徹底解説！カンポ･デル･シエロの意味・効果・浄化方法・見分け方

カンポ・デル・シエロという天然石があるのをご存知ですか？　名称からしても非常に珍しく、知名度もそう高くない石ですが、「メテオライト」という名前でなら、ご存知の方も多いかもしれません。メテオライトとは、隕石全般を指しますが、カンポ・デル・シエロもまたメテオライトの一種。今回は、カンポ・デル・シエロ……すなわち、鉄隕石について解説してまいります。

カンポ・デル・シエロは、地球の地中から産出する石ではなく、宇宙からやってきた隕石です。大きなものになると、高額で取引されていることもありますが、小さなものならペンダントヘッドなどに加工され、比較的安価に手に入ることが多いでしょう。ネット通販などでも、割と簡単に入手できるのが魅力の一つです。

カンポ・デル・シエロの色合いは、ツヤのある鉄色をしていることがほとんどですが、これはカンポ・デル・シエロが「鉄隕石」と呼ばれるゆえん。成分の90%以上が、鉄でできている鉱石なのです。1576年、アルゼンチンで発見されましたが、そのときに「天の草原」という意味での、「カンポ・デル・シエロ」という名前がつけられました。アルゼンチンには、空から鉄の塊が降ってくるという言い伝えがあったそうですが、それがまさにこの石だったということなのですね。

カンポ・デル・シエロには、磨き上げられた鉄色のツヤがありますが、それにも関わらず大気圏を通り抜けるときにできた無数の穴が表面に開いているのが特徴です。摩擦熱で溶け、空気に触れて固められたその表面から、宇宙の限りないパワーと神秘とを感じることのできる、じつに不思議な石です。

カンポ・デル・シエロは、天から落ちてきた隕石という特殊な性質から、「地に足をつける」という意味を持っています。どこかフワフワとして、安定感のないような人生を送っている方にとって、カンポ・デル・シエロは人生の目標や、自分がどこへ向かっていけば良いのかを教えてくれる、まさに地に足をつけるための最重要ツールとなる可能性があるでしょう。

また、人智の及ばない宇宙から来た石という性質がありますので、カンポ・デル・シエロには「永遠の象徴」という意味あいも与えられています。

カンポ・デル・シエロの石言葉は、「神聖なる石」と言います。隕石は、宇宙からやってくるもの。私たち人間から見れば、神の領域から落とされたものと言うことだって、できるでしょう。天から鉄の石が落ちてきたのを、目の当たりにした昔の人は、まさにこのカンポ・デル・シエロに対して、神の持ち物、神聖なもの、という印象を抱いたに違いありません。カンポ・デル・シエロは今もなお、神の領域からやってきた、神聖な石なのです。

また、カンポ・デル・シエロにはもうひとつ、「防御」という石言葉があります。カンポ・デル・シエロは見るからに鉄色に輝いており、鉄の鎧や、戦闘のおりに強力な防御となる楯や扉を想像させる色あいをしています。「防御」という石言葉は、そのようなイメージからもたらされたものなのかもしれませんね。

神様の世界、宇宙からやってきた、神秘の石カンポ・デル・シエロ。その第一の効果は、何といっても持ち主の霊性を高めてくれる、というものです。霊力というのは非常に曖昧なイメージをもたらす言葉ですが、言うなれば「精神力」のことであると解釈して良いでしょう。持ち主の精神力を高め、目標に向かう力を満たしてくれるだけではなく、直感力を高め、すぐれた第六感の能力を引き出してくれる石としても解釈することができますね。

また、カンポ・デル・シエロには、石言葉のとおり防御の力があると考えられています。肉体的、精神的な疲れや不運から、持ち主を守ってくれる力があるとされていますので、日常のお守りとして、また、見るからに疲れを招きそうな場へ赴くとき、身につけておくと効果を発揮することでしょう。

※これらの効果は現代医学や科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

カンポ・デル・シエロは、ほかの天然石のように、ビーズに加工されて身につけるタイプのパワーストーンではありません。丸石に加工されているケースは、完全に無いとは断言できませんが、まず見受けられないといって良いでしょう。基本的に、カンポ・デル・シエロをパワーストーンとして身につける場合には、それ単体をペンダントヘッドなどとして加工して、紐などに通し身につけるのがスタンダード。ほかの天然石と組み合わせて……ということをあまりしないパワーストーンであることは確かです。

あえて、カンポ・デル・シエロに何かほかの天然石を組みあわせるのなら、同じ霊性を高める意味あいのコスモオーラやアクアオーラといった、オーラ系の水晶がよく合うと言えるでしょう。オーラ系といわれる水晶は、レインボーのシャボン玉のような輝きが特徴的ですが、水晶などの天然石の表面に金などの金属を蒸着して作られた、半人工の輝きを持つ天然石です。金をはじめとする貴金属にも、自分を高める、霊性を高めるといった意味合いがありますが、金属という意味合いではカンポ・デル・シエロとオーラ系水晶は仲間でもあるのです。

カンポ・デル・シエロを浄化するとき、どうしても気をつけなくてはならないのは、水や塩による浄化です。それは、むろん錆が出てしまうためで、水による浄化はおろか、水まわりに置くことさえも適していません。水分と触れる、土の中での浄化も、もちろん不適切です。

カンポ・デル・シエロを浄化する際には、セージやクラスター、音やレイキといった浄化方法を使いましょう。

カンポ・デル・シエロはほぼ9割が鉄でできていますが、ニッケルが含まれているのも鉄隕石の特徴です。カンポ・デル・シエロの場合、ニッケルの割合はほぼ6%ですので、ニッケル含有量6～14%の隕石であることを示す「オクタヘドライト」に分類されます。

カンポ・デル・シエロは、海外には偽物が多くあると言われている金属です。鉄とニッケルという素材から、製造することは確かに理屈上、可能ですが、カンポ・デル・シエロの流通金額は決して高価ではありません。現在地球上で、100トンを超える量のカンポ・デル・シエロが発見されており、希少価値としては、隕石の中でもさほど希少ではないと言えるでしょう。そして、カンポ・デル・シエロは凸凹の、特徴的な形をしていますから、製造するためにはそれなりの手間がかかります。少なくとも日本では「わざわざ作るメリットがあまり無い」と言われているのも、また事実なのです。

偽物との見分け方というところですが、素材自体が珍しくなく、表面の凸凹の形もなんとかそれらしく再現されてしまえば、本物と見分けられるポイントはもう余り残りません。結果として、信頼のできるショップを見つけて買うのが一番、という結論になってしまうのは、残念な限りです。

カンポ・デル・シエロは、隕石ではありますが、これまでに発見された量が多く、珍しいというまでのものではありません。大きさが小さいものなら数が豊富なため、価格も安価で、アクセサリーとしても手に入れやすいことでしょう。シルバーアクセサリーに近いような、金属に特有の光沢がたいそうクールですから、おしゃれに身につけてみてもよろしいかと思います。くれぐれも、水回りには放置しないよう、気をつけてお持ちくださいね。