ルビーは古来からカラーストーンのトップランクに君臨する宝石の1つです。
同時に強力な守護の力を持つ護符として利用されてきたパワーストーンでもありました。
血のように赤いルビーは生命力の象徴とされ、さまざまな力を与えてくれる神秘の守護石だったのです。
ルビーは現在でも希少な宝石として、また特別なパワーストーンとして、世界中で愛されています。
今回はそんな破格のパワーストーン、ルビーについてまとめてみました。あなたのパワーストーンライフに役立ててくださいね。
ルビーとは
ルビーといえば、ダイヤモンドやサファイア、エメラルドに並ぶ宝石のなかの宝石です。古代インドでは「貴石の王」と呼ばれ、珍重されてきました。
ルビーの語源はラテン語で「赤い色の石」を意味する「ruber」であり、当初は赤い色の宝石すべてを表す名前でした。実は、この赤色こそがルビーにとって重要な意味があるのです。
ルビーは鉱物としての名前をコランダムといいます。コランダムはダイヤモンドに次ぐモース硬度9の硬さを持ち、非常に多彩なカラーバリエーションを持っていることで知られている鉱物です。そのさまざまな色のなかで赤いコランダムをルビーといい、その他の色はすべてサファイアに位置づけられます。
つまり、ルビーとサファイアは色が違うだけの同じ鉱物なのです。
では、なぜ赤いコランダムだけがレッドサファイアではなく、特別にルビーと呼ばれるのでしょうか。
それは、コランダムという鉱物が赤色に発色すること自体が非常に稀だからです。純粋なコランダムは無色透明です。このコランダムにクロムという元素が混ざると、赤色に発色します。しかし、その混ざる割合がとても微妙なのです。クロムが多すぎると黒くなり、少ないとピンクになります。
鮮やかな赤色になるクロムの割合は約1%といわれており、そんな限定的な割合をもたらす自然環境はとても希少です。さらにクロムが混ざるとコランダムの結晶は成長しにくくなります。そのせいでルビーはサファイアに比べると大きな原石が採れません。インクルージョン(内包物)も多くなる傾向があり、透明感が高い宝石品質の石もサファイアに比べて少なくなります。
このような理由から、他の色に比べて赤いコランダムは産出量が少なく、ルビーという名前がつけられて特別扱いになったのです。
ただし明確な色の境界線が決まっていないので、ややピンクがかった赤色のコランダムだと、ルビーと呼ばれたりピンクサファイアとして扱われたりと、やや曖昧なところがあります。ですから、ルビーは色がはっきりと赤いものほど高く評価されます。
最高品質のルビーは「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれるカラーで、名前の通り血のように鮮やかな赤いコランダムです。
また前述したインクルージョンとしてチタンを多く含むと、結晶するときに細かいルチルの結晶となります。このルチルの微細結晶が同じ方向に理路整然と並ぶと、ルビーに入ってきた光をまとめるように反射します。その反射光はルビーの表面で帯状の光となって映し出されます。この光学効果が現れたルビーは、三本の光が一点で重なり星のように見えることから「スタールビー」と呼ばれ、透明感がないにもかかわらず人気がある宝石となっています。
このようにルビーは大変希少価値が高く美しい天然石であり、古来から宝石として、そしてパワーストーンとして扱われてきました。
ルビーの石言葉
・情熱
・仁愛
・威厳
・血液の浄化
・永遠の生命
血のように赤く鮮やかに輝くルビーは、生命力とエネルギーを感じさせたのでしょう。石言葉も強いエナジーを感じさせる言葉ばかりです。パワーストーンとしても強力な力を感じさせます。
ルビーの意味
古代インドにおいて「貴石(宝石)の王」と呼ばれたルビーは、多くの国で特別な意味を持ったパワーストーンとして扱われました。
たとえば現在でもルビーの産出地として有名なミャンマーでは、ルビーは最高の守護をもたらす護符でした。なんと肌の下にルビーを埋め込めば、どのような攻撃を受けても傷1つつかないと伝えられていたそうです。
またインドの宗教であるヒンドゥー教では、ルビーはあらゆる災いから身を守る護符であり、特に品質が良いルビーは持ち主に完全な安全をもたらすとされました。
ヨーロッパでもルビーは特別な宝石で、王侯貴族がこぞって身に着けています。19世紀にフランスで発表された『宝石誌』という書物には、聖書にも出てくる12の宝石の中でルビーがもっとも価値があると記されていたといいます。
また、血のように赤いルビーは文字通り血液や心臓を連想させたようで、古くは血の病や心臓病に効果があると考えられていたようです。古代ギリシアではルビーは血止め・毒消しのお守りでしたし、インドでも活力をもたらす薬の素材になると伝えられていました。ロシアでもルビーは心臓と脳に良い効果を与え、活力を生み血液を浄化するといわれていたそうです。
このように、ルビーは強い守護の力を持つ護符であり、生命を象徴する宝石でした。現在でもパワーストーンとしてのルビーは、情熱や勝利、魔除けを象徴し、お守りの守護石と考えられています。
ルビーの効果
・持ち主に勝利をもたらす。
・ポジティブな心を強める。
・情熱と決断力、行動力をもたらす。
・生命力を高め、心身の健康に保つ。
・魅力を高め、カリスマ性を得る。
・集団の中心に立ち、強いリーダーシップを発揮する。
・金運財運をもたらし、成功者となる。
・心臓や血液にかかわる病に効果があると伝えられる。
前述したように、古来から守護と勝利のパワーストーンとされてきたルビーは、とても強い力を持っていると伝えられています。
特に持ち主を守り勝利を呼び込むお守りとしての力は、パワーストーンの中でも随一といえます。仕事や学業など勝敗や競争がからむ出来事や金運財運にもおすすめのパワーストーンです。
「貴石の王」であるルビーは、カリスマ性やリーダーシップを育むともいわれています。集団のなかで活躍したいならルビーを身につけるといいでしょう。そのグループを導く中心人物として、あなたを支えてくれるといわれています。
積極性と行動力をもたらす能動的なパワーストーンですから、何かにチャレンジするときにもぴったりです。また、意外にも恋愛運にも効果があるといいます。異性に対して情熱的にアタックするときにおすすめです。
ルビーは7月の誕生石であり、牡羊座、獅子座の星座石でもあります。誕生日が該当する人にとってはこの上ない守護の護符になりますので、自分はもとより大切な人へのバースデープレゼントにも適しています。
医学的な根拠がない伝承にすぎませんが、血液や心臓など循環器系の病に効果があるともいわれています。
ルビーの相性
ルビーそのものが強力なパワーストーンなので、力負けしないようなパワーのある天然石が良いでしょう。
情熱と勝利の概念をさらに高める組み合わせの他にも、ルビーのもたらす積極性を冷静にコントロールできるようなパワーストーンだとバランスが取れて良い効果が望めます。
◯アメジストとの相性
崇高な精神を象徴する紫色の水晶アメジストは、ルビーがもたらすエネルギーを正しく制御する精神力を授けてくれるパワーストーンです。真実の愛を意味する石でもあるので、ルビーと組み合わせると情熱的な恋愛をもたらす愛のお守りになります。
◯エメラルドとの相性
大地の緑を意味するエメラルドは、血液を表すルビーとは違う意味で生命力を象徴するパワーストーンです。ルビーと併せ持つことで、肉体の活力を高めるとともに、成長する力としての生命力を育んでくれるといわれています。
◯ガーネットとの相性
ガーネットもまた戦場のお守りに使われたという伝承を持つ守護石で、ルビーとは効能が似ているパワーストーンといえます。ただし、どちらかといえば静かにコツコツと成果を積み上げていくイメージの石ですので、ルビーによって育まれた情熱を支える努力と基礎力をもたらしてくれるでしょう。
◯ダイヤモンドとの相性
「貴石の王」ルビーと「宝石の王様」ダイヤモンドは、どちらも優れたパワーストーンです。情熱と勝利を意味するルビーと、永遠と成功を象徴するダイヤモンドは、仕事運や財運を向上させるパワーストーンの組み合わせとしておすすめします。
◯ブルーサファイアとの相性
歴史的にも鉱物的にもルビーと並び称される宝石であるブルーサファイアですから、相性が悪いわけがありません。情熱と冷静さ、行動力と計画力、カリスマ性と知略というように、互いに足りない部分を補い合う最高の組み合わせといえます。
◯ヘマタイトとの相性
ヘマタイトは戦いと勝利を意味するパワーストーンです。そのパワーはルビーの効能をさらに引き上げてくれるでしょう。勝負事にチャレンジするなら、ルビーとヘマタイトの組み合わせは必勝の護符としてあなたを支えてくれます。
ルビーの浄化方法
・水晶クラスター:◯
・太陽光:△
・月光浴:◯
・流水:◯
・塩:◯
・ホワイトセージ:◯
・音:◯
モース硬度も高く比較的割れにくい天然石であるルビーですが、太陽光に長時間当てると退色する可能性があります。日光浴で浄化するなら手早く行うことをおすすめします。
他の方法では特に問題なく浄化できますので、好みの方法で行いましょう。ただし塩の場合は、浄化後にきれいな水でよくゆすぎ、水気を拭き取って乾燥させてください。
ルビーは力が強いパワーストーンですので、定期的な浄化が必要だといわれています。水晶のさざれ石やクラスターを準備して、寝るときはその上に置いておくなど、こまめな浄化がルビーのパワーを保つ秘訣です。
ルビーの鉱物情報
名称:ルビー(Ruby)
和名:紅玉
分類:酸化鉱物
結晶系:六方晶系/三方晶系
化学組成:Al2O3
色:赤
条痕:無色
光沢:金剛光沢〜ガラス光沢
モース硬度:9
比重:4.0〜4.1
劈開:なし
ルビーの偽物との見分け方
ルビーは古来より高価な宝石であったため、類似石や偽物も多くありました。また似たような赤い石も数あるため、見極めが難しいパワーストーンでもあります。
たとえば、ブラックプリンスルビーの逸話が有名です。14世紀から王冠に用いられ、現在はイギリス王室のインペリアルステートクラウンにセッティングされているルビーと思われていた宝石が、実は赤いスピネルだったと分かったのは19世紀になってからでした。
現在のような科学的な分析方法がない時代だったとはいえ、王室で用いられるような石でさえ勘違いされている場合もあるほど、見極めが難しいパワーストーンなのです。
また、現代で特に問題なのは、合成ルビーの存在です。合成ルビーは市場に出回り始めた合成石の先駆けで、研究の歴史も長く、今では合成ルビーであってもその特性は天然ルビーと変わりません。しかも、現在では産出地の段階で天然ルビーに合成ルビーが混ぜられて卸されていることもあり、深刻な問題になっています。
合成ルビーは宝石鑑定士であっても肉眼では判別が難しく、顕微鏡を使ってインクルージョン(内包物)やクラック(ヒビやキズ)など、内部の特徴をよく観察する必要があります。
合成されたルビーにはインクルージョンやクラックがほとんどないため、結晶内部がきれい過ぎるルビーは怪しいといわれますが、素人目には判断が難しいのです。
より確実な天然ルビーを求めるなら、鑑別書がついている石を購入することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?ルビーは古代からもっとも価値がある宝石の1つとして考えられてきただけでなく、不思議な力を持ったパワーストーンとして扱われてきました。特に守護と勝利を象徴する護符として長い歴史と伝承を持つルビーは、現在でも強力なパワーストーンとして愛されています。
もしあなたが祈願成就を望んでいたり、新たな挑戦に取り組んでいたりするなら、ルビーはお守りとしておすすめのパワーストーンです。また7月生まれの方や牡羊座・獅子座の人には、ルビーは誕生石または星座石として最高の幸運をもたらす守護石となります。
宝石でもあるルビーはパワーストーンのなかでは比較的高価な天然石ですが、良い石を1つ持っておくとパワーストーンライフがさらに充実することでしょう。
このように、ルビーは今も昔も持ち主を守る護符なのです。お守り代わりに身に着けてみてはいかがでしょうか。
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