素行調査という言葉を聞くと、ちょっとドキっとしませんか?
「素行」という言葉はあまりよい意味で使われることがないので、何か悪いことや隠し事が暴かれてしまうようなイメージがあります。素行調査には、こっそり尾行して現場を押さえるといったどこかネガティブな印象を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
素行調査には配偶者の不貞などを調べる浮気調査なども含まれているので、実際、多少後ろ暗いイメージはあります。ですが、素行調査で調べられるのはそれだけではありません。
結婚相手や会社に勤務する従業員の行動を調査し、信頼に足るふさわしい人物であることを証明するためにも、プロの探偵による素行調査が役に立ちます。婚約者に借金がないかどうか、親のいないところで子どもがどんなふうに過ごしているのかなど、最近では、さまざまな場面でプロの探偵による素行調査の需要が高まっています。
素行調査の具体的な内容、どんなことがわかるのか、調査方法、依頼した場合の費用相場などについてご紹介します。
素行調査とは?
素行調査は、行動調査とも呼ばれます。
その名前の通り、調査対象となる人物の行動を把握することが調査の目的です。場合によっては、身辺調査や身元調査とほぼ同じ意味で使われることもあり、会社によっては、素行調査と身辺調査を区別せずに依頼を受け付けているところもあるようです。
では、素行調査(または行動調査)では、具体的にどのような調査が行われるのでしょうか?
■◎素行調査(行動調査)とは?
調査対象となる人物の行動を調査し、どこへ行って誰と会ったかといった調査結果を報告します。特定の人物の行動をくまなく監視するということもあるかもしれませんが、実際は、誰と会っていたのか、あるいは、どんな場所に出入りしていたのかというようにポイントを絞った調査が行われることが多いようです。
素行調査では、浮気調査なども行われます。
■◎身辺調査(身元調査)とは?
身辺調査(または身元調査)の中には、通常、素行調査も含まれています。調査対象となる人物の行動を調査するほか、家族構成や住所、職場、借金の有無や離婚歴といったバックグラウンドについても調査します。そうすることで、その人物が信頼できるかどうか、どのような傾向をもっているか、どんなコミュニティに属しているかといったことがわかります。
結婚相手が信頼できる人物かどうかを確認するために身辺調査を依頼するケースが多いようです。
それぞれ、目的に応じて、依頼時に調査内容を具体的に指示することもできます。
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素行調査を依頼する場合
小説などに出てくる探偵に依頼される仕事は、殺人事件や誘拐、宝石の盗難事件といった、日常とはかけはなれた事件の捜査ばかりですよね。実際は、どうなのでしょうか?
探偵事務所には利用者の事情によりさまざまな調査が依頼されますが、最も大きな割合を占めるのは素行調査だといわれています。もちろん、事務所により状況は異なるので必ずしもそうではありません。
素行調査、または行動調査では、調査対象となる人物を尾行して行動を調べます。素行調査の依頼にはさまざまなケースがありますが、中でも多いのが浮気調査です。夫、妻の浮気、婚約者、恋人の浮気について、本当に浮気をしているかどうか確かめるため、浮気の実態を確かめるため、浮気をしている証拠をおさえるためなど、さまざまな目的で浮気調査がおこなわれ、目的によって具体的な調査内容は異なります。
そのほかにも、結婚相手の身元調査、子どもの素行調査など、探偵事務所に依頼される素行調査にはさまざまなケースがあります。近年増えているのは、子どもや家族の素行調査です。学校に相談しても解決しない子どものいじめについての調査依頼なども多くなっているようです。
<素行調査の一例>
・浮気調査(夫、妻、婚約者、恋人)
・結婚相手の調査
・従業員の調査
・取引相手の実態調査
・子どもの素行調査
・いじめの実態調査
探偵の素行調査の方法
プロの探偵は、どのようにして素行調査を行っているのでしょうか?
基本的な素行調査では、「尾行」と「張り込み」を行います。調査対象となる人物のあとをつけて、どこへ行って、どんな店に入って、誰と会っているのかを探るのが尾行です。相手が徒歩であれば歩きで、電車に乗れば同じ電車で、相手が車で移動すれば車で後をつけます。調査対象が接触した相手についても調査が必要な場合もあるので、通常、探偵は二人一組で調査を行います。
車で尾行する場合は、レンタカーなどを利用し、その都度車種を変えるなど相手の車から怪しまれないような工夫をしながら後をつけます。いずれの場合も、適度な距離をとりつつ、見失わないようにするにはかなり高度なテクニックを必要とします。
調査対象が一定の場所から動かない場合は、その近くで張り込み、相手が次の行動を起こすまで待ちます。
尾行、張り込みにおける、プロのテクニックを一部ご紹介します。
■探偵が行う尾行調査のテクニック:車編
車で尾行する場合、対象の車との間に一定の距離をおいて走ります。間に車をはさむ方法はケースバイケース、距離が空きすぎて見失ってしまう危険があるので、車を間に挟む場合は十分に注意します。基本的に1台に2人の調査員が乗り、不測の事態に備えます。
相手の車が急にUターン、急な車線変更、急に高速から降りた場合などに備えて、2台体制での尾行を行うケースもあります。
利用する車は、白など地味な色合いのセダン、コンパクトカーなど。細い道でも通りやすいように、できるだけ小型の車を使います。レンタカーを利用する場合が多いようです。
■探偵が行う尾行調査のテクニック:歩き編
歩きで尾行する場合も、相手との間に一定の距離をおいて歩きます。車ではなく直接尾行するときは顔を見られる危険が高いので、相手の顔を直接見ないよう心掛けます。相手の足元を見ながらついていくと、ふいに立ち止まったり方向転換したときにすぐに対応できます。
■探偵が行う張り込み調査のテクニック
車で長時間張り込みをする場合は、車内の様子がわかりにくいワンボックスなどを使用。エンジンを切って、後部座席に乗り込みます。
住宅地などで立って張り込みをする場合は、調査対象の人物が近くを通るときに対面で向き合わないような位置を確保します。
探偵による素行調査で分かること
配偶者や恋人、婚約者の様子が怪しい、隠れてスマホばかりいじっている、週末にこそこそと出かけていく、よそよそしい態度を取られる。そんなとき、どうしますか?
まっさきに探偵事務所に電話をしてすぐに調査を依頼するという人は、それほど多くないのではないでしょうか。たいていの場合、まずは自分でなんとかしようと考え、できる範囲で自分で調査をしようと考えると思います。
しかし、同じ家に住んで、相手の行動パターンをほぼ把握していたとしても、自分で行う素行調査はそれほど簡単なものではありません。特に、浮気相手との密会現場をおさえるといった調査は、素人にはかなり難しいでしょう。そもそも、お互いに顔がわかってしまっているので相手に見つかってしまう危険が常に伴います。また、調査対象が浮気相手と車で遠出をする場合、自分での調査はさらに難しくなります。相手にさとれないようレンタカーを用意する、調査対象と浮気相手が別々の車で移動しているときにそれぞれの車を尾行するといった調査が、探偵事務所によるプロの探偵なら可能です。
また、配偶者の浮気のために離婚するというような場合、どんなに口頭で訴えても相手が浮気を認めなければ、裁判を有利にすすめることができません。プロの探偵は、どういう写真やデータがあれば相手に浮気を認めさせることができるかを熟知しており、高度な専門的な機材を用いて写真を撮ることができるので、裁判や調定でも使えるような証拠を用意することができます。
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探偵事務所に依頼された素行調査の具体例3つ
実際に探偵事務所に依頼された素行調査の具体例をご紹介します。
■例1:婚約者の浮気を確かめたかったAさんのケース
<依頼者>
Aさん(30代女性)
<調査対象>
同棲している恋人(30代男性)
<依頼内容>
恋人が浮気をしているかどうか確かめたい
<調査内容>
Aさんには付き合っている男性がいたが、なかなか結婚には至らないままズルズルと同棲を続けていた。恋人の外泊が増え、よそよそしい態度からAさんは浮気を疑っていたが、浮気を決定づける証拠がみつからない。このまま関係を続けていても将来が見えないことに不安を感じたAさんは、探偵に調査を依頼し、浮気の証拠が見つかったら別れようと心に決めた。
恋人は決まって週末に外泊するので、週末の素行調査を依頼。すぐに、恋人が職場の同僚の女性と浮気をしていることが判明。Aさんが恋人に分かれを告げると、恋人は嘘をついてAさんを引き留めようとしたが、Aさんは浮気の証拠を手にしていたので騙されることなく、二人の関係を終わらせた。
■例2:夫の浮気の証拠を必要としていたBさんのケース
<依頼者>
Bさん(30代女性)
<調査対象>
夫(40代男性)
<依頼内容>
夫が浮気、有利に離婚するために浮気の証拠が欲しい
<調査内容>
Bさんは結婚10年目、夫と娘と3人暮らし。夫は昔から女癖が悪く、子どもが産まれてからも度々浮気を繰り返していた。浮気がバレる度に土下座して謝る夫を仕方なく許していたBさんだったが、夫がついにBさんの妹に手を出し、Bさんは激怒。離婚を決意した。
娘の親権と十分な養育費を手にするため、Bさんはできるだけ有利に離婚調停を行う必要があったが、夫の浮気を第三者に認めてもらうための確実な証拠となるものが何もなかった。そこで、Bさんは探偵事務所に夫の素行調査を依頼。夫が非常に慎重に行動していたため調査は難航したが、調査員を増やして対応。夫と妹の浮気の証拠をおさえることに成功した。
結果が出るまで調査を行うパック料金で契約していたので、調査費用は高額にならずに済み、Bさんは離婚調停でも無事に娘の親権と養育費を手にすることができた。
■例3:一人暮らしの息子の様子を心配していたCさんのケース
<依頼者>
Cさん(50代男性)
<調査対象>
息子(20代男性)
<依頼内容>
都会で一人暮らししている息子の様子が知りたい
<調査内容>
Cさんは、地方都市で暮らしている。一人息子が東京の大学に進学し、一人暮らしをしている。ここ1年ほどまったく実家に戻らず、電話も連絡もない。こちらから電話をしても電話に出ない。思い切って上京して息子の部屋を訪ねてみたが、留守で会うことができなかった。大学に問い合わせてみると、授業には出ているらしい。大学に行ってみたが会えず、ついに、探偵に息子の素行調査を依頼した。
2日ほどの調査ですぐに息子の居場所が判明。同じ学部の恋人と同棲生活を送っていた息子と会うことができたことで調査完了。今後どうするかについては、相手の保護者を交えて話し合いを進めている。
素行調査にはいくら必要?一般的な費用相場
探偵に調査を依頼する際に、一番のネックとなるのは費用の問題ではないでしょうか。
プロの探偵が行う素行調査は当然有料です。1日、2日で調査が完了したとしても、数万から10万円以上の費用がかかるのが一般的です。1週間以上も費やして入念な調査を行うような場合には、数十万から100万円を超える費用がかかってしまうこともあります。気軽に頼める金額ではありません。
事前にしっかりと相談をして、トータルでどれくらいの費用になるのか確認してから調査を依頼すると安心です。調査費用の相場を確認してから探偵事務所に相談する方法がおすすめですが、探偵事務所に調査を依頼した場合の一般的な費用相場についての情報は、ネットなどで検索しても正確な数字は実はなかなか見つかりません。
というのも、単に素行調査といっても、その調査内容は千差万別。調査対象となる人物の状況、1日中調査したいのか決まった時間だけでよいのか、車が必要かどうか、調査員が何人必要かといったさまざまな事情によって、調査方法や調査時間などが違ってくるからです。
また、探偵事務所によって料金体系が異なり、時間ごとの単価により調査費用を請求する場合や、1日単位で費用が決まっている場合や、経費も込みのパック料金を設定しているなど、調査費用の計算方法も一定ではありません。
■探偵事務所に調査を依頼した場合の一般的な調査費用
ネット上で公開されている探偵事務所の調査費用について、おおよその相場となる数値をご紹介します。ただし、この数字はどの探偵事務所にもあてはまるわけではありません。あくまでおおよその数値であることをご確認ください。
<1時間ごとに費用が発生する場合>
・基本調査料 : 無料
・1時間の調査費用(2人分) : 10,000円~25,000円
・車両台 : 1日1台につき10,000円~20,000円
・撮影機材 : 1日につき10,000円
・必要経費 : 実費
<成功報酬型(パック料金)の場合>
・基本調査料 : 200,000円
・1時間の調査費用(2人分) : 無料
・車両台 : 無料
・撮影機材 : 無料
・必要経費 : 無料
※一般的な素行調査の場合
※どこに依頼していいか分からない方は、原一探偵事務所がおすすめです。
結婚前調査をはじめ、様々な内容を業界トップクラスの調査力で理想とする結末までをサポートしてくれます。気になる方は無料相談をしてみましょう。
素行調査の依頼費用を安く抑えるためのコツ3つ
素行調査の一般的な費用相場についてご紹介しましたが、実際にかかる費用はそのときの状況や調査内容によって大きく変わってきます。思いがけず安く済むこともあるかもしれませんが、予定していたよりも高額の費用を請求されてしまうというケースも少なくありません。
例えば、対象の人物の「行動を調査する」と、「会社帰りに誰と会っているか調査する」とでは、調査にかかる時間も手間もまったく違います。会社帰りの数時間について調査するのと、1日中張りついているのとでは調査にかかる時間は数倍以上も異なり、当然費用も数倍以上の差がつきます。車での尾行が必要であれば、当然その経費もかかってきます。
プロの探偵に調査を依頼すると、かなりの費用がかかってしまうことを始めから覚悟しておく必要があります。ですが、高額の支払いがどうしても難しいという場合には、依頼方法を工夫することで費用を多少安く抑えることができます。
■素行調査の費用を安く抑えるコツ(1): 調査のポイントをしぼる
ただ漠然と「素行を調べる」のではなく、何を知りたいのかを明確にして調査のポイントをしぼることが大切です。浮気調査がメインなのであれば、平日の日中は職場にいるので調査不要というように調査時間を短くすることで、高額になりがちな調査費用を低くおさえることができます。
■素行調査の費用を安く抑えるコツ(2): 調査員の数を減らす
状況に応じて、調査員の数を減らしてもらうこともできます。探偵による調査にかかる費用の大部分は人件費なので、調査員を1人にすることで費用を大幅に削減できます。ただし、調査員が少なくなるぶん調査の制度が下がる可能性があります。
■素行調査の費用を安く抑えるコツ(3): できる限り多くの情報を提供する
調査対象となる人物の行動パターンを事前に伝えておくことで、無駄を省き、調査時間を短縮することができます。どこに勤めていて、仕事が終わる時間はおおよそこれくらいといった普段の生活パターンや、浮気調査の場合は、浮気相手についてわかっていることを伝えておくとよいでしょう。
出張や出かける予定がわかっている場合は、そのときの調査をどうするか事前に相談しておくことで余計な旅費や追加費用を削減することができます。
おすすめの探偵事務所
<原一探偵事務所>
解決実績が48年で50,000件あり、業界でも有名な探偵事務所です。テレビへの取材協力などもしており、安心して相談・依頼することができます。全国に12拠点ありますので、家の近くに拠点がないか調べて一度相談に行ってみて下さい。相談は無料です。
探偵事務所へ依頼をするときの流れ
最後に、実際に調査を依頼した場合の流れについてご説明します。探偵小説やドラマの中では、依頼人が探偵事務所のドアをノックするようなシーンが描かれることがありますが、実際はどうなのでしょうか?
プロの探偵に調査を依頼する場合、まずは、探偵事務所を選ぶことから始まります。口コミ、あるいは電話帳で探偵事務所を探すケースもありますが、最近ではほとんどの探偵事務所がネット上のホームページを開設しているので、ネットから探すことのほうが多くなっているようです。探偵事務所を決めたら、電話かメールで連絡を取り、直接相談をする日時を決めます。
<探偵事務所へ依頼をするときの流れ>
1.ネットなどで探偵事務所を探す
2.電話、メールで連絡を取り、相談する日時を決める
3.調査員と会って相談する
4.依頼内容を決定し、契約を交わす
5.調査が行われる
6.調査結果が報告される
まとめ
配偶者、家族、友人、あるいは会社の従業員が、自分の知らないところでどんな行動を取っているのか、どこで誰と会い、どんな店や場所を訪れているのか。知りたいと思ったことはありますか?
たとえ一緒に暮らしている身近な存在でも、その人の行動をすべて把握することはできません。どうしても知りたい、知らなければならないとなったときに、頼りになるのがプロの探偵です。探偵に素行調査を依頼することで、対象となる人物の行動を知ることができます。
探偵に調査を依頼した場合の調査費用は決して安くはないので、何を知りたいのか、知ってどうしたいのかといったことを事前によく考え、調査のポイントを絞ってから依頼することで費用が高額になるのを押さえることができます。また、調査を担当する調査員と直接会って相談し、調査の内容や調査方法についてしっかりと納得した上で依頼することが大切です。