徹底解説！アンバー（琥珀）の意味・効果・浄化方法・見分け方

あたたかみのある飴色のアンバーをよく見ると、中に草や木の枝やときに虫までもが入っていて、驚きと共に感動を覚えます。

そこにアンバーになるまでの、悠久の歴史を感じるからなのかもしれません。生命の息吹をここまで感じる天然石は珍しいのではないかと思います。

アンバーは、和名を琥珀といいます。アンバーというよりも琥珀と呼んだほうが通りがよいかもしれません。天然石好き以外にも多くの人びとがアンバーを愛好しています。

このアンバーは実は石ではありません。アンバーに触れたことのある人は、薄々気づいているかもしれませんが、その手でアンバーを持ち上げてみると、あまりの軽さに「これ石じゃないかも」と実感するはずです。

このアンバーは約3000万年以上前に、松類の植物の樹液が地中に埋もれていつしか化石化したものなのです。だからこそ、アンバーには植物や虫などが混入することがあるのです。

さらに地中に埋もれた樹液の化石が海に流れ出て沿岸で発見されることもあります。主に、山で発見されたアンバーを山琥珀といい、岸部で発見されたものを海琥珀と呼びます。

紫外線によって青く変色する不思議なアンバーとして有名なブルーアンバーは山から産出されるドミニカ産のもので、海の周辺で産出されるものはバルト海沿岸のものです。日本では岩手県久慈市から多くのアンバーが産出されています。久慈市のアンバーは山琥珀に分類されます。

そんなアンバーは、硬度は2と柔らかく熱により溶けてしまうので、扱いには気を付けなくてはなりません。また柔らかいため、少しの刺激で傷が付きやすく、簡単に破損してしまいます。繊細なものだけに、丁重に扱う必要があります。

アンバーのあたたかみのある色合いは、濃い茶色と金色のような飴色で、自然と気分が明るく、高揚感を与えてくれます。

だからなのか石言葉も明るく縁起の良いものばかりです。
「健康と長寿」「財運を安定させる」「邪気祓い」「勝負運向上」

まるで正月の七福神の持つ意味合いと同種の石言葉が並びます。招福という意味が強いので、運気を向上させたい時に持ちたい天然石（厳密には石ではない）なのです。

アンバーは他の石とは違い手のひらに乗せてしばらく置くと、すぐにぬるく人肌の温度に上昇します。アンバーからは冷たさという言葉が皆無なのです。古代ギリシャにおいては、アンバーは太陽の化身とされたり女神の涙とも呼ばれたのだとか。古今東西、愛されてきた石なのだということが、こうした逸話からも分かると思います。

さらに日本の古墳時代の古墳の内部からもアンバーは出土しています。果てしない昔から、この日本においてもアンバーは宝として扱われてきたこということでしょう。

古代においては、古墳に侵入する邪気を払うという意味で、アンバーも一緒に埋葬されたのかもしれません。輝くアンバーからは、迸る底知れないパワーを感じますが、それは現代人よりも、古代人の方が一層その思いが強かったということかもしれません。

アンバーの効果は、健康や金運、長寿や心願成就など多岐に渡ります。その美しい金色イコール金運と関連付け、商売繁盛という意味で多くの起業家にも愛されてきました。

勝負運を高めるという効果もありますので、過去には某球団の監督夫人がアンバーをこよなく愛し、身の回りに置いたことが話題になったこともあります。

アンバーはエネルギーを補充する役割を持つと言われており、元気が欲しいときに身につけると、漲るような活力が体を駆け巡ると信じられています。

また小さな病弱な子供には、病気を回避し頑健な体を作るための手助けをしてくれると言われています。

アンバーの放つ波動は明るくて、あたたかいので鬱病の方も身に付けてみて下さい。鬱々とした毎日、世の中が真っ暗に感じられる時に、アンバーを持てば霧が晴れて青空を見上げるような健やかな感情を呼び覚ますことができます。

なにかに向かい前進したいとき現状を打開したいとき、運を引き込みたいとき、アンバーは優しい波動で持ち主を守り導きます。強すぎる石と違い、根底に労りにも似た愛がある石なので、持っていても疲れない石なのです。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

アンバーは明るい気持ちにさせてくれる石なので、同じように前向きな石との相性が良いでしょう。

【金運をアップさせたい】アンバー・シトリン
【気分のムラをなくしたい】アンバー・ラリマー
【女子力をアップさせたい】アンバー・ストロベリークォーツ

アンバーといえば、金運と直結して考える人も多いのではないかと推察します。アンバーの類まれな黄金色の輝きは、内包物がある程ドラマチックです。そんなアンバーとシトリンの相性は、お金を自分の方へ手繰り寄せるゴールデンコンビです。

お互いが金運との縁が深い石なので、二つを同時に持てば大黒天と恵比寿と同じような縁起の良い組み合わせになります。

次に、心の中に闇を抱えている人はアンバーとラリマーで、心身を健やかにリフレッシュできます。アンバーには気持ちの落ち込みを和らげてくれる効果があるとされています。

またラリマーは世界三大ヒーリングストーンの筆頭として、癒しの効果において追随を許さない程効果があります。この組み合わせは、まるで太陽（アンバー）と地球（ラリマー）のようなものです。

アンバーによって力を得たラリマーが持ち主を癒してくれるでしょう。

最後は女子力を向上させる組み合わせ、底抜けに明るくポジティブなアンバーと美と愛を司るストロベリークォーツが一体化すれば、最高の効果を女性に与えてくれます。是非恋愛したい女性に持って欲しい組み合わせです。

アンバーは金運の西と鬼門である北東との相性が良いとされています。金運は西から到来すると言われているので、西にアンバーを置くのもひとつです。また、魔除けや邪気祓いとしても効果のあるアンバーは魔物が入ってくる方角、鬼門との相性もよく、魔を封じてくれます。

アンバーは熱に弱いので、決して日光浴の浄化をしないように心がけてください。アンバーに合う浄化方法は月光浴やクリスタルチューナーなどです。壊れやすく繊細なので、浄化する際にも細心の注意を払い破損を避けてください。

アンバーの偽物は、その軽さからプラスチックのものが流通します。しかし、アンバーの偽物は容易に見分けやすいので、本物とはどのようなものかを知れば、偽物を掴まされる事もなくなります。

まず、本物のアンバーは熱に弱く、高温で溶けてしまったり変形してしまいます。自分の手でアンバーを擦ってみると、熱摩擦から微量の松脂の匂いがします。仄かな香りですが、かならずします。

偽物にはこの匂いがまったく感じられないはずなので、怪しい場合は試してみてください。

ほかにも飽和状態の食塩水にアンバーを浮かべると、アンバーは浮き偽物のプラスチックは沈むそうです。ですが、アンバーは食塩に弱いので確かめたらすぐに、取り出し食塩を拭き取りましょう。

「人生は重き荷を背負いて遠き道を歩むが如し」と言いますが、人生はこの言葉のとおり、簡単なものではありません。

苦難や困難に満ちています。だからこそ心に希望の光を抱いて歩みを進めたいものです。その際にアンバーは足の先を照らすカンテラのような役目を果たすはずです。