徹底解説！トパーズの意味、効果、浄化方法、見分け方

透明度が高くて美しく輝き、しかもカラーバリエーションも豊富なトパーズは、一級の宝石として愛されてきました。11月の誕生石であり、ジュエリーにも使われる人気ある宝石の1つです。

パワーストーンとしては友情や友愛を象徴し、人の縁を結ぶといわれています。想いを実現させ、目的を達成できるようにサポートしてくれるとも伝えられており、パワーストーンとしても素晴らしい宝石だといえるでしょう。

そんなトパーズについてご案内します。

トパーズは構成成分の上で、大きく分けると2種類あります。

1つは水酸基（OH）タイプといい、その成分構成はAl2OH2SiO4です。オレンジ色を帯びた鮮やかなイエローカラーの最高級品である「インペリアル・トパーズ」は、このタイプで、ほかにピンクやパープルカラーもあります。

もう1つがフッ素（F）タイプで、上記したOHタイプの成分構成のうちOH部分がFに置き換わったトパーズです。（Al2F2SiO4）ブルートパーズは、基本的にFタイプになります。OHタイプに比べて化学的に安定しておらず、特にFタイプのイエローやブラウン系カラーは日光などの影響で退色しやすいことで知られています。ブルートパーズも光に当てないほうがいいでしょう。

また、両タイプに共通する特徴として非常に「劈開（へきかい）」がハッキリしている点が挙げられます。

劈開とは鉱物の結晶構造に由来する性質で、ある方向から力が加わったときに硬度に関係なく割れてしまう性質をいいます。自然界で最高の硬さを誇るダイヤモンドをカットすることができるのは、この劈開という性質を利用するからです。トパーズの原石は柱状に結晶しますが、その柱面に対して直角に力を加えると、きれいに割れます。

このように性質的に異なるタイプがあってややこしいせいか、トパーズの歴史は複雑です。
古来からトパーズ自体は美しい宝石として使用されてきましたが、トパーズとは呼ばれていませんでした。古代の人々にトパーズという名で扱われていた石は、現在のペリドットだったといわれています。

現在のトパーズがこの名で呼ばれるようになったのは、1737年にドイツで大量に産出したイエローカラーの宝石に対して使われるようになってからですが、その理由ははっきりしません。

無色のトパーズは透明度が高く、よく輝くので、ダイヤモンドの代替品としても利用されました。また、淡いブルーのトパーズはアクアマリンとよく似ており、間違われることも多々あります。

化学的分析ができなかった昔では、カラー次第で他の宝石の代わりになったり、勘違いされたりしたことも多かったに違いありません。トパーズは意外にも謎の多い不思議なパワーストーンなのです。

・富と独立
・友愛、友情
・希望
・繁栄
・潔白
・知恵と論理

トパーズはそのカラーの多彩さや、他の宝石の代わりとして使われてきた汎用性の高さからなのか、「友情・友愛」を象徴するパワーストーンとされています。

トパーズという名の語源は、紅海にあるとされた伝説の島トパジオスに由来するという説があります。ギリシャ語で「トパジオス（topazios）」とは「探す」という意味で、深い霧に覆われてなかなか上陸することができなかった島にこの名がつけられました。そして当時トパーズと呼ばれていた宝石はこの島で良質の原石が採れたそうです。

この伝説の島は、現在のゼビルゲット島（セント・ジョンズ島）だったとされています。ところが、ゼビルゲット島で産出するのはペリドットで、トパーズはまったく見つかっていません。このことから古代にトパーズと呼ばれた石は、ペリドットだったといわれています。

現在トパーズといわれている宝石は、古代エジプト、ギリシア、ローマで流通していました。スリランカで採れた石が中心だったようですが、当時なんと呼ばれていたのかはよくわかっていません。前述したように、現在のトパーズの名と鉱物が一致したのは18世紀になってからです。

このように現在のトパーズは謎に包まれた石ですが、同時に古くから美しい宝石として宝飾品に用いられてきました。現在では高級宝石として他の宝石の格付けに使われているほどです。たとえば、1800年代のイギリスではシトリン（黄水晶）をトパーズとして販売した結果、大流行したといいます。トパーズという名前が魅力的な宝石として定着していた証拠です。

このような歴史と伝承をみると、古代から存在したトパーズという宝石名が18世紀になってやっと、その名にふさわしい石と巡り合ったようにすら思えます。

トパーズが「友情・友愛」や「希望と繁栄」を象徴するとされているのも、長い年月の中で名と体がめぐりあい、高級宝石として確立したトパーズの歴史からイメージされたのかもしれません。

・自分を高める人との縁を結ぶ。
・良縁を呼び、恋愛を成就させる。
・目的達成のためのチャンスを引き寄せる。
・新しい環境で良い人間関係をつくる。
・悩みから抜け出し、明るい未来を呼ぶ。
・観察力と洞察力を得る。
・直感力を高め、正しい決断ができるようになる。

パワーストーンとしてのトパーズの効果は、象徴である「友情・友愛」に由来する人間関係運が基本となります。よりよい人生を歩むために競い合いつつ支えあうような、向上心に満ちた深いパートナーシップを作り上げるでしょう。

また、たとえば転勤、転校、転職などで環境が変わったときも、力を貸してくれるのがトパーズです。新しい人間関係を築き、あなたのいるべき居心地のいい場所をつくることができるようにサポートしてくれます。

トパーズの人間関係運は恋愛にも影響します。あなたにもっとも合った異性との縁を結んでくれるといいますから、恋人募集中の方はぜひ身につけてくださいね。

希望の石でもあるトパーズは、将来を明るく照らしてくれるお守りでもあります。悩みを抱えているときやなかなか努力の成果がでないときに、オススメのパワーストーンです。

人との繋がりを強めてくれるトパーズは、人間関係、恋愛運、家庭運、仕事運といった効能を持つパワーストーンとの相性がいいといわれています。

願い事のかなえるために人の協力が必要だと感じたなら、目的に合ったパワーストーンに合わせてトパーズを身につけると効果が増すでしょう。

海のイメージを持ち生命力と癒やしのパワーストーンであるアクアマリンは、希望の石でもあります。過剰なストレスから持ち主を守り、心身をリラックスさせるアクアマリンと、輝く未来をもたらすとされるトパーズは、苦しいときにこそオススメの組み合わせです。人間関係で悩んだときにも効果的で、ネガティブな気持ちを前向きに変えてくれるといいます。

森の木漏れ日を思わせるアベンチュリンは、ストレス緩和と精神の安定をもたらすパワーストーンです。また、仕事で決断に迷ったときに冷静な判断力を与えてくれるともいいます。

トパーズとは特に仕事運で良い効果を生む組み合わせで、組織内のトラブルを未然に収め、目的に向かって一致団結できるように働きかけてくれるとされています。

調和のパワーストーンであるアマゾナイトは、心身のバランスをとるだけでなく人間関係のすれ違いや摩擦を緩和してくれるとされるパワーストーン。人付き合いのトラブルに悩んでいるときは、アマゾナイトとトパーズの組み合わせがいいでしょう。過去のトラブルがかえって良い関係を築くきっかけとなります。雨降って地固まる展開に導いてくれるといわれています。

ガーネットの基本的な象徴はトパーズと似ており、「友愛・誠実」を表します。
人間関係のなかでも特に友人関係で願い事や悩みがあるなら、ガーネットとトパーズの組み合わせは大きなパワーを貸してくれるでしょう。この2つのパワーストーンを身に着けて、誠実に相手に向き合ってみてください。ガーネットとトパーズが、あなたの心を支えてくれます。

ブルーレースとトパーズの組み合わせは、より積極的に交友関係を持ちたいときにオススメです。引越しや転勤など1から人間関係を作らなくてはならないときには、ブルーレースとトパーズを身に着けて自分から声をかけてみてください。ブルーレースのもたらす穏やかな雰囲気と、トパーズの友愛のパワーが、あなたの人柄や長所を自然に強調し、良い関係を結ぶ事ができると言われています。

ムーンストーンは女性と恋愛の守護石であり、迷っている人の前に道を照らし出す月明かりのパワーストーンです。特に遠距離恋愛のように離れてしまった人との絆を結びつけるといいます。

トパーズとの組み合わせは、縁が薄くなりがちな友人知人との関係を強くつなぎ、人の環を広げていきます。また迷いあるときに目的向かって進んでいけるように、洞察力と決断力をもたらすともいいます。

・水晶クラスター：◯
・太陽光：×
・月光浴：◯
・流水：◯
・塩：◯
・ホワイトセージ：◯
・音：◯

トパーズの浄化方法でもっとも気をつけるべきは日光浴です。
前述した通り、Fタイプのトパーズは紫外線を浴びることで色が落ちたり変わったりします。特にイエローやブラウン系のFタイプは変色が激しいので、注意が必要です。

OHタイプであっても加熱によって変色することが知られていますから、念のために長時間太陽光にさらすのは避けたほうが良いでしょう。

その他の浄化方法に関しては特に悪影響はないので、お好みの方法を選んでも大丈夫です。

名称：トパーズ（Topaz）
和名：黄玉
分類：珪酸塩鉱物
結晶系：斜方晶系
化学組成：（OHタイプ）Al2OH2SiO4、（Fタイプ）Al2F2SiO4
色：無色、黄、褐色、橙、青、ピンク、紫など
条痕：無色
光沢：ガラス光沢
モース硬度：8
比重：3.4～3.6
劈開：底面に完全

透明でカラーバリエーションも多く、美しいトパーズは、さまざまなパワーストーンに似ているため、見た目だけでの判別は難しいと言わざるを得ません。

黄色ならシトリンやスカポライト、青色はアクアマリン、ピンクならモルガナイトやクンツァイト、無色透明ならダイヤモンドや水晶など、類似石が数多くあるのです。比重計や屈折率の測定など、専門的な機材を利用して総合的に判断しなくてはならないので、見極めようとするなら相当の経験が必要になります。

一番確実なのは鑑別書がついているトパーズを買うことです。しかしすべての石についてくるわけではないですし、鑑別代金が必要になりますからお値段が上がります。ほかの対策としては、信用できるお店で購入することが大切です。

信用というのは虚偽表示をしていないという点はもちろんですが、仕入れをするスタッフが経験豊かで、石の見定める眼力を持っているかどうかも重要になります。

サファイアやルビーの市場では、産出地の時点で合成石を天然石に混ぜて販売している場合もあるといいます。店のスタッフが誠実でも、仕入れた段階で偽物が混ざっていれば、ふとチェックをすり抜けて店頭に並ぶこともありえるのです。

常日頃から品質の良いパワーストーンを偽りなく販売しているお店を探して、懇意にしておくことこそが、トパーズの偽物を買わずに済む一番簡単な方法といえるでしょう。

トパーズは、古くから名前が伝わっている宝石でありながら、その歴史は謎な部分も多い不思議なパワーストーンです。

しかし現在では高級な宝石として、そして力あるパワーストーンとして人気があります。その力は「友情・友愛」を示し、人と人の情を結びつけ、困難にも負けない力をもたらすといいます。

もしあなたが友人や恋人、家族といった親しい人との間で何らかの悩みを抱えているなら、トパーズを身に着けてみてください。ストレスを緩和し、人との結び付きを強めて、問題が解決できるように導いてくれるといいます。

トパーズはあなたの心に人の温かさを呼び寄せ、明るい将来に向かって歩き出す力をくれるパワーストーンなのです。