アポフィライトの意味・効果・浄化方法・見分け方を徹底解説

あまり聞いたことのない石だと思いますが、アポフィライトを知れば可愛らしい、氷砂糖のような形状の天然石にあっという間に魅了されるのではないでしょうか。

色も多彩で、飽きのこないユニークさがあります。

アポフィライトの語源は、ギリシャ語の「葉のように簡単に剥がれる」という意味から来ています。

アポフィライトに熱を加えると、驚くほど容易に剥がれ落ちることから、命名されたということです。和名の方は「魚眼石」と言われています。アポフィライトの表面の輝きが魚の眼に似ている所から名付けられました。

鉱物的には、カリウムと水酸基を含んだカルシウムの珪酸塩鉱物です。表面を割ってみると、真珠貝の裏側のような輝きを有していて幻想的なのが特徴です。

色も多彩で希少価値の高いパステルグリーンや、ピンク、黄色、白色、灰色と華やかで賑やかな色があることから人気があります。

しかし、たいへん脆いという一面もあり劈開性があるため、少しの力で割れてしまいます。加工するのは至難の業といっていいでしょう。

ゆえに、そのまま適度な大きさにカットして原石感を楽しみながらワイヤーなどで括りペンダントにするなどの方法でアクセサリーとして楽しむ人が多いようです。また白系のアポフィライトは水晶の原石と似ているため、水晶と勘違いされがちです。

硬度は4程しかありません。中には硬度が5ある個体もありますが、基本的にアポフィライトは簡単に壊れてしまいやすいと認識し、丁重に扱ってください。

アポフィライトは、そこまでに認知度がありません。余程の天然石通であれば、当たり前に知っていますがそうでもない人には、それが何かすら知らない可能性があります。

スピリチュアル系の人びとにはとくに人気の高い石で、精神を統一したり霊などと交信する際に、能力の精度を高める石としてアポフィライトを携える事があります。

アポフィライトの石言葉は「霊的力を授ける」「サードアイの開眼」「波長の同通と伝達」「魂の昇華」というような、非日常的な意味の強い石言葉が並びます。

普通の生活に飽きてきたら、新しい未知の自分を開発したいときに、アポフィライトは役立ちます。瞑想やヨガをするのに上達しないなと思ったら、アポフィライトにすがっても良いかもしれません。

自分では思いもよらぬ新しい発想が芽生えてきます。このインスピレーションはアポフィライトがアンテナとなり、持ち主にもたらされる霊的な直感です。霊的な受信機さらに送信機といったところです。精神世界に憧れるものの、未成熟な者が補助的に頼る石と言っていいと思います。

逆に、サイキック能力が覚醒している人には更なる飛躍を与えてくれるのは言うまでもないことです。この世ならざる、摩訶不思議な存在との出会いがあるかもしれません。

アポフィライトは現世のしがらみから自己を解放する石と言われます。画一的に人生を決められるしかなかった、そんな枠を飛び越えて真実の目を開かせてくれるのです。

奇想天外な事柄にも遭遇しやすくなり、平凡な毎日にうんざりしているような人が、刺激を求めて持つと人生観を覆すような、驚きと感動に満ちたダイナミックな次元に昇華します。

次元上昇という言葉が数年前流行りましたが、それに近い感覚を体験する人もいるでしょう。人間の持つサードアイというチャクラを開かせサイキッカーへと導きやすくします。

もし、そのような非日常に興味がないのなら、持たなくても良い石です。そのくらい、アポフィライトは浮世離れした能力に長けた石なのです。

しかし現実逃避のためにアポフィライトに嵌るのは危険です。確かに、霊的な覚醒をもたらしやすくなりますが、地に足がつかず浮草のような人生観に埋没してしまうのは必至です。

いかなる時もバランス感覚が大切なのです。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

アポフィライトはスピリチュアル傾向の強い石なので、霊的覚醒を目指す石との相性が良いでしょう。または、非現実的な世界にハマりすぎてしまうのを抑制させてくれる、現実的な意味を持つ石と組み合せるのもいいかもしれません。

【自己のイメージを宇宙まで高める】アポフィライト・ラブラドライト
【自分を見失わず迷走する】アポフィライト・ガーデンクォーツ

霊性を高めるという意味では、アポフィライトに負けないくらい能力のある石がラブラドライトです。アゲハ蝶の羽のような光沢が魅力的であたかも、石の表面上に、銀河が現れでたようにも見える石です。

ラブラドライトは宇宙と繋がり霊性を高めます。一方アポフィライトも同様に、次元上昇を目指せる石です。この組み合わせで、益々直感を研ぎ澄ませることができます。

次に、ガーデンクォーツは、大地にしっかりと基盤を持つ事への感受性が高い石です。アポフィライトの特有な浮遊感をある程度食い止めて現世とのバランスをはかります。

精神的効能から来る肉体部位の相性は、眉間そして胸とされています。集中力を得たい時には眉間に置いたり、不安が強い時には胸に置くなどしてヒーリング効果を体感してみてください。

アポフィライトは繊細な石なので、取り扱いが難しい事で有名です。まず熱に弱いことから、日光浴の浄化はやめてください。更に脆く壊れやすいので滑りやすい水などの浄化も破損の恐れが有り、おすすめできません。

かくなる上は、月光浴が向いているでしょう。月の光には神秘的な効用が多々ありますので、アポフィライトの神秘性とも合致します。一緒にホワイトセージを焼いて煙をくゆらせることで、更に完璧な石の浄化が完成します。

とはいえ、熱に弱いので炎が密着しないように十分配慮する必要があります。

浄化といえば、水晶という事で、どうしても水晶で浄化したいという場合は水晶と接触して、アポフィライトが壊れないような細心の丁寧さが求められます。

アポフィライトは、流通する際にそのほとんどが原石の状態が多く加工されたものは少ない方です。なぜなら、非常に壊れやすく加工する段階で職人の高度な技術が必要になってくるからです。

主に鉱物マニアが原石として購入するというのが一般的です。

そんなアポフィライトですが白系の透明感があるタイプのものは、水晶と見分けが付きにくく一部は水晶のクラスターがアポフィライトとして流通してる場合もあります。

水晶のクラスターと違い、アポフィライトは高値で取り引きされる傾向にありますから、もしかしたら偽物が故意に販売されているかもしれません。

しかしここで、明らかな見分け方が存在します。

まず見た目にはそっくりな透明なアポフィライトですが、石に入る条線が、アポフィライトは縦方向に入ります。水晶はというと横方向に入りますので、条線の方向で本物か偽物かを区別する事ができます。

水晶のクラスターに染色を施しても、同じように条線で判別できます。この一点で、偽物を掴まされる心配は皆無と言っていいでしょう。

もし今までアポフィライトの存在を知らなった人は、膝をたたいて歓喜しているかもしれません。これほどスピリチュアルの方向に明るい石は珍しいかもしれません。少しお高いかもしれませんが持っていると、カンも冴え精神世界の理に精通できるかもしれません。