【大アルカナ一覧表】 タロットカード大アルカナ22枚の意味・解釈一覧

断崖絶壁に立つ愚者。かなり危険な場所にいます。当人は果たしてそれに気付いているのでしょうか。愚者のそばには小動物がいます。愚者を祝福しているようにも、危険だと諭しているようにも見えます。「愚者」はトランプのジョーカーと繋がりがあり、独特な存在感を持ちます。

◯正位置の意味：自由、可能性、無垢
愚者は、暗黙の了解や大人の事情にとらわれない、自由な子供のようです。何でもない存在であると同時に、何にでもなれる存在でもあります。
ユニセックスな衣装を着ています。これは、社会での性別による役割分担からの逸脱を象徴し、固定観念や常識、世間の目に縛られない自由な価値観を表しているようです。愚者は左向きに運動しています。これは無意識への動きを表しているのです。未来は不確かなもの。原点に振り返り、素直で純粋に物事を捉えるとよい方向へ進むでしょう。

◯逆位置の意味：愚かさ、無鉄砲
無鉄砲になっているので、ときにはリスクヘッジすることも必要かもしれません。未知数であることがネガティブにはたらいています。リスクを考えすぎて行動を躊躇しすぎていることを示唆することもあります。
逆位置になったとき、愚者は右を向きます。正位置での左向きの運動は無意識への動きを表しますが、逆位置で右向きになることで意識的になりすぎていることを表している場合も。心の声を無視している状態かもしれません。また、無責任であったり気まぐれすぎると、周囲から信用をなくす原因になってしまうので要注意です。

テーブルの上には棒、剣、聖杯、金貨といった四元素の道具。魔術師は、それらを統合し、無から有を生み出します。経験の浅い若者ですが、片手を天に上げ、厳然としています。何かを始めることに意欲を持ち、前例がないことにも挑戦します。

◯正位置の意味：創造力、行動力、始まり
魔法の杖を掲げており、天と地の間に自分が存在することを力強く示しているようです。
魔術師は無から有を生み出す力を持っています。エレメントを自在に操ることができ、「自分は何者で、これからどうしたいのか」というアイデンティティと目的意識がはっきりしているようです。他人軸ではなく、能動的に行動しています。新たな風を吹き込み、誰も通ったことのない道を切り開いていける暗示です。

◯逆位置の意味：優柔不断、曖昧、詐欺師
目的意識が曖昧で、アイデンティティがはっきりしていません。本物の自信が、まだ育っていないのかも。本来は魔術師の素質があるようですが、周りの目を気にして才能を発揮できていない場合もあります。
人の意見に流されやすいということも表しています。騙される危険性も高まっているようですので、気をつけましょう。

非常に感性が高く、内なる自分と深く向き合っている女教皇。彼女のまとうヴェールは部外者の視線をさえぎる意味があり、勇気や資格のある者にだけ開けることができます。冠や足元には月のシンボルがあり、それは変化する自然のリズムを象徴しています。

◯正位置の意味：賢さ、神秘、清潔さ
大地母神の冠をいただいた神秘的な女性の司祭が、海の見える神殿で一人、経典を手に瞑想しています。女教皇は真実を知っていますが、それを誰にも明かさない賢い女性です。
理屈よりも、直感や繊細な心の機微に注目した方がいいときに出るカードです。少女性やスピリチュアルな能力の開花も示唆します。

◯逆位置の意味：繊細すぎる、イライラ、批判精神
繊細になりすぎて、心の機微に振り回されている状態です。真面目さが過ぎて心を閉ざしていることもあるかもしれません。潔癖であったり完璧主義であったりすることが、あなたを生きにくくしてしまう可能性があります。精神性が乱れてしまっており、疑いや不安にかられることもあるでしょう。

豊かに実る自然に囲まれて、贅沢な椅子にゆったりと腰掛ける美しい女帝。自分の身体をゆったりと受け入れ楽しんでいますそのふくよかな肉体から、物質的に恵まれた生活を送っていることがわかります。その表情からは、精神的にも満たされているようすが伺えます。

◯正位置の意味：豊かさ、楽しさ、快楽
あらゆる豊かさ、実りを表すカード。ありのままに受け入れる包容力と、見返りを求めずに与える愛が豊かな人生につながるでしょう。物質的な報酬や成功のみならず、愛や余裕といった形の無いものさえも得ることが出来るようです。

◯逆位置の意味：不満、わがまま、嫉妬心
やや豊かさが過剰な状態を表しています。与えられるもの・持っているものに対するありがたみを忘れ、傲慢で怠惰な考えが出始めていませんか。誰かを思いながらやっていることが、その人にとっての自由や幸福を脅かしている可能性もあります。豊かさの不足や枯渇といったことを表す場合も。

岩山にある玉座に威厳たっぷりに座る皇帝。四角の玉座はスクエア型で、物質主義を暗示します。社会的に最高の権力を持ち、人々を引率する重大な任務を抱えています。強い責任感を持ち、任務を怠ることはありません。しかし、誰にも頼れない孤独感が表情を険しくしています。

◯正位置の意味：リーダー、安定、責任感
白黒つける決断力、人々を率いるリーダーシップを表している皇帝。ルールやマナーに従い、他人だけでなく自分にも厳しく振る舞います。確かな実力と経験、自信や人柄が認められ、人々から信頼を得ることが出来る暗示。あなたにとっての父親的存在や、権威を持つ人があなたに大きく影響を与える可能性を示していることも。

◯逆位置の意味：威圧的、過信、無責任、自分勝手
努力や人柄に裏打ちされていない権威が人々を押さえつける予感があるでしょう。また、誰に対しても厳しすぎていることを示唆しています。意見を曲げないことも大事ですが、ときには柔軟に対応することも必要でしょう。社会的な秩序を維持するための父性も、行きすぎると権力行使による暴力になる可能性があります。コミュニティでの振る舞いに気をつけるとよいでしょう。

柱と柱の間に座り、目の前の聖職者に宗教的な教えを伝え、祝福し、導く法皇（教皇）。「女教皇」は教えを秘儀として守っていましたが、法王は広く普及させていく姿勢を持っています。

◯正位置の意味：寛大な精神、援助を得る、伝統的
教皇の存在そのものが皆の精神的なお手本で、人々の心のよりどころで、組織をまとめる力にも長けています。秩序を保つ、ということも表しています。神と人を繋ぐ仲介者、メンターです。他者に敬意を払うことや、信頼しあうことで人との絆が深まります。精神的な成長も意味しています。

◯逆位置の意味：無秩序、出し惜しみ、孤立無援
社会のルールを守らないで悪用している状態を示唆しています。良識を失い道を踏み外したり、偽善的な言動で人を操ろうとしていることを警告しています。人を騙そうとしたり、自分だけ良い思いをしようとしたりする行為はいつか見抜かれます。自分や他人を信じられない状態を暗示していることもあるでしょう。

エデンの園にいるアダムとイブが天使ラファエルの祝福を受けています。イブの側にいる蛇は知識の象徴でもあり、イブは蛇にそそのかされて知恵の実を口にします。それは誘惑であり、好奇心を掻き立てる存在でした。この後、二人は楽園から追放されます。

◯正位置の意味：両思い、ロマンス、夢中、統合
どうしようもなく心惹かれる何かとの出会いを表す恋人のカード。恋愛占いでこのカードが出たらまさに両思いであることを表します。それ以外でも良好な関係性やコミュニティの一体感を味わえる心地良い環境にいられるということを表しています。自分の未来を決定するような行動に出るという暗示も。

◯逆位置の意味：気まぐれ、嫌な感覚、対立
「今さえ良ければいい」と刹那的な快楽に溺れている状態かもしれません。気まぐれで適当な選択をしてしまい、アンモラルなことに手を出してしまう可能性もあります。大事なことがおろそかになっている可能性も。二つの選択肢の中で、選ぶべきではない方向であることも暗示しています。

２匹のスフィンクスは陰と陽の象徴です。戦車のカードではそのバランスがしっかりと取れているようすが伺えます。星の冠は高い理想を表し、目標を見失わずにもっているようです。物事を完走するには創意工夫が必要で、勢いだけでゴールが困難なこともあることも表しています。

◯正位置の意味：積極的、イニシアチブ、勝利
目指すべき道を見すえ、戦車に乗り、勝利を勝ち取るためひた走っている勇猛な将軍。その様子は堂々たるもので、彼の精神的・肉体的強さがにじみ出ているようです。何かを得るための強い意志に満ちている状態です。攻撃的・意欲的で、スピーディに物事が展開していく暗示。そのままパワフルに進んでいきましょう。

◯逆位置の意味：暴走、硬直化、征服
有り余る力が暴走を始めるかもしれません。がむしゃらにやり過ぎて方向性を見失ってしまう、見通しが不十分なまま始めてしまうなど、焦りすぎたことが悪い影響を与えてくる可能性も。失敗する前にいったん止まって軌道修正を行うのがいいでしょう。

女性が獰猛なライオンを優しく手懐けています。女性は強い自信と意思を持っているため、怪力ではなく精神力で、ライオンを手懐けることに成功しています。「北風と太陽」の「太陽」のようです。ライオンは、自信や誇り、内なる生命力を表しています。

◯正位置の意味：余裕がある、柔軟性、内なる自信
このカードは、腕力や権力では無く、精神的な力で相手を受け入れる強さや、困難に屈しない強さのように外からは分からない「力」こそが強いということを示しています。愛や誠意、思いやり、我慢強さ、そういった精神性の強さが困難を乗り越える力になることでしょう。人との協力関係や絆の深さの象徴でもあります。

◯逆位置の意味：頑固、自己管理できない、弱さ
精神的なパワーが弱く、トラブルにうまく対処できないという暗示です。今のままだと、すぐ諦めてしまったり、弱腰になったり、相手に過剰に媚びたりしてしまうかもしれません。踏ん張りがきかず暴力的な力にねじ伏せられてしまい、自分をうまく扱えなくなることを暗示しています。

暗闇の中でランプを掲げ、孤高の道を照らす一筋の光を頼りに歩いている老人。経験から得た悟りを活かそうと山頂に立ち、人生の闇で人々を導いています。ランプの中の六芒星は、完全なる精神を示しています。隠者は閉鎖的な性質を持ち、導く人を厳選し、慎重に悟りを伝えようとします。

◯正位置の意味：悟り、思慮深さ、老成
隠者は俗世間から離れ、孤独に生きることで悟りを得ようとしているカードです。静かな状態で心を落ち着けながら、自分の内面を見つめ直す機会を促します。熟考によってその思想は哲学となり、欲に縛られずに真理を追うことができるでしょう。これまで自分の考えに固執してきた人にとっては、柔軟な心を取り戻すタイミングでもあるかもしれません。

◯逆位置の意味：孤立、鬱気味、心を閉ざす
現実から目を背け、頑なに心を閉ざしてしまう暗示。自分の過去の栄光にすがったり、現実逃避に走ってしまうかもしれません。求めるものを理想化しすぎて意固地になったり、言い訳ばかりしたりするのではなく、もっと柔軟に考えるのがよいでしょう。

天空でゆっくりと回転する大きな車輪。反発するものさえなければ、永遠に回り続けます。それは生死、光と影、または運命を表します。周囲には時間や生死、エレメントなど、人が関与できない大いなる概念を象徴する4つの聖なる生き物（テトラモルフ）が配置されています。

◯正位置の意味：幸運、偶然、運命的
逆らうことのできない運命の流れを表す運命のカード。物事がトントン拍子に進む予感です。幸運の波が押し寄せたのなら、迷わずに乗りましょう。躊躇している暇はありません。また、自分では気付いていない自分自身の感情の変化を表している可能性もあります。

◯逆位置の意味：タイミングが合わない、運命に翻弄される
思いがけない不運に遭ったり、番狂わせな展開で予想と全く違う結果になる可能性が。アクシデントの前触れが起きたとしても、焦りは禁物です。淡々と対応していくのがよいでしょう。自分ではどうしようも無いことも多いです。それ以上傷が深くならないように慎重に動く方がいいかもしれません。

厳格な面持ちで座っている裁判官の女性。左手の天秤は公平の象徴、右手の剣は懲罰の象徴です。
時々、目隠しをしているデッキがあります。これは彼女が見た目などの表面的なことに左右されず、真実を見抜くことを表しています。

◯正位置の意味：冷静、均衡、合理的
このカードが出たときは他人の意見や感情に振り回されずに、原因と結果を客観的に見つめて公正な判断を下すことが大事です。偏りの無いフェアな精神で、正しい判断を行うことでよい展開が訪れるでしょう。迷ったときは、規則に基づいたり、ルールを重んじる人に相談するのもいいでしょう。

◯逆位置の意味：不正、優柔不断、感情的
心のバランスが取れていないアンフェアな状態です。自分が正しいと思い込み、偏りのある判断や主観の入り込んだ考え方をしている可能性も。モラルに反する行いをしていることへの警告です。あるいは、今の環境だとデメリットの方が多いことを暗示していることもあります。

後ろ手に縛られて逆さ吊りにされ身動きの取れない男性。しかし、彼の表情は穏やかで、後ろに後光が差しています。彼は自らこの状態を選択しているのです。後光は自己犠牲の象徴ともいえます。しかし、この後光は古いデッキには描かれていません。

◯正位置の意味：自己犠牲、奉仕、修行
彼は自ら進んで十字架にかけられたことで、自分の成長を促そうとしているようです。手も足も出ない状況であるからこそ思考が冴え、冷静さや悟りが得られるさまを表しています。視点を逆さまにしていることから、価値観の変化を象徴する場合も。

◯逆位置の意味：不自由、我慢が無駄に終わる
打開策が見つからずになかなか苦しい状況から抜け出せないことを示唆しています。現状を受け入れられず、もがいている状態が続きます。必死になるよりもいっそ全て諦めてしまった方が、骨折り損にならないことも。または、身動きがとれる状況になることを暗示している場合もあります。過剰なモラトリアム状態である可能性もあります。

白馬に乗った死神騎士が戦場を練り歩いています。この死神は、ヨハネ黙示録の第四の騎士がモデルだといわれています。死神は人々に死と終焉の訪れを告げています。遠くには太陽が見えます。昇っていくところなのか、沈むところなのかは読み手の感覚次第です。

◯正位置の意味：方向転換、答えがはっきりする
ここでいう「死」は実際の死ではなく概念的なもので、不幸なカードかと思いきや、決してそうではありません。物事の終焉や区切りがなければ、新しいステージへ進むことはできないのです。終わりのあとにやってくるのは始まりです。終焉を受け入れ、次のステージ手放したもの以上の素晴らしさを築き上げましょう。

◯逆位置の意味：未練、はっきりしない、堂々巡り
「死」を受け入れられない。つまり、過去の物事に未練や後悔があり、しがみつこうとしている状態を表しています。そうなると状況は停滞し、辛い状態が続いてしまう可能性も。潔く諦められないなら、果敢に再挑戦する方向に切り替えていくことでしょう。執着していることがあるのであれば、いっそ突き抜けて愛を捧げるのもいいかもしれません。

大天使ラファエルが二つのカップに入った水を器用に操っています。片足を水につけているのは、意識と無意識の間を表し、人と人との関係性におけるバランス感覚を表すカードです。胸元には物質と精神の世界を示す△マークが刻まれています。足元のアイリスの花は虹を象徴し、二つの物事の架け橋となることを表しています。

◯正位置の意味：調和、自然体、中庸
壺の中の水が循環できており淀みがなく、リラックスできる穏やかな状態です。偏見がなく、健全で安定性のある精神、バランスの取れた対応、良好な健康状態を表します。変化は緩やかに訪れるので焦らくても大丈夫でしょう。

◯逆位置の意味：不調和、マンネリ、節度がない
バランスが崩れている状態や、自分本位な姿勢、周囲との不調和を表します。頑なな心で他者を拒絶していたら、自分のためにも良くないです。人間は他者の影響を受けずに生きることは不可能でしょう。節度が大事だということを伝えてくれています。

アダムとイブが悪魔にとらえられています。二人の首にある鎖は緩いです。「仕方ない」という言い訳がこの社会の鎖なのかもしれません。悪魔は、人間の影の部分を表していますが、影だからといって醜悪であると決めつけてよいものでしょうか。影があるからこそ光があります。

◯正位置の意味：執着、快楽主義、呪縛、エゴ
アダムとイブがとらえられているのは肉体と言うよりも、誘惑に負け、快楽に溺れた果てに堕落した精神です。悪魔は外にいる存在ではなく、自らの内側にあります。欲望、快楽を求めるだらしのない心こそが悪魔であるといえるでしょう。悪魔に対抗するには、自らの内側にいる悪魔の正体を見抜くことが大切です。

◯逆位置の意味：開放、断ち切る、我に帰る
「悪魔」の誘惑に抗い、打ち勝とうと努力している状態。その姿勢があれば、自らの欲求と戦い、しだいにコントロールできるようになります。あと一踏ん張りで悪い習慣や悪縁を断ち切ることができる可能性があります。執着を手放せるかもしれません。

激しい稲妻によって崩れ去る塔。建物は火に包まれ、転落していく人は驚きと恐怖の表情を浮かべています。雷は一見すると恐ろしく思えますが、インスピレーションやひらめきを象徴するものでもあります。古い価値観よりも新しさを取り入れる勇気が、雷に対する捉え方に変化を起こします。

◯正位置の意味：崩壊、大変化、手放し
塔のカードは、人為的に操作できない予期せぬトラブルや突然の出来事を象徴しています。当然混乱します。失う物も多いかもしれませんが、人生に変化はつきもの。徹底的なポジティブ思考が求められています。何かを手放すことによって、新しい道へ進むきっかけになることもあるでしょう。

◯逆位置の意味：混乱、ショック、変化による多忙
逆位置では小さな破壊がじわじわと重なってくる様子を表しています。緊迫感や動揺する時間が続くぶん、こちらの方がダメージが大きかったり、痛みが長引く場合もあるかもしれません。惰性で続けていることがあれば、思い切って別れを告げることも考えましょう。今までにはない新しい何かを取り入れることもいいようです。

裸の女性が8つの星の下、瓶の中の水を池に流し込んでいます。天から地へ生命力を注いでいる姿で、意識と無意識を橋渡ししている存在です。「8」は占星術の世界で「死と再生」という意味があります。木に止まっている鳥は、トキです。希望、知識、純粋な精神の象徴です。

◯正位置の意味：理想、憧れ、才能
希望の象徴である星のカード。このカードが出たとき、あなたは理想や目標に向かって歩むことができています。例えその理想が、かすかな光であっても問題ありません。高い理想を表すので、恋愛占いで出た場合は心の距離が遠いことを表すこともあります。

◯逆位置の意味：理想が高い、自分の才能に気付かない、幻滅
失望や幻滅、いまいち芳しくない結果などが見受けられます。本当は純粋なのに、その純粋さが活かされていないのかもしれません。あなたが今描いているビジョンが、適していない可能性も。理想が高すぎる場合もあるので、現実的な視点を持つことで現状が良くなるでしょう。

犬ときつねのような狼が月を見上げています。ザリガニは水中と地上を移動することから、意識と無意識の間を行き来していることを示唆しています。月は、女性性や精神世界を表します。

◯正位置の意味：疑い、曖昧、神秘的
ものごとの輪郭がはっきりしない中、心の影響を強く受けやすい状態にあることを示しています。不安定さやうつろい、漠然とした不安なども意味し、イマジネーションの高まりを表すこともあります。

◯逆位置の意味：クリアになる、好転の兆し
霧や闇の中にいるような曖昧な状況から抜け出しつつある状態で、少しずつ現実が見えてスッキリしてくるようになるでしょう。悩みや不安は徐々に晴れるようです。また、問題の輪郭がまったく見えてないことを表す場合もあります。

光り輝く太陽の下、向日葵が咲き誇り、馬に乗った裸の子供が笑顔で手を広げています。裸の子供は純粋さと単純さを示し、屈託のない喜びや楽しさを象徴しています。太陽を象徴する花、ひまわりが4本咲いています。これは、四大元素を表しているといわれています。

◯正位置の意味：成功、生命力、喜び
太陽は、すべてが明瞭で、喜びが溢れている絵柄です。情熱や明るい気持ち、それに伴って得られる成果を意味しています。今の自分の熱意の赴くままに突き進めば、成功は自然に引き寄せられるかもしれません。健康状態が良いことや、お祝い事という意味もあります。

◯逆位置の意味：評価されない、立場を失う、不健康
逆位置ではいろいろな読み方ができますが、太陽の逆位置の場合はっきりとした「NO」を表すことが多いといわれています。太陽が沈んでしまい、思うように力を発揮できないことを象徴します。不調や陰りが出て、見通しが少し甘いことも表します。慢心をやめ、慎重で謙虚になることが必要です。

天使ガブリエルがラッパを吹き鳴らし、人々に最後の審判の時を知らせています。棺の中から死者が次々に蘇っています。死者が蘇るという点から、過去とも関わりの深いカードです。ラッパは神からの告知を象徴し、何かの変化が訪れるというサインです。

◯正位置の意味：覚醒、復活、ゆるし
過去に葬った出来事が、何かのきっかけで蘇るかもしれません。別れた人、諦めた夢、ずっとあたためてきたアイディアなどの心残りや無念が解放されます。もう一度復活のチャンスを与えられる可能性があります。大きな決断を暗示していることも。

◯逆位置の意味：過去を引きずる、後悔、傷が長引く
今のままでは覚醒できない、しきれないかもしれません。心残りや無念がそのまま終わってしまうことを暗示しています。待てど暮らせどチャンスが来ない状況で、奇跡的な偶然にすがっていると時間を無駄にしてしまうことを伝えてくれています。現実的な行動を起こしはじめるとよいでしょう。

中心で踊る裸の人物は両性具有と言われ、それを取り囲む植物の輪はマンドルラと言われています。テトラモルフといわれる周囲の4種の聖なる生き物が配置され、完全なる世界が表現されています。輪の上下には赤いリボンで無限大マークの形が結ばれています。

◯正位置の意味：完成、最高の幸福、統合
ひとつの物語の終焉を迎え、ゴールに到達した喜びと達成感を味わえる、まさにハッピーエンドを表すカードです。あなたの求める幸福がそこにあります。あなたは周囲の人と共に幸福を分かち合いたいと感じるかもしれません。そして、次のステージへの目標を立てる時期であることも表しています。

◯逆位置の意味：未完成、行きすぎた完璧主義、飽和
今はまだ未完成で、一応の完成はみるものの、どこか納得いかなくて首をかしげるような状態。悪くは無いが良くも無いようです。このままでは不完全燃焼で終わってしまいそうです。その結果を受けて諦めるか、さらに高いレベルを目指してやり直すかはあなた次第。完成の一歩手前とも読み取れます。