あなたの顔には、ほくろはあるでしょうか?数の多い少ないはあっても、全くほくろがない人は、まず存在しません。
東洋の人相学におけるほくろは、その位置によって人の特徴や性格、運勢さえも分かるシンボルとされています。この記事では、顔にあるほくろの位置から、その意味を紐解いていきましょう。
活きぼくろと死にぼくろ
まず初めに、ほくろには大きく分けると二種類、『活きぼくろ』と『死にぼくろ』がある事を説明しておきましょう。
活きぼくろとは、黒々としてツヤもあり、盛り上がりも豊かなほくろ。
それに対して死にぼくろとは、ツヤがなく盛り上がりのないほくろで、色も真っ黒ではなく、グレーや茶色に近い色合いが多いでしょう。
薄い色のほくろよりは濃い方が、またほくろのサイズも大きければ大きい程、その特徴や意味合いも強化されて来ます。
ただ、死にぼくろというと、何やら不吉な暗示を連想されるかも知れませんが、それは決して死の暗示の様な予兆ではなく、こういう傾向があるので注意して下さいね、程度の意味合いと、解釈して下さい。
活きぼくろと死にぼくろ、この二種類がある事を踏まえた上で、次の項から本格的にほくろ占いを見ていきましょう。
1. 額(おでこ)の生え際近くの[天中]にあるほくろの意味
額の中央で生え際近くは、人相学で天中(テンチュウ)と言います。
ここにほくろがある人は、目的や夢を達成する際に、誰かしら周りの人からの助力が得られるとされます。何らかのトラブルや問題に遭遇したとしても、解決に向けて手助けされるようです。人手や資金が足りない場合、援助の手が差し伸べられます。幼少期に恵まれない家庭で育った人が多いとも言われています。母との親子関係で苦労が多いのですが、それを乗り越えると忍耐力が養われるとされます。
また守護霊が見守られ、何らかのスピリチュアルな才能を秘めていることもあります。ほくろが痒くなると危険の知らせとされています。ツヤや形が悪い死にぼくろの場合は、予期せぬ災難に遭いやすく、目上に逆らいやすいので、助力が得られないとされます。
2. 天中の両脇[天墓]にあるほくろの意味
[天中]の両脇は人相学で[天墓](テンボ)と言います。
ここにほくろがある人は、神仏や先祖に守護されているとされます。かなりの大事故に遭っても奇跡的に助かる可能性が高くなります。信心深い人が多く、信じることで精神的に強い面があります。
ツヤや形が良い活きぼくろだと、かなりの悪運でも跳ね除けられるとされます。ツヤや形が悪い死にぼくろの場合は、神仏などのご加護がない分、予期せぬ災いに遭いやすくなります。家や墓地の方位が悪いことも考えられます。行動は慎重にした方が良さそうです。
3. 額(おでこ)の中央[天庭]にあるほくろの意味
額の中央部は、別名・天庭(テンテイ)とも言います。次に紹介する司空の位置より更に上の、髪の生え際に近い箇所にあるものを指します。
この天庭にほくろがある人は、幼少期から対人面で苦労する相。
特に母親との折り合いが悪いとされますが、その為に忍耐力が培われ、逞しく成長する運勢の持ち主とも言えます。苦労の末に大成する人ですが、年功序列の様な上下関係を、軽んじてしまう面が見受けられます。年上の人との交流には、礼儀を持って接する事が大切でしょう。
女性の場合はなぜか、男性を見る目が今一つの相です。いわゆるダメンズを好きになりやすい所があるので、交際相手を選ぶ際は、くれぐれも慎重な選択が大切でしょう。
4. 額(おでこ)の真ん中[司空]にあるほくろの意味
額の真ん中の位置は、人相学では司空(シグウ)と言います。
ここにほくろがある人は、普通の人とは常識の基準が異なる、かなり個性の強い人です。
バイタリティーを十分に秘めていて、安定よりも変化に満ちた環境を好むでしょう。
司空のほくろが活きぼくろであれば、その個性が長所として評価され、上司や目上の人から可愛がられます。死にぼくろの場合だと、我の強さから来る口論が災いして、要らぬ人間関係のトラブルを招きやすくなるので、注意が必要でしょう。
家庭よりも仕事に生きる傾向が強く、その影響からか、晩婚や再婚の相でもあります。
5. 正面から見て、天庭や司空の左脇の[月角]にあるほくろの意味
第三者が正面から見て[天庭]や[司空]の左脇は人相学で[月角](ゲッカク)と言います。
ここにほくろがある人は、金運や仕事運が高まっているとされます。お金の巡りが良くなり、お金に困ることはないはずです。今までの業績が認められ収入アップにつながります。性格面では、欲求が常に満たされていないと気が済まないようで、衝動買いをしやすい面があります。
勝負運が非常に強く、ここ一番の所で力が発揮できます。賭け事でも勝つことが多いようです。母親との縁が薄くなるか、対立しやすい面があります。ツヤや形が良い活きぼくろだと、より一層金運や勝負運が強まるとされます。一方ツヤや形が悪い死にぼくろの場合、浪費が多くなり、母親との対立が激しくなるとされます。
6. 正面から見て、天庭や司空の右脇の[日角]にあるほくろの意味
第三者が正面から見て[天庭]や[司空]の右脇は人相学で[日角](ニッカク)と言います。
ここにほくろがある人は、恋愛運や結婚運が高まっているとされます。運命的な出会いがあったり、思い描いていた通りの結婚ができるようです。しかしこの運命の相手に出会うまでには、苦労が伴う面があります。運命の相手でない交際は、なかなか楽しい恋愛にはならないとされます。
荒々しい性格なのですが、運命の相手には優しく接します。恋愛から結婚への流れはスムーズになります。生涯一人の相手と連れ添うことになり、不倫や離婚はありえません。また父親との縁が薄くなるか、意見などが対立しやすい面があります。活きぼくろの場合、意味合いがより一層強まり、死にぼくろだと、性格が裏目に出たり、父親との対立が激しくなるとされます。
7. 月角・日角の線上にある横の生え際[辺地]にあるほくろの意味
[月角][日角]と同じ線上にある横の生え際は、人相学で[辺地](ヘンチ)と言います。
ここにほくろがある人は、故郷を離れたり、遠方の地に赴くことで不運に遭いやすくなるとされます。旅行先などでも、引ったくりにあったりと、何かとトラブルが続くと言われています。旅行には、充分に注意を払った方が良さそうです。
自分の生まれ育った地域ではある程度活躍が期待できます。海外で活躍がし難いとされます。ツヤや形が良い活きぼくろの場合、国内での活躍には支障がなく、海外でもトラブルなどは軽減できるとされます。ツヤや形が悪い死にぼくろの場合は、遠隔地で降りかかる災いが大きいものになるとされます。
8. 辺地の下にある横の生え際[駅馬]にあるほくろの意味
[辺地]の下にある横の生え際は、人相学で[駅馬](エキバ)と言います。
ここにほくろがある人は、周囲の環境が変わることで何らかの幸運が訪れるとされます。安定した変化のない環境にいると、運気が低迷しやすくなります。一つの場所に留まらず、拠点を移すことが幸せにつながります。引越しや旅によって運気が高まることもあります。生まれ育った場所や、日本ではあまり活躍できないようです。
海外に行くと状況が一変し大活躍できるとされます。また異性にモテ、恋愛上手となり、モテモテほくろとしても知られています。活きぼくろの場合、海外などでより大きな成功がつかめるとされます。死にぼくろの場合は、旅先や環境の変化によって災いに巻き込まれやすくなるとされます。
9. 眉間[印堂]にあるほくろの意味
眉間のほくろは、印堂(インドウ)と言います。
ここにほくろがある人は、頭脳明晰で強運の持ち主。ただ、お調子者の所があり、その言動にムラがあるため、好調と不調の波が激しい面があります。
気持ちが落ち着いてない所があるので、不調が続いても自暴自棄にならず、心の安定を図れば、元々が強運ですから自ずと道が開けるでしょう。女性で、印堂のほくろがある人は外交的で気も強いので、専業主婦には向かない所があります。
10. 眉頭[交友]にあるほくろの意味
眉頭のほくろは、交友(コウユウ)と言います。
ここのほくろは文字通り、交友関係の広さを現しています。
感情的で、理性よりも勘で動く傾向がある為、早とちりも多いのですが、活きぼくろであれば、良き友人・知人に恵まれ、助けられる相。
死にぼくろなら逆に、友人に迷惑を掛けられる事が多いので、付き合う友人・知人は慎重に選ぶのが大切と言えます。
11. 眉中央[福堂]にあるほくろの意味
眉の中央は、人相学で[福堂](フクドウ)と言います。
ここにほくろがある人は、手にしている財産や幸せが減っていくとされます。苦労して築き上げた財産でも、あっという間に散財してしまうことが考えられます。財を運用しても増えるどころか減ることになります。数字の扱いに弱くなり、計算は間違うことが多いようです。
家運が乱され、低迷する面もあります。家庭不和になりやすいと言えます。ツヤや形が良い活きぼくろの場合、散財などによる損出は若干少なめになるとされます。ツヤや形が悪い死にぼくろだと、より一層散財する量が多くなるとされます。
12. 眉尻[天倉]にあるほくろの意味
眉尻は人相学で[天倉](テンソウ)と言います。
ここにほくろがある人は、金運が上昇した状態にあり、人徳までもが備わっているとされます。お金の巡りが良く、お金には困りにくいようです。金運があるので、お金は結構入って来るのですが、あるだけ使い切ってしまう傾向にあります。お金の出入りが激しく、出費は普通の人以上にが多くなります。蓄財は苦手なようです。
賭け事が好きな人が多いとされます。一方で人に奉仕する気持ちが強く、困っている人に手を差し伸べます。悪事を働いたり、悪辣なことは一切しないとされます。活きぼくろの場合、より一層金運が強まり浪費が少なくなるとされます。死にぼくろだと浪費が多くなり、致命的な結果を招くとされます。
13. 目と眉の間[田宅]にあるほくろの意味
目と眉の間は人相学で[田宅](デンタク)と言います。
ここにほくろがある人は、親や親族の財産を相続し、何不自由のない生活ができるとされます。財産を減らすことなく維持して行けるようです。無駄な出費や散財に注意すれば、老後までも安泰になります。一方でこの財産が負の遺産のこともあります。目と眉の間が離れている、眉が長く濃い、顔の形が正方形か長方形になっているいずれか場合、より財産を受け継ぎやすくなるとされます。ほくろが大きい場合、家族に関わることで引き受けなければならないものがあるとされます。
活きぼくろの場合、財産を引き継ぎ金持ちになれるとされます。死にぼくろの場合は、財産を失う不測の事態が生じるとされます。受け継いだ財産を散財させ破産する可能性があります。この他、遺産相続でもめたり、家庭内不和が絶えないなどが考えられます。
14. 目と鼻すじの間[竜宮]にあるほくろの意味
目と鼻すじの間は、人相学で[竜宮](リュウキュウ)と言います。
ここにほくろがある人は、異性との性生活において何らかのトラブルがあるとされます。性生活の相性が悪く、恋愛や結婚が長続きしないかもしれません。子宝に恵まれないことも考えられます。性欲が乏しく、体力が弱めの人が多いようです。性欲が旺盛の場合、アブノーマルな傾向にあるかもしれません。
ツヤや形が良い活きぼくろの場合、性生活のトラブルがあっても、大事には至らないとされます。ツヤや形が悪い死にぼくろの場合、性生活のトラブルが致命的な結果を招くとされます。
15. 目尻横の[魚尾]にあるほくろの意味
目尻の横は人相学で[魚尾](ギョビ)と言い「妻妥宮」とも呼ばれています。
ここにほくろがある人は、好色の度合いが高く、恋愛体質とされます。モテモテほくろの要素が強く、恋愛経験が豊富になるようです。自分からアプローチをすることもありますが、言い寄られることも多いとされます。慎重さに欠ける面がありますが、すぐに交際に発展します。その分、恋愛トラブルになることも多いようです。
女性の場合、可愛らしさがあり、どこか神秘的な色っぽさも秘めています。女性で左の魚尾にほくろが現れたら、肉体関係のみの恋愛になりやすいとされます。男性で魚尾にほくろがある場合、浮気性とされます。ツヤや形が良い活きぼくろの場合、より良い恋愛になりやすく、死にぼくろの場合、婚期が遅れたり、家庭運に恵まれないとされます。
16. 魚尾の上[奸門]にあるほくろの意味
[魚尾]のすぐ上の領域を人相学では、[奸門](カンモン)と言います。
ここにほくろがある人は、男女ともに異性からモテるとされます。魚尾と同様にモテモテほくろの要素があります。恋愛が途切れることが少なく、常に恋愛相手がいる状況にあるはずです。出会いのチャンスが多く、何かと異性から魅力的に見られることが多くなります。同時に複数の相手と付き合うこともあり、トラブルは多めになります。
活きぼくろの場合、理想の相手に巡り合える可能性が高くなるとされます。死にぼくろの場合、恋愛相手や結婚相手との相性が、当初は良くても、段々悪くなっていく可能性があるとされます。結婚が遅くなることもあります。
17. 魚尾の下[命門]にあるほくろの意味
[魚尾]のすぐ下の領域を人相学では、[命門](メイモン)と言います。
ここにほくろがある人は、いろいろな人から好かれるとされます。恋愛に限らず、老若男女幅広くモテるほくろとして知られています。人気が必要な商売に向いています。人知れず恋愛関係になることを好む面があります。人の秘密を知りたがり、いろいろと詮索します。
ツヤや形が良い活きぼくろの場合、人から信頼を得て幸せがもたらされるとされます。健康面でも恵まれ、長寿の傾向にあるようです。死にぼくろの場合、美的感覚が乏しく、人としての徳も乏しいとされます。秘密を保つことができず、邪な気持ちが強く、短命の傾向になるようです。
18. 月角側で目頭下の[少女]にあるほくろの意味
[月角]側で目頭下は、人相学で[少女](ショウジョ)と言います。
ここにほくろがある人は、何事にも吉がもたらされるとされます。何かことを起こそうとする際、思いもかけないラッキーなことが舞い込みやすいようです。成功や成果がつかみやすく、人から高く評価されます。人生が想い通りになるので、満足感で満たされていることが多いとされます。その分、気性は温厚になるようです。
ツヤや形が良い活きぼくろの場合、より一層大きな幸運が訪れるとされます。ツヤや形が悪い死にぼくろの場合、成功などに後一歩の所で及ばなかったリ、限られた小さな幸運を手にするとされます。
19. 日角側で目頭下の[少男]にあるほくろの意味
[日角]側で目頭下は、人相学で[少男](ショウナン)と言います。
ここにほくろがある人は、結婚相手が何らかの障害になりやすいとされます。思い描いていた夢の実現を結婚相手が阻むことが考えられます。結婚相手の浪費によって、お金の巡りが悪くなり、生活が困窮することもあります。理想とはかけ離れた恋愛や結婚になることが多く、不平不満を抱え込みやすくなります。
ひがみっぽい面もあるようです。ツヤや形が良い活きぼくろの場合、恋愛・結婚相手が原因の妨げが軽度で済むとされます。ツヤや形が悪い死にぼくろの場合、恋愛・結婚相手による妨げが、大事に至るとされます。
20. 目尻下の[臥蚕]にあるほくろの意味
目尻下は人相学で[臥蚕](ガサン)と言います。
涙堂とともに泣きぼくろとして見られることが多いほくろです。ここにほくろがある人は、多情多感で情に流されやすく、何らかの色気を持つとされます。恋愛に積極的で、性欲を持て余し気味な面もあります。恋愛で失敗したり、トラブルに巻き込まれることが多いようです。異性ばかりでなく、子供のことで失敗したり泣くことが多いとされます。何かと子供との縁が薄くなるようです。
活きぼくろの場合、精力旺盛で、子宝に恵まれるとされます。死にぼくろの場合、淫らな関係を求める要素が強くなり、不倫や浮気をするとされます。子供運に恵まれない要素がより強まるようです。
21. 目の下[涙堂]のほくろの意味
目の下の膨らみの部分を、涙堂(ルイドウ)と言います。
涙堂の位置のほくろは、文字通り泣きぼくろです。
このほくろの持ち主は、感情が人一倍豊かで、付き合う異性によって人生が一変しやすい傾向があるでしょう。
涙堂のほくろが目頭寄りなら、異性に関して積極的にアプローチをかけるタイプ。目尻よりのほくろなら、相手からのお誘いを持つ受け身なタイプ。涙堂にほくろがあれば、それが活きぼくろであれ死にぼくろであれ、子供で苦労しやすい相とされます。
22. 涙堂の下[観骨]にあるほくろの意味
[涙堂]の下は人相学で[観骨](カンコツ)と言います。
ここにほくろがある人は、強気な性格で、権力欲が強いとされます。掲げた目標を達成するために手段を選ばないということはなく、正攻法で進めるようです。社会に対する反骨精神が強く、人がやっているから自分も従うと言うことはありません。世間に批判的な面があります。我が道を行く力を持っています。
活きぼくろの場合、これらの傾向がより一層強まるとされます。死にぼくろの場合、上司とぶつかることが多く、左遷される可能性が高いとされます。自分が手にしている権力を人から抑えつけられることも多くなるようです。
23. 鼻のつけ根[山根]にあるほくろの意味
鼻のつけ根部分は、山根(サンコン)と言います。
ここにほくろがある人は故郷との縁が薄く、実家から離れて生活する事で活躍が期待出来るでしょう。
山根のほくろは別名・責任ぼくろとも呼ばれ、文字通り大きな責任から目を背ける事なく邁進すれば、道が開ける相。
但し、健康運が今一つなので、30代後半からは健康面に気を遣う必要があります。本人が健康体であっても、パートナーが虚弱体質である可能性があり、その負担を抱える事もあるでしょう。ですが、体調管理に務めながら責任を果たす事で、必ず幸運を掴める相でもあります。
24. 鼻筋中程[年上]にあるほくろの意味
鼻筋中程の領域は人相学で[年上](ネンジョウ)と言います。
ここにほくろがある人は、健康運と中年期の運が上昇するとされます。生命力が強くなり、病気やケガをし難くなるようです。何事にも積極的に取り組むので、成功がつかみやすくなります。積極性が増している分、攻撃的な性格になるようです。若い頃に上手く行かくなかったことも、中年期に入ると、何かと上手く行くようになるとされます。お金の巡りも良くなり、金銭的にも恵まれるはずです。
活きぼくろの場合、健康運や中年運がより一層高まることになるとされます。死にぼくろの場合、積極性に乏しくなり、気迫に欠けるとされます。健康面でも病気などが増え弱々しくなるようです。
25. 年上の両脇[香田]にあるほくろの意味
[年上]の両脇の領域は人相学で[香田](コウデン)と言います。
ここにほくろがある人は、物質的な豊かさに恵まれ、金運も高まっているとされます。お金を運用することに長けている面があるようです。着実に財が築けるとされます。モノに対する目利きのセンスがあり、それがお金につながります。
その上、不動産に関わる運が高まっています。購入した不動産が高く売れたり、その不動産から収益が得られることも考えられます。マンションなどの賃貸経営に向いています。活きぼくろの場合、お金に関わる物事が何かと順調に進むとされます。死にぼくろの場合、金銭上のトラブルや間違いが増え、損することが多くなるとされます。
26. 鼻の頭[準頭]にあるほくろの意味
鼻の頭は、別名・準頭(ジュントウ)と言います。
ここにほくろがある人は、男女共に異性に対し強い興味の持ちやすく、セックスアピールも十分な相。
準頭に加えて、後述する唇にもほくろがあれば、性的な誘惑に人一倍弱い面があります。これが活きぼくろならば、人生を狂わせる程ののぼせ方にはならないでしょうが、死にぼくろになると異性好きに歯止めが掛からなくなる危険性が。
浮気相手をあちこちに作って、自らの身を滅ぼしやすく相ですので、欲求を自制する事が必要でしょう。準頭のほくろは別名・散財ぼくろとも呼ばれ、お金を稼ぎ出す力はあれども、それ以上に散財を重ねて、資産を使い果たしてしまう恐れが。
活きぼくろであれば、使った分だけ見返りが自分の手元に戻ってくる為、さほど心配はありませんが、死にぼくろの場合は中年以降にお金で困窮しやすくなるので、無意味な出費にはくれぐれもご注意を。
27. 小鼻[金甲]にあるほくろの意味
鼻の小鼻に当たる部分は人相学で[金甲](キンコウ)と言います。
ここにほくろがある人は、金財運はあるのですが散財しやすいとされます。お金の巡りが良く、お金で困ることは少ないのですが、入ってきたお金は使い切ってしまうようです。財が築き難くなります。ギャンブル好きの人が多いのですが、勝負ごとには弱い面があり、損することが多いとされます。
性格的に人が良い面があり、頼みごとをされると、なかなか断れないようです。活きぼくろの場合、散財はある程度の所で食い止められるとされます。死にぼくろの場合、散財が致命的な結果を招くとされます。情に流されて、何かと損をしやすくなるようです。
28. 耳上部[天輪]にあるほくろの意味
耳の上部もしくは耳の縁は人相学で[天輪](テンリン)と言います。
ここにほくろがある人は、直感が鋭く、頭の回転が速いとされます。頭脳明晰で計算が早く、的確な判断ができるようです。閃きに優れ、非凡なアイデアを次々に生み出せるとされます。仕事で高く評価され、一目置かれる存在になります。運にも恵まれ、成功がつかみやすいと言えます。理想が高い面があり、恋愛を頭で考えがちとされます。
活きぼくろの場合、知力やアイデアがより一層鋭いものになるとされます。死にぼくろ場合、思い込みが強くなり、失敗やトラブルが増えるとされます。女性の場合、可愛いげが無いと言われたり、人嫌いになりやすいようです。
29. 耳穴近くの[人輪]にあるほくろの意味
耳の穴近くの部分は人相学で[人輪](ジンリン)と言います。
ここにほくろがある人は、現実的で意志の力が強いのですが、興味のあるものへの出費が多いとされます。入ってきたお金は趣味などに費やすことが多いようです。お金の出し入れが激しく、なかなか財が築けないようです。性格的に正直な人が多く、隠し事が苦手な面があります。秘密を守り切れないことが多いので、人からあまり、信頼されないようです。口が災いの元となり、対人関係を悪化させることもあります。
活きぼくろの場合、散財癖はある程度抑えられるとされます。死にぼくろの場合、散財額が多くなり、致命的なことになるとされます。内密にしていたことを口にして、大きなトラブルに巻き込まれることもあるようです。
30. 耳廓近くの[地輪]にあるほくろの意味
耳の出っ張りにあたる耳廓近くは、人相学で[地輪](チリン)と言います。
ここにほくろがある人は、性格的にかなりの負けず嫌いとされます。一見すると大人しそうに見えても、内面は勝ち気で、人よりも優位に立ちたい気持ちが強くなります。人に勝つためには努力を惜しまないので、何事も成果を手にしやすいと言えます。プライドもかなり高いので、自分の考えを変えることはほとんどありません。自信家な面が強くなります。
耳廓が目立たない場合は、穏やかな性格とのバランスが取れ、適度に積極的とされます。活きぼくろの場合、自己主張が強くなり過ぎて、失敗しやすくなるとされます。自分の考えを人に押し付けがちなようです。死にぼくろの場合は、体力的に虚弱体質となり、病気やケガが多くなるとされます。無理をし過ぎて体調を崩すこともあるようです。
31. 耳たぶ[垂珠]にあるほくろの意味
耳たぶにあたる部分は人相学で[垂珠](スイジュ)と言います。
ここほくろがある人は、外交的な面が強調されるとされます。性格的に明るさがあり、人から誘いを受けると、どんなに忙しくても断らないようです。その分、交際費は多くなります。女性の場合、どことなく可愛らしさがあり、モテる傾向にあります。金運、愛情運、健康運も高い状態にあるとされます。垂珠の肉付きが良い場合、モテモテほくろの要素が強くなります。
垂珠の裏側に活きぼくろがある場合、最高の幸運がもたらされるとされます。金運、愛情運、健康運がより一層高まるようです。活きぼくろの場合、交際費がかさんでも大事には至らないとされます。死にぼくろの場合、何事にも飽きっぽくなり、酒の飲み過ぎなどが悪い影響を及ぼすとされます。その他、お金を浪費しやすく、異性に関わるトラブルも多くなるようです。
32. 頬骨の上にあるほくろの意味
頬骨上にほくろがある人は、反骨精神が高く、非常に負けず嫌いの相です。
逞しさがありますが、自分の意見を譲らない頑固さがあり、争いの種を自ら蒔いてしまう傾向があります。
頬骨のほくろが活きぼくろだと、この素質が優れたリーダーシップとなって発揮出来ますが、死にぼくろだと人間関係で衝突しやすくなるので、柔軟性を養う事を心掛けるのが大切でしょう。
33. ほうれい線の内側[食禄]にあるほくろの意味
ほうれい線の内側の箇所は、食禄(ショクロク)と言います。
ここにほくろがある人は、よく働き、生涯食べる事には不自由しない強運の持ち主です。
食禄のほくろが活きぼくろであれば、衣食住のすべてに不自由しない経済力を作り出せる相。また、奢られるより奢る立場になりやすい傾向があります。食禄のほくろは、死にぼくろであっても幸運の相ですが、やや口うるさい面が現れて来るでしょう。
34. 上唇の上にあるほくろの意味
上唇の外の上側を指します。
ここにほくろがある人は、おしゃべりが得意とされます。相手に合わせて言葉を選び、話術によって人を魅了することができます。上唇上にほくろがある人ほどではないのですが、食に対する欲求が強い傾向にあります。強運の持ち主でもあり、仕事で成果が出しやすいとされます。社交的なものの、度が過ぎると口うるさい感じになります。
また上唇の上で真ん中あたりは、人相学で「人中」と言います。この人中にほくろがある場合、お金の管理に注意が必要とされます。女性は出産や子供の事で苦労が多く、男性は性器のトラブルを抱えやすくなります。いずれの場合も死にぼくろだとマイナス面が強まります。
35. 上唇[金覆]にあるほくろの意味
上唇は人相学で[金覆](キンプク)と言います。
ここにほくろがある人は、愛情に深く優しい性格とされます。周囲の人に献身的に接し、愛情を積極的に注ぐようです。愛情表現に優れている面があります。しかし、人によっては積極的な愛情は余計なお節介と取られることもあります。押しつけの親切ややり過ぎには注意が必要です。幸運を引き寄せる素質があるとされます。失敗してもそれが糧となり、成功に導かれることがあるようです。
活きぼくろの場合、献身的に接することが何事にも功を奏するとされます。死にぼくろの場合、大きなお世話と感じられたり、愛情が空回りすることが多くなるとされます。
36. 下唇[金載]にあるほくろの意味
下唇は人相学で[金載](キンサイ)と言います。
ここにほくろがある人は、自己愛が非常に強く、愛するより愛されたい気持ちが強いとされます。人の愛情に上手に応えられようです。自分の魅力を引き出すことや、人の気を引くのが上手とされます。華やかな印象があり、異性から注目されやすいようです。
女性の場合、どこかお嬢様気質な面が際立ち、何かと贅沢を好む傾向にあります。ファッションなどにお金をつぎ込み、浪費家の人が多いようです。金銭面では波乱万丈になるとされます。活きぼくろの場合、生きていく上で苦労が少ないとされます。死にぼくろの場合、愛されたい気持ちが強過ぎ、華やかに着飾ることが嫌味になるとされます。何かと不運が起きやすい面もあるようです。
37. 下唇の下[承漿]にあるほくろの意味
下唇のすぐ下の領域は人相学で[承漿](ショウショウ)と言います。
ここにほくろがある人は、生活が安定し愛情を欲しているとされます。衣食住に困ることはないようです。先天的に幸運が舞い込みやすい体質なのですが、気分のムラが激しくなります。常に人から愛情を感じていないと何かと不安になるとされます。人の気持ちを敏感に察することができます。
強運を持ち決断力があり、厳しい判断をすることもありますが、対人関係はスムーズになります。服用薬の飲み間違いや中毒などに注意が必要とされます。女性の場合、子宝で苦労する面があるかもしれません。活きぼくろの場合、より豊かな生活になるとされます。死にぼくろの場合、より不安感を感じやすく、訪れる幸運は小さいとされます。薬害に遭う可能性もあります。
38. 口角にあるほくろの意味
口角にほくろがある人は、頭の回転が早く、話術に長けているでしょう。
言葉巧みに自分を表現し、コミュニケーション能力も高めなので、他人の説得や説明にはうってつけの人材。
販売や営業の仕事などが、適職と言えます。ただし、喋りが得意な反動からか、余計な一言が多い面があり、恋愛においてもムードあるセリフが言えず、相手を白けさせてしまう所が見受けられます。死にぼくろなら、その傾向がさらに強くなるでしょう。
39. あごの脇[奴僕]にあるほくろの意味
あごの脇の部分を、奴僕(ヌボク)と言います。
ここにあるほくろは、後輩や部下と言った年下との対人面を現します。奴僕のほくろが活きぼくろなら、後輩や部下達のサポートを得て発展していく人格者の相。
これが死にぼくろの場合、部下が頼りにならなかったり、部下が犯したミスの責任を負わされたりと、尻拭いで何かと苦労する傾向があるでしょう。
40. あご中央[地閣]にあるほくろの意味
あごの中央部分は人相学で[地閣](チカク)と言います。
ここにほくろがある人は、家庭運に恵まれにくいとされます。意思の力が弱く、何かと人の影響を受けやすいようです。家庭運に恵まれなくても、人から助力は得られやすいとされます。コミュニケーション能力が高い面があります。話下手の人を自分の思い通りに誘導することができます。飽きっぽく愛情が続かない面があり、離婚をしやすいとされます。
活きぼくろの場合、家庭運が上向き、晩年期の運が良くなるとされます。死にぼくろの場合、より家庭運に恵まれず孤独になるとされます。実家において何らかの問題があったり、水難に遭いやすい面もあります。
41. 地閣の両脇[地庫]にあるほくろの意味
[地閣]の両脇にあたる領域は人相学で[地庫](チコ)と言います。
ここにほくろがある人は、住宅に問題があったり、住まいに関わる問題が多いとされます。しかしほくろ占いでは吉相になります。お金の巡りが悪い場合でも、食べ物に困ることはないとされます。誰かしら人からの助力があるようです。店の経営などでも、赤字が続いたりトラブルが続きやすく、苦労するとされます。
物事を最後までやり遂げようとすると、何らかの障害が生じることもあります。活きぼくろの場合、トラブルや問題があっても大事には至らないとされます。死にぼくろの場合、大きな問題に発展しやすく、胃の病気になる可能性も高くなります。
42. 地庫と奴僕の間の[比隣]にあるほくろの意味
[地庫]と[奴僕]の間の領域は人相学で[比隣](ヒリン)と言います。
ここにほくろがある人は、良好な対人関係によって金運や仕事運が上昇するとされます。口が上手な面がありますが、功を奏する時と災いになる時があるようです。仕事面ではライバルによって出世が遅れたり、商売ではライバル店の出現によって窮地に立たされることが考えられます。恋愛では交際相手とはなかなか心の平穏が保てない面があるようです。
活きぼくろの場合、より良好な対人関係が築け、金運などが上昇するとされます。死にぼくろの場合、いろいろな面で浪費が多くなるとされます。口が災いすることが多くなり、気持ちが不安定になることも増えるようです。
まとめ
何気に存在している感もあるほくろですが、その位置によって人の特徴や個性を読み取れる事は可能となります。ほくろに関する知識から、自分自身や他人を知り、人とのコミュニケーションを図る手段として、活用されることを願っています。