オパールの意味・石言葉・効果・相性・浄化方法・見分け方

オパールというと、きらめきを有した石というイメージが先行しますね。遊色効果でキラキラと美しく輝くので、眺めているだけで幸せな気分になれます。

実際に、オパールは幸運の石という別名があります。その名に恥じぬ優雅さと美しさに、ファンも多く、世界中にオパール愛好家がいます。

しかしオパールにはきらめかない種類もあります。オパールの種類と、鮮やかさを多角的に考察して、再確認してみませんか？

オパールの和名は蛋白石といいます。え？と思ってしまうかもしれませんね。オパールには相応しからぬ、地味さですから。これは、遊色効果のないオパールから名付けられました。その形状がゆで卵の白身部分に似ていたからだということです。

ロマンチックさとは程遠いので、びっくりしますね。英名のオパールの語源は、ギリシャ語で目という意味であるとかサンスクリット語の宝石を意味するとか様々です。

遊色効果のあるオパールは、古代ローマ時代から人気がありエメラルドの次に人気を博していたそうです。

鉱物学的には、水晶と同じ珪素が主成分です。ですがオパールは非晶質である点、水晶とは異なります。水分を多く含みますので柔らかく硬度も5.5ほどしかありません。取り扱いに注意しないと簡単に壊れてしまいかねません。

オパールは種類が豊富です。遊色効果のあるものをプレシャスオパールといいます。通常白っぽいオパールで、その中に遊色効果のあるものをプレシャスオパールと言っています。ブラックオパールは、黒い石の中に遊色があるオパールです。ファイヤーオパールは、赤やオレンジの遊色がまるで炎のように激しいオパールです。この他にも、コモンオパールと言って遊色効果のないオパールもあります。代表的なものではピンクオパールやホワイトオパールなどがあります。

オパールは非常に明るい石です。意味も明るいものが多く希望を与えてくれる内容のものが際立ちます。明るい遊色効果が見て取れるプレシャスオパールの印象からでしょうか。

幸運や幸福といった意味を独り占めしています。古代ローマ時代から特別視されてきたオパールですが、中世ヨーロッパにおいては貴婦人たちがこぞって身につけたそうです。美しさもさる事ながら、オパールを身につけると幸せになれるというジンクスがあったからです。

前向きで明るく輝かしい意味がオパールにはつきものですが、1829年に発売された小説
Anne of Geiersteinの中で、オパールが不幸の化身のように描かれたことで、それまでのイメージとは異なる不幸の象徴というような見方をされることにもなりました。これはオパールにとって非常に残念なことではありましたが、現在ではやはり王道の幸運の石という意味が一人勝ちしています。

オパールの石言葉をご紹介します。「幸運を呼ぶ」「幸せな家庭」「人生の喜びを享受する」「自由を謳歌する」「寵愛を受ける」などです。

どれも幸福で明るい石言葉です。神の祝福を受けた石とも言われていますが、この石言葉を見ると納得です。持っているだけでラッキーに恵まれそうな石言葉ですから、普段ネガティブ傾向の強い人には、助けになる石ではないかと思います。

また婚約指輪にオパールを贈るのも素敵です。婚約指輪にダイヤモンドを用いるのが日本では常識というような、風潮がありますが、海外では自分の好きな思い入れのある石を贈るのが通例です。

石言葉の中にも「幸せな家庭」がありますから、オパールを贈るのも素敵なことだと思います。またオパールは10月の誕生石ですから、誕生日に贈るのも良い案です。石言葉が祝福に満ちたものなので贈ったときに、喜ばれるでしょう。

幸福に関わることに効果があるオパールですが、ヨーロッパでは眼病に効果があると信じられてきたそうです。眼に疾患を抱えている人は、オパールを守り石として持つといいかもしれません。

視力を整える効果とは別に、循環器系にも効果があると信じられていたようです。

精神的な効果としては、心を安定させて幸福感を増長させてくれます。心の中にある陰鬱な部分を排除してくれるのです。自然と心の中にある病んだ箇所を癒して愛と、幸福感で満たす効果があります。自分には十分な幸福感が欠如している、周囲を祝福する度量がないと思われるのならオパールに頼ってみましょう。

オパールを眺めているだけで心に小さなあかりが灯されるのを感じることができるでしょう。最初は小さな一歩でも、石に助けられることで自力で立ち上がる事ができたなら、大変喜ばしいことです。

※これらの効果は現代医学・科学で証明されているものではないため、ご注意下さい。

オパールは内部に水分を含んでいます。乾燥に弱い石である特性を持っています。水と縁の深い石なので、水に関わる意味を持つ天然石との相性が良いでしょう。

アクアマリンや水入り水晶などオパールとの親和性があります。自身が水と関わる人、例えば12星座で水の宮に属する蟹座・蠍座・魚座など宿命的に水との縁が深い人におすすめです。

他にも海で仕事をする人や、水泳選手など水に関係するオパールやアクアマリンそれに水入り水晶を活用してみてください。しっくりくるものがあると思います。

またオパールは10月の誕生石ですので、10月生まれの人とは相性が良いです。誕生石を持っていると、人生が豊かになると言われていますので、10月に生まれの人には持っていて欲しい石です。

オパールを持つコツとしては、オパールは希望であったり、幸福感を高める石なので、同じように明るい意味を持つ石との相性が良いです。内省的すぎるものや魔除けの類と一緒にすると、オパールの個性が抑えられてしまいます。

オパールは石内部に水分を含んでいます。水分が失われると壊れてしまいますから、乾燥には注意しなくてはいけません。浄化も乾燥を招くことになる太陽の光での浄化と、塩での浄化は厳禁です。

もっともオススメできる浄化方法は、水での浄化です。水との親和性が高いオパールは、清らかな水で流してあげることが、一番相応しい浄化方法でしょう。頻繁にする必要はありませんがオパールを1日持ち歩いたような日には、オパールの上に水を注いであげてください。

山に流れる清らかな水が理想ですが、都会ではそうもいかないと思いますので、ミネラルウォーターでも構いません。

オパールは偽物が多いですし、加工品も多い石です。これは偽物と断言できるのは、オーパライトと言われるもので、人工的にオパールに似せて作ったものです。ガラスなどが材料になります。石ですらありません。石ですらない、加工品にも関わらず普通に販売されています。

他には、トリプレット・オパールといってオパールの欠片をプラスチックなどにサンドして、オパールにみせかけるものです。

次に、ダブレット・オパールといって鉄鉱石を天然のオパールの下に敷き、輝きを際立たせるものです。

しかし、この場合土台は本物のオパールなので一概に偽物とは言い切れません。偽物の見分け方は、まず横からオパールをみてください。オパールの欠片を貼り付けている場合、その境目が不自然になります。接着剤で貼り付けているのが見て取れます。

また、オパールは通常裏側に塞ぐように、なにかを貼り付けることの少ない石ですが、わざわざオパールの裏側に金属などで加工が施されているものは怪しいです。タブレット・オパールならば偽物とは言い難いのですが、純粋なオパールでないのは明白です。

オーパライトの場合は、一瞬オパールかと思えますが、オパールを知っている人であれば、偽物だということはすぐに分かるほど輝きの質が違います。

美しいオパールであるからこそ、品質にはこだわり抜きたいと思うのが人情です。しかし人気がある石ですので、偽物や加工品も多いのは動かしがたい事実。見極める目を養いながら、これだと思えるオパールを手にしたいものですね。