仮面夫婦は増えている?
一見、仲の良さそうな夫婦に見えても、実は関係が冷え切ってしまっているというようなケースがあります。夫婦そろって出かけたり、旅行に行ったりと楽しそうに過ごしているかのように見えて、実は…。なんていうケースが増えているようです。
夫婦の関係は破綻しかかっているけれど、その状態をできるだけ隠し、仲の良い夫婦関係を装っているというような状態を、「仮面夫婦」と呼びます。
■「仮面夫婦」は、家庭内別居とは異なる
似た状態を表す言葉に、「家庭内別居」があります。こちらは完全に、夫婦の関係が破たんしている状態なので仮面夫婦とは少し異なります。仮面夫婦は外見上は仲の良い夫婦のように見えるので、周りからは深刻な夫婦関係がわからないという点が特徴です。
■「仮面夫婦」のよくあるパターン
仮面夫婦には、片方が冷え切った本心を隠しながら夫婦関係を続けているというケースもありますが、どちらかというと夫婦双方がすでにお互いに関心がなくなっているというケースのほうが多いようです。
夫婦の間には事務的なこと以外に会話はなく、休日に家の中で一緒に過ごすこともありません。このような状態になっても、仮面夫婦は結婚関係を終わらせようとはしません。それは一体どうしてなのでしょうか?
浮気や不倫を見つけても離婚しない妻の心理や理由13個
旦那(夫)が浮気・不倫をしていることを見つけても離婚しない妻の方もいます。それはなぜでしょうか。13パターンを1つずつ説明します。
■1. 生活が苦しくなってしまうから
非常にシンプルな理由ですが、収入を旦那さんに頼っている奥さんは、その旦那さんと別れたら、大切な収入源を失ってしまいます。相手から慰謝料をもらったり、別れてから自分で仕事を見つけたりすれば、生きていけない…ということはないかも知れませんが、これまでと同じような生活水準を保つのは、確実に難しくなるでしょう。
◯生活水準を落とすのは困難
生活のレベルを落とす…というのは、なかなかできないことです。これがもし、駆け落ち恋愛の果てに、お屋敷を飛び出し、小さなアパートへ…という展開だったら、どんな暑い夜でも、どんな寒い夜でも、幸せな気持ちで暮らせるかも知れません。しかし、家族という枠からドロップアウトして、バツが付いた状態で生活の水準を落とすとなると、そこには何重もの苦しさや寂しさがのしかかります。
そもそも、女性が独りで収入を得て生きていくということは、これまで男性に寄り掛かって生きてきた人にとっては、想像以上に厳しいことです。浮気をされてしまった悔しさはあっても、今の豊かな生活は手放したくない…だからこそ、怒りをグッと堪えてでも、離婚を思いとどまろうとするわけです。
■2. 子どもが可哀想だから
こちらも、人として素直に共感できる理由ですよね?浮気発覚のいざこざを、夫婦だけの問題として解決して良いのであれば、悪事に対して制裁を加える目的で、離婚を迫ったり慰謝料を請求したりできるのかも知れませんが、大人同士の問題に、罪の無い子どもを巻き込んでしまうのは、あまりにも可哀想です。
離婚しないことは、本当に子どものためになる?
せめて、子どもが成人するまでは…と、心に決め、怒りを胸にしまいこんで、仮面家族としての生活を送っているという人も、実は少なくないでしょう。ただ、夫婦仲の良し悪しは、確実に子どもに空気として伝わってしまいます。
楽しい会話もない、冷たい雰囲気の家庭で何年も子どもを育てるくらいなら、思い切って別れてしまうことを選ぶのも、決して悪くない決断かも知れません。みんなが笑顔で過ごせる、新しい家族を築いてあげる方が、案外子どもの精神衛生にとって、良いのかも知れないですよね!
離婚は良くないことである…という先入観ばかりに囚われず、個人個人に応じた新しい幸せの形というものについて、子どもの気持ちや立場も充分に考慮しつつ、よく考えることが大事です!
■3. 幸せになって欲しくないから
自分にも、愛を誓い合えるような新しいパートナーがいるというのなら「お互い、別の相手と幸せになりましょう!」と、潔く離婚を決意できるのかも知れませんね。しかし、離婚したって、自分には愛してくれる人がいないのに、相手には今の彼女がいる…そう思うと、ムシャクシャする気持ち、わかりますよね?自分を裏切った、世界一憎い相手だからこそ、幸せにさせないために絶対に別れない…そういう発想で、離婚をしない場合もあるのです。
人の不幸を願うと自分に返ってきてしまう
ただ、それほど憎い相手と一生腐れ縁で結ばれ続けることが、本当に自分の人生にとって幸せかどうかは、よく考えなくてはいけませんよね。「人を呪わば、穴2つ」という言葉があるように、誰かを呪うと、その呪いは必ず自分に返ってきてしまいます。自分を裏切った相手に対して、「幸せになって欲しい」とまで願うことは不可能かも知れませんが、「一生束縛してやる…!」という思いを持ち続けていると、結局は自分自身がつまらない一生を送ることになってしまいかねません。
倫理観のレベルが低い相手とはアッサリ縁を切り、もっと自分に相応しいパートナーはいないものか、自分に相応しい新しい何かとの出会いはないか、と貪欲になってみる方が、ワクワクするような人生を送れるかも知れません!
■4. 負けたくないから
浮気・不倫相手が、因縁の相手だったり、自分よりも、若い・可愛い・賢い、あるいは逆に、自分よりも全てにおいて劣っている、などなど…とにかく気に食わない要素がそこにあったりする場合、女性には「負けたくない!」という気持ちが強く働きます。
旦那が自分だけを愛してくれていた頃には、それが当たり前で、どんどん接し方も適当になっていったかも知れませんね…。しかし、別の誰かがそこに介入してきた途端、「取られたくない!」という意識が働く気持ち、女性なら誰でも少しはわかるはずです。
追い掛けられると逃げたくなり、逃げられると追い掛けたくなる…人間の心はなんとも天の邪鬼に出来ていますよね!
■5. 他人に噂されたくないから
人間は、ゴシップが大好きな生き物です。特に、異性問題が絡んだ人の不幸は、大好物!もし離婚をすれば、自分がその噂話の餌食になるのだ…ということは、誰でも容易に想像がつくことでしょう。こういった理由で離婚を思いとどまる人は、自分自身も非常にゴシップ好きであるケースが多いです。普段、人の噂話ばかりしているからこそ、いざ自分が逆の立場に追いやられそうになると、誰かに何か言われるのではないか…と恐怖心を抱いてしまうというわけです。
人の目を気にする生き方はつまらない
ただ、人の目ばかり気にして生きて行く…というのは、非常に虚しいものです。誰に何と言われようと、自分はこうだ!何か文句あるの!?という姿勢を貫いていた方が、人生はうんと楽になるかも知れません。人を気遣う心は大切ですが、人の心を読み過ぎていると、いつか疲れ果ててしまいますよ。
■6. 大切な人を裏切りたくないから
浮気・不倫が発覚したものの、旦那さんが謝っていて、もう2度としないと誓っている…そんな場合は、自分さえ我慢をして相手を許せば、また元の夫婦に戻ることができますよね?こんな時、旦那さん以外に「大切な人の存在」があると、離婚を思いとどまることのできる可能性はグンと上がります。
結婚式のことを思い出すと…
たとえば、結婚式に来てくれた友達。2次会の準備を一生懸命やってくれたり、スピーチで涙ながらに語ってくれたり、忙しい合間を縫って遠くから駆けつけてくれたり、高額のご祝儀をくれたり…。そんな友人がいるのに、離婚なんてしてしまったら、いくら旦那が悪いといえど、それは立派な「裏切り」行為ですよね?友達をなくしたくないから、旦那のことは大目に見る…これも、浮気を見つけた妻が夫と離婚をしない理由の1つなんです。
大切な人は「自分自身」
大切な人は、他人であるとは限りません。「あの日の自分」だという場合もあります。良い意味で初心に返る…ということです。「何があっても、この人を一生愛し続ける」と、あの時、自分の心に誓ったのだから、という理由で離婚を思いとどまることだってあるでしょう。人の心は様々なのです。
■7. 自分にも非があると思うから
たとえば長年セックスを拒んでいたり、スキンシップやコミュニケーションを拒んでいたり、仕事や育児に夢中で、旦那のことをないがしろにしていたり。ケースは様々ですが、これじゃあ、旦那が浮気に走るのもわかるなぁ…と、妻の側が、その心理を理解できた場合は、離婚にまで至らないこともあります。
女性特有の変化には理解を
ただ、女性は出産を経験すると、どうしても性欲が落ちてしまったり、夫を異性として見られなくなってしまったり…ということがあるものです。父親として強く子どもを望んでおきながら、妻が母親業に専念しだした途端、自分はよその女性と性欲を満たしにいく…なんてワガママは、普通だと到底許されないので、このあたりの倫理観の擦り合わせは、各家庭による部分が大きいでしょう。
風俗店へ行くのは浮気ではない?
いかなる理由があっても、浮気・不倫は人の道に反する行為です。ただ、事前に相手の許可を得ていれば、話は別。もし、性交渉が足りないせいで、欲求不満に陥りそうな場合は、風俗店などを頼るべきではないか?と、夫婦間で話し合いを行うべきでしょう。プロとの行為であれば、浮気とはみなさないという特殊なルールを設けてくれる理解ある女性も、確実に存在します。
■8. 両親や祖父母を悲しませたくないから
両親や祖父母がもう高齢だから、早く花嫁姿を見せてあげないと…といった理由で、結婚の時期を早めたりする話って、時々耳にしますよね?それと同じ理由で、年老いて弱っている両親や祖父母を悲しませたくないから、一旦離婚を思いとどまる…というケースもあるようです。
離婚は、本人達にとってだけでなく、その周りの家族にとってもショッキングで負担の大きいことですから、時期を考えて見合わせる…というのは、そんな中でも、大人としてとても冷静で立派な配慮です。
■9. 面倒臭いから
離婚をするとなると、書類上の手続きや、裁判の手続き、金の問題に、戸籍の問題、それに引っ越し…と、とにかく面倒臭い問題が、目の前に山積みになってしまいます。それを思うと、「だったらもういいや…」という気持ちになってしまうことだって充分にあり得るでしょう。
気持ちが冷めていると…
旦那さんに対する、「好き」「嫌い」「愛しい」「憎い」という気持ちのベクトルが、大きければ大きいほど、衝動が強ければ強いほど、これらの面倒臭い手続きは、情熱や執念でもって、ガンガンクリアしていけることでしょう。しかし、そもそも、好きなのか嫌いなのかすら、もうよくわからず、別の意味で冷め切ってしまっていると、面倒臭い気持ちの方が勝ってしまい、とりあえず現状をキープしたい…と思ってしまうものなのです。
■10. 自分の株を上げたいから
ある程度、世間から注目を集めていて、それなりに地位を築いている女性の場合、「旦那の浮気を甲斐性として許す」と、妻としての株が急上昇することも。反省している旦那さんは、しばらく自分の言いなりになってくれるでしょうし、世間からは「アナタの態度は立派だ」と賞讃されますし、多少の悔しさはあったとしても、たいして旦那に対する執着が無い場合、むしろ離婚をしない方が、自分にとってメリットが大きくなる可能性だってあるのです!
■11. そもそも怒りを感じないから
一般的には「恋人」の延長が「夫婦」なわけですが、結婚して家族になってしまうと、中にはパートナーのことを「兄弟」のような目でしか見られなくなってしまったり、「戦友」や「同士」のように思い始めたり…というケースも現れます。兄弟や友達に、新しい彼女が出来たら「へー、よかったじゃん!」と言ってあげたくなりますよね?それと同じ感覚で、そもそも怒りすら感じない…というケースが、稀に存在します。
■12. 自分も略奪愛だったから
因果応報とは良く言ったもので。自分自身が、今の旦那を略奪愛で手に入れた…という場合、同じように略奪をされそうになると、その時は、多少目をつぶることができるようです。他人にしてしまったことは、やはり返ってくるのだなという思いを噛み締めつつ、限界まで耐えてみる…というパターンです。
■13. 自分も不倫中だから
ちょっと、ゾゾッ…と来てしまう理由ですが、旦那の浮気を見つけ、それを広い心で許してあげるフリなどしつつ、自分自身もコッソリ影で浮気をしている…という奥さんもいるようです!旦那さんを許してあげることができる本当の理由は、心が広いからではなく、自分も同じ楽しみを味わっているからなんですね。中には、旦那には「もう2度と浮気なんてしません」と誓わせ、さんざん謝らせておきつつ、自分の浮気はちゃっかり継続…という器用な人もいますから、女性って怖いですよね!
夫婦関係を取り戻す修復方法7個
一度破綻してしまった夫婦関係は修復不可能…、なのでしょうか?
もし、さまざまな理由から離婚を踏みとどまっているのなら、お互いが歩み寄ることで関係を修復することができるかもしれません。全く元通りの状態に戻すことは難しいかもしれませんが、以前とは違った方向から関係を築き、新たな夫婦関係を構築することができるかもしれません。
破綻しかかっている夫婦関係を修復する7つの方法をご紹介します。
■①少しずつでも、会話をする
まだ一緒に暮らしているのなら、一日にほんのわずかでもよいので会話をすることから始めましょう。事務的な会話以外に、ちょっとしたことを話しかけてみる。話しかけられたら、返事をするといったことが、破綻しかけている夫婦関係を修復する大きなきっかけになります。
直接話すのが難しかったら、LINEやメールでメッセージを送ってみましょう。
■②相手の目を見る
家の中ですれ違うたびに、目をそらしていませんか?一日一度は、相手の顔をちゃんと見ましょう。無理に笑顔をつくる必要はありませんが、睨んだり、嫌な顔をせずに、きちんと相手の目を見ましょう。
■③「おはよう」と、挨拶をする
家族だからといっていい加減になってしまいがちな挨拶は、とても大切なコミュニケーションツールです。「おはよう」、「いってらっしゃい」、「おかえり」、「おやすみ」という当たり前の挨拶をしてみてください。
■④相手に、「ありがとう」と言う
当たり前のことでもいいのです、何かしてもらったら相手に「ありがとう」と言いましょう。食事を用意してもらった、食器を運んでもらった、荷物を持ってもらった、ゴミを捨ててきてくれた、朝起こしてくれた。何でもかまいません。
ちょっとしたことにお礼を言う習慣を身につけましょう。良いコミュニケーションのきっかけになります。
■⑤美味しいものを一緒に食べに行く
少し関係が改善されたら、お互いの好物、相手の好きな食べ物など、美味しいものを一緒に食べに行ってみてください。自宅で一緒に食べてももちろんOKです。
美味しいものを食べることで幸福感が得られるので、とげとげしい、冷え切った関係をやわらげてくれます。
■⑥プレゼントを交換する
お誕生日やイベントでなくても、相手に何かプレゼントをしてみませんか?
豪華なものや、力の入りすぎたプレゼントは、受け取るほうが重たく感じてしまうので避けましょう。もし相手に気に入ってもらえなくてもがっかりしない程度の、ちょっとした気軽なプレゼントがおすすめです。
■⑦旅行に行く
2人の関係が少しスムーズになったら、ぜひ一緒に旅行に行ってみてください。環境を変えることで気分転換になり、お互いのネガティブな気持ちがやわらぎます。
ただし、夫婦関係が険悪な間はおすすめしません。夫婦関係が改善し始めたら、ぜひ計画してみてください。サプライズで旅行をプレゼントしたり、どちらか片方が一方的に計画を進めるのではなく、2人で行先を決めることが大切です。
まとめ
以上、旦那の浮気・不倫を見つけても離婚をしない妻側の理由についてお伝えしてきました。誰かのためを思って離婚しない人、自分のためを思って離婚しない人、はたまた相手の不幸を願って離婚しない人などなど、その理由は様々のようです。
ただ、普通は旦那の浮気を見つけたら、感情って激しく乱れてしまうものですよね?そんな中、何も感じない、興味がない、面倒臭い…という、パターンも、稀に存在しているようです。自分も同じことをしていたから、仕方無い、あるいは今同じことをしているから仕方無い、というパターンは、そんな中でもかなり特殊な方かも知れません。
さて、アナタは旦那さんの浮気を見つけたらどうするでしょうか?今からシミュレーションだけしておいても、損はないかもしれませんよ。