徹底解説！シトリンの意味・効果・浄化方法・見分け方

「シトリン」は、わたしたちの身近でもアクセサリーでよく使われている天然石です。「金運」がよくなるということでも知られている「黄水晶」ですが、この「シトリン」についての意味や効果などもっと深くご説明したいと思います。

和名を「黄水晶」と言い、クオーツ（石英）のグループに属します。鉄イオンにより、黄色から褐色にかけての色合いで発色した水晶です。１１月の誕生石としても知られている「シトリン」の名前の由来は、レモンを思わせる色がフランスの柑橘類の「シトロン」の果実に似ていることにちなんで、「シトリン」と名付けられました。

古代ギリシャのヘレニズム時代（紀元前３００～１５０年）に、とても人気のあった宝石で中世ヨーロッパでは、フォールスネームで「トパーズ」と呼ばれていて上流階級の人々に愛されていた石です。特に、スコットランドでキルトピンやブローチとして愛好されていました。シトリン・トパーズと呼ばれているのは、その名残からです。現在では、「シトリン」と呼ばれ、明るい透明感のある石として愛されている石です。

古くから、ヨーロッパで宝飾品として人気のあった石ですが、豊かさを象徴する石として「商売繁盛」と「富」をもたらす幸運を呼ぶ石として、人々に珍重されてきたと伝えられています。市場に出回っている「シトリン」は、ほとんどがアメジストを加熱したものです。天然の黄色をしたものは少なく、非常に希少とされています。

天然のシトリンは、含有した鉄分の影響で黄色になりましたが、元々アメジストが自然界の地熱などにより、黄色く変色してできた天然のシトリンです。つまり、１００％天然のシトリンは自然現象により変色した結果、アメシストが黄色になったものです。ですから、「アメジストに熱処理を施して黄色にしたもの」と天然の黄色のものは、ほとんど価値は変わらないということです。

また、シトリンの中にはアメジストが混在した「アメトリン」やスモ―キークォーツの混ざった石もありますが、熱処理や放射線処理で石を部分的に変化させた物が多いと言うことです。強力な浄化作用と再生作用があり、太陽を象徴する石です。温める作用と活性化作用、高い創造性を持ち合わせ、あらゆるものにエネルギーを注ぐ太陽のように持ち主にエネルギーを送り生命力を高めます。惑星宝石学によりますと、木星のパワーを表すイエローサファイアの代用石として用いられ、体内に不足した黄色光線を補ってくれます。

・友情
・希望
・潔白
・輝き
・繁栄（金運）
・生命力
・豊かな感受性
・幸福甘い思い出
・夢を追って
・初恋の味

金運や事業運を向上させ、商売繁盛や起業、独立を成功できるお守りとして珍重されてきた石です。金運や勝負運としても効果があると言われています。

太陽のエネルギーをもつシトリンは、明るい希望、勇気、活気などのエネルギーをもたらしてくれます。ネガティブな感情に陥りやすく、自分を表現することが苦手な人には自尊心と自信を高め、やる気を向上させます。太陽のような明るいエネルギーでサポートしますので、生きる喜びと感情を解放できます。そして、心身共に健康に若返らせ、充実した毎日を送ることができます。積極的な態度で、過去に縛られず未来へ向かい楽天的にポジティブな方向へ将来を考えることができます。溜まってしまった疲れやストレスを和らげ、仕事や勉強などのイライラした気持ちが続いてしまうとき、信念がゆらぎやすい人にはおススメの石です。夢や目標が叶えられるようにサポートし、前向きになれるように導いてくれることでしょう。

また、身体的な不満やコンプレックスを持っている人をも癒してくれます。自分の魂を磨くのにも最もふさわしいのが、自分の体だということを気づかせてくれることでしょう。感情と体のバランスを改善してくれます。特に、人間関係でダメージを受けてしまった不調には効果を実感できると言われています。

※これらの効果は現代医学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

■シトリン ＋ カーネリアン
カーネリアンとの組み合わせにより、積極性が強調され社交性が高められるでしょう。
また、金運もよりアップすることでしょう。

■シトリン ＋ ムーンストーン
ムーンストーンは、シトリンの弱い愛情を補ってくれます。お互いの苦手な部分をバランスよく引き出せ、カバーできる組み合わせです。とても相性が良い組み合わせです。

■シトリン ＋ ルチレーテッドクオーツ
シトリンは、夢を叶え理想を現実にします。ルチレーテッドクオーツとの組み合わせは成功へと導いてくれますので目標や夢を叶えるようにサポートしてくれます。

■シトリン ＋ グリーントルマリン
控えめ過ぎずに、威圧的にもなり過ぎずにバランスの良いアピール力を確立できます。周りの人々からも信頼を寄せられることでしょう。

■シトリン ＋ ラピスラズリ
収入アップやお金が溜まるというような「お金」に関する願いに対して相性の良い組み合わせです。

■シトリン ＋ ゴールドルチルクォーツ
ラピスラズリと同じく「お金」に関することに相性が良いです。どちらも、金運に特化した組み合わせなのでとても相性が良いです。収入アップ、お金が溜まるに加えてギャンブル運を高めます。

他に、スモ―キークォーツは、計画的に貯蓄をできるようになり、着実に効率よくお金を貯める力が身に付きます。翡翠もお金に関する組み合わせがとても良いです。
そこに、恋愛運をプラスするときは、アメジストやローズクォーツとの組み合わせにすると「金運」と「恋愛運」を高めることができます。

相性の悪い石もあります。アラゴナイトです。
利害を重視するアラゴナイトは、シトリンと組み合わせることにより幸運がぼやけてしまいます。

日光浴以外でしたら、水晶、煙、塩、音、月光浴、水、どの浄化方法でも良いです。
おススメの浄化方法は、水晶クラスターかホワイトセージによる浄化方法です。また、砂に眠らせる浄化方法も良いです。

太陽の光（紫外線）に長時間当てておくと色が褪せてしまいます。保管するときは紫外線の入らない箱などに収めておくのが最も良い方法です。（特に、天然のシトリン）

また、弱点は熱と衝撃です、扱いには注意してください。

鉱物名：黄水晶　Citrine（シトリン）
分類：酸化鉱物　石英グループ
結晶系：六方晶系
化学組成：SiO2　珪素、酸素の化合物
晶癖（形状）：柱状、カテドラル状
モース硬度：７
劈開：なし
比重：２.６５
屈折率：１.５４～１.５６
産地：ブラジル、ロシア、フランス、マダガスカル、英国、アメリカ合衆国。
色：黄色から黄色がかった茶色。または曇った灰色がかった茶色。
外観：透明の結晶。大小様々な大きさ。ジオード、ポイント、またはクラスターのことが多い。
似て非なる石：レモンクオーツ、トパーズ
市場価値：★★★
レア度：★
個性の強さ：★★
属性：地
対応するチャクラ：第３

中世のヨーロッパで、「シトリン・トパーズ」というネーミングだったように、シトリンをトパーズと呼んでいました。現在ではシトリンとトパーズの成分が異なることはわかっています。しかし、似ている為に間違えることもあるかもしれません。比重を見ますと、シトリンは２.６です。トパーズは、３.５４となりますのでトパーズの方が重いです。

また、レモンクオーツも同じ黄色の石で似ている石に分類されています。シトリンは含有する鉄分で黄色に発色しますが、レモンクオーツの場合は、水晶が結晶化するときに硫黄成分が流れ込み、そのまま固まったのがレモンクオーツとなります。成分などは違いますので、別々に区別されます。

天然のシトリンは、ほとんどないというように先にご説明をしましたが、天然のシトリンは柱面を持つ結晶の場合が多いようです。また、天然は鮮やかな黄色というものは稀で、黄色というより渋くて茶色がかったり、逆に淡かったりしています。トパーズもレモンクオーツもまったく違う宝石ですので気をつけてください。加熱したものはクラックが多く根本が白く、値段が安く出ています。お店では、天然の色か？熱処理しているものか？手っ取り早いのは、店員さんに聞いてみた方がいいかもしれませんね。

「シトリン」は、わたしたちの身近では手軽に手に入る石と見ていましたが、熱処理をした石がほとんどだとわかりました。少々、ガッカリしてしまいましたか？しかし、天然のシトリンは、とても希少だということです。今までのシトリンのイメージと変わってしまいましたが金運効果も抜群のようですので是非とも、身に着けてみたいと思います。