女性にとって30代は人生で大きなイベントが色々と起こるタイミングです。30代女性はどんな悩みや不安を抱えているのか、どんな悩みをもつ人が多いのか、アンケート調査を行いました。また30代前半と後半での違いはあるのかを把握するために、同じ人数の方にアンケートを行いました。
※引用する場合は、当サイト及びこの記事への引用リンクをお願いします。
アンケート調査対象
対象者:30代女性
対象人数:282人
※30〜34歳女性141人、35〜39歳女性141人
Q. 年収はいくらですか?
全体平均:173.6万円
30〜34歳:182.8万円
35〜39歳:164.5万円
※世帯年収ではなく個人の年収。専業主婦も含まれます。
Q. 結婚はしていますか?
独身:28.4%
既婚:71.6%
Q. 子どもはいますか?
子どもがいる :51.8%
子どもがいない:48.2%
30代女性の悩みランキングTOP10
お金、仕事、健康、美容、恋愛、家族・人間関係、生きがいについて悩みが多いものをランキングにすると以下のとおりです。
このままでいいのか不安:183
老後の資金が貯まらない:159
シミ :152
毛穴の開き :132
肩こり :124
貯金がない :116
疲労感 :110
白髪 :107
給料が低い :104
冷え性 :102
将来やお金に関して悩んでいる人が多い結果となりました。具体的に悩んでいることに対する回答を見ると、深い悩みについてはお金や将来のこと、人間関係のことが多かったです。
Q. お金で悩んでいることはありますか?
老後の資金が貯まらない:159
貯金がない :116
生活費が足りない :81
買いたいものが買えない:74
借金がある :21
特に悩んでいない :44
※複数回答可の質問です。
半数以上の人は、老後の資金が貯まらないことに悩んでいました。また、8割以上の人は何かしらお金のことで悩んでいることが分かりました。
Q. 仕事で悩んでいることはありますか?
給料が低い :104
仕事の将来が見えない :85
年収が上がらない :78
スキルアップできない :42
仕事が楽しくない :36
仕事が忙しい :30
会社の人間関係がよくない:28
セクハラ・パワハラがある:6
特に悩んでいない :77
※複数回答可の質問です。
「給料が低い」「年収が上がらない」という悩みはお金の問題と直結する悩みです。
Q. 健康で悩んでいることはありますか?
肩こり :124
疲労感 :110
冷え性 :102
頭痛 :85
腰痛 :72
花粉症 :67
便秘 :57
肥満 :54
不眠症 :35
貧血 :32
上記以外の持病・慢性疾患:36
特に悩んでいない :15
※複数回答可の質問です。
「特に悩んでいない」と回答した人が少なく、多くの人が何かしらの健康問題について悩んでいることが分かりました。
Q. 美容で悩んでいることはありますか?
シミ :152
毛穴の開き :132
白髪 :107
シワたるみ :87
肌荒れ :83
ニキビ :53
薄毛 :22
特に悩んでいない:13
※複数回答可の質問です。
半数以上の人は「シミ」について悩んでいました。健康と同様に美容についても何かしらの悩みを抱えている人が多いことが分かりました。
Q. 恋愛で悩んでいることはありますか?
出会いがない :36
結婚できない :27
恋人がいない :18
好きな人ができない :17
パートナー以外に好きな人がいる:4
パートナーと別れるか迷っている:18
特に悩んでいない :198
※複数回答可の質問です。
既婚者が多いこともあって、恋愛では特に悩んでいないという方が約7割という結果になりました。
Q. 家族・人間関係で悩んでいることはありますか?
孤独感がある :78
子育てが大変 :54
友達がいない :41
親との関係がよくない:32
夫婦関係がよくない :17
子どもがいない :27
介護が大変 :9
特に悩んでいない :103
※複数回答可の質問です。
「孤独感がある」と回答した人の約6割は既婚者でした。
Q. 生きがいで悩んでいることはありますか?
このままでいいのか不安:183
人生が楽しくない :42
趣味がない :41
やりたいことがない :39
特に悩んでいない :59
※複数回答可の質問です。
「このままでいいのか不安」と回答した人が6割以上でした。漠然とした不安ではなく、お金・人間関係など深く悩んでいることがあり、現状を簡単に変えられないため、不安に感じている人が多かったです。
30代前半と30代後半の悩みの違い
今回のアンケート調査では、30代前半と30代後半で悩みの内容について大きな違いは見られませんでした。
明らかに悩む人数が異なったのは、「シワたるみ」「白髪」です。加齢に伴う美容の悩みなので、30代後半になって悩む人の割合が増えていました。
Q. 現在深く悩んでいることは何ですか?
◯35歳既婚女性
「独身時代は、子育てをしながら働くことがこれほど大変だとは思っていませんでした。実家や義実家には頼れない状況にあるので、仕事をやめようか悩んでいます。ただ、仕事を辞めてしまうとこどもとばかりの時間を過ごすことになるので、それはそれで孤独を感じるのではないかと思い、迷っています。また、こどもはいつか大きくなって巣立っていくので、子どもがいなくなったときに自分の人生が豊かかどうかわからないことも心配の種です。」
◯31歳既婚女性
「お金のことを一番悩んでいます。現在子育てをしており、保育所に落ちたことをきっかけに仕事を辞めることにしました。そのため、夫一馬力となっております。毎日の生活には問題ありませんが、子どもの今後や、もう一人子どもが欲しいと考えているため、将来的に毎日の生活もままならないのではないかと思うと不安です。また、そんな状況なので老後の貯金などは一切考えられておらず、いつまで夫を働かさせることになってしまうのかも心配です。」
◯33歳既婚女性
「家族との関係。結婚して2年後に旦那の不倫を知り、離婚の準備を始めましたが働くことと育児の両立の大変さを知り1人で育てていく自信がなくなり今は旦那の収入で生活している状況です。不倫されたことから旦那への愛情は一切ありませんが、旦那はそうでもないようで関係性に悩んでいます。貯金をしていて、ある程度貯まって子供も大きくなってから離婚のことを考えても良いのかなと思っています。子供たちのことを考えるとこのまま離婚しないほうが良いのかとも思いますが。」
◯38歳独身女性
「まわりが結婚し、家事に育児にと頑張っている最中、私は何しているんだろうと思うことがあります。お見合いや知人の紹介で男性にお会いして相手方から「もう一度会いたい」と声をかけてもらえるのですが自身が踏ん切りがつかず、いつもお断りしてしまいます。年齢も38歳となり、子供が欲しいと望まれる方とは縁談は厳しいと感じています。家庭に収まっている自分のビジョンも見えないし、やりたいことやってた方が楽なのではと最近思い始めました。何が正解かわかりません。正解はないのかもしれませんが、もっと未来を見据えてやっていけたらと思います。
◯39歳独身女性
「39歳でこどもをもたない人生だったことです。パートナーは所詮他人で、こどもとのつながりとは全く異なるものだと思うので、大きな孤独感があります。またこどもがいることで成長できるという話をよく聞くので、こどもがいない私はみんなが経験している成長をしていない、世間から置いてきぼりの存在だと思ってしまいます。自分に自信がもてなかったり自己肯定感がもてなかったりします。こどもがいる人は自分たちが体力的にも苦労していることから、子育てをしていない人をどこか見下しているように感じ、社会で肩身が狭いです。
◯33歳独身女性
「結婚したい、子供が欲しいと思っていますが、出会いもそんなにないですし、好きな人ができません。ありがたいことに、告白されることはあります。そして、『この人と一緒にいたら穏やかで平和な生活を送れるんだろうな』とも思います。でも、やっぱりどうしても『異性として好き』という気持ちになれないのです。そんな気持ちで結婚しても、結局気持ちが離れてしまうし、相手にも失礼だからお付き合いをすることはありません。でも、本当にそろそろ子供が欲しいので、好きな人が欲しい、誰かと一緒に幸せになりたいと本気で悩んでいます。」
◯32歳既婚女性
「私はいわゆる授かり婚で結婚したのですが、一緒に生活してみて夫との金銭感覚の違いなどで悩んでいます。夫は欲しいものはお金のことを考えず買ってしまう人で、子供の将来のためにお金をためたい私とは意見が合いません。貯金の必要性をあれこれ説明しても、どうにかなるだろうと楽観的に考えています。そのため結婚した時には夫は貯金ゼロで、私の貯金を切り崩しながら生活費に当てています。正直将来が心配ですし、もう愛情も冷めてしまっているので離婚してしまった方が良いのではないかとも考えています。」
◯31歳既婚女性
「選択子供なしの将来を歩もうとしていますが、周りの環境で同じ境遇の知り合いがいないため、孤立したような感情になります。また、パートで仕事をしていても、周りは子どもがいるので、なぜ子供がいないのかと思われていそうで肩身が狭いです。友人にはなぜ子供を産まないのかと不思議がられてしまって悩んでいます。もっと多様な世間の風潮にならないのかということで悩んでいます。個人の自由が世間ではあまり良いものとされていないことに悩んでいます。」
悩みや不安の解消方法3個
ここからはアンケート調査を踏まえて、どうすれば悩みや不安を解消することができるのかを説明します。
■1. 悩みや不安の原因を正確に把握する
あなたが抱える悩みや不安の原因を正確に把握しましょう。何となくのままだと、いつまでも解消できず、不安な日々を送ることになります。
頭の中だけでなく、ノートに書き出してください。ノートに書き出せば、情報を整理でき、冷静に原因を解消する方法を考えられるようになります。
■2. 解決策を考える
日々の疲れを癒やすために、お風呂に入ったり、運動したりしてストレス発散することも大切ですが、根本的な問題を解決しないと、状況はよくなりません。そのため、ノートに書き出した悩みや不安の原因を見つめて、解決策を考えましょう。
その際の解決策は漠然としたものではなく、具体的で自分で実行できるものにしましょう。続けることで解決につながることを考えましょう。時間が足りない場合は、時間を捻出する方法も考えてみてください。
■3. 解決に向けて行動する
解決策を考えたらあとは行動しましょう。その時、成果が出ないからといってすぐに諦めないことが大切です。続けることで少しずつ変化が起きます。また行動することで不安な気持ちも解消されます。
行動できるようになったら、自分を褒めることも忘れないでください。自分を良いイメージで保つことも大切です。
まとめ
30代で人生の大きな変化やイベントを経験する人も多いでしょう。それに付随して起こる問題や悩みに対して、これまでの自分のやり方が通用しないこともあるかもしれません。そんなときは一度冷静になって自分のことを考える時間を作ってみてください。解決する糸口になるはずです。