徹底解説！アンデシンの意味・効果・浄化方法・見分け方

妖しい赤色の中に浮かぶ緑の輝き、アンデシンは掴みどころのない貴婦人のようにも見えますし、とてつもない力を秘めた魔石のようにも見えます。

ただひとつ言えることは只者ではない石ということ。比較的新しい石ですが、既にファンも多いようです。

アンデシンは、2002年中部アフリカのコンゴ民主共和国にて正式に発見された比較的新しい石です。しかし、チベットでは昔から聖なる石として祭祀などに使用されてきた、特別な石でした。

民間に発見され、流通する前からアンデシンの存在があったことは明らかなことです。この耳慣れないアンデシンは長石グループに属します。

ムーンストーンやラブラドライト、アマゾナイト等と同じ仲間の石です。チベット産のアンデシンは赤褐色が濃くその中に現れる、うっすらとした陽炎のような緑のシラーが独特な印象です。

世界各国でアンデシンは産出されますが、チベットから産出されるアンデシンが別格に品質が高く、人気です。

しかし、チベット産のアンデシンは、標高が高く過酷な産地で採掘されるため、一部の者しか立ち入ることができず、希少性が高いため流通するときには、高額に取り引きされます。

原石も小さいため10mm以上の大粒のアンデシンになると、宝石のような扱いになることからも、如何に価値のある石か分かります。チベット産のアンデシンは「チベットナイト」というロマン溢れる名で、特別な扱いを受けているのは今でも変わりません。

宝石として磨かれたアンデシンは、同じように研磨され宝石として販売されるルビーやガーネットに引けを取らない存在感で深みのある妖艶な美しさを醸し出しています。

アンデシンは、チベットでは宗教的な意味の強い石です。聖なる石として一部の聖職者が用いる石だったので、その意味も深遠なものになっています。本来は、遊び心で持ってはいけない魔石のような石なのかもしれません。

霊的に強力なパワーを漲らせている石なので、持つ人を選ぶ石でもあります。

そんなアンデシンの石言葉は「予知能力を高める」「禍を退ける」「霊的存在からのインスピレーション」などです。どれも一筋縄ではいかない、シャーマニズムを感じさせる石言葉です。

持つ人を選ぶと言うことは、即ち石の力が人間を凌駕し、最大限に放出されているということです。チベットは聖地に相応しい場所です。チベットの高地で守られ育まれたアンデシンはまさに神にも等しい高次なエネルギーを秘めています。

ただ単に美しいということで持つと、石の力に負けて体調を崩す事もあるとか。チベット以外にもアンデシンは産出されていますので、石負けするようなことが続くようであれば、別の産地のアンデシンに変えてみるのも手です。

天然石ではなく、宝石として研磨されたものだと多少はアンデシンの波動も和らぎますので、個々に工夫してみてください。持ち主と、アンデシンとの波長が合ってくれば本来アンデシンが持つ強力なパワーを得ることができます。

アンデシンの効果は、原始的な霊的パワーに裏打ちされています。
激しいまでに持ち主を守り、ネガティブな要素を打開します。魔除けとしても効果があるのはそのためです。禍々しいものから持ち主を守ります。

それは霊的なものから、生霊のような生きた人間から発せられる邪悪な念を打ち返す能力をも秘めています。

他にも、直感力を究極に高めてくれるので、自分に危険が差し迫った時などに、普段感じることのなかった直感を与えてくれます。

危険地域への渡航時などにお守りとして、アンデシンを持つと良い効果をもたらします。

不注意からの怪我をしやすい人は、アンデシンを持つと注意力が増します。魔除けとしての効果とともに、傷の治りが早くなると信じられています。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

アンデシンは個性の強い孤高の石です。石との協調性はありません。かと言って攻撃性があるという程でもありません。

上手くいく組み合わせは、同じ長石グループです。言わば、家族か親戚のような関係性だからです。ただし、同じ長石グループでも個性が強い石を合わせたい時には、中和する意味で水晶を入れるといいでしょう。

【血液の流れを正常にしたい】アンデシン・ムーンストーン
【直感力を高め超能力を高めたい】アンデシン・ラブラドライト・水晶

女性特有の血流の障害には、アンデシンと共にムーンストーンに効果があります。ムーンストーンは月の作用を閉じ込めたような石なので月経の乱れに強い石だからです。アンデシンと共に、あらゆる婦人病にも癒しの効果を与えてくれるでしょう。

次にサイキックを高めるには、同じ長石グループでも宇宙の高次元存在との交信を補佐するラブラドライトとの相性が良いです。直感力を強化するアンデシンの力を得て、潜在能力を無限大に広げてくれます。

あまりにも強い力を共有する石なので、持ち主が疲弊してしまう場合は、水晶を間にいれて緩和するといいでしょう。水晶はすべての天然石との仲介役でタブーがないからです。ブレスレットを組む際の参考にしてください。

アンデシンの浄化方法は、水晶のクラスターを用いた浄化や月光浴などの浄化方法が適しています。水と太陽はアンデシンには合わないので控えたほうが良いでしょう。

魔除けとしてネガティブなものから持ち主を守るので、悪い気を吸い込みやすくなっています。頻繁に浄化することをオススメします。

何といっても人気の高いアンデシンは、チベット産につきます。しかしチベット産のアンデシンは希少性が高く、なかなか市場に出てきません。出てきても高くなるのは間違いありません。

そんなとき、安いアンデシンを見かけたらそれは別の産地のアンデシンかもしれません。というのも、モロッコ産の色の薄いアンデシンを加熱処理の上、チベット産と称して流通させている業者があるからです。

アンデシンであることには変わらないので厳密には偽物ではありません。しかし、チベット産の赤褐色の濃いアンデシンを求めていたのに、もとは色の薄かったものを加熱処理してそれらしく見せていたなら、納得いかないと思います。

見分けるのは難しいので、安価であるにも関わらず、チベット産をうたうものには飛びつかないことが、大切です。

また、アンデシンは小さくても、それなりの価格になります。大きい粒なのに安価であった場合は、高品質の天然のアンデシンではない可能性が極めて高いと言わざるを得ません。つまり、それこそモロッコ産であり加熱処理を施されたということになります。見た目には分からないからこそ、価格や大きさで判断するしか方法はありません。

濃い赤褐色の不透明なアンデシンの中に、不安定な緑の揺らめきを確認したときの、なんとも言えない感覚は言葉に言い尽くせないものがあります。

持つだけで神秘性を感じさせてくれる稀有な石です。一度アンデシンに嵌ると、取り憑かれたように幾つも欲しくなるのも納得できます。