占いというと、ものごとの吉凶や性格を知るもの、何かを当てるものですが、九星占術はそれにとどまりません。
性格や運勢などはもちろんわかるのですが、引っ越しや旅行、買い物など、日常生活の中で「アクション」を起こすことによって運勢を自分で好転させることができるのです。
ここでは九星占術の基礎を学んで、開運方法を知りましょう!
九星占術の基礎知識
九星占術は、中国4000年の歴史が育んだ占いです。占いとひと言で言っても、西洋占星術やタロット占い、姓名判断など、世の中にはさまざまな占いがあります。ですが、九星占術以外の占いはすべて、自分の性格や運命の傾向を知るためだけのものです。
それを知り、不平・不満を感じたとしても甘んじて受け入れるしかないのでしょうか? 「あの人は生まれつき運がいい」、「私は何かとついていない」などとよく言いますが、運は生まれつき決まっていて、運のよい・悪いは一生変わらないのでしょうか?
■九星占術の特徴
九星占術は、性格や運命が知れるだけでなく、「その人にとって、そのときどきの吉方位を知って、その吉方位へ動くことでよいエネルギーを体内に取り入れる」ことで運命に働きかけることができます。
こういうことから、ほかの占いよりも群を抜いて人気があります。そのため、「自分は運が悪い」とあきらめることなく、自分が動くことで願いを叶えたり、悩みを解消することができるのです。
日本は世界有数の長寿国となりました。長い人生ですから、自分の心がけ次第で運が切り開いていけるならば、それを使わないテはありません。九星占術を使えば、運に恵まれなかった人も、よい方位に動いたり、よい方位で買い物や旅行などの日常行動をすることで運気が飛躍的に向上します。また、九星占術にもとづき、何かにつけてよい方位を選ぶ習慣をつけることにより、幸運やよい出会いを引き寄せるだけでなく、大きな災いを避けられたり、避けられなかったにしても小さな災いで済ませられるようになるのです。
ただし、自己流の方位の取り方だと、本当は自分にとって凶の方位に出かけてしまうといったミスが起こりかねません。方位の力は、私たちが思う以上に強力なので、信頼できる著者・監修者が手掛けた本を読む、九星占術が得意な占い師に相談するなどして、「本当に正しい吉方位に、正しいタイミングで出かけるようにしましょう。
九星占術・自分の運命を決める「本命星」の計算方法3つ
九星占術を使って吉方位を知り、運を開いていく第一歩は、「自分の本命星を知る」ということです。本命星とは、生まれ年から導き出される9パターンの星のこと。星といっても、空の星ではなく、運命を決めるエネルギーのようなものです。その人が生まれた年に、9パターンの星のうち、どの星がその人の運命を決めることになっているか(その星を本命星といいます)をまず知ることがスタートです。
本命星を出す方法はいくつかありますので、代表的なものをご紹介します。早見表があれば一発でわかるのですが、手元に何もないときでも簡単な計算式で出すこともできるのでこの機会に覚えましょう。ただし、以下のポイントだけは3つの方法すべてに当てはまりますので要注意です。
■3つの方法すべてに当てはまるポイント
※誕生日が1月1日~2月3日ごろ(立春の前日)の方は、前年の本命星となります。
例)昭和52年6月23日生まれの人は、五黄土星となります。
例)昭和52年1月18日生まれの人は、六白金星となります(※立春より前の誕生日のため)
■1.早見表で出す
昭和21年、昭和30年、昭和39年、昭和48年、昭和57年、平成3年、平成12年、平成21年……九紫火星
昭和22年、昭和31年、昭和40年、昭和49年、昭和58年、平成4年、平成13年、平成22年……八白土星
昭和23年、昭和32年、昭和41年、昭和50年、昭和59年、平成5年、平成14年、平成23年……七赤金星
昭和24年、昭和33年、昭和42年、昭和51年、昭和60年、平成6年、平成15年、平成24年……六白金星
昭和25年、昭和34年、昭和43年、昭和52年、昭和61年、平成7年、平成16年、平成25年……五黄土星
昭和26年、昭和35年、昭和44年、昭和53年、昭和62年、平成8年、平成17年、平成26年……四緑土星
昭和27年、昭和36年、昭和45年、昭和54年、昭和63年、平成9年、平成18年、平成27年……三碧木星
昭和28年、昭和37年、昭和46年、昭和55年、平成1年、平成10年、平成19年、平成28年……二黒土星
昭和29年、昭和38年、昭和47年、昭和56年、平成2年、平成11年、平成20年、平成29年……一白水星
■2.簡単な計算式で出す
①生まれた年の西暦4ケタの数字を4つの数字にバラす。
②それぞれの数字を足す。10以上になる場合は10ケタの数字+1ケタの数字を足して1ケタにする。
③11から②の数字を引く。
<例>
1975年生まれなら、
1+9+7+5=22
2+2=4
11-4=7
7→七赤金星 となります。
■3.計算サイトで出す
「生活や実務に役立つ高精度計算サイト CASIO」( http://keisan.casio.jp/ )内に、
「九星盤計算」( http://keisan.casio.jp/has10/SpecExec.cgi?id=system/2006/1207304031 )というページがあります。ここに生年月日を入れるだけで一発でわかります。スマホでも使えるので、出先で人の本命星を調べるのにも便利ですよ。
九星の活用法①人の性格を知る
人は、生まれた瞬間に、その年にめぐっている本命星(エネルギーのようなもの)の影響を受けると考えるのが九星占術です。本命星には9パターンがあり、その人の性格や行動に反映されますが、本命星自体に吉凶はありません。ただ、本命星(生まれた年から導き出される九星には、それぞれに意昧があります。つまり、人の性格は、九星にもとづく9パターンがあるということになります。特に、その人の考え方のクセや行動パターンは、本命星が色濃く影響します。
学生のころを思い出してみてください。同級生一人ひとりはもちろん、個性がさまざまですが、「自分たちの学年は活発な人が多かった」、「ひとつ上の学年はおとなしかった」など、学年ごとに特徴があったのではないでしょうか? それは、本命星の影響にほかなりません。本命星とは、その人の精神性そのものなのです。また、九星はその人の性格(先天的な性格)を決めるので、その性格によって決定づけられる恋愛や結婚の傾向や適職、かかりやすい病気などもわかります。
以下に、九星による性格の特徴を簡単にまとめましたので参考にしてください。
★一白水星
エネルギーにたとえると「水」です。形を変えながら、しなやかにさまざまな場所にすっとなじむ柔軟性があります。頭がよく努力家ですが、かなり感情はデリケートです。小さなことで悩みやすいという欠点もあります。異性関係では好き嫌いが意外とあり、恋愛気質といえます。
★二黒土星
エネルギーにたとえると「土」です。土でも田んぼの泥のようなイメージ。地味でどんくさく、目立たない印象ですが、どんな作業もコツコツ地道に続ける人が多く、信頼を得やすい傾向があります。ただし、冒険を好まず家庭的な人が多いので、男性も女性も結婚相手としては無難なタイプです。
★三碧木星
エネルギーにたとえると「木」です。木がまっすぐ伸びていくようなのびやかさを感じさせる、明るい性格です。また、見た目もにもどことなく華があります。声が大きく、楽器や歌、放送など、「音楽」や「音」に縁がある人生です。また、賑やかな場所を好みます。人生は、前半のほうがものごとがスムーズに進みますが、晩年運がイマイチの人も多いです。
★四緑木星
エネルギーにたとえると「木」です。風のようなイメージもあります。おしゃべり上手な人が多いですが、話が長くくどいのが欠点。その代わり、風のように、どんなグループでもすっとなじんでいきます。それが悪く出ると、優柔不断で流されやすいという欠点につながります。
★五黄土星
エネルギーにたとえると「土」です。エネルギーは9パターンの中で最強。自然に、グループのリーダー役になることが多いでしょう。肝が座っており、一度怒ると怖いタイプなので、敵に回さないようにしましょう。また、タフで行動力があります。
★六白金星
エネルギーにたとえると「金」です。権力志向がありますが、集団・組織のために役立つことも好みます。欠点は、上から目線でえらそうにふるまってしまうことと、感受性にとぼしく感情の機微をつかめないこと。
★七赤金星
エネルギーにたとえると「金」です。男女とも愛嬌のある人が多く、とてもおしゃべりです。また、食べることに執着する傾向があります。「詰めの甘さ」が欠点で、ビジネスや人間関係などで苦労することもあります。
★八白土星
エネルギーにたとえると「土」です。岩のように強情で、迫力を感じさせます。そして、とても頑固です。ただし、一度信頼した相手には腹を割り、裏切りません。また、男女とも何かにつけて実家と縁があり、墓を守ることになる人が多いです。
★九紫火星
エネルギーにたとえると「火」です。頭脳明晰で、もっとも美男・美女が多い星です。また、芸術方面に才能を発揮し、文章や絵画などの世界で活躍する人もいます。ただし、燃え移る火のように移り気なところが欠点となります。つき合ったり別れたり、結婚したり離婚したりと、縁が変わりやすいのも特徴です。
九星の活用法②人との相性を知る
人と人が出会うとき、相互作用=相性が生まれます。九星をベースにして考える相性は、それぞれの五行(エネルギーの性質)をもとに考えます。九星は以下のように分類されます。
一白水星……水
二黒土星……土
三碧木星……木
四緑木星……木
五黄土星……土
六白金星……金
七赤金星……金
八白土星……土
九紫火星……火
それぞれの間には、以下のような作用が生まれます。
・木生火(もくしょうか)……木が摩擦により火が生じて燃えます。
・火生土(かしょうど)……火が燃え尽きると灰を生じて土に返ります。
・土生金(どしょうきん)……土はかたまって金属を生じます。
・金生水(きんしょうすい)……冷えた金属の表面に水が生じます。
・水生木(すいしょうもく)……水は木を育てます。
・木剋土(もっこくど)……木が根を張り、土から養分を吸い上げる。
・土剋水(どこくすい)……土が水を吸い取る。流れる水を土がせき止める。
・水剋火(すいこくか)……水は火を消す。
・火剋金(かこくきん)……火は金属を溶かす。
・金剋木(きんこくもく)……金属の刃物で木を切り倒す。
例)五黄土星(土)の人は、火生土と生じてくれるので九紫火星(火)の人、土生金と生じるので六白金星・七赤金星(金)の人と相性がいいことになります。相性が悪いのは、土剋水と剋す一白水星(水)、木剋土と剋される三碧木星・四緑木星(木)です。同じ土同士の二黒土星・五黄土星・八白土星とは仲間同士のような気安さをもってつき合うことができます。
九星気学は自分で運を切り開く開運秘法
九星は、性格や運勢だけでなく、自分にとってのよい方位(吉方位)を知ることができるというすばらしい特徴があります。散歩や買い物などの日常の行動や、契約や旅行などの特別なときにも、吉方位を選べば何事もうまくいきやすいのです。
それぞれの本命星にとって吉となる星は以下です。
<本命星別吉方位>
一白水星……三碧、四緑、六白、七赤
二黒土星……六白、七赤、八白、九紫
三碧木星……一白、四緑、九紫
四緑木星……一白、三碧、九紫
五黄土星……二黒、六白、七赤、八白、九紫
六白金星……一白、二黒、七赤、八白
七赤金星……一白、二黒、六白、八白
八白土星……二黒、六白、七赤、九紫
九紫火星……二黒、三碧、四緑、八白
※自分にとって吉となる星が回った方位に引っ越しや旅行で移動することが開運を導きます。気学における吉方位は、毎年変わります。
※正確な変わり目は節分前後なので、節分あたりの方位取りは慎重に行ってください)。
※吉方位取りに役立つ便利なアプリがあるので、iPhone/iPadをお持ちの方は以下のアプリをどうぞ。年・月・日までの吉方位が一瞬でわかります。
九星気学(アプリ名) http://team-grasshopper.info/entry/detail/-/32
また、当サイト内に、具体的な方位の取り方を解説したページがあるので、こちらも参考にしてください⇒「風水気学の正しい吉方位の調べ方と見方( http://spicomi.net/media/articles/33 )」
占いで性格や運気の流れはわかっても、それを踏まえたうえで、どうやって人生をよりよい方向に導くか、どうやって運を味方につけるか、という全人類的な問いに対するひとつの答えを示してくれるのが九星気学。暮らしに取り入れて、大開運しましょう!