キャストライトの意味・石言葉・効果・相性・浄化方法・見分け方

深いブラウンの色彩に黒い十字模様が入ったキャストライト。この印象的な姿は一度目にしたら忘れられず、未来に向かって挑戦する意欲を高めるパワーストーンとして知られています。黒十字の形状をした炭質物質を含んだ不透明石で、別名「クロスストーン」「マルタ石」などと呼ばれています。

表面にある十字模様から「十字石」とも呼ばれていますが、和名で「十字石」の名を持つ「スタウロライト」という鉱物が他にあり、この二つは混同され同一のものだと誤解されることが多い鉱物です。キャストライトの和名は「空晶石」です。

キャストライトの名称は、ギリシャ語で対角線的な配列という意味の「Chiastos」に由来しています。数多く存在するパワーストーンの中でも、特に特徴的な模様を持つ石で、人と違った面白いパワーストーンを手にしたい方に高い人気を誇っています。またキャストライトをブレスレットなどに使用する場合、全ての玉に十字が見られるわけでなく、所々に十字が映える玉があり、他はブラウンの色彩を楽しむといったものが多いようです。

古くから、この鉱物が示す黒十字の模様は、宗教上の信仰心の記しとして用いられたと言われています。特に初期キリスト教では、信仰心や献身、聖なる契約の象徴として、悪霊や呪い、他者からの嫉妬・怒りなどから守護すると信じられていました。現代でも、聖職者信仰を持つ方々の間では、大切にされているパワーストーンの一つです。

キャストライトはブラウンの色彩がとても魅力的ですが、この石はサンダルサイトという鉱物の変種で、見た目はスモーキークォーツのような透明度があり、茶色の色彩が美しい石です。宝石のようにカットすると、見る方向で様々な色彩が見られる多色性を持ちジュエリーとしても扱われます。

また、美しい青色の鉱物であるカイヤナイトと同じ成分からなる「同質異像」で、成分が全く同じなのに見え方や姿が異なる鉱物となります。高級とされる成分で構成されているキャストライトは、日本では、少量ですが産出が確認され、昔は解熱薬としても使われていたとされます。

キャストライトには、未来に対する不安や恐怖を軽減させ、新しいことに挑戦する意欲をかき立てるという意味合いがあるとされます。未来へ前向きに進もうとする創造力や実行力を強化して後押しするエネルギーを持っています。この石によって心が安定し、精神面が原因で引き起こされる様々な病気を軽減または予防することができるとされます。

この他にこの石が秘める意味合いには、弱っている生命力を呼び覚ます力があるとされ、情熱や勇気を奮い立たせ、深い愛で全てを受け入れられるようにします。また悪魔の目から逃れる、災いを避けるという宗教的な意味合いから遺伝子の異常によるガンなどの命を奪う病気を防ぐ力を持つとされます。

さらにキャストライトは「Seeing Stone　見ている石」と呼ばれることもあり、この石を身につけると人の本質が見抜け、偏見のない眼を育ててくれるという意味合いもあります。人を的確に判断し、恐怖心なく問題や状況を見つめられることで、最も効果的な行動ができ正しい方向へと導いてくれるとされます。キャストライトには、神のご加護を受けることができ、漠然とした不安や恐怖心などを抑えてくれるパワーストーンとしての意味合いが強く表れています。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

キャストライトに込められた象徴的な意味合いとされる石言葉には、次のものが挙げられます。

・古来、この天然の十字を身につけることで、神のご加護を受けられると信じられていたところから「聖なる契約」。
・聖なる力が邪気を寄せ付けないところから「魔除け」「厄除け」「邪気払い」。
・不安や恐怖、自信がない人の恐怖心を抑えて、心を穏やかにするところから「安心」。
・新しいことへチャレンジする意欲が湧き、表情が明るく活き活きとしてくるところから「挑戦」。
・数々の不安は自分の中の空想の産物であることが多く、動き出してみると不安以上の楽しみという光が得られたり、何か新しいことを始めるために後押しをするところから「新しい光」。
これらは特に守護系の言葉が多いのが特徴的です。

キャストライトには、心の奥底に眠る、恐怖、罪悪感といった精神面でのネガティブな部分をコントロール可能にする効果が知られています。

また、創造力や実行力の強化にも効果的とされます。キャストライトは強力な守護パワーを持っているパワーストーンでもあるので、他者からの悪意や呪いから守ってくれる効果があるとされます。この石のシンボルともいえる十字模様に由来するイメージが人に強く影響を与えているようです。

また、昔は解熱剤として使っていたとされています。しかし医学的根拠はないのですが、キャストライトに含まれるグラファイトは、パソコンやスマホ、自動車座席などの熱拡散によって温度を下げるシートの原料として使用されています。グラファイトの同素体であるフラーレンは、ヒト免疫不全ウイルスの薬として臨床試験も行われています。キャストライトには、このような効果は認められませんが、同素体に、このような物質のあることは興味深いところと言えます。

この他、キャストライトのヒーリング効果として挙げられるものは次のようなものです。ストレスを緩和する。精神的な病を予防する。罪悪感などネガティブ感情を取り除く。過去のトラウマを癒す。弱っている生命力を呼び覚ます。情熱や勇気を奮い立たせるなどです。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

キャストライト と点眼石の相性はとても良く、悪いものを一切寄せ付けない強力なお守りとなります。良い人間関係を築きたい場合は、キャストライトとカルセドニーの組み合わせによる相性が良いとされます。有意義な出会いが欲しい場合は、キャストライトとサンストーンの組み合わせによる相性がとても良いとされます。

ビジネスの運気をアップさせたい場合は、キャストライトとシトリンの組み合わせによる相性が抜群とされます。実行力をアップさせたい場合は、キャストライトとラブラドライトの組み合わせによる相性が非常に良いとされます。信頼できる仲間を増やしたい場合は、キャストライトとカーネリアンの組み合わせによる相性が良いとされます。運命を変えたい場合は、キャストライトとセラフィナイトの組み合わせによる相性が良いとされます。

全ての浄化方法に適しているパワーストーンなので、アクセサリーなどは、安心して身につけることができます。ただ衝撃に弱く破損しやすいため、高い位置から落としたりなどの取り扱いには注意が必要です。水や日光での浄化も可能なため、直接的な衝撃さえ避ければ特に問題点はありません。

個別に見ていくとクラスターはOKで、エネルギーチャージなら水晶原石クラスターなどを使用します。セージはOKで、月光もOKです。この他、塩による浄化や音叉による浄化もOKです。身につけた後は、シリコンクロスのような柔らかい布で汚れを拭き取るのも良いでしょう。

茶色っぽい色合いの中に特徴的な黒の十字の模様が入るキャストライトは、スペインのアンダルシアから産出されるアンダリューサイトと呼ばれる紅柱石という石の仲間で、斜方晶系の短柱状結晶で、その底面は平行な断面になっています。カイヤナイトと成分は同一の化学組成ですが結晶が異なります。十字模様の成分は炭素系の物質ですが、組成から想像できない程とても神秘的です。

英名：chiastos、
和名：空晶石、
主な産出地：ブラジル、
硬度：７～7.5、
比重：2.40～2.50、
光の屈折率：1.63～1.64、
主成分：Al2やSiO5
など、結晶系は斜方晶系、へき開性は一方向に完全です。

キャストライトは、偽物が作り難く十字模様が出ているものは、他の石や人工物の可能性はほとんどありません。この石の特徴である十字模様の形は、どのようなものが良いか、それぞれ好みがありますので一概に言えませんが、カットされている面に、この十字が綺麗にハッキリと入っているものを選びます。

十字模様が石に対して垂直に入っていたり、十字模様以外の線ができるだけ入っていないものが上質と言えます。いずれにしましても、十字模様が決め手となるようです。

12月25日の誕生日石としても知られるキャストライト。情緒を安定させたい、不安や恐怖心を緩和させたい、これから新しいことにチャレンジする、精神に起因する病気を緩和させたい方に最適なパワーストーンです。

キャストライトそのものは、天然石ビーズとしてアクセサリーに使われることが多く比較的安価な素材です。しかし、大きさや十字部分とその他の部分のコントラスト、十字部分以外の部分の透明度の高さや美しさなどが価格に反映されます。

また、十字模様という特徴から宗教的な意味やパワーストーンとしての意味を、前面に押し出しているものでは、幅広い価格帯となっています。どちらも十字の形の交差地点が中央に均等に配置されている石が高い人気となっています。

この神秘的な石の効果的な身につけ方は、ブレスレット、タンブル、ネックレスではないでしょうか。交渉や相談などの話し合いの際にはブレスレットやタンブルを持って行くのが良く、健康面ではネックレスとして首に下げることがアンチエイジングにつながるようです。