人の顔は、誰しもが年月を重ねるごとに変化していきます。例えば、一重瞼が二重になったり、恋愛遍歴を重ねていくと、目尻に小じわが増えます。金運が充実するにつれて、小鼻がハッキリしてきたり、他人に笑顔で、好意的に接していくと上がり口に、不平不満が多いとムッとして下がり口になる等、など…。
ですが、唯一耳に関しては、生まれてから亡くなるまで、大きな変化がない箇所です。
この記事では、そんな耳から分かる運勢と、そこにあるほくろの意味を解読していきましょう。
耳の大きさと意味
人相学において、耳は『実』とも記され、先祖から代々受け継がれていく元々の気質と先天運が、子孫が生きる為の実となり反映される箇所とされています。
耳は、鼻の長さとほぼ同じなのが、標準的な長さ。
それより大きい耳の持ち主は、幼少期から親の愛情に恵まれ、金銭的にも不自由しなかった人でしょう。物事に対して積極的で、気持ちが大らかなタイプとされます。
それに対して、耳が小さい人は幼少期に、苦労や挫折を乗り越えて来ている人。その為か独立心が旺盛で、親元から離れて生活するコトを好む相です。芸術的センスが高く、自ら表現するコトを好むでしょう。
耳を構成する各部分と意味
続いては、耳を構成する各部分について、記しておきます。
人相学において、耳の外側の枠は、耳輪(ジリン)と云います。耳輪は社会全般・世間を現し、ここの形が欠けるコトなくキレイに整っていると、幼少の頃は特に大きな問題も無く、過ごして来た証。耳輪の輪が目立って大きい場合は、社会への適合能力が高く、学校や会社と云った組織にも、あっさり馴染んでしまうでしょう。
耳の内側にある軟骨の部分を、耳廓(耳郭:ジカク)と云い、ここは意志の強弱を現しています。耳廓が目立って出ている人は、何事にも積極的ですが、我の強さが原因で集団から浮いてしまう傾向が。意志を貫き通す力は素晴らしいモノがありますが、共同作業には向かないタイプと云えます。
耳の穴の箇所は、風門(フウモン)と云い、勇気や知識の深さなどを意味します。風門が大きいと、まさに耳よりな情報が入りやすい相となり、勇気や実行力も高い為、それらを活用した成果として物質運に恵まれる傾向が。また風門の大きさは、人の上に立つ器量を意味するともされています。
風門の前にある、小さな出っ張りの部分は、耳絃(ジゲン)と云い、親子関係が良好か否かを現す箇所です。
最後に、耳たぶのコトを人相学では垂珠(スイジュ)と云います。この箇所は、金運・愛情運・健康運などを示す重大な部分です。
これらを踏まえた上で、次の記事からは各部分の特徴と、ほくろがもたらす影響について、見ていきましょう。
耳輪(ジリン)にあるほくろの意味と運勢
耳輪(耳の外側の枠)は、世間全般を現す箇所です。ここにほくろがある場合、人間関係の付き合いが苦手だったり、もしくは仕事上での判断が何かと勘違いしやすい、おっちょこちょいな面があるでしょう。
但し、耳輪の内側に隠れ、目立たない箇所にツヤがあって盛り上がりのある黒々としたほくろ(活きぼくろ)があれば、頭脳明晰で瞬発力もある人の相。ひらめきから得た発想を熟慮し、良き計画を生み出せるアイデアマンとして、重宝される素質があるでしょう。額が広く、髪の生え際がM字の様に後退していると、よりその傾向が高まります。
耳廓(耳郭:ジカク)にあるほくろの意味と運勢
耳廓(耳の内側にある軟骨の部分)は、意志の強弱を現す箇所。この箇所にあるほくろが、盛り上がりに欠けてツヤもなく、茶色やグレーのほくろ(死にぼくろ)であれば、若い頃は虚弱体質で疲れやすい相とみなされます。
これが活きぼくろの場合なら、逆にやんちゃが過ぎてケガが絶えない傾向が。耳廓にぼくろがある人は、意地っぱりな所があり、ついつい無理し過ぎるコトが多く、その結果、体調を崩してしまう怖れもあるでしょう。
耳廓が目立って飛び出している上にほくろがあると、よりその傾向が強くなる様です。先に述べた通り、耳廓の目立ち具合が、その人の我の強さやワガママぶりを現しています。耳廓の飛び出しが特に目立っていると、世間の常識より自分の気持ちを優先しがちな面が。
耳廓が目立って活きぼくろがある人は、元来努力家で、勉強や鍛錬を惜しまない面を持っていますが、その反面、自己主張が強すぎ、それが要因となり、仕事面で失敗してしまう所がある様です。
逆に耳廓がほとんど目立たないと、世間の枠からはみ出さない保守的な人。常識もあるタイプで、伝統や習慣を重視する、穏やかな人でしょう。こういう人に活きぼくろがあれば、積極的に物事にチャレンジする、前向きな相となります。しかし、これが死にぼくろだと、より消極的で事なかれ主義の人となるでしょう。
また、耳の内側の、ちょっと目につかない所に活きぼくろがあると、異性運に恵まれるモテモテの相。眉間が広くて、そこに輝く様なツヤが出ていれば、よりその傾向が強くなるでしょう。
風門(フウモン)にあるほくろの意味と運勢
耳の穴である風門の箇所は、お金や秘密に関する流れを意味します。風門に死にぼくろがある場合は、散財の相。お金が懐に入っても手元に残りにくく、金銭の出入りが激しいでしょう。
また、隠しごとが苦手なのも、風門のほくろの特徴。何気に発した一言がきっかけで、口止めされてた秘密が露呈し、信頼関係を一気に失う怖れもあります。歯に隙間にある、笑うと歯茎が見える、そして出っ歯と云った特徴があると、よりその面が強調されてくるので、口は災いの元と思い、うっかりな発言にはご注意下さい。
耳絃(ジゲン)にあるほくろの意味と運勢
風門の前の小さな出っ張り・耳絃からは親子関係を判断します。耳絃にほくろがあると、親や先生とは意見が合わないコトが多く、その結果、口論になりやすい相。
このほくろが活きぼくろであれば、云いたいコトを云った後は、スッキリして笑顔に戻れるので心配はいりませんが、死にぼくろの場合、なかなか関係が修復出来ない怖れも。耳絃の内側、目立たない所に活きぼくろがあれば、異性運は良好でしょう。
結婚に際して、親と多少はもめるかも知れませんが、最終的には丸く収まるでしょう。但し、これが死にぼくろの場合だと、最悪、親子の縁を切られたりするなど、不和が長引く怖れもあります。
垂珠(スイジュ)にあるほくろの意味と運勢
垂珠と呼ばれる耳たぶの箇所は、幸運や愛情運を見るバロメーターでもあります。いわゆる福耳となる、耳たぶにたっぷりと肉がついている人は、財運や子宝にも恵まれやすい相。性格は穏やかで落ち着きがあり、ゆったりと考えながらも、着実に行動へと移せるでしょう。
後輩の面倒味もいいので、リーダーの素質も十分にあると云えます。眉間の幅が広く、耳の最上部が眉の箇所から始まり、耳たぶの長さが鼻の底より長いと、よりこの特徴が強くなるでしょう。
垂珠にほくろがある人で、気をつけて頂きたいのが、お酒の飲み過ぎです。このほくろの持ち主は付き合い上手で、酒席が好きな人が多いので、話が弾むとついつい酒量が増え、それが体調不良につながる怖れも。耳が小さい上に柔らかかったり、耳の色が顔色より悪いと、腎臓の働きが衰えてる可能性もあります。
垂珠の正面にほくろがあると、中年期以降の金運が下り坂になる傾向が。何かと出費が増えて、貯蓄にまでお金が回りにくくなる暗示があります。但し、これが活きぼくろであれば、出費はかさんでも、何とかやりくりは出来るでしょう。
もしも、垂珠の裏側に活きぼくろがあれば、それは最強のラッキーぼくろです。金運・愛情運・健康運など、すべての面の幸運に恵まれるでしょう。また、垂珠の肉付きが豊かで、ほくろがある人は、異性にモテモテの相。なのですが、飽きっぽい面が災いして、恋愛関係が長続きしない傾向が。モテる反動で、三角関係のゴタゴタを引き起こしやすい面もあるので、異性関係にはくれぐれもご注意を。
耳たぶ(垂珠)の場所別のほくろの意味14個
■①右の耳たぶのほくろ
右の耳たぶのみにほくろが現れていることがあります。これは詳細な位置に関係なく右の耳たぶにあるほくろを指します。手相もほくろ占いも利き手の側が現在から将来のことを表し、反対側が生来のものや過去を表します。
多くの人は右利きなので、一般的に右側が将来を示すとされます。この場合、今後金運が高まることになります。今までお金で苦労していても、お金の巡りが良くなるはずです。努力が報われて金運や幸運がつかめます。
■②左の耳たぶのほくろ
左の耳たぶのみにほくろが現れていることがあります。これは詳細な位置に関係なく左の耳たぶにあるほくろを指します。一般的に右利きが多いので、左側は生来のものや過去を表します。この場合、生まれ持っての金運が備わっているとされます。
常に金運に恵まれているので、お金に不自由していることはないはずです。既にお金持ちになっている人も多くなります。しかし無駄遣いなどをしていると、ほくろが薄れて、金運が衰退していくこともあります。
■③両方の耳たぶのほくろ
両方の耳たぶにほくろが現れていることがあります。これは詳細な位置に関係なく両方の耳たぶにあるほくろを指します。手相もほくろ占いも、利き手側で現在から将来、反対側で生来のものや過去を表します。このことから両方にほくろがある場合、生涯を通じて金運に恵まれていることになります。
お金の苦労をしていない分、お金に対する執着心が少なくなります。がめつさやせこさは、ほとんどないようです。既に財があるところから増やしていくので、積み上がる財はより大きなものになります。
■④耳たぶの表側にある複数のほくろ
耳たぶの表側にほくろが複数現れていることがあります。この場合、生涯を通じて、お金に困ることがほとんどなく金運に恵まれます。何事も携わることで、それがお金につながるとされます。
お金に対する見識がしっかりとし、マネージメント能力に優れているばずてす。いろいろな分野での管理職に向いています。ツヤや形が良い活きぼくろの場合は金運が最強となり、ツヤがなく形が悪い死にぼくろだと、手にした大金が災いを呼ぶことがあります。
■⑤耳たぶ表側上部のほくろ
耳たぶ表側上部にほくろが現れていることがあります。この場合、金運に恵まれているものの、お金に愛情が絡みやすいとされます。人付き合いはマメで交際費が多く、恋愛に関わる出費もかなり多くなるようです。出費が多くても、お金が減ることはあまりないとされます。
愛情運も上昇しているのでモテるはずです。ただお金目当ての異性に引っかかりやすい面もあるようです。活きぼくろなら問題はないのですが、死にぼくろだと、お金が原因で恋愛トラブルになりやすいとされます。
■⑥耳たぶ表側下部のほくろ
耳たぶ表側下部ほくろが現れていることがあります。この場合、金運、愛情運共に良好なのですが、何事に対しても積極性が少ないとされます。情に流されやすく、人に頼まれてお金を出す機会が多くなるようです。
必要もないモノを購入したり、詐欺などで騙されやすくなります。それでもお金の巡りが良いので、結婚すれば豊かな家庭が築けるはずです。活きぼくろの場合、悪いことは大事に至らず、死にぼくろだと、大きな損をさせられるとされます。
■⑦耳たぶ表側の上部と下部のほくろ
耳たぶ表側の上部と下部にほくろが現れていることがあります。この場合、金運、愛情運、恋愛運がきわめて良好とされます。恋愛や愛情に絡んだ出費が多くなるようです。しかしお金をかけた分、恋愛や結婚は満ち足りたものになります。
偏った愛情を注ぐことはなく、愛情のやりとりのバランスが良く恋愛や結婚は長続きします。上下ともに活きぼくろの場合はお金が効果的に用いられ、上下ともに死にぼくろだと、用いたお金が裏目に出やすいとされます。
■⑧耳たぶの表と裏(後ろ)のほくろ
耳たぶの表裏にほくろが現れていることがあります。この場合、お金や愛情面で窮することがない上に、健康運も良好とされます。病気やケガは少なく、なったとしても回復は早いようです。健康な分、何事も積極的に取り組め、成功が手にしやすくなります。
女性は妊娠しやすいとも言われています。出会いの機会は多いものの、飽きっぽさがあり、恋愛は長続きしにくいようです。活きぼくろの場合はより一層幸せになり、死にぼくろだと予期せぬ出費が増えるとされます。
■⑨耳たぶ裏(後ろ)側上部のほくろ
耳たぶ裏側上部にほくろが現れていることがあります。お金に困ることはなく、幸運も呼び込みやすいとされます。器量が大きく細かいことを気にしないようです。人望があり、人と協力して成功などを手にします。
男女問わず人から好かれる素養があり、人気を必要とする分野で力が発揮できます。芸能界に向いています。活きぼくろの場合はより多くの幸せを呼び、死にぼくろだと、入ってきたお金は使い切ってしまうとされます。
■⑩耳たぶ裏(後ろ)側下部のほくろ
耳たぶ裏側下部にほくろが現れていることがあります。金運、愛情運が上昇し、自力で幸運がつかみ取れるとされます。コツコツと積み上げる努力を惜しまず、最終的に報われて幸せになれます。お金の巡りが良い上にムダな出費がほとんどないようです。
ただ努力を怠ると幸運は逃げて行きやすいと言われています。精神面が安定していて、大らかな人が多いようです。活きぼくろの場合は努力が大きく実を結び、死にぼくろだと、努力がほとんど報われないとされます。
■⑪耳たぶ裏(後ろ)側の上部と下部のほくろ
耳たぶ裏側の上部と下部にほくろが現れていることがあります。この場合、金運や愛情運が高まっている上に、幸運がつかみ取れる強運を持っているとされます。ここ一番の勝負に強い面があるようです。どこか人から好かれる魅力を持ち、人気があるとされます。
困っている人を見過ごすことができず、施したお金は何らかの幸運につながるはずです。上下とも活きぼくろの場合はより一層意味合いが強まり、上下ともに死にぼくろだと予期せぬ出費が多くなるとされます。
■⑫耳たぶの裏(後ろ)側に複数のほくろ
耳たぶの裏(後ろ)側に複数のほくろが現れていることがあります。この場合、お金で困ることはなく愛情に恵まれている上に、常に幸運がもたらされると言われています。出費以上にお金が入ってくるとされます。幸運も次々に呼び込まれるはずです。
健康運も高まっているので、何事にも積極的に行動できるとされます。活きぼくろの場合はより大きな幸運が手にでき、死にぼくろだと、幸せが人からの妬みの対象になるとされます。
■⑬耳たぶの表側だけのほくろ
耳たぶの表側のみにほくろが現れていることがあります。これは詳細な位置に関係なく耳たぶの表側にほくろがあるものを指します。この場合、金運と愛情運が良好なのは同様なのですが、お金にどうしても愛情が絡みやすいとされます。恋愛のみならず様々な交際費がかさんでも、必ず何らかの見返りが伴うとされます。
活きぼくろの場合は幸せな結婚につながり、死にぼくろだと、お金の切れ目が縁の切れ目といった異性に出会いやすくなります。
■⑭耳たぶの裏(後ろ)側だけのほくろ
耳たぶの裏側だけにほくろが現れていることがあります。これは詳細な位置に関係なく耳たぶの裏側にほくろがあるものを指します。この場合、金運、愛情運、健康運が上昇している上に、幸運までもがもたらされるとされます。望んでいる幸せがドンドンつかめるので、人生は充実しているはずです。
特にこの耳が福耳になっている場合、この上ない幸せが訪れます。活きぼくろの場合は、より一層運気が高まり、死にぼくろだと望む幸せが手にできないこともあります。
まとめ
耳は、他の顔のパーツに比べて、余り注目されない箇所かも知れません。ですが、その大きさや形、ほくろの有無などで、性格やもって生まれた先天運などが分かる、注目すべき部分でもあります。
あなたも手鏡を手に、時折耳のチェックをしてみて下さい。思わぬ幸運の証が、見つかるかも知れませんよ。