日本では現在、水晶の採掘はほとんど行われていません。しかし、国内に水晶鉱山はいくつもあって、昔は良質な水晶がたくさん掘り出されていました。水晶が日本の国石に定められているのも、そのためです。
水晶は英語で「クリスタル・クォーツ(crystallized quartz)」と呼ばれます。
「透きとおった氷」のような、このパワーストーンの美しさは、古来より世界の人々に愛されてきました。装飾品としてだけではなく、お守りや通貨としても使われてきたのです。日本でも、水晶で作られた装飾品が古墳から出土しています。
ここでは、水晶の種類や産地、そして水晶を身近に持つことによって得られる効果について、知ることができます。あなたのパワーストーン選びのために、そして素敵な水晶との出会いの入り口として、活用してください。
水晶(クォーツ)の意味・特徴
パワーストーンの代表格といえる水晶。その最大の特徴は、「浄化」です。
精神的あるいは身体的に毒となるものをすべて排除し、心身を浄化する作用があります。そして最終的には幸運を招くパワーを持つ石として、とらえられてきたのです。
パワーストーンのポピュラーな持ち方のひとつが、ブレスレットです。魔よけの意味で用いられることが多く、持ち主の周囲や持ち主自身のなかに発生するマイナスエネルギーを水晶が吸収し、浄化してくれることを期待して身につけます。
感受性が強い人は、普通に歩いているだけでも、事故や事件があった場所で発生しているマイナスエネルギーの影響を受けて、精神的に不安定になったり、体調を崩したりします。また、恨みや嫉妬のような感情が、その人自身を弱らせたりするものです。
そのような「毒となるもの」を持ち主に代わって吸収してくれることにより、心身が活性化し、バランスが保たれます。
水晶(クォーツ)の効果
*潜在能力を引き出してくれる。
*直観力・想像力が高まる。
*幸運を呼び込む
*願いが叶う
*体調が良くなり、精神的にも安定する
これらはすべて、水晶を身近に置いたり、身につけることによって得られる効果です。
ただ、水晶が身近にあるだけで、すべてが思い通りになるわけではありません。水晶は努力する人を好み、助けてくれます。向上心を持ち、心から何かを願いながら、いつも前を見て歩もうとする人を、サポートしてくれるのです。
水晶の種類を色別・形別・内包物別に解説
水晶の英語名「クリスタル・クォーツ(crystallized quartz)」は、「透き通る氷」を意味します。この英語名が象徴するように、水晶といえば透明な石、というのが、もっとも一般的なイメージでしょう。
しかし、実際の水晶には、さまざまな美しい色がついたものがあります。また、形状も、結晶の成長過程によって違います。コレクターにとっては、その種類の多さも魅力であり、神秘的で奥深い世界に魅せられる人がたくさんいるのです。
水晶の色別にみる種類11個
■①ロッククリスタル(白水晶)
水晶といえばこれ、というくらいに、もっとも広く知られている種類です。
無色透明。構造によって、水晶という呼び名のほかに、クリスタル、石英、クオ-ツという別名で呼ばれることもあります。
■②レモンクオーツ
白っぽいレモン色で、その正体は、この石に含まれる硫黄です。その証拠に、この石を削ると、かすかに硫黄の臭いがします。爽やかな色合いが人気です。
■③シトリン(黄水晶)
透き通った淡い黄色です。シトロンというミカン科の果物を連想させることが、その名の由来だと言われています。この色を金色に見たて、商売繁盛や金運を呼び込むお守りとして販売されており、人気があります。
■④ミルキークオーツ(乳石英)
淡い乳白色です。カットした部分に光を当てて見ると、含有物の影響で数本~6本くらいの、光の筋が見られることがあります。これをスター効果といいます。
■⑤アメジスト(紫水晶)
紫色または藤色です。結晶のなかに微量の鉄分が含まれており、その鉄分が自然界の放射線の影響を受けて、紫色や藤色に発色するといわれています。
■⑥アメトリン
アメジスト(紫水晶)と黄水晶(シトリン)が混ざり合っています。自然光のもとでは、ひとつの結晶の内に紫色と黄色が存在しているのが見えます。それぞれの色の区別がはっきりしているものは大変貴重で、ジュエリーとして扱われます。
■⑦ローズクォーツ(紅水晶)
赤紫色、またはピンク色です。色合いのイメージから、薔薇石英と呼ばれることもあります。この石の丸玉のなかには、自然光のもとで見ると、美しい光の筋が見えるものもあります。いわゆる、スター効果です。透明感のあるローズクォーツにスターが見えると、大変美しいものです。
■⑧タンジェリンクオーツ
表面に付いた鉄分が酸化することによって変色した、赤に近いオレンジ色です。石の内部は鉄分が存在していないので、白水晶です。独特なオレンジ色と白のコントラストが、とても魅力的です。
■⑨スモーキークォーツ(煙水晶・茶水晶)
淡い褐色、またはもっと暗い褐色です。茶水晶という別名で呼ばれることもあります。微量のアルミニウムを含む石で、そのアルミニウムが自然界の放射能の影響を受けて、スモーキーな色に変色します。
■⑩レッドクォーツ(赤水晶)
レッドクォーツ(赤水晶)は、ヘマタイト(赤鉄鉱)が混入して、それにより赤くなった水晶のことです。願いが叶う、エネルギーが高まるなどの意味があります。
■⑪モリオン(黒水晶)
モリオン(黒水晶)は、白水晶が放射線の影響を受けて、黒くなったものです。モリオンは、非常に強い浄化力を持ち、魔除けや邪気払いにも使われます。
水晶の形別にみる種類10個
■①ポイント(単結晶)
はじめから単体であったものと、はじめはクラスター(群晶)で存在していたものが、そこから分離して単結晶になったものとがあります。
■②クラスター(群晶)
ひとつの基盤に、単結晶クリスタルが群れのように集まってできています。まさに自然の神秘といえる形状が目を引き、楽しませてくれます。お部屋の浄化のために、玄関やリビングに飾る人が多い形状です。
■③ファーデン水晶
ファーデンとはドイツ語で、糸や紐を意味します。ファーデン水晶は、内部に糸や紐のように見える、くっきりとした筋があります。その筋を基に、左右対称に結晶が分かれて成長します。
■④両錘(ダブルターミネーテッド・ダブルポイント)
その形状から、ダブルポイント・両錘(りょうすい)・両剣水晶など、いろいろな呼び名を持っています。多くの水晶には母岩があって、そこから成長し、ひとつの頂点を持ちますが、この石には母石が無く、成長を妨げるものがなければ両端に頂点を造ります。
■⑤カテドラル水晶
その名の由来は、西洋のゴシック建築で建てられた教会の大聖堂です。たくさんの尖った塔が並んで、ひとつの建物を造っています。その独特の形状をカテドラルと呼びます。これに似たカテドラル水晶は、まさに自然が造り出した芸術品です。
■⑥レーザー型水晶
細長い形の水晶です。根元よりも先端にいくにしたがって細くなります。レーザー型水晶同士を擦り合わせると、金属音のような音を発するものがあります。これを、シンギングクリスタルとも呼んでいます。
レーザー型水晶のなかに、淡いピンク色をして、さらに柱面にはっきりとした横線が見えるものがあります。成長線あるいは条線と呼ばれる線です。そのような特徴が見られる場合は、レムリア水晶と呼ばれます。
■⑦エレスチャル水晶(骸骨水晶)
スケルタス水晶あるいは骸骨水晶という、別名を持つ水晶です。
結晶の内部に、池などに張った氷のような幾何学的な模様があり、しかもそれが、幾重にも重なっています。かといって、模様と模様の層の間に空間があったりして、なんとも不思議な景色です。
内部にだけ、そのような模様の層が見えるものもあれば、外側にも見えるものがあります。外側にまで複雑な層が重なっていると、確かにスケルタス(骸骨)を連想させます。
■⑧キャンドルクオーツ
火をつけたロウソクからロウが垂れている様子に似ているので、この呼び名が付いています。大きな結晶の柱の周りに、細かい結晶が存在している面白い形状の水晶です。
■⑨ハーキマー水晶
この呼び名の由来は、産地、ニューヨーク州ハーキマです。結晶が、ダイアモンドの形や輝きに似ているので、ハーキマーダイアモンドとも呼ばれることもあります。
■⑩セプタークォーツ(松茸水晶)
セプタークォーツは別名を松茸水晶と呼びます。セプタークォーツは、松茸のように、一つの結晶の先端に被さるように別の結晶が育った水晶のことです。浄化のほかに、子孫繁栄と豊穣を意味します。
水晶の内包物別にみる種類8個
■①ルチルクォーツ
ルチル(金鉱石・二酸化チタン鉱物)が含まれている水晶です。ルチルの太さは、さまざまで、色は、桃色・金色・銀色・赤茶色などがあります。
金色は、財運アップ・事業運アップのお守りとして人気があります。シャープペンシルの針のような、細いルチルが含まれることが多いので、針入水晶と呼ばれることもあります。
■②ストロベリークオーツ
ピンク色や赤褐色で、ストロベリーの色を連想させることからついた呼び名です。この色の正体は、内部にあるゲーサイト(針鉄鉱)です。
■③水晶in水晶
ひとつの水晶が、別の水晶を取り込みながら成長したものです。インナーチャイルドとか、貫入水晶と呼ばれることもあります。
■④クラック水晶
クラック水晶とは、外側から圧力を加えて、人工的にクラック(ひび)を発生させた水晶です。クラックの入れ具合や量によって、景色がだいぶ変わります。
たくさんの細かいクラックが入ったものは、全体的に真っ白に見えます。クラックが入ると浄化パワーが上がるとされているので、クラックの多いものを探す人も多いようです。
■⑤レインボー水晶
水晶の内部にひび割れができて、鏡のような面になり、そこへ光が反射すると虹色に輝くことから、この呼び名が付いています。
空にかかる虹と同じように、夢や希望、幸せ象徴として古来から愛されており、瞑想やヒーリング目的で、よく使われる水晶です。
■⑥ファントム水晶
ファントムとは、お化けや幻を意味しますが、ファントム水晶の場合は、水晶の内部にできる山のような形の模様をさします。
成長が止まっていた水晶が、眠りから覚めたように再び成長すると、木に年輪ができるように、山模様が内部にできあがりるのです。日本では山入水晶とも呼ばれます。
■⑦星入り水晶
黒色や紺色の小さな星のような形をした内包物があることから、この呼び名が付いています。内包物の正体は、ホランダイト(ホランド鉱)と呼ばれる二酸化マンガン鉱物です。主要産地であるマダガスカルでも、稀にしか採掘できないので、「幸運を呼ぶお守り」とされています。
黒色がかった緑色のアクチノライトという鉱物が、大小さまざまな星のような形で内部に存在することもあり、これも星入り水晶として扱われます。
■⑧ガーデン水晶(庭園水晶)
内部に、まるで庭園ができたかのような景色が見える水晶です。その正体は、緑泥石や石英などの鉱物です。
それらの鉱物の入りかたによって、そこに庭園があるかのような、美しい模様ができるのです。日本では苔入り水晶と呼ぶこともあります。独特な美しさに魅せられて、ガーデン水晶をコレクションする熱心なファンも多いようです。
その他の水晶の種類1個
■①チタニウムクォーツ
チタニウムクォーツは、人工的にチタンを蒸着させた水晶のことです。幻想的な色をしています。オーラ強化など、能力を高める意味があるとされます。
水晶(クォーツ)の主な産地
水晶は、世界各地で産出される鉱物です。日本でもかつては採掘されていましたが、外国から安価な水晶が輸入されるようになってからは、徐々に採掘されなくなりました。
しかし、水晶は日本の国石でもあり、高い加工技術があります。最近では、その技術を世界に広めようという活動が始まっています。
■ブラジル
産出される種類も量も多く、世界有数の水晶産出国です。
ミナスジュライス州は特に有名で、大小さまざまな水晶が、たくさん採掘されています。
■コロンビア・ペルー
南米は鉱物の宝庫。水晶もたくさん産出されます。小さめながらも、透明度が高いのが、この地域で採れる水晶の特徴です。
■ヒマラヤ(ネパール)
インドとの国境にある、ネパール東部のカンチェンジュンガで産出される水晶は、透明度が高く、エッジが鋭いのが特徴です。
中国(チベット)との国境にある、ネパール中北部(カトマンズ北部)のガネッシュヒマールで採れるガネッシュヒマール産の水晶は、ヘマタイトの薄片が入ったものや、緑泥石が混じったものがあります。
■ヒマラヤ(インド)
インド北部の、中国(チベット)との国境に近いクル渓谷では、良質で透明度が極めて高い水晶が採れます。
この地域の赤茶色の土壌の影響を受けて、ピンク色っぽく見える水晶が多いのも、特徴的です。
クル渓谷とほとんど同じ位置にあるパールヴァティー(パルバティー)渓谷も、インドの主要な水晶産出地域です。
■アメリカ(アーカンソー州)
エッジの鋭い水晶が多く産出されます。また、透明度の高さでも有名で、世界を代表する産地のひとつです。
■中国(四川省)
険しい山脈が続く、中国西南部の地域です。
細長い結晶がたくさん集結しているような水晶が、多く産出されます。
■ヨーロッパ
アルプス山脈は、良質な水晶の産地です。
モンブラン産のスモーキークオーツは、代表格と言えましょう。
また、ルーマニア産水晶のように、ひとつひとつの結晶が、はっきりとした柱面を形成せず、細かい頂点を積み重ねながら大きく成長するものもあります。
まとめ
水晶は、古来より世界中で愛されてきました。美しい色や形に魅せられて、インテリアとして、また開運のお守りとして、コレクションする人もたくさんいます。種類も色も豊富ですから、ひとつひとつの石との出会いに、新たな発見や楽しみもあります。
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