徹底解説！カバンサイトの意味・効果・浄化方法・見分け方

カバンサイトというパワーストーンを知っていますか？
カバンサイトは、宇宙からの情報を受け取ることのできる石であるという言い伝えがあります。通常パワーストーンというと、加工やカットをなされた状態でアクセサリー等として楽しむことができますが、カバンサイトは結晶がもろく、加工にもカットにも適していないというのが特徴のひとつ。

今回は、そんなカバンサイトについて、その意味や石言葉、効果等について解説してまいります。

1973年に発見されたばかりのパワーストーン。

カバンサイトは1973年にアメリカで発見された、まだ歴史の浅い石です。発見されたのはアメリカですが、現在ではまずアメリカでは採れず、インドで採掘が続けられています。産出場所は、インド北部のブーナというところなのですが、ここは土壌にバナジウムが多く含まれており、その影響からブーナで産出される天然石には、美しい青色がかっているものが複数あります。カバンサイトもそのひとつで、きれいなコバルトブルーと、金平糖のような形は、カバンサイトの最も明確な特徴として語られています。

カバンサイトの主成分は、「カルシウム」「バナジウム」そして「シリコン」です。その3つの単語をつなげて「カバンサイト」という名前がつけられたというのも、面白いところですね。色、形、性質どれをとっても珍しいので、パワーストーンのコレクターに特に人気のある天然石であると言えるでしょう。

カバンサイトは、「宇宙とつながることができる」とされる石です。非常にスピリチュアルな意味合いの石ですが、目が覚めるような美しい青色の石は、宇宙とつながると言われていることが多いものです。たとえば、アクアオーラなどが類似していると言えるかもしれません。瞑想をするときに身につけ、気持ちを落ち着けたり、直感力を高めたりすることができるとされています。

カバンサイトの石言葉は、「想像力」と「発想力」。このふたつは、潜在意識が宇宙とつながることで、もたらされるものです。宇宙に流れるパワーをあなたの直感が受信すれば、それがあなたの想像力や、発想力につながります。カバンサイトを身につけていない時に比べて、その発想力は限界を知らず、より自由に羽ばたくことができるでしょう。

カバンサイトの石言葉にはもうひとつ、「安定」というものがあります。これは、宇宙とつながり、大自然のインスピレーションを得られるようになることで、自分の不安定な感情を捨て、安定した状態をもたらすことができることを示しているのです。

カバンサイトの効果のひとつは、石言葉にも見られるように、想像力や発想力を強くして、より自由な発想を手に入れたり、自由な想像をすることができるという点です。インスピレーションを大切にしたい芸術的な仕事などには、大いに役に立つことでしょう。

私たちが色々なことにつまづく原因のひとつとして、「ブロック」の存在があります。それは潜在意識にとてもよく似ているもので、生まれてからこちら、生活や両親からの教えによってすり込まれた「こうしてはいけない」という、逆らえない命題のことです。こうしたブロックがあると、私たちは挑戦したいことにできなかったり、そもそも挑戦するという発想がわかずに、一皮剥けることができないという難点を抱え続けなくてはなりません。カバンサイトにはこの無意識のブロックを破り、心の重荷や葛藤を解放してくれる効果があると、考えられています。

カバンサイトの、秘められた効果のうちのひとつが、「トラウマを癒す」ということです。トラウマを持つ人は、過去の人生の中で何かショッキングな出来事を体験し、それによって精神に、大きな傷を負ってしまった人なのです。カバンサイトは、宇宙からのメッセージやエネルギーを受信することで、その心の傷を癒し、トラウマを少しずつ改善させていく作用があるとされているのです。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

カバンサイトと相性が良い石は、どんな石でしょうか。カバンサイトとの組み合わせについても見ていきましょう。

カバンサイトと一緒に身につけることができる、おすすめの天然石は、「アメジスト」「アクアオーラ」「レインボーオーラ」の3種類です。

いずれの石も、持ち主の精神を研ぎ澄まし、よりスピリチュアル面で磨いてくれると言われている、高度な精神を発掘するためのパワーストーンです。カバンサイトを身につけるとき、一緒に身につけるようにすると、相乗効果を発揮するでしょう。

しかし、カバンサイトと他の石を一緒に身につけるには、注意点もありますので覚えておきましょう。

カバンサイトは、結晶の状態が非常に脆くできていますので、加工がとても難しいとされています。
したがって、カバンサイトのアクセサリーは、カバンサイトの原石そのままの形をしていることがほとんど。他の石と同じアクセサリー、例えばパワーストーンのブレスレットなどの形に加工することは、非常に難しいことなのです。他のパワーストーンと一緒に身につける場合は、例えばネックレスとブレスレットなど、違うアクセサリーを同時に装う……という形での組み合わせが望ましいでしょう。

カバンサイトは石の硬度が柔らかく、非常にデリケートなパワーストーンです。
浄化にあたっては、太陽光、流水（浴水）は避けてください。塩を使った浄化もおすすめはできません。クラスターやセージによる浄化、または、月光による浄化が適切です。

カバンサイトの科学組成式は、「Ca(V4+O)Si4O10・4H2O」となっています。
冒頭部分にもご紹介しましたように、主要成分である「カルシウム（Ca）」「バナジウム（V）」「シリコン（Si。日本語で言うと珪素）」の3つから、「カバンサイト」という名がつけられています。

英名：Cavansite
和名：カバンシ石
結晶系：斜方格子系

カバンサイトは、先ほども多少触れましたが、金平糖のようなゴツゴツとした形をしており、結晶が脆いために加工が非常に難しくなっている天然石です。
したがって、作られた偽物や、他の天然石をカバンサイトと偽っているケースはあまり見られません。

カバンサイトは、その成長の特性から、同じくインドでよく産出される「スティルバイト」という白い結晶体の上に載った状態で販売されていることがよくあります。スティルバイトの結晶の上に、カバンサイトが結晶を作ることがあり、白いスティルバイトと、コバルトブルーのカバンサイトのコントラストも非常に美しいことから、原石のひとつとして愛でられる傾向があるのです。

スティルバイトは産出量が多く、それ単品では天然石としての珍重性も少ないので、カバンサイトの結晶体を接着して販売されているケースは確かにあるようです。石として偽物というわけではありませんが、もしスティルバイトの上にカバンサイトが載った結晶体を、手にとって購入する機会に恵まれた場合には、そのふたつが地中で共に成長してきたものなのか、それとも後から接着されたものなのか、接合部分を注視してみると良いかもしれません。

カバンサイトは見た目に非常に美しく、またよくある天然石ブレスレットなどの形で販売されていることが少ないため、比較的「珍しい」という印象を与えやすい石であると言えます。

しかし、インドではいまだ産出が続いているため、価格が高騰することもなく、手に入れやすい石であるとも言えるでしょう。コレクターには人気ですが、宇宙のオーラとつながり、インスピレーションを得ることができるという意味では、創造性のある仕事を持つ人や、スピリチュアラーにもおすすめのできるパワーストーンです。是非一度手にとってみてはいかがでしょうか。