トルマリンの効果は？種類・意味・石言葉・相性・浄化方法

パワーストーンは基本的に科学的な根拠はありません。しかし、なかには実際に不思議な力を持っている石もあります。その例がトルマリンです。

天然石の中でももっともカラーバリエーションが豊富で、しかも微弱な電気を発するという不思議な特徴を持つトルマリンは、初めて存在を確認されたときから美しいパワーストーンと考えられてきました。そして今では健康運を高める癒やしの守護石としても愛されています。

そんな不思議な宝石、トルマリンについてまとめてみました。

トルマリンがはっきりと歴史のなかに現れたのは1700年頃といわれています。それまでもトルマリン自体は存在したでしょうが、あまりにカラーバリエーションが多いため、それぞれ別の宝石として認識されていたのかもしれません。

当時のアムステルダムの宝石商人は、たまたま日向に置いてあった宝石の一つが周囲の埃を引き寄せているのを発見しました。

トルマリンは熱や摩擦、圧力を受けると結晶の両端にプラスとマイナスの電気を帯電します。この微弱な静電気によって、埃が引き寄せられたのです。この特徴に気がついた宝石商人たちは、この宝石を「アッシェントレッカー（灰を吸いつける）」と呼び、刻みタバコの灰を集めるために使ったといいます。

これがトルマリンの特徴が初めて記された出来事のようです。和名で「電気石」と呼ばれる所以も、条件に寄って電圧を帯びるトルマリンの性質によります。

トルマリンとは5分類13種類の鉱物からなるグループ名で、パワーストーンの中でも特にカラーバリエーションが豊富なことで知られています。

宝石や天然石で確認されている色は、ほとんどすべてあると言っても過言ではないほどです。そのため、色によって別の宝石名がつけられています。
・ルベライト（赤）
・シベライト（赤紫）
・バーデライト（緑）
・インジゴライト（青）
・ショール（黒）
・アクロアイト（無色）
これらはすべて色が違うトルマリンです。

他にも美しく希少価値の高いネオンブルーのパライバ・トルマリンや、濃い緑のクロムトルマリンなど、カラーによって希少性と価値も変わります。

色が混ざっているものも多く、2色はバイカラー、3色はトリカラーと呼ばれます。また、バイカラートルマリンのなかでも、緑と赤の組み合わせで、スイカを半分に切ったような色のものがあり、ウォーターメロンと名付けられています。

このようにトルマリンはその特徴といい、カラーの多さといい、一言では語れないバリエーション豊かなパワーストーンなのです。

・パワーの充電
・調和
・内面の充実
・健康と幸せ
・ルーツ
・芸術的センス
・成功

トルマリンの石言葉は、静電気としてはっきり目に捕らえることができるパワーと、カラーの豊富さから「強いエネルギー」と「多様性と調和」をイメージさせる単語になっています。宝石としても美しいトルマリンにはぴったりな石言葉です。

トルマリンはパワーストーンとして認識された時代が比較的新しいので、長い歴史や伝承を持っているわけではありませんが、科学的にも確認できるパワーがあります。この微弱な電圧が発生する現象は、水晶にもある特徴ですが、トルマリンのほうが強い電気をおこします。

お風呂にトルマリンの塊を入れると体に良いとか、トルマリンのネックレスを身につけるとマイナスイオンを出すとか、聞いたことはありませんか？　まだ医学的に実証されたわけではありませんが、トルマリンを利用した健康器具の開発などが行われていることも事実です。

このようにトルマリンは、誰もがその目で確認できる力を持つ石であることから、強いエネルギーを持ち、生命力を高める石と意味づけられるようになりました。

また、非常に多くのカラーがあるため、多様性と調和を暗示するパワーストーンともいわれます。バランスとハーモニーを表し、ストレスの緩和や心身の安定、人間関係の調整などを意味するのです。

ほかにはその透明感ある美しさ故に、芸術性、美的センス、創造力といった意味も併せ持ちます。トルマリンは非常に多彩な意味をもつパワーストーンといえるでしょう。

・心身を調和させ活性化する。
・豊かな感性を育てる。
・エネルギーを充実させ、生命力をもたらす。
・ストレスの浄化と心身の回復
・活力と積極性、自立心を養う。
・人を思いやり、癒やす心を育てる。
・芸術的なセンスをもたらす。
・創造性を高める。

トルマリンの効果として、もっとも基本となるものは健康運です。
静電気をおこすトルマリンは、エネルギーを発生させ生命力を活性化させるといわれています。身体を活発化させ、健康を保ち、充実した毎日が送れるようにサポートしてくれるのです。

具体的には、免疫系や呼吸器系、循環器系、神経系に良い影響があると伝えられています（医学的な根拠は証明されていません）。また、トルマリンの効果は身体だけでなく心にまで及びます。日々のストレスを緩和させ、ポジティブに物事を捉えることができるように支えてくれるというのです。

心身ともにエネルギーを高めバランスを保つことこそ、トルマリンの基本的効果なのでしょう。

また、そのカラーの違いが微妙にトルマリンの効果にも影響します。
・赤系統：情熱や勇気を象徴し、行動力を高める。
・黄系統：活力と生命力をもたらす。また、オレンジ色は物質的な充足も意味する。
・緑系統：自然治癒力を高める。心身のストレスを和らげる。
・青系統：心を落ち着け、冷静な判断力を養う。知性を高める。
・紫系統：人徳、カリスマ、精神性を表す。
・白、無色：純粋、思いやり、平和。心の癒やしをもたらす。
・黒、グレー：魔除け。災いや危難から持ち主を守る。
上記の効果を参考に、そのときの望みに合った色のトルマリンを身に着けてみてください。

その他にも、トルマリンの透明感がある豊かな色彩は、美的センスを引き出し、創造性を高めてくれるといいます。クリエイティブな趣味や仕事を持っているなら、あなたの心の奥底にあるイマジネーションを浮かび上がらせてくれるでしょう。

すべての幸せの根本ともいうべき健康運を高めるトルマリンは、どのパワーストーンとも相性が良いといえます。

あえて選ぶなら、人間関係に効果を持つパワーストーンが相性が良いでしょう。仕事や恋愛なども含め、ストレスを緩和し、前向きに取り組めるようにサポートするトルマリンは、組み合わせにお薦めです。

大地の豊穣を意味するアゲートは、健康運、家庭運のパワーストーンで、トルマリンとの相性は抜群です。生命力を呼び寄せ、豊かな心身を育むとされます。
またアゲートも色彩が多いので、トルマリンと組み合わせると、カラーデザインにこだわったパワーストーンアクセサリーを作るという面でも選択肢が増えます。

カルセドニーは人間関係を円滑にするといわれているパワーストーンです。トルマリンと組み合わせるとストレスを緩和し、人との交流を活発化させ、友人、職場、恋人、家庭など持ち主の人間関係全体を豊かにしてくれるでしょう。
人間関係の悩みや願望に合わせて、トルマリンの色を変えてみると、より効果が高くなります。

女性の愛情と美しさを高めるローズクォーツは、恋愛運のパワーストーンです。トルマリンは心身ともにエネルギーをもたらす石ですから、ローズクォーツと合わせることで、美容効果が高まるとされています。女性の魅力を引き出して、恋愛運も高めてくれる組み合わせです。

赤いカルセドニーであるカーネリアンは、情熱と行動力のパワーストーンです。目的にむかって積極的に活動するにはうってつけの石でしょう。トルマリンはそのエネルギーで、カーネリアンがもたらす行動力を心身ともに支えてくれます。

海の水を象徴とするアクアマリンは、生命の源を意味する石で、健康運のトルマリンとは相性が良い組み合わせです。また、アクアマリンはストレスの緩和や心身の癒やしをもたらし、困難に陥ったときに希望を与え、解決へ導くといいますから、トルマリンとは互いの効果を高め合う事ができるでしょう。

勝利の石であり、生命力を高めてくれるとされるヘマタイトは、カラーこそ地味ではあるものの、トルマリンとの相性がいいパワーストーンです。

どちらもエネルギーが高い石ですが、ヘマタイトは積極性を高め、トルマリンは心身の基盤を安定させてくれます。何に取り組むにしてもあなたの頑張りを支えてくれる組み合わせといえます。

万能のパワーストーンである水晶は、トルマリンと相性が非常に良いと伝えられています。浄化のときも水晶のさざれ石やクラスターがオススメです。
トルマリンの基本効果を素直に増幅してくれますから、トルマリンそのままの効果がほしいときは水晶を合わせてみてください。

・水晶クラスター：◯
・太陽光：△
・月光浴：◯
・流水：◯
・塩：◯
・ホワイトセージ：◯
・音：◯

トルマリンは構造的に衝撃に弱いパワーストーンですが、結晶は化学的に安定しているため、ほとんどの浄化方法を使えます。

唯一、気をつけなくてはならないのは太陽光で、トルマリンのカラーによっては変色する可能性があります。特にグリーンやピンクトルマリンは、紫外線に長時間晒さないように気をつけてください。

トルマリンのなかには、まれに染色によって色をつけたものがあります。そのようなトルマリンの場合は、紫外線の影響によって色落ちが激しくなります。

特にこだわりがないなら太陽光は避けて、他の浄化法をお使いください。
ちなみにもっともオススメなのは、水晶クラスターによる浄化です。トルマリンと水晶は相性が良いので、効果的に浄化できるといわれています。

名称：トルマリン（Tourmaline）
和名：電気石
分類：珪酸塩
結晶系：六方晶系/三方晶系
化学組成：Na(Mg,Fe,Li,Mn,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH,F)4
色：黒、緑、褐色、赤、青、黄色、ピンク、無色
条痕：無色、灰色
光沢：ガラス光沢～油脂光沢
モース硬度：7～7.5
比重：3.0～3.2
劈開：不明瞭

トルマリンはカラーが多彩なため、偽物というよりも見分けがつかないほど似ている石が数多くあります。極端にいえば、透明度が高いパワーストーンはほとんどがそっくりと言っても過言ではありません。

・赤系統：ルビー、スピネル。ピンクならモルガナイト、クンツァイト。
・黄系統：シトリン、トパーズ。
・緑系統：エメラルド、アパタイト、ダイオプサイト、グロッシュラーガーネット。
・青系統：サファイア、アクアマリン、スピネル、ブルートパーズ。
・白：ゴッシェナイト。
・黒：オブシディアン、オニキス。
上記はトルマリンに似ている宝石、天然石の一部です。

原石なら柱状に並列する層状結晶が特徴的ですが、研磨やカットしてしまうと肉眼で見分けるの難しく、比重計や光の屈折率を測る道具や機材が必要になってきます。

トルマリンに関しては偽物を見分けるというよりも、信頼できるパワーストーンショップを見つけて購入するときにスタッフに確認するか、鑑別書がついている石を買うほうが確実でしょう。

透明度が高く色彩豊かなトルマリンは、宝石としても扱われるほど美しいパワーストーンです。同時に電気を発生させる不思議な石でもあります。だからこそ、そのパワーによって連想される健康運に強い守護石になっています。

ストレス緩和や心身の活性化など、健康的で充実した毎日を送るためにもっとも大切な、基本的な幸福を授けてくれるといわれているパワーストーンなのです。

また鮮やかで多彩なカラーは、ファッション的にも申し分なく、身につけるのが楽しいパワーストーンでもあります。

あなたの願い事にあったカラーのトルマリンを身に着けて、積極的に行動してみてください。トルマリンが強力にバックアップしてくれるでしょう。