トランス状態(別名:変性意識)をご存知でしょうか。
この状態になると、集中力が上がり、普段はできないこともあっとういうまにできるようになる、といわれています。
将来に対する不安が払拭され、迷いなく生活できるようになるのです。
本記事では、トランス状態の意味や入り方、変性意識との違いなどをプロの占い師が徹底解説しています。参考にしてみてください。
トランス状態の意味とは?どんな状態?
トランス状態とは、通常とは異なる状態、つまり、変性意識状態の一種で、その代表的なものです。
私たちの日常的な意識状態とは異なるのが変性意識状態。トランス状態は変性意識状態の代表的なものだといわれており、脳波がシータ波やアルファ波に移行している状態のことをいいます。
トランス状態は、 「表面意識(顕在意識)」が失われた状態です。
意識がある状態で、リラックして周囲の状況は認識できているけれど、思考や判断をしていない状態になります。
トランス状態の類語や別名は?
トランス状態の類語や別名は、以下のような言葉があります。
・変性意識
・フロー
・ゾーン
・夢、明晰夢
・瞑想状態
・金縛り
・体外離脱体験(OBE)
・催眠状態
・サイケデリック状態
・入神状態
・脱魂状態
・恍惚状態
・至高体験
・臨死体験
スポーツなどでよく「ゾーンに入る」といいますよね。あれもトランス状態と近い状態で、変性意識を表す言葉です。
トランス状態と変性意識状態の違い
トランス状態は、変性意識状態の一種です。
この二つの違いは、明確な意識=顕在意識= 自我があるかどうかということです。
変性意識状態では、まだ自我が優位な状態です。自分を決めつけている固定観念を持っているため、さまざまな思考が巡ります。
しかし、トランス状態は「無我」の状態です。何も考えず、感情的にもならない、何も思考を巡らせない状態のことです。
トランス状態に入ると起こる効果 10選
トランス状態に入ると、以下のような効果があります。
・集中力が上がる
・ストレスが軽減される
・迷いなく直感的に生きられるようになる
・感受性が強くなる
・疲れが取れる
・毎朝スッキリ目覚められる
・体が軽くなる ・体力も気力もアップする
・何とも言えない気持ちよさを感じられる
・超能力を使えるようになる
トランス状態に入ると、直感的な判断が可能になります。感受性が高くなるので、美しい自然に深く感動したり、日常的に感謝を感じられるようになります。
悟りを経て、ありのままの自分を許せるようになるので、自分に対する固定観念を手放すことができます。過去のトラウマによる潜在意識を書き換えることによって、引き寄せの法則も成功しやすくなるのです。
トランス状態に入る前に!危険性はある?
トランス状態に入る前の注意としては、 薬物(特にケミカル系)を利用しないようにする、ということです。
このような薬物を使えば、修行をしていなくても誰でもいつでも簡単にトランス状態に入ることができます。しかし、トランス状態に入れない場合もあり、その上幻聴や妄想などのバッドに入る可能性もとても高いのです。
薬物を使用するよりも、日々瞑想に取り組むことで、簡単にトランス状態に入ることができます。
また、トランス状態や変性意識に入るための講座には、ありえないほど高額なものもあります。
なかには優良なものもありますが、あまりにも高額の場合は詐欺である可能性もあります。
十分に注意しましょう。
トランス状態になるには?10通りの入り方
トランス状態に入るには、主に下記のような10個の方法があります。ある意味では、無我の境地に至る方法ともいえるでしょう。
・瞑想(禅、ヨガ)
・自己催眠
・自律訓練法
・音楽やダンス(単調な繰り返しほど入りやすい)
・感覚遮断
・強い肉体的
・精神的ストレス
・重病
・臨死状態
・サイケデリックスの摂取
・苦行(断眠、断食、滝行など)
・性行為、過呼吸
もっともオーソドックスで安全なのが、 瞑想です。
瞑想には決まりはありません。まずは、あなたが一番リラックスする状態になり、深く呼吸をします。
呼吸だけに集中していると、いろんな雑念が湧いてきたり、眠くなってくるでしょう。
それは、ストレスが浄化されているためです。うまくいっている証拠なので、短い時間だけでも習慣化してみましょう。
日常のなかでなんとも言えない心地よさを感じられるでしょう。
トランス状態に入りやすくなる!おすすめトランス音楽 3選
聴くとトランス状態に入りやすくなる音楽があります。そのなかでも代表的なものを3つご紹介します。
■⚫︎モロッコの伝統音楽『グナワ』
グナワは、イスラムの神秘主義と、アフリカの精霊信仰が合わさって誕生したのが始めとされている、モロッコの伝統音楽です。
主に弦楽器や鉄でできたカスタネットをもちいて奏でられ、宗教的儀式の時にトランス状態へ入るために活用されています。
■⚫︎インドネシアの民族音楽『ガムラン』
ガムランは、印象的なグルーヴで、反復する演奏によって、トランス状態に入りやすい音楽だといわれています。
インドネシアを中心に奏でられている民族音楽で、青銅製の楽器を使ったメタリックな響きが特徴的。鉄筋やコングなどの楽器がよく使用されます。
■⚫︎ 超心理学者ロバート・モンローの『ヘミシング』
ロバート・モンローは、意識状態の影響をもたらす音の研究をしている国際的な超心理学者です。
彼が設立したモンロー研究所にはヘミシングと名付けた音響技術があり、これによって人の意識における音響の効果や、学習の加速への研究が進んだといわれているのです。
トランス状態はお経で入れる?
イタコという存在をご存知でしょうか。
青森県に実在する女性の霊媒師のことで、今でも現役で活動している人たちがいます。
イタコは祭壇で呪文を唱えて、トランス状態に入るといわれています。
お坊さんのお経と同じように、 単調なリズムで繰り返し声を唱えることで、トランス状態に入りやすくなるのです。
沖縄県のシャーマン、ユタの場合は、トランス状態になることで、神様を憑依させたり、クライアントに関わる霊たちと交流し、ヒーリングをしています。
まとめ
トランス状態について解説してきました。
あらゆる仕事やクリエイティブなどでは、トランス状態に入り、人間の限界を超えた集中力で、ととても高い成果が出せるといわれています。
占い師もトランス状態に入り、クライアントの今後を予知するという職業です。
今ある悩みや将来の不安なども潜在意識のプロに任せれば、あっという間に心のモヤモヤを晴らすことができるかもしれません。