アメトリンの意味・効果・相性・浄化方法・見分け方

バイカラーの不思議な印象の石といえば、アメトリンです。紫と黄色の二色で透明感もある、とても魅力的な石です。見たものを釘付けにするほど、美しい石です。アメトリンの正体とは一体何なのでしょう。

アメトリンとは、和名を紫黄水晶（しおうすいしょう）といいます。その名のとおり、アメジストとシトリンが混ざった天然石です。

天然もののアメトリンは、産出が少なく唯一、ボリビアのアナイ鉱山のアメトリンのみが、世界でひとつだけの本物とも言われています。もともとシトリン自体が、アメジストが天然の熱により色彩変化したものであり、シトリンも最初の段階では皆、アメジストだったのです。

アメトリンとは、アメジストがシトリンに変化していく段階の途上にある石なのです。アメジストとシトリンそれぞれの石言葉を有し効果もふたつの天然石のものが得られます。また、アメトリン独自の効果も重なり二度ならず三度も美味しい石と言えます。

しかしその歴史は意外にも浅く、1970年代から流通し始め、1990年頃に正式に確認されるという極めて新しい石だったのです。

1970年に発見されたとは言え1990年代に至るまでは、合成された石との認識があった為、アメトリンは色の区切りの良いところでカットされて、アメジストとシトリン別々の石として流通されていたのだとか。過去も現在もボリビアのジャングルの鬱蒼とした場所にあるアナイ鉱山でしか、産出されないので希少な石です。

アメトリンは、アメジストとシトリンの意味を併せ持つ石なので意味もこのふたつの石の意味を照らし合わせて見ることをオススメします。

バイカラーとは言え、アメジストの成分が多いアメトリン、逆にシトリンの成分の多いアメトリンと様々ですので、アメジスト寄りの意味が強かったり、シトリン寄りの意味が強かったりとで判断できると思います。

また、アメトリンとしての石言葉や意味もあります。「心身の癒し」「仕事上のストレス軽減」「自己の能力を伸ばす」「愛情」などです。

意味としては、アメトリンとしての石言葉であっても、やはりアメジストの愛や癒しとシトリンの仕事の成功や才能開花などが、上手に織り込まれた印象です。

疲れながらも明日の活力を欲したいときにアメトリンは癒しと活動の両方を授けてくれるような懐の深さがあります。総じて石言葉からは、癒しを感じるものばかりです。安心感を得たい時に良い石だということが分かります。

ギリシャ神話では、アメジストは月の女神の侍女だったことからも月のパワーを有していますし、シトリンは太陽のエネルギーを持つと言われています。相反する太陽と月両方のパワーを持つ石としてアメトリンは陰陽のバランスも取れているという事かもしれません。自分の中の二面性に悩む人にもアメトリンはポジティブに人格を調整してくれます。

アメトリンの効果は、アメジストの持つ効果である、宗教的素養を持つことに加えて、シトリンの効果である商売繁盛や豊かさを得るという事、ふたつの効果を柔軟に併せ持ちます。

宗教的であることと、商売での成功は一見して相反するものです。それは陰と陽のバランスにも似ています。異なる二つの力が重なり石の持つ意味を深めているのです。バランス感覚の取れた円満な性格を得たい人には、アメトリンはこの上なく効果的です。

自己の心の内を見つめることもできれば、仕事では現実的な判断力で成功を収めるというようなふたつの奇跡をもたらしてくれるかもしれません。

実際にアメトリンを持っていると陽の力と陰の力の両方を感じることができます。この力のバランスが崩れたときに人は病いになるのだと思います。自律神経が狂いがちな不規則な生活を余儀なくされる時には、アメトリンを持ち、生活を整えて下さい。

きっと変化が起こるはずです。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

アメトリンはすでに、ふたつの石を組み合わせた状態にあるので、ほかの石と敢えて一緒に組み合わせることもありませんが、さらに効果を強化するための相性はあります。

【金運上昇】アメトリン・ルチルクォーツ・シトリン
【愛を長続きさせる】アメトリン・インカローズ・アメジスト

アメトリンが金運との親和性が高いのは、勿論シトリンが入っているからです。もっともっと貪欲に金運を上げたいのなら、アメトリンとシトリンそして中国で一番人気があるといわれるルチルクォーツを合わせれば、最高の金運上昇を見込めます。

ブレスレットを組んでみれば分かると思いますが、パッと明るくポジティブな印象の強い組み合わせになります。

次に、愛情を長続きさせるのには、アメトリンとインカローズそしてアメジストの組み合わせが良いでしょう。数ある恋愛運のある石の中でも、インカローズは情熱的で大人の魅力に満ちた石です。

そこへアメジストのしっとりとした艶やかさがプラスされて、この上なく魅力的な女性へと変貌し、愛を手放す隙をなくすことができます。相手の心を鷲掴みにすることでしょう。

もしアメトリンの力のみを強化して行きたいのなら、アメトリンと水晶の組み合わせがいいかもしれません。水晶は他の石の意味や効果を邪魔しないで馴染んで行きます。アメトリンだけでは淋しいなというときには、迷わず水晶を使用してみましょう。

アメトリンは、太陽の光によって褪色してしまいます。日光浴での浄化のみ避けてください。ホワイトセージに火を付けてその煙で浄化するのがおすすめです。

魔除けの意味もありますから、眠れぬ夜は、悪戯に時間を過ごすのではなく、ホワイトセージで部屋の空気ごと浄化しましょう。他にも満月の晩に月光浴するのも神秘の力を最大限に得ることができます。

アメトリンの偽物は、おもにアメジストに熱処理を加えて、シトリンの部分を増やしバイカラーにする方法を施して流通します。

産地がボリビア以外で、アメトリンを流通させていたら人工的に熱処理を加えているかもしれません。見分けるのは非常に難しく素人では無理に等しいのではないかと思います。最終的に疑わしくて気になるという場合は、鑑定に出すしかなさそうです。

鑑定結果に「人工的な熱処理が加えられています」と出れば、それは偽物と言って差し支えないと思います。天然ものは、長い時間をかけて自然の地熱により色彩変化したものです。

そうやすやすと産出されるものではありません。しかるべき本物はボリビア産のアメトリンだけと言っていいでしょう。

しかし、産地を誤魔化してしまえば、一般の人間では見分けられないのは仕方ないことです。

やはり、数千円を出して鑑定にだすしかなさそうです。またもし仮に人工的に熱処理が加えられたアメトリンであっても、アメジストが熱により変色しアメトリンになった事実は同じですので、本物と言えなくもありません。そこは個々の判断に委ねられるでしょう。

実際にアメトリンを見ると、透明感溢れるアメジストとシトリンの奇跡のコラボレーションに歓喜しかありません。どことなく快活で愉快な印象を与えてくれます。

南米に生息する蝶々の繊細な色にも似て、持つ人を夢見心地にする石です。ブレスレットはもとよりペンダントにしてもお洒落です。