指毛というと何となく男性的なイメージがあり、ヒゲ同様に女性には生えないものと感じている男性が多いのではないでしょうか。男性の野太い拳に剛毛が生えているとワイルド感があります。
しかし女性も指毛や腕毛は生えるものです。生物学的に指などを保護する意味がありますが、女性の指に毛が生えていると違和感があり、マイナスのイメージがつきまとうことになります。洗練されていないとか、ズボラな性格と見られがちです。実際にトータルでコーディネートした際、ファッショナブルではない雰囲気も漂います。
また指は体の部位の中で、顔同様に目立つ部分でもあります。何かと目につき、ちょっと仕草も気になります。こういった指は特に女性はスッキリとしていた方が何かと有利に働くようです。
それでは、この指毛の意味や処理方法などについて詳しく解説していきます。
指毛がやばい…濃い…
指毛のせいで異性にドン引きされ、今まで順調に行っていた恋愛が疎遠になっていくこともあります。ただ単に指に毛が生えていただけでも、異性の目を引き寄せてしまいますが、濃ければ濃い程、男性ホルモンが旺盛で男っぽいと見られがちです。
実際は男性ホルモンに関係なく、女性も生えるので心配する必要はありません。女性は指先のおしゃれを楽しみたい気持ちが強いのですが、きれいなネイルをしたり、ファッショナブルな指輪などのアクセサリーで彩った際に、濃い指毛が生えていると台無しになります。
特に太い指に濃い指毛が生えていると、剃り忘れてたでは済まされず、同性からもエエッという顔をされたり、笑われることもあるようです。
毛のない美しい指先の女性と指に濃い毛が生えている女性では、多少美人ではなくても、美しい指先の女性に男性は惹かれてしまいます。やはり何らかのケアをして、毛などない美しい指先を手にしたいものです。
指毛が生える意味・理由・役割
指毛には生えるだけの明確な意味や役割があります。いろいろな外部刺激から指を守っています。他の部位の体毛が肌を守るのと同様の役割をしているわけです。人は指毛を含む体毛を生やすことで、紫外線による皮膚の乾燥や細菌が毛穴から侵入するのを防いだりしています。
指の保湿という観点から見ると、毛穴から分泌される汗や皮脂が指毛を伝わり皮膚に行き渡らせる役割もあります。一見すると嫌われるムダ毛でも、乾燥化などから皮膚を守っているので、その扱いには注意が必要かもしれません。
汚れを付きにくくする面もあります。指毛が生えていることで、皮膚に汚れが直接付きにくくなり、例え付いても落としやすくなっています。
また衝撃を吸収するという面もあります。手を握り拳を作ってみると、最も衝撃が大きい部分に指毛が生えています。しかし現代人は体毛が薄くなる傾向にあり、汚れや衝撃という点では役割が弱まっているようです。
指毛の処理方法10選
■①目立つ毛は毛抜きで抜く
ドラッグストアなどで簡単に手に入る毛抜きで、指毛を処理する方法があります。毛抜きで指毛をつまみ1本もしくは数本ずつ抜くことになります。
チクッとするような痛みがあるものの、ほとんどコストがかからず手軽と言えます。毛抜きはまず壊れることがなく、一度買ってしまえばずっと使えます。
指毛は適度な力で根元から引き抜くと仕上がりがきれいになります。乱暴に引っ張ったり、強く引き抜こうとすると、指毛が途中でちぎれ見た目に良くない仕上がりになってしまいます。
しかし指毛を1本ずつ丁寧に抜くとなると、両手の指10本では手間と時間がかかってしまいます。皮膚トラブルの可能性もあり、指毛が多いと、皮膚の中に生える埋没毛になることもあります。
■②カミソリで剃る
指毛をカミソリで剃るといった方法は処理時間が短いのが特徴的です。気が付いた時に手早く剃り上げて、きれいな仕上がりになります。カミソリも毛抜き同様にドラッグストアやコンビニなどどこでも手軽に手に入ります。
指毛を剃る際は、カミソリの刃を適度な角度で肌に滑らせるだけでムダ毛が処理できます。カミソリの刃を横に滑らせて指を切ってしまうことは、まずないでしょうが、一応刃物を扱っているので慎重さは必要です。素早く処理ができ、仕上がりもきれいになります。
しかしカミソリの刃は肌に負担をかけるといった面があります。カミソリ負けをしやすいので、カミソリで処理する前にクリームを塗り肌への負担を軽減させます。特に肌が弱い人は必須と言えます。
■③除毛クリームを使う
除毛クリームや脱毛クリームと呼ばれているものを使用する方法があります。ドラッグストアなどで入手したボディ用の除毛・脱毛クリームを指毛が生えている箇所に塗り、一定の時間放置して待ちます。その後、ぬるま湯などで洗い流すと指毛がなくなっています。
指毛を溶かして処理しているので、きれいな仕上がりになります。目立つ太い指毛だけでなく、それほど目立たない細い指毛や産毛までも処理できます。ほとんど手間がかからず、一定時間待つだけで美しい指先になれます。指毛の根元にもしっかりとクリームを塗っていれば、とてもきれいな仕上がりになり痛みもありません。
しかし肌に負担がかかるので、肌が弱い人は肌トラブルを起こす可能性があります。また除毛・脱毛クリームの種類によっては臭いが気になるものもあるので、自分に合ったものを選びましょう。
■④エステサロンで脱毛する
エステサロンや脱毛サロンで指毛を処理してもらう方法です。自分で処理するのではなく、プロに任せて処理するので、より一層きれいな仕上がりになります。
エステサロンなどで行われる脱毛は、フラッシュ脱毛や光脱毛と呼ばれているものになります。これは肌にジェルを塗り身体に無害な可視光線を当て脱毛するので、肌をほとんど痛めることがありません。
エステサロンなどで行われる脱毛は、美肌効果があるというのが特徴的です。脱毛後にトリートメントなどするので、より肌をきれいな状態にします。肌が弱かったり、脱毛時の痛みが気になる人は、エステサロンでの脱毛が良いかもしれません。
しかしエステサロンでの脱毛は、光の照射回数や期間が医療機関での脱毛に比べて2~3倍ほど多くなります。また手の甲と指の脱毛処理がセットになっているサロンも多いようです。
■⑤美容外科で永久脱毛する
美容外科による医療脱毛で永久脱毛する方法もあります。こちらは強力なレーザーが使えるので、脱毛効果がきわめて高いとされます。レーザー脱毛は医療機関でのみ使え、医師や看護師によって指毛の脱毛をしてもらうことになります。
永久脱毛になるので、毛穴が開いてしまったり、剛毛化することもなく、今後指毛が生えてくることはまずないとされています。かなり完璧に近い処理になりますが、その分、費用が高額になります。
肌に強力なレーザーを照射するので、痛みが強めになる面があります。指なので麻酔をかけることは少ないと言えますが、人によっては麻酔をかけることもあるようです。また肌に合わない場合、肌トラブルを起こすこともあります。
■⑥家庭用脱毛器を使う
サロンなど用いられている美容器具や商品には、家庭向けのものがあります。指毛が生えている部分に脱毛器を照射するだけで処理ができます。自分の好きな時間に使え、定期的に処理が可能です。
この脱毛器には、フラッシュ式(IPL光)とレーザー式があります。フラッシュ式は、レーザー式よりも痛みが少なく手軽に処理ができます。毛のメラニン色素に光を当て、指毛の毛根にダメージを与えます。照射面積が広く処理時間が少なくなります。機器の価格帯は幅広いのですが、あまり安すぎるものは、効果が期待できないようです。
レーザー式はピンポイントで高い効果があるとされています。指毛の処理には向いているかもしれません。毛のメラニン色素に反応するレーザーを用い、毛を育む毛乳頭にダメージを与えます。出力はかなり抑えているものの、医療用レーザーと同じ仕組みなので、フラッシュ式よりも効果が実感しやすいようです。照射範囲が狭く処理に時間を要し、フラッシュ式より痛みが強い面があります。価格はフラッシュ式よりも高めです。
■⑦ブラジリアンワックスで脱毛する
ブラジリアンワックスで脱毛する方法があります。指毛が気になる箇所にキャラメル状のワックスを塗り、一定時間放置します。その後ワックスが固まったら勢いよく一気に剥がして指毛を抜きます。
これで太い指毛も細い指毛も根元まで抜くことができ、きれいな仕上がりになります。指毛だけでなく余分な角質なども同時に除去できるという面があります。ワックスを剥がす際に強い痛みが伴い、埋没毛ができる可能性があります。痛みが苦手な人や、肌が弱い人もダメージが心配されるので、他の方法が良いかもしれません。
このワックスの脱毛は永久脱毛ではなく、効果が1ヶ月程なので、定期的なお手入れが必要です。
■⑧脱色して目立たなくする
指毛の処理では、毛を抜いたり剃ったりすると剛毛になると言われますが、生えたままで目立たなくする方法もあります。脱色クリームなどで指毛の色を抜き明るくすると目立たなくなります。
あくまでも脱色なので指毛はあり、汚れが付きにくいなどの面は残されるわけです。微量とは言え肌の保湿力も持続しています。つるつるというわけには行きませんが、痛みもなく基本的に毛が抜け替わるまで効果があります。
それでも新しく生えてきた部分の黒さが目立ってくる可能性はあります。光の当たり方次第では、反射して見えたりすることもあります。また脱毛クリームと同じで、肌のトラブルを引き起こすことがあります。脱色する前にパッチテストをしておくと良いでしょう。
■⑨ボディ用シェーバーで剃る
ワキや足腕などのムダ毛をシェーバーで処理している人なら、それを指毛に使うという方法もあります。何かを新しく取り揃えることもなく、余計な費用が掛からない利点があります。
シェーバーの先端は広めなので、短時間で処理ができます。コンセントに挿す交流式、乾電池を使う電池式、充電して使う充電式がありますが、一般的には充交両用が多いようです。電池式は他の方式よりも本体価格が安いのですが、電池を交換する手間があります。
シェーバーの刃の寿命は約1年なので、新しいものと交換すれば、切れ味に変化はないはずです。ソープ付きや防水シェーバーの場合、浴室で処理することができます。シェーバーの場合、すぐに生えてくるので、定期的なケアが必要となります。
■⑩脱毛テープ
ドラッグストアなどで安価に手に入る脱毛テープを使う方法もあります。テープの大きさなどによって脱毛シートや脱毛ワックスシートと呼ばれています。
脱毛テープは、裏面に強力な粘着力のあるワックスが塗られているテープです。指毛の生えている箇所にこのテープを貼り、数分後に剥がすだけでムダ毛が処理できます。
指毛を根元から抜き取るので、ツルツルの状態になります。再度伸びてきた毛の先端が細くなっているので、チクチクすることはありません。しかし痛みが強く、毛穴へのダメージが大きく、毛穴付近の色素沈着や肌の黒ずみといった問題が起こりやすくなります。
指の埋没毛への対策
埋没毛は角質が溜まり毛穴を塞いでいたり、毛穴が傷ついているなどが原因になります。毛穴から正常に生えていない状態にあり、太い毛が黒い点のように見えたり、皮膚の下で丸まっていることもあります。
毛が埋没している部分は盛り上がっていますが、痛さやかゆみなどは、ほとんどありません。放っておいても問題はなく毛の成長が止まれば自然に改善されますが、見た目はあまり良くないようです。
スクラブや穏やかなピーリング作用などがあるスキンケアで古い角質を除去し自然に改善するのを待ちます。無理やり埋没毛を抜こうとすると、皮膚トラブルを起こす原因になることもあります。
それでも取り除きたい場合は、消毒したピンセットで毛を毛穴から取り出し1本ずつ剃ります。ピンセットで引き抜くと、埋没毛を再発させる可能性がかなり高くなります。剃り跡は必ず消毒して炎症などを防ぎます。またムダ毛の自己処理の間隔が短いと埋没毛になりやすいとされます。
指毛の毛穴が目立つ黒ずみ対策4個
■1. 睡眠環境を考慮する
黒ずみ対策には睡眠が大切とされ、短くても深い眠りにつくことが効果的とされています。睡眠前の行動も重要で、就寝の1時間前は脳を興奮させたり、スマホの使用を控えるようにします。
就寝前の軽いストレッチは、リラックス効果があります。睡眠環境を心地よくするため、夏は吸湿性の高い寝具にし、冬は心地よい温度に整えておきます。
■2. 食べ物に気をつける
食事ではほうれんそう、かぼちゃ、トマトなどの緑黄色野菜を取り、まぐろの赤身、ささみ、バナナなどもバランスよく摂取します。
またローズヒップティーを飲むという方法もあります。ローズヒップティーは、ビタミンCが豊富で体の内面から毛穴の黒ずみを改善することができます。指だけでなく体全体の毛穴の黒ずみも目立たなくなるはずです。この他、腸内環境を整えたり、生理痛を緩和することも知られています。
■3. 丁寧な手洗い
毛穴の詰まりや開きが黒ずみの原因となります。このどちらにも効果が期待できるのは、丁寧な手洗いになります。
自分の肌質に合ったハンドソープを人肌で温めてから、指になじませて汚れなどを丁寧に落とします。この際、手洗いに時間をかけ過ぎると肌の潤いが失われ乾燥してしまいます。指になじませる時間は1分程度が良いでしょう。
ハンドソープは低刺激のものが良いとされます。汚れと過剰な皮脂を落とすことで黒ずみが抑制できます。また指を拭く時は、ゴシゴシと拭くと肌荒れの原因になるので、優しく押さえるように拭き取ります。
■4. 保湿をしっかりとする
毛穴の黒ずみ対策として保湿も重要となります。肌が乾燥すると皮脂が多く分泌されて黒ずみの原因になります。特に皮脂分泌が活発な部分をしっかりと保湿する必要がありますが、指では適度にうるおった状態にしておきます。
保湿のために手洗い後はハンドクリームが大切ですが、尿素系のクリームは刺激が強いので、手荒れが酷い場合に使用します。
指毛の多い女性への印象
プレゼントした指輪を付けてもらった際、ふさふさした指毛が見えるとファッション性が台無しになるといった意見が多いようです。
男性は自分と同じような印象の指を見ると、口に出さない人でも幻滅しやすい傾向にあります。無理にとは言わなくても、できれば処理してほしいと願っている男性は多いと言えます。
いくら言葉で取り繕ったとしても、指毛がないツルりとした指の方が魅力的に感じるのは、本能的なものかもしれません。普段はあまり気にしない指先でも指毛が生えていると気になるものです。お手入れをあまりしていないズボラな人なのかと感じることもあるでしょう。
女性はファッションやメイクに敏感なのに指に気を配っていないのは、なんとなく中途半端な気がするはずです。男性的なワイルドさがあり、女性らしさが足りないように見えてしまいます。
指毛の多い男性への印象
女性はふさふさした指毛がある男性を好むか好まないかは微妙な所です。一概に悪い印象とはならないのですが、あまりにも剛毛だったり、若い女性の場合は、悪い印象の方が強くなります。
最近の傾向としては、男性もムダ毛の処理をしていたり、メイクもすることがあるので、年々悪い印象になっているようです。何となく清潔感が感じられず、触られるのに抵抗があるといった意見が多くなります。
見るのも汚らわしいし、生理的に受け付けられないといった印象を持つこともあります。汗や水で濡れた指毛は見ていて気持ち悪く不潔な印象があると感じる女性は多いようです。
それでも人によっては、男性は体毛が濃いものと思っていて、指毛などが生えているのは当然で、毛が生えていないツルりとした肌は女々しいと感じることもあります。男性の場合、指毛などのムダ毛は程度の差で印象が変わると言えます。
まとめ:肌質に合った方法を選ぶ
指毛はどことなく男性的で、女性にはあまり相応しくない印象があります。生物学的には意味のあるものだったのですが、現代人では薄くなっていく傾向にあり、その役割は微々たるものでもあります。むしろ見た目の印象からだと、女性の場合はない方が良いかもしれません。
そこで指毛の処理が必要となります。一番手軽で誰もがやったことがあるのが、毛抜きで引き抜いたり、カミソリで剃ることですが、これらは肌を痛める面があります。除毛クリームを用いたり、エステサロンや美容外科でプロに任せれば肌を痛めることはありませんが、それなりの費用はかかります。いろいろと処理対策があるので、自分の肌質に合った方法で指毛を処理したいものです。