰囲気 高級感がある 知的
・こだわりが強い 冷たさを感じる 近寄りがたい
■ブラウン
意味
落ち着き、安心、安定、包容力、ぬくもり、忍耐、地味、頑固、保守的、陰鬱
人間性
・落ち着いている 安心感がある 忍耐力がある
・地味 保守的になる 頑固になる
■グレー
意味
曖昧、控え目、引き立てる、都会的、シック、無機質、陰気、優柔不断
人間性
・ニュートラルな状態 控え目である 都会的な印象
・優柔不断 陰気になる
■白
意味
純粋無垢、浄化、可能性、希望、光、正義感、繊細、完璧主義、虚無感、潔癖
人間性
・純粋である 可能性を秘めている まわりに希望を与える
・虚無感を感じる 潔癖症になる 0か100の思考になる
■黒
意味
強さ、フォーマル、威厳、重厚感、闇、悲しみ、不安、圧迫感、閉鎖的、ブロック
人間性
・強い信念がある 意志が強い 威厳がある
・心を閉ざす 深い悲しみを抱えている 圧迫感を感じている
【カラーセラピー】色の意味を知ってできること
カラーセラピーの「色」があらわす意味を知ると、どんなことができるのでしょうか?
■自分の潜在意識を知る
カラーセラピーのセッションでは、数あるボトルの中から、気になる色を選びます。選んだ色について気の向くままにセラピストに話し、その内容をもとにセラピストがカウンセリングをおこないます。
このセッションで、自分自身でも気づかない感情や欲求、つまり潜在意識があらわになります。
「色」がもつ固有の意味をとおして、本来、自分のあるべき姿、なりたい姿がわかるのです。
■日常生活が豊かにできる
カラーセラピーにおける「色」の意味を知っていると、日常に新しい視点がそえられ、生活が豊かになります。
たとえば、大切な商談がある日、取引先の相手に、エネルギッシュでやる気にみなぎる自分をアピールしたい場合、ネクタイやポケットチーフを赤色にすると効果が期待できます。
また、最近なにかと紫色の洋服を好む自分がいたら、自分の中のスピリチュアルな感覚が研ぎ澄まされたり、誰かをやさしく癒すヒーリングパワーが増している時期かもしれません。
まとめ
カラーセラピーにおける「色」の意味をご紹介しました。色は、紀元前の時代から存在し、人間の精神世界と深い結びつきがあったようです。日常にあふれる色の意味を知ることで、自分の心に秘められた感情を理解し、日々の生活をより豊かで彩りのあるものにできるでしょう。