一時期話題を集めた天然石に、モリオンがあります。まるで漆黒の闇を思わせるような真っ黒い水晶です。
多くのスピリチュアリストたちが、モリオンを特別な水晶であると賛美しました。
確かに、モリオンを前にすると、独特な感覚に陥ります。
大地に足を下ろし、まっすぐ立てるように背中を押してくれるような大地とその守り神のような石です。しかし、モリオンって何?と改めて聞かれると困惑してしまうかもしれませんね。その点について、考察していく余地があります。
より深くモリオンを知るとその深遠な魅力に、とり憑かれるかもしれません。
モリオンとは何か?その魅力と効力
※モリオン(黒水晶)の画像
モリオンて、とどのつまり黒水晶でしょ?そう言われれば、イエスと答えるしかありません。
強力な魔除けの石として、重宝がられています。強引にでもマイナスなものを自分から遠ざけてくれると言われていますので、精神病患者や霊的な影響を受けやすい人が持つと、良いとされています。
水晶は総じて、浄化という要素が非常に強い石なのですが、モリオンはその中でも悪いものから自分を強く守り悪しきものを跳ね返す石だと考えられてきました。
実際に、風水が生活に浸透している中国では、魔除けとして「魔」の方角とされる、北東の鬼門と南西の裏鬼門にモリオンの原石を置いている家を見かけます。サラリと置いているので、置物として愛でるために置いているのかと思うかもしれませんが、鬼門と裏鬼門にモリオンを敢えて置くのは、古くからの習わしに相違ありません。
現代の日本においても魔除けという事から、丸玉のビーズでモリオンのブレスレットを持ったり、原石を部屋の中に置くなどして、運気を上げる女性が数多くいます。
また仕事上のライバルを退けるという意味で、上昇志向の強い男性が持っているのを見かけることも多いのではないでしょうか。
消極的に持ち主を守り清めるというような類の石ではなくあたかも持ち主を憤怒の表情でガッチリと守り続ける、不動明王の如き存在と捉えていいかもしれません。ゆえに「強さ」を必要とした時に身につける人が多いようです。
そんな魅力あふれるモリオンだからこそ、本物を手にしたいですね。モリオンと言うと、希少で手に入りにくいというイメージから偽物を掴ませられないように慎重になる人も多くなります。
そこで、モリオンについて鉱物として踏み込んで考察してみたいと思います。
モリオンとスモーキークォーツは同一なのか
※スモーキークォーツの画像
モリオンは黒水晶といいます。もともと白い透明感のあった水晶が、地中に長く存在することで、水晶が本来持つアルミニウムと自然界に存在する放射線が科学反応を起こすときに、茶色くなりスモーキークォーツに変化します。
さらにそのまま採掘されないままでいると、経年変化により黒水晶になるのです。
しかし、黒水晶になるまでには相当年月が掛かるので、限りなく黒水晶に近いスモーキークォーツを採掘し、市場ではケアンゴームと称され、モリオン(黒水晶)として堂々と出回っている現実があります。
そのへんの区切りや境界線が曖昧になっていますので、本物偽物論に拍車がかかってしまうという事のようです。
しかし、ケアンゴームも限りなく黒い時点で、黒水晶と言って遜色ありませんし水晶が本来の姿であれば、ケアンゴームをモリオンと言い切っても間違いではありません。
最初から純粋に真っ黒なモリオンを探すのは非常に難しいことです。
中国の山東省に純粋なモリオンが採掘できる場所があるようですが希少なものであるがゆえに、市場に並ぶのはケアンゴームが多いのが実情です。
鑑定に出しても、「モリオン(ケアンゴーム)」と記される事が多く、線引きがやや甘くなっているのは鑑定の世界においても否めないことです。純粋なモリオンは原石に長石の結晶が白いプツプツしたような形状で現れます。
また根元まで黒いことから原石の中から本物を見つけ出すのは容易と言い切れます。根元がうす茶色なる原石は、天然のケアンゴームである場合が多いです。また、ケアンゴームですらない白い水晶に人工的に熱を照射して黒く変色させたものもあります。
これは根元が茶色というレベルではなく、元来の白い水晶の形状が残ったままになります。
こうしたものは、水晶ではありますが黒水晶であるのか?と聞かれれば偽物と言われても仕方でしょう。
あくまで天然物という視点ですので、照射処理した水晶が黒くなっていることで、モリオンと呼び鑑定結果でも黒水晶と出る場合があります。
もちろん熱処理を加えれば、鑑定にその旨も記載されるでしょう。人工的ではあるけれど実質モリオンとして鑑定書が出される場合も多いので、こうした熱処理したモリオンを偽物と断定してしまうことに難色を示す石屋も多いことも事実です。
あとは各自の判断で、モリオンを定義付けして手にすれば良いのではないでしょうか。
パワーストーンとしての効果は、感じる力によって変化しますから、こうだとはっきり言えるものでないのは言うまでもないことです。自分が感じた直感を信じて手元に有るモリオンを大切にしてほしいと思います。それは人工的に黒くなったものであっても水晶であることには、変わりがないからです。
確実な見分け方、素人では無理?
ここでは、確実にモリオンかスモーキークォーツ(ケアンゴーム)なのかを判断する方法をお伝えします。
意外に簡単なので、驚くかもしれませんね。まず用意するものとしては、懐中電灯です。このどこにでもある懐中電灯をモリオンと思われる石にあててみましょう。
すると、モリオンである場合は、真っ黒いまま透けません。逆に茶色く透けてしまうのなら、それはスモーキークォーツ(ケアンゴーム)と呼ばれるものです。
拍子抜けするくらい簡単に見分けることが出来ます。石屋で購入するときに懐中電灯を持っていくのは気が引けますから、お店の照明にかざしてみましょう。
透けるか透けないかでどの程度のものか分かります。ケアンゴームを購入するのは嫌という場合は、購入を諦めればいいだけの話です。
しかし、先程も言いましたようにケアンゴームであった場合でも、鑑定書にはモリオンと出る場合が多いので、偽物とは言い切れません。そしてビーズになっている場合には、照射して熱処理から黒くなったものかどうか判断できないのも歯がゆいところです。
鑑定に出している石屋はそれが照射処理したものか、天然ものなのか知っていますので、良心的な石屋を開拓するしかないでしょう。正真正銘のモリオンに出会うことは、まさに僥倖です。
稀有なものであるからこそ、真に価値があるのではないでしょうか。
憧れのモリオン産地はここだ!
モリオンの産地で有名なのは、中国の山東省でした。一時期純粋な天然モリオンが数多く採掘されたので、山東省のものは間違いないとされてきたのですが、掘れば尽きてしまうもので、ここ数年は数が減少し鑑定に出すと明らかに山東省にものではないブラジル産の照射処理した水晶をモリオンとして出荷していることも、露見してしまいました。
チベット自治区に、良質のモリオンが採れる場所があるそうですが治安の問題から、流通はさほど期待できないかもしれません。もし市場でモリオンを見つけたら、透けるか透けないかを見定めたあとに、自己判断でインスピレーションを大切にすることが肝要です。
まとめ
天然物モリオンにこだわるのなら、ビーズになったものでは判別できないので、原石を購入し根元の色の状態と、結晶の有無で本物は意外と見つけやすいでしょう。
焦りは禁物です。じっくり長期戦でモリオンを探す事でいつしか、天然物が手元にもたらさ
せるはずです。
ミネラルショーや石屋巡りを重ねていくと、目も驚く程肥えて来ますので経験を積むことも大切ですね。
いずれにしても、天然石が好きだという気持ちが一番なのではないかと思います。
想う気持ちが強ければ、掘り出し物のモリオンに出会える日もそう遠くないのではないでしょうか。
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