ヤモリの縁起がいい理由！死骸は悪い意味？妊娠運は？

最近はめっきり見ることが減ったヤモリ。10～20代は見たことがないという人も多く「うぁ～トカゲが張りついてる！」とビックリするかもしれません。

ヤモリは昔から家に住み着く身近な生き物ですが、そんなヤモリが家にいるときの縁起や運気について紹介します。

ヤモリは「家守」と書き、文字通り、家の守り神と言われます。日本のヤモリのほとんどが爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属するニホンヤモリです。体長10～15cmほどで、寿命は10～20年。

本州～九州の地域に生息し、人の生活圏に住んでいます。好物はクモやシロアリ、ゴキブリなどの害虫で、人を刺したり噛みつくことはなく毒も持っていません。夜行性なので夜に活発に行動します。害虫を駆除し人畜無害です。

ヤモリがいる家は金運、財運をはじめ家庭運全般に幸運を呼び寄せ、火事や災害からも守ると言います。それが守り神とされる理由です。これは龍神のご加護と同様なため“龍神の使い”とも呼ばれているのです。

ちなみに、ヤモリと姿や形ソックリなイモリ（井守）は井戸などの水辺に生息。爬虫類のヤモリに対し、イモリは両生類。全く別の生き物です。簡単な見分け方はヤモリは全体に茶系、イモリは黒っぽくお腹が赤いという点です。

近頃ではヤモリがいる家は少なく、特に都心ではほとんど見ることはありません。害虫を駆除し災いを遠ざけ幸運を呼ぶ「生きる家の守り神」は、将来絶滅が心配される生物です。

けれど、ヤモリは細々と、でも着実に生命を繋いでいます。夜、街燈など小さな灯りに集まる虫を求めて現れますので都会でも見つかる可能性は十分あります。今では数が減ってしまったヤモリを目撃するだけでラッキー！とても縁起がよく、きっと運が巡って来るでしょう。

スピリチュアル的にもヤモリはプラスの生命波動が高いと言われています。プラスの生命波動は幸せの波動、良い気の流れです。ヤモリを見たら悩んだり苦しんでいる事が晴れていく兆しです。ヤモリのスピリチュアルメッセージは“行動”。自分を振り返り、勇気を持って行動を起こすチャンスだと思って下さい。

また、旅先や帰省でヤモリを目撃したら、それは幸運の旅です。日常に戻った時、きっと良い変化があるはずです。

赤ちゃんを望む女性がヤモリを見つけたら妊娠の兆しとも言われます。ヤモリは家を守り繁栄に導く家庭運の守り神です。子孫繫栄も司っています。

特に妊娠しているヤモリを見るとそのご利益は高いと言います。ヤモリの妊娠をどう見分けるかといえば、ヤモリは卵生で一度に2個の卵を産みます。ヤモリの首元に２つのコブのような膨らみがあればそれは卵を抱えている証拠。明らかに通常のヤモリとは違うのですぐにわかるはずです。

また夢の中にヤモリが出てきたら、それも妊娠や出産を意味するといいます。夢のヤモリが卵を持っていたら…その可能性はグンと上がるかもしれません。

ヤモリの死骸を見つけてしまった。それも自宅の敷地内で…。それはあまり縁起が良いとは言えません。守り神がその家を去ってしまったという意味にもとれ、ヤモリの死骸は不幸の前兆と言う人もいます。

その家にヤモリは一匹だけとは限りません。ヤモリは餌があり居心地の良い場所を住処とするので、死んだイモリが仲間や子孫を遺しているかもしれません。

どんな生き物にも死は必ず訪れます。イモリの寿命は10～20年。きっと“家守”としての役目を終えて旅立ったのでしょう。今まで守ってくれてありがとう、という気持ちを込めて葬ってあげると良いでしょう。

玄関にヤモリがいたら、それはとても縁起が良いことです。玄関は人や動物だけでなくモノや運、良い気も悪い気も全てが出入りする場所です。

玄関はその家の顔、要でもあるため、そこにヤモリがいるという事は不運や邪気が家に入って来るのを見張っている、守っているとも言えます。

確かに爬虫類が苦手な人には一瞬ドキッとして怖い、気持ちが悪いと感じるかもしれませんが、ヤモリが人を襲うことはありませんので、“家守”ですから、邪険に扱わず有難く感謝するようにしましょう。

白いヤモリはヤモリの中でも最高に縁起が良いと言えます。白いヤモリのほとんどが色素を持たない変異種の“アルビノ”です。

ヘビも猫もイルカも白い動物は神聖と言われ、スピリチュアル的にも特別な存在とされています。珍しい希少な白いヤモリこそ真の龍神の使いとも言われています。

通常のヤモリと同様に金運や家庭運を呼び込みますが、特に火事から家を守っています。それは水を司る龍神と同じ加護が備わっているからです。とはいえ、ヤモリ任せにせず、火の扱い始末は人間が責任を持ちきちんと注意しましょう。

小さい赤ちゃんヤモリを見かけたら、それはそこで生まれたヤモリでしょう。おそらく親ヤモリが何年か住みつき、少なくともオスとメス２匹はいたという事です。もしかすると、そのヤモリの血統が長い間ずっと家を守ってくれていたのかもしれません。

安全で餌が豊富でヤモリにとって良い環境であったとしたら、仲間や兄弟もいるかもしれません。そして赤ちゃんヤモリはまた次の世代へと繋がっていきます。その家は人間の一家にとってもヤモリの一家にとっても縁起の良い場所なのでしょう。

トカゲの仲間であるヤモリも尻尾が切れても再び伸びてきます。そのためヤモリの尻尾は再生を意味し縁起が良いといえます。

ヤモリは危険を感じた時、外敵から身を守るため自身で尻尾を切ります。切れても暫く動く尻尾に敵が気を取られている隙に逃げるのです。切れた尻尾は約１ヶ月程度で再生するといいますが前の尻尾より多少イビツのようです。

だからといって人間が適当にちょん切っても再生しません。ヤモリしか分からない切っても再生可能な箇所があるのです。

大人しそうに見えますがヤモリだって鳴きます。夜「キッキッ」「チッチッ」「キュッキュ」と金属をこする様な声を発します。その小さな身体から意外と大きな声で鳴きます。

実際は求愛行動とも仲間への自己PRや威嚇しているとも言われますが、ちょっと耳障りで何匹か一斉に鳴けばかなりうるさいと不評です。

けれど海外ではヤモリの鳴き声も縁起が良いとされています。ヤモリが続けて７回鳴くと幸運が舞い込む、ヤモリが鳴いたら危険を知らせる合図、外に出るな！など、ヤモリのお知らせと捉えられているようです。

ヤモリは何度も脱皮して大きく成長していきます。幼体の頃は月に2度程脱皮します。若いヤモリの脱皮ほど時間も短く簡単なようですが、年老いたヤモリは２日くらいかかってしまう場合もあるようです。

その周期や頻度も若ければ若いほど早く多いです。健康で元気なヤモリはどんどん脱皮し大きくなるのです。そのためヤモリの脱皮を目にすると縁起が良いとされています。

ちなみに脱皮した皮を食べてしまうヤモリもいるようですが大半はそのまま。ですので脱皮した皮をみつけてもヤモリの元気な成長を喜んであげましょう。

ヤモリは玄関や窓辺から室内に入ってくることもあります。居心地が良いからこそ棲みついて、ヤモリ自身がそう意識しているかはわかりませんが家を守っているのです。

爬虫類が苦手な人はあまり気分が良いものではないかもしれませんが、室内にいるヤモリこそ住む人を守っていますので安心して下さい。

たとえば、居間や風呂場、洗面所など家族の共有スペースならば家族全体に、台所であれば火事にならないように、そして個々の部屋であればその部屋の主を害虫から守って幸運を呼び寄せているはずです。

害虫を駆除し幸運を呼ぶヤモリ。その名の通り家の守り神です。とはいえ、爬虫類が苦手な人にとってはいくら守り神とはいえヤモリとの共同生活はキビシイもの。外に出したいならば臆病で音に敏感なヤモリですので、新聞や雑誌などで近くで音を立て、少しずつ出口へと誘導するのが良いでしょう。