不思議な石です。あまりにも不思議な雰囲気の石で、はじめて見た人は言葉を失うかもしれません。暗い漆黒に近いモスグリーン。
その中にぽっかり浮かぶ黄色い月・・そんな絵画的な魅力に溢れた石が、エクリプスです。
その名の由来は「日蝕」です。神秘と幻想が入り混じり、すこし不気味にも思えるのに、何故か強烈に惹かれる石です。スピリチュアルなものを感じるのはまだ謎に包まれた石だからなのかもしれません。
エクリプスとは
エクリプスは、まだ新しい石なので鉱物学的にも確たることの言えない石です。おそらくは、潜晶質石英ではないかと言われています。分かりやすく言うと、ジャスパーです。
不透明感のある石英は、ジャスパーとされます。確かにイエロージャスパーに似ていないこともありません。しかし、黄色い班が丸くあたかも満月の如く浮かび上がることから、神秘主義者の中では特別な石として扱われています。
2009年7月22日に皆既日食が起きたときには、アメリカ中のヒーラーたちが慌ただしくなり、このエクリプスを用いて集結したという情報もあります。その後ペンダントに加工されたりと、アメリカを中心に人気を博しているそうです。
日本においては、まだまだ知名度が低くたまにミネラルショーなどでお目見えするときにも、レアストーンとして取り扱いされます。見た目にも特異な雰囲気なので、これから多く流通するのではないかと思われます。その日が待ち遠しいですね。
エクリプスの意味
エクリプスの語源は、そのもの「日蝕」です。見た目そのままの意味です。まるで真夜中の森に浮かぶ妖しい満月のように見えることから、そのように名付けられたのでしょう。日蝕の胸のざわざわした不安感を、的確に表現した石だと思います。
黒に近い緑が、芸術性を高めています。自然界にあるものなのにこのように、一枚の絵画のような美しさは珍しいことです。
アメリカを中心にスピリチュアリストや鉱物学者が、わざわざこのエクリプスのために集結して、鉱物学的に考察したり、精神世界の観点から、石の持つ意味を理解しようとしたりと
忙しいのも、必然なのかもしれません。
まだ石の意味も不確かで不明瞭ではありますが、そのうち新たな発見があるのではないかと鉱物好きの間では、話題に事欠かない石です。
意外とジャスパーの一種として解決してしまうかもしれませんが、想像力を掻き立てる石として神秘性を保っていて欲しいと、願わずにはいられません。
エクリプスの石言葉
神秘のベールに包まれたエクリプスの石言葉は「人生の転機」「新しい一歩」「神秘の力」「運命の転換期」などがあります。
自分の人生の転機には、個々の判断力がものをいいます。
このとき判断を誤ると、一気に奈落の底に突き落とされる事もあるからです。しかし判断力にも限界があります。とくに精神を疲れさせているような時には、判断力は鈍ります。そのようなときにエクリプスは持ち主を助けて補助してくれます。
自分の大切な時期に下す判断の正邪を見極めて、ジャッジしてくれるからです。孤独な夜のしじまの中で、そっとエクリプスを握り瞑想してみてください。
石言葉にあるような、神秘の力で自分の考え以上の何かを感じ取ったとき、それは日蝕の名を持つ神秘の石のお蔭かもしれません。新しい一歩を踏み出す時にも勇気を与えてくれると言われています。消極的な思いに囚われている人には、背中を押してくれる奇跡の石でもあります。
見た目はすこし取っ付き難いかもしれませんが、思いのほかほんわか優しい石です。
エクリプスの効果
エクリプスは、変革という意味合いが強い石なので、人生の転換期に活躍する石です。効果という面では、その変革による解放であると言っていいかもしれません。何かに囚われているとき窮屈な自己に閉じ込められ、ストレスが体を苛むのも仕方のないことです。
そのストレスにより、体調不良に陥る人もいるでしょう。
エクリプスはそのような人生の大きな重圧期に、持ち主を解放に導きます。大変な時期にも関わらず、病気などにならない自分に驚いたなら、もしかしたら傍らにあるエクリプスの効果かもしれません。
人知れず、持ち主を解放へといざない、ストレス性の凡ゆる疾患から解き放ってくれていたのかもしれません。
よって、ストレスフルな毎日にさよならするのにも使える石です。運命をかけた変革期以外にも、職場のストレスなどで悶々としてしまうのなら、エクリプスの出番かもしれませんね。
結果病気知らずで、タフな人間へと成長させてくれるということになったら素敵ですね。
※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。
エクリプスの相性
エクリプスは非常に強い石です。ですから、相性には気を配りたいものです。単体でも効果が絶大で、強いものを身に宿しています。なので、他の天然石と無理に合わせる必要がない石なのです。
もしブレスレットを組みたいのなら、そのままエクリプスだけで組んだ方がいいでしょう。逆に強すぎると不安感を持つのなら、中和するために水晶を合わせてみましょう。水晶はどのような石とでも喧嘩しないで協調できる、オールマイティな石なのです。
また、魔除けや厄除けに使いたい時には、モリオン(黒水晶)と合わせてみてもいいでしょう。モリオンが邪悪なものを跳ね除けた上で、エクリプスが道を切り開くという相乗効果が期待できます。
ですが通常、この組み合わせを愛好するのはオススメできません。あまりにも隙がなさすぎて、人を遠ざけてしまいかねないからです。もし使用するなら期間限定の方がいいかもしれません。
また男女では、どちらかといえば男性の方が相性が良い石です。持っている波動が雄々しいからです。仕事で限界突破したい人におすすめしたい石です。
エクリプスの浄化方法
エクリプスの浄化方法は、セージの煙による浄化や、月光浴がいいでしょう。特に月に模されたエクリプスであるからこそ月の光を利用した浄化は、より良い効果を生み出すことでしょう。
満月の日、または蝕に合わせて浄化すれば、石の持つ力を高めることに繋がります。暦などを参考にして、浄化に適した晩を探してみましょう。水や太陽を用いるのは退色と変質を及ぼしますので、控えたほうが無難です。
エクリプスの偽物との見分け方
エクリプスは、レアストーンなので市場に頻繁に流通する石ではありません。日本においてはその傾向が強いため、偽物以前にエクリプスの理解が低いようです。
実物に疎いがために、例えばイエロジャスパーの模様に偏りがあるものを見せられてこれはエクリプスだと言われれば、信じてしまう人がいるかもしれません。
本物のエクリプスは、モスグリーンの中に浮かぶ黄色い班があります。それがあたかも、満月のように見えるのです。きちんと班が出ているかいないかを、ひとつの指標にしてみると
いいかもしれません。
本物自体がレアなので、偽物が席巻するのはまだ先というのが本音ですが、敢えて偽物として市場にお目見えするのであれば、イエロージャスパーが怪しいはずです。練り物として最初から天然石ですらない代物も、これから流通する可能性も否めません。冷静な目が必要ですね。
まとめ
未知なる石と呼ぶのに相応しい、謎のベールに包まれたエクリプス。まだまだ、ミステリーがいっぱいです。だからこそ怖いもの見たさで欲しいと思ってしまいますね。いざ入手してみると、とても魅惑的なので、初恋のように胸が締め付けられる人もいるのではないでしょうか。
世界中のヒーラーたち、スピリチュアリストたちが注目する石だけあり、只者ではない大物感が溢れ出しています。今後この石がどのように世の中に根付いていくのか、気になるところです。