徹底解説！ラリマーの意味、効果、浄化方法、見分け方

ラリマーは世界3大ヒーリングストーンの1つとされ、癒やしのパワーストーンとして有名です。南国の海を思わせる美しいウォーターカラーと白い模様は、見るだけで心を和ませます。まさしくヒーリングストーンの代表ともいえるパワーストーンなのです。さらに産出地が限られているために希少性が高く、宝石としても人気があります。

あなたが日々の癒やしを求めているなら、ラリマーはおすすめのパワーストーンです。

そんなラリマーについて、まとめてみました。ぜひより良い品質のラリマーを手に入れて、素晴らしいパワーストーンライフに役立ててください。

ラリマーの正式な鉱物名はペクトライトといいます。そのなかでも特に淡い青色の地色に白い模様が浮かぶカラーのブルーペクトライトを指します。しかし、ブルーペクトライトならすべてラリマーかというと、そうではありません。

青いペクトライトはイギリス、アメリカ、カナダ、グリーンランド、スウェーデン、ロシア、モロッコ、チェコ、南アフリカなど世界各地で産出しますが、厳密にはこれら産地のペクトライトをラリマーとは呼ばないのです。

なぜなら、ラリマーはドミニカおよびバハマで産出した水色のペクトライトにのみ付けられた宝石名だからです。

1974年にドミニカ共和国の南部にあるパオル村の鉱山で発見されたペクトライトは、淡く美しいウォーターブルーでした。このブルーペクトライトを、現地の宝石商が愛娘の名前「ラリッサ」とスペイン語で海という意味を持つ単語「マール」とをあわせて「ラリマール（ラリマー）」と名付けたそうです。

さらにこのラリマーをアメリカの宝石商が「カリブ海の宝石」とキャッチコピーをつけて売り出したため、世界的に人気の宝石となりました。

今では「コンク・パール」「ドミニカのアンバー（琥珀）」と並んで、カリブの3大宝石と讃えられています。

さらにパワーストーンとしても強い癒やしの効果があるとされ、スギライト、チャロアイトとともに世界3大ヒーリングストーンと呼ばれています。

このように、ラリマーは新しく発見された石でありながら、信じられないスピードで世界に広がり、特定の分野では3本の指に入る宝石として評価されました。パワーストーンとしての歴史は浅くとも、すでに伝承となりうるだけの名声を勝ち得た天然石といえるでしょう。

・安らぎ
・愛と平和

ラリマーの石言葉は、世界3大ヒーリングストーンの名にふさわしく「安らぎ」または「愛と平和」です。

カリブ海の海水に例えられる美しく柔らかなウォーターカラーは、確かに見る者の心を癒やします。ラリマーの本質を表した、納得の石言葉です。

前述したように、ラリマーは20世紀なってから発見された天然石で、古い伝承はありません。しかしその優しいカラーから、癒やしの効果を持つパワーストーンとされています。

ラリマーが象徴する概念は「愛と平和」であり、特にヒーリングに優れたパワーストーンとして広まりました。その評価は高く、世界3大ヒーリングストーンの1つに数えられます。

ただし、同じ3大ヒーリングストーンといっても、スギライトやチャロアイトとは癒やしの方向性に若干の違いがあります。

スギライトは例えるなら「守護の盾」です。外から襲い来るストレスや悪しきエネルギーから身を守り、着実に心身を回復させるといいます。チャロアイトが表す象徴は「浄化と転換」です。マイナスをプラスに、ネガティブをポジティブに変えることで身に着ける人の心を癒やします。

そして「愛と平和の石」ラリマーの癒やしは「調和と再生」となります。傷ついた心の傷を塞ぎ、疲れた精神を包み込むように癒やして再生させるとされているのです。ストレスを緩和し、激しい感情を落ち着かせるともいわれ、身につけると穏やかな気持ちになる石と評されています。

また、ラリマーは包容力を持つパワーストーンともいわれます。自他ともに包み込むように受け入れ、癒やすというのです。それはラリマーの美しさを例えるときによく使われる、カリブ海の持つイメージからかもしれません。たとえばアクアマリンやパールのように、海に関連が深いパワーストーンは生命力を象徴すると同時に、清濁を併せ飲む包容力と多様な未来の可能性を意味する場合が多くあります。カリブ海の宝石であるラリマーもまた、海のイメージを持つパワーストーンなのです。

・愛と平和を象徴する。
・包容力と理解力を高める。
・心を通わせ、信頼感を育む。
・協調性を向上させ、人間関係を円滑にする。
・ネガティブな気持ちを浄化し、ポジティブにする。
・ストレスを緩和し、心身をリラックスさせる。
・幸福と喜びを招き寄せる。
・精神を安定させ、穏やかな心を育む。

「愛と平和」「安らぎ」がキーワードであるラリマーの基本効能は、やはり癒やしです。穏やかな癒やしの効果を持つとされ、不安を鎮め心の平安をもたらすとされます。落ち着いた心は余裕と冷静さを生み出し、試練に立ち向かう勇気を育むでしょう。前向きな気持を自然に高めてくれるのです。

また人に対する理解力と協調性をもたらし、円滑な人間関係をもたらすともいいます。

そのようなパワーストーンとしてのラリマーの本質は、承認力の向上ともいえます。自分に対しても人に対しても、そのあり方をそのままに認めて受け入れてこそ、安心と安らぎが生まれます。それは欠点や短所を肯定するのではなく、まずそのマイナス面も含めて事実を直視する姿勢です。自分や他人を認めてこそ心に余裕が生まれ、欠点克服の向上心が芽生えますし、相手を受け止める包容力が育まれます。

その意味でラリマーはヒーリングストーンであると同時に、持ち主に自他を認め受け入れる人間としての大きな器をもたらすパワーストーンでもあるのです。

ラリマーは愛と平和を象徴とするヒーリングストーンであり、また調和と包容力をもたらす自分を高めるパワーストーンでもあります。

そんなラリマーと合うパワーストーンは、同じ癒やしでありながらやや方向性が違い互いにフォローできる種類か、より高いステージに持ち主を導く石です。

たとえば以下のような天然石が挙げられます。

◯アメジスト
真の愛と崇高な精神性を象徴するアメジストは、ラリマーと似た効能を持つパワーストーンです。合わせて身につけると、精神的に安定し、特に人間関係において比類ない信頼を得るとされます。アメジストの高貴な精神がラリマーの大きな器と組み合わさって一種のカリスマ性をもたらすのです。

◯ガーネット
誠実と友愛を示す石といえばガーネットです。ラリマーとの組み合わせは、人間関係において大切な、お互いを信じる心を育んでくれるでしょう。また努力を実らせるというガーネットを用いれば、ラリマーによって大きくなった自身の可能性を着実に成長させていけます。

◯スギライト
世界3大ヒーリングストーンのなかでも守護の護符として持ち主の心を守るといわれるスギライトは、癒やしの石であるラリマーとの相性は抜群です。外からのストレスを和らげ、ラリマーによる癒やしの効率を高めてくれるといいます。

◯チャロアイト
同じく世界3大ヒーリングストーンの1つであり、「浄化と変換」のパワーストーン、チャロアイトもラリマーと相性が良い石です。現状の悪い運気を浄化し良い運気に変換していくことで、ラリマーの癒やしの効果もより強く発揮されるといいます。

◯ラブラドライト
ラブラドライトは、運命を大きく変える夢と希望をもたらすといわれているパワーストーンです。ラリマーによって心に余裕が生まれて視野が広がった人物にとって、ラブラドライトは進むべき道を見つけて歩きだすために必要な燃料のようなもの。人生を楽しんで生きていくあなたを支えてくれる組み合わせです。

・水晶クラスター：◯
・太陽光：×
・月光浴：◯
・流水：△
・塩：△
・ホワイトセージ：△
・音：◯

ラリマーは非常に衝撃に弱い石なので、扱いには注意が必要です。ラリマーの構造は板状もしくは針状結晶が直線上に並んでいます。このような構造だとある方向から衝撃を受けると、簡単に結晶の結びつきが剥がれ、割れる要因となってしまうのです。

またラリマーのモース硬度は4.5から5.0となっています。地球上でもっとも多い鉱物の1つで、パワーストーンでもおなじみの石英（水晶）が硬度7.0であることからも分かるように、天然石としては硬度が低く、傷つきやすい石といえます。

ですから、浄化方法は石への影響が少ない水晶クラスター・月光浴・ホワイトセージ・音をおすすめします。

日光浴は絶対に避けてください。変色の可能性があります。流水・塩浄化もなるべく避け、どうしても行うなら時間を短めに、あとで水気や塩気を綺麗に拭き取るようにしてください。

世界3大ヒーリングストーンであるラリマーは、石自体に浄化のパワーがあるため、浄化法は必要がないともいわれています。しかし、パワーストーンの浄化は人間に例えれば入浴や睡眠、休息といった、いわばリラクセーションのようなものです。

いつも助けてくれるパワーストーンです。頻繁に浄化する必要はありませんが、感謝の気持ちを込めて時々はゆっくり休めてあげてください。

名称：ペクトライト（Pectolite）
和名：ソーダ珪灰石
分類：珪酸塩鉱物
結晶系：三斜晶系
化学組成：NaCa2[Si3O8OH]
色：空色
条痕：白
光沢：ガラス光沢～絹糸光沢
モース硬度：4.5～5.0
比重：2.74～2.88
劈開：完全

ラリマーは前述したように鉱物的にはブルーペクトライトといい、世界各国で産出します。
しかし、ラリマーという名称を使用してもいい石は、基本的にドミニカで産出するもののみです。

パワーストーンの市場では名前に対する取り決めが意外と曖昧で、ドミニカ以外のブルーペクトライトをラリマーとして販売していることも珍しくありません。

ただし同じブルーペクトライトなので、パワーストーンとしては同様の効果があるとされます。厳密にラリマーである必要性がないなら、ドミニカ産以外でも問題はありません。気になるのでしたら、まず産出国を確認してみましょう。証明書までついていることは稀ですので、販売店のスタッフに尋ねてみてください。誠実なお店なら答えてくれるはずです。

悪質なのは、白いペクトライトに水色の着色を施している場合です。ペクトライトとしてならともかく、ラリマーとして販売しているなら、完全に偽物と言わざるを得ません。色の具合に注意してください。明らかにカラーが異なるものでもラリマーとして置かれているときがあります。

また色が似ていても、極端に濃かったり均一過ぎる場合は染めの可能性があります。このような場合は見極めが難しくなりますので、1つでも多くのラリマーを見て経験を積むしかありません。

実際ラリマーに限らず、現在は肉眼のみで確実に石を見分けるのはプロでも難しくなっています。確実にラリマーが欲しいのなら、鑑別書がついているものを選ぶことをおすすめします。

ラリマーは20世紀になって発見されたパワーストーンですが、その美しいカラーであっという間に「カリブの3大宝石」「世界3大ヒーリングストーン」の名を確立しました。カリブ海の海に例えられるみずみずしいウォーターカラーと、波しぶきを思わせる白い模様は、見ているだけでも心を和ませます。

それ故に宝石としてだけでなく、「愛と平和」と「安らぎ」を象徴する癒やしの守護石として、世界中で愛されているパワーストーンです。

もし日々のストレスで疲れて一息つきたいと感じるなら、ラリマーを身に着けてみませんか。あなたの心を癒やし心身を回復させて、明日へのやる気を引き出してくれるとされるパワーストーンです。疲れたあなたを支えてくれるお守り石としておすすめですよ。