濃く深いブルーの地色に金を撒き散らしたような模様のラピスラズリは、古来より世界各国で聖なるパワーストーンと考えられてきました。
他の石にはなかなか見られない美しいカラーは、神秘性を感じさせるには十分だったのでしょう。さまざまな儀式や呪術に用いられたというラピスラズリは、霊的な力を高め、インスピレーションを呼び起こし、素晴らしい創造力を与えてくれるとされています。
また強力な守護の力を持ち、邪悪を退ける護符でもありました。そんな神秘の聖石、ラピスラズリについてご紹介します。
ラピスラズリとは
ラピスラズリは厳密にいうと1種類の天然石につけられた名前ではありません。「ラズライト」「アウィン」「ソーダライト」「ノーゼライト」という4つの鉱物が集合した「岩石」を指してラピスラズリと呼びます。
ラズライトが主な成分鉱物となり、ほかの鉱物の構成比によって色合いも変わってきます。さらにパイライトが混ざると表面に金粉を散らしたような模様となり、カルサイトを含むと白い結晶が混在するようになります。
このように、ラピスラズリは青を基調とした複雑で美しい模様をもつ宝石です。その印象深いブルーカラーこそが特徴で語源にすらなっています。
「ラピス」はラテン語で「石」、「ラズリ」は「青色」を意味します。つまりラピスラズリとは「青い石」という名前であり、古代の人々がこのブルーカラーにいかに魅了されたかが伝わってくる語源といえるでしょう。
今でこそ青い宝石の代表格はサファイアですが、実はもともと古代ギリシャやローマでサファイアと呼ばれた石はこのラピスラズリだったといわれています。
美しい青色は宝石としてだけでなく、顔料や化粧品の原料としても利用されました。美しい青色の顔料である「ウルトラマリン」は合成できるようになるまではラピスラズリを原料としていましたし、「群青」もまたラピスラズリを使った岩絵の具のことをいいます。
昔は比較的に産出量が少なかったため、王侯貴族のような高い身分の者だけが身につけた宝石でした。日本では「瑠璃」と呼ばれ、仏教の七宝に数えられた秘宝ともいえる宝石なのです。現在のように一般に普及し始めたのは、1990年にアフガニスタンで大量の結晶が見つかるようになってからだといいます。
このようにラピスラズリは、宝石や彫刻素材としてだけでなく、顔料や化粧品として人類の歴史を彩ってきた貴重な鉱物資源だったのです。
ラピスラズリの石言葉
・聖業
・危機を乗り切る
・健康
・愛和
・成功
霊力を宿した聖なる石と考えられてきたラピスラズリの代表的な石言葉は「聖業」です。また、その神秘的な力をもって危難を防ぐ守護石としての意味もあわせ持ちます。
ラピスラズリの意味
ラピスラズリは世界各国で「聖なる石」として扱われてきました。
特にエジプトは数千年に渡ってラピスラズリを特別な宝石として利用してきた歴史があります。たとえば有名なツタンカーメンの黄金のマスクには、ラピスラズリを使った象嵌が施されていました。また紀元前3,100年頃には、ラピスラズリを素材としたスカラベの彫刻やペンダントのような装飾品、ビーズが作られており、遺跡から発見されています。
古代エジプトにおけるファラオのマスクやスカラベには特別な意味がありました。それはどちらも再生と復活を象徴するアイテムだったということです。そしてそのような神秘的なアイテムにラピスラズリが使われたのは、偶然ではないでしょう。聖なる石であったラピスラズリは、再生と復活を象徴するマスクやスカラベにふさわしい素材だったのです。
また、ラピスラズリには心身を癒す効果があるという伝承が残されています。古代のアッシリア人はラピスラズリには憂鬱を癒やすと信じられていました。さらに古代ギリシャやローマでは、眼病や蛇の毒を癒やす薬になると考えられていたようです。
他にも広く信じられた伝承として、ラピスラズリには邪視から身を守る力があるとされ、護符として利用されました。邪視とは人の持つ悪意が視線を介して相手を呪うとされた呪術的な思想で、世界各国で似たような伝承が残されています。ラピズラズリには、このような呪いや悪意を防ぐ効果があると考えられていました。
総じていえることは、ラピスラズリには神秘的な霊力を持っているとされ、さまざまな聖なる儀式や魔除けに利用されてきたということです。
ラピスラズリの効果
・聖なる力で邪気を防ぐ魔除け。
・幸運を呼び寄せる。
・心身の調和と人格の成長を促す。
・インスピレーションをもたらし、創造力を育む。
・冷静な判断力と洞察力を得る。
・憂鬱な心を癒やし、落ち着ける。
・霊的な成長。
・邪視除けの護符。
・視力を回復させ、解毒作用をもつと伝えられる。
パワーストーンとしてのラピズラズリを表すキーワードは「聖なる力」です。
邪気や災難、厄災といった悪い運気を退けて幸運を招き寄せる、厄除け開運のお守りとしてもっとも効果があるとされます。
また、憂鬱を癒やすという伝承から、ストレスを緩和し心身を調和させ、心に余裕をもたらすといいます。それは結果として、冷静で緻密な洞察力と高い判断力を育むことでしょう。
ラピスラズリは、その深く濃い青色に金に輝く粒子状の模様があることから、夜空をイメージさせ、宇宙を象徴する石ともされました。そのため、広く豊かな心とインスピレーションをもたらすパワーストーンとも呼ばれています。
もしあなたが何か目的を持っていて、達成するためにやるべきことをすべてやり尽くしたにもかかわらず進展がないと感じているなら、ラピスラズリはオススメのパワーストーンとなるでしょう。最後の一歩を埋める直感をもたらし、成功をつかみ取る手助けをしてくれます。
健康面では古い伝承において眼病を癒やし、蛇毒を消す効果があるといいます。もちろん現代医学的な根拠などありませんから、眼病平癒のお守りとして身につけてください。
ラピスラズリの相性
聖なるパワーストーンであるラピスラズリは、心身の調和を促したり、クリエイティブな才能を発揮させたり、スピリチュアル的な効能を持った石をフォローしたりする組み合わせが一番生きるでしょう。また護符やお守りとしての力が強いパワーストーンとも相性が良い石です。
■アマゾナイトとラピスラズリの相性
肉体と精神を調和させる効能があるというパワーストーンがアマゾナイトです。
ストレスや悩みを抱え、心身のバランスを崩していると感じたときは、アマゾナイトとラピスラズリを合わせてお持ちください。足りないエネルギーを補い、肉体と精神のバランスを整えてくれるとされています。休日に心身をリフレッシュさせるときもオススメの組み合わせです。
■アメジストとラピスラズリの相性
真実の愛を象徴し心を安らかに保つとされるパワーストーンのアメジストは、深い精神性をも象徴する石です。ラピズラズリと合わせて身につけることで、思慮深く、冷静沈着な判断力を養うことができるでしょう。また霊的な成長をさらに促し、精神的にも人格的にも魅力ある優れたカリスマ性をもたらすとされる組み合わせです。
■クリソコラとラピスラズリの相性
空と海を象徴し、豊かな創造力を引き出すというクリソコラは、ラピスラズリと組み合わせることで、よりイマジネーションを刺激され、多くのインスピレーションを得ることになるでしょう。クリエイティブな仕事や活動にはピッタリの組み合わせです。
■マラカイトとラピスラズリの相性
魔除けの守護石であるマラカイトは、身につけた者を守るために自ら砕けるという伝承があるほど強力な護符となるパワーストーンです。邪視を跳ね返し、悪意から身を守るパワーストーンであるラピスラズリとは相性が良い石で、合わせて持つことで強力な魔除の護符となることでしょう。
■モルダバイトとラピスラズリの相性
隕石の落下によって地表のガラスが溶けて固まり出来た石がモルダバイトです。隕石の影響からか、宇宙の真理を内包すると伝えられるモルダバイトは、宇宙を象徴するラピスラズリと合わせることで、よい運命を引き寄せる神秘的な開運の護符となります。夢を実現させるために頑張っているような人には、オススメの組み合わせです。運命を手繰り寄せる強いパワーを呼び起こし、成功に向けて頑張ろうとする精神力を育むといいます。
■ラブラドライトとラピスラズリの相性
表面に虹色の光彩が浮かぶ上がるラブラドライトもまた、インスピレーションとイマジネーションを高めるというパワーストーンです。ラピスラズリとともに身につけることで、創造力と発想力を強めてくれるでしょう。より芸術よりなセンスを必要とするなら、この2つのパワーストーンをオススメします。
ラピスラズリの浄化方法
・水晶クラスター:◯
・太陽光:△
・月光浴:◯
・流水:×
・塩:×
・ホワイトセージ:◯
・音:◯
ラピスラズリは、多くの鉱物が集合してできた岩石で、さまざまな成分や結晶が入り乱れて含まれています。酸性やアルカリ性溶液の影響も受けますし、目に見えない隙間も存在しますので、なるべく石への影響が少ない浄化方法がオススメです。
水晶、月光浴、ハーブの煙、音による浄化が良いでしょう。流水や塩は、ラピスラズリに浸透し変色変質に繋がるので、避けてください。
日光浴も紫外線の影響を受ける場合が考えられますから、よほど太陽光による浄化にこだわりがない限りは他の方法をオススメします。もし日光浴するなら短時間で済ませましょう。
ラピスラズリの鉱物情報
名称:ラピスラズリ(Lapislazuli)
和名:青金石
分類:岩石(ラズライト、アウィン、ソーダライト、ノーゼライトの集合した石)
結晶系:成分鉱物はすべて等軸晶系
化学組成:主成分鉱物ラズライト(NaCa)7-8(Al,Si)12(O,S)24 〔(SO4),Cl2,(OH)2〕
色:群青、紺青
条痕:明るい青
光沢:無艶〜ガラス光沢
モース硬度:5~5.5
比重:2.38~2.95(平均して2.65)
劈開:ラピスラズリとしてはなし
ラピスラズリの偽物との見分け方
ラピスラズリに似ている鉱物は、成分鉱石となっているラズライト、ソーダライトのほかにアジュライトが挙げられます。これら類似石は色合いがとても似ていますので、注意してください。ラピズラズリを構成する主成分鉱物でもあるラズライトに比べると、ソーダライトは黒っぽい青、アジュライトはやや暗めの青色になりますが、見分けにくいでしょう。
類似石とラピズラズリを見分ける方法は、表面の模様です。岩石であるラピズラズリにはパイライトによる金粉のような斑点模様や、母岩となる白いカルサイトの混入があります。
特にパイライトによる金の斑点模様は、ラピスラズリの外見的な特徴といえます。
成分鉱物であるラズライトやソーダライトにこの模様があるなら、ラピスラズリと言っても間違いではありません。アジュライトは主に変色による緑色や白色が混在することはあっても、金の斑点模様はでません。
また、フランスのピエール・ギルソン社がラピスラズリの合成石と作り出すことに成功し、販売しています。成分的にはほぼ同じなので見た目では判別つきませんが、やや柔らかいのが特徴です。
ピエール・ギルソン社の合成石は、天然石市場に影響を与えないようにきちんと合成石である表示を行っていますので、間違えることは少ないと思われます。
まとめ
ラピスラズリはもっとも古くから宝石として用いられてきた石の1つで、しかも聖なる石として世界各国で珍重されてきました。
さまざまな儀式や呪術といった神秘的な様式に結び付けられて利用されてきた、生粋のパワーストーンといえるでしょう。それだけでなく顔料や化粧品の原料として使用されるなど、芸術や生活面にも大きな影響を与えてきた天然石です。
だからこそパワーストーンとしてのラピスラズリは、他にない強い守護の力を秘めているとされます。特に人の悪意から身を守る魔除けの護符として、または神秘的な力によって人の可能性を引き出すお守りとして、ラピスラズリは最高のパワーストーンとされています。
もしあなたが最近人間関係で悩みがある場合や人の視線を怖いと思うなら。もしくは新しい発想や直感によるヒントを欲しているなら、ラピスラズリをオススメします。あなたの運勢が上向くように力を貸してくれるでしょう。
スピリチャルやパワーストーンに興味ある方必見!
工学博士のAlice先生のクリスタルマスター完全無料オンラインプログラムです。
Alice先生の公式LINEを登録してみましょう!
今なら3つの特典が付いてます。
①クリスタルヒーラー度チェック
あなたの魂のヒーラー資質が分かります。
②天然石とチャクラが繋がるオリジナルシート
クリスタルヒーラー必須アイテムとなります。
③誘導瞑想音声
今すぐ最も高波動なあなたと繋がれます。
⇒Alice先生の公式LINEを登録!