徹底解説！アイスクリスタルの意味・効果・浄化方法・見分け方

1995年に発見されたアイスクリスタルは、淡いピンクや乳白色の透明感のある水晶です。
雰囲気が涼やかで、独特の凹凸があるため、今までにない水晶として注目を集めています。

どことなく神秘的で聖母を思わせるような、優しいピンクがメッセージ性を秘めつつ現代人に語りかけてくるようで、何故か不思議な気持ちに駆り立てます。加工されているものよりも、原石で持っていたい天然石です。

凹凸があるので、ビーズには向かないものの、ラフカットされたアイスクリスタルのビーズも出回っています。ハンドメイドアクセサリーとして楽しむこともできます。プレゼントにも喜ばれそうですね。

アイスクリスタルは、その語感からもひんやりとしたものを感じると思いますが、実際に地球温暖化の影響で、ヒマラヤ山脈の氷が溶けたことで発見された新しい水晶です。それまでは、誰もその存在を知ることなく氷の中で眠っていたのですから不思議です。

希少価値が高く、ヒマラヤ山脈の標高6000mの氷河地帯で産出されることから、なかなか流通しません。腕利きの山男たちが、命がけで山に入り採掘しなくてはならないからです。

ヒマラヤは神の宿る山として、有名ですがその神秘性に包まれていた謎の水晶として、ヒーラーやスピリチュアリストに絶大な人気を博しています。地球温暖化の産物とも言えるアイスクリスタルは、地球が人類への警告として遣わしたものともとれるからです。

形状はエッチングクォーツといい、水晶が成長する段階で、酸やフッ素によって侵食され溶けていることから、凹凸があります。まるで水の中に小石を投げ込んでその衝撃で水が波立ったところを、そのまま凍らせたような雰囲気です。

ごくまれに先端方向に逆三角形の結晶が見られるアイスクリスタルが存在し、トライゴニックと言われ、もともと希少なアイスクリスタルの中でも更に希少で高値で取引されます。

そんなアイスクリスタルですが、アイスクリスタルを二つ持ち、擦り合わせると氷を削るような音がする事から命名されたとする説もあります。見た目はローズクォーツに似ていますが、表面の質感が違うので見分けやすいです。

アイスクリスタルは、クラスター状に産出されるのではなく、1本ずつポイント状に産出されることから、神秘主義者たちからは、神が奇跡として3次元に出したとして特別な意味で重宝がられています。

さらに地球温暖化がなければ誰も知ることがなかった水晶ということで、人類の誤った方向性を正すために救済の証として、人類に姿を現したと主張する人々も数多くいます。

アイスクリスタルの石言葉は「悟り」「自然からのメッセージ」などです。高次な世界からの宝物的な意味合いが強い石なので、石言葉も個人の悩みなどを超越した全人類的な意味合いが濃厚になります。

淡いピンクはハートや愛を体現しますが、アイスクリスタルは個人的な愛、例えば恋愛というような、甘さがありません。愛という観点から言えば、もっと大きな生かされているものへの愛という大きな意味があります。如何せん、まだ発見されて間もないので石としての意味や石言葉もこれから、徐々に氷が固まるように出来上がっていく段階です。それまでは、地球と人間という大きなテーマの中で見ていくのが良い石と言えそうです。

アイスクリスタルは人間の根幹に対して、良い効果をもたらします。都会の生活に毒されて、自分を見失い人間としての心をどこかに置き去りにしてしまったような不安定な状態の人間に、本来の人間性を呼び戻すのに効果的です。

また経営者や政治家など社会を動かす立場の人間に対して、地球がより良い方向に向かえるように道標となってくれます。上に立ち人を導く人物が持つと、本当の自分の使命を思い出すことに助力してくれるのです。そんな人へのプレゼントとしてアイスクリスタルを贈れば、悲劇的な方向に向かう地球を救う為に気づきが得られる可能性があります。

個人での悩みに呼応するというよりは、もっと大きなものへ積極的な祈りを捧げるアイテムとして、効果を発揮します。

神秘的な霊的能力の覚醒を目指す人にも、効果的で瞑想するときに傍らに置けばネイチャーシールドのような役割を担います。グラついた心の針を一定に保つのに有効です。雑念もアイスクリスタルが払ってくれますので、瞑想をしている人にはこの上ないアイテムになります。自分の思いの在り処や目指すべき場所を明確にする瞑想時に心をクリアにしてくれます。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

アイスクリスタルは孤高の石と言ってもいいと思います。何かに依存する事なく高次な世界から世の中の動きを見守り導く石です。であるからこそ、単体で持つことが一番アイスクリスタルには向いていると言えます。

ブレスなどにしようにもビーズ自体も希少で、白い部分が多めのアイスクリスタルビーズは見かけますが淡いピンクのビーズはなかなか見かけることがありません。もしビーズが入手できたのなら、アイスクリスタル単体で組み合わせるか、水晶と組み合わせるのが一番良いでしょう。

水晶にも色々がありますが英名「ガーデンクォーツ」和名を庭園水晶と呼ばれる水晶が相性としては大変しっくりきます。ガーデンクォーツには緑泥石や白泥石、角閃石などが内包されており、あたかも水晶の中に山脈や草木が生い茂る様が庭園のように、広がります。

アイスクリスタルの持ち合わせる、自然への畏敬と警鐘に最も相応しい水晶です。

アイスクリスタルは非常にパワーのある石なので、敢えて何もしなくとも自ら浄化作用を持つと言われています。しかし都会に住み、自然と隔絶された世界に生活拠点を持つ場合、自然のエナジーが必要になります。

この場合は、観葉植物のプランターの中にそっと置いて、土から力を得る浄化方法が効果覿面です。満月の日にそっと窓辺に置くだけでも、浄化されます。ただし、淡いピンクの色彩を守るために日光浴は控えたほうが良いでしょう。

アイスクリスタルの偽物は、ローズクォーツを粗めに削り叩いたりして凹凸を作り、流通させる方法があります。同じ水晶なので、見た感じは偽物でも本物に見えてしまう場合があります。また水晶細かく砕いて、高温で溶かし染色して固めた練り水晶という人工水晶も見分けるのが難しいです。

淡いピンクに染色した人工水晶は、一見アイスクリスタルに見えてしまうからです。

しかし余りにも安いものには偽物が混じっている可能性が高いです。アイスクリスタルは1995年に初めてヒマラヤのパルバティ渓谷の一角で採掘されてから、2006年の間に4回しか産出されていない希少な石です。

そのような石が、安価で販売されているのなら偽物だと思っていいでしょう。然るべき信用できる石屋さんで購入するのが一番正確です。かならず、鑑定書のあるものを購入することが大切です。

オークションサイトで見かける、安価なアイスクリスタルには注意が必要です。そんなに簡単に安易に手に入るものではないという認識が、偽物を遠ざける事になります。

ここ数年異常気象が続いています。その異常気象の中には、人間が作り出した負の遺産が引き起こしているものもあります。地球温暖化もそのひとつです。

その過程において、本来産出されることなく、悠久の静寂の中にいたアイスクリスタルが世に出てきたのは自然界からの警告にほかなりません。アイスクリスタルを手にして自然や人間のことを改めて考えてみるのもいいかもしれません。