徳を積むような言動をするように心がけていますか?良い行いをすると徳を積むことができ、積んだ徳は巡り巡って自分に幸運をもたらすという話を聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし自分への幸運を期待して良い行いをした場合には、徳を積むことにはなりません。徳というのは見返りを期待せずに良い行いをした時にのみ、積むことができるものなのです。
陰徳の意味とは?
陰徳とは、自分への見返りを期待せずに、周りの人に知られることなくする良い行いを意味します。陰の字を「かげ」とも読むことができるように、人のかげに隠れて良い行いをする必要があるのです。
自分では人に知られないように良い行いをしたとしても、何かの拍子で人に知られてしまった時には、陰徳ではなく陽徳となってしまうので注意が必要でしょう。
陰徳も陽徳も同じ徳だと思いがちですが、陽徳よりも陰徳の方が自分に与えられる効果が大きいともいわれています。
そして積んだ徳は自分に対する見返りがあった時点で消費をする仕組みだとされており、そのために陽徳は消費しやすく、陰徳は消費しにくいのです。
陰徳を積む人の特徴12個
・謙虚な姿勢
・冷静な判断ができる
・誰に対しても平等
・優しい性格
・ポジティブ
・些細なことを気にしない
・悪口や愚痴を言わない
・いつも笑顔
・人の意見に耳を傾ける
・困っている人を放っておけない
・周りの人に感謝をする
・損得勘定をしない
人知れず良い行いをする人は、日常生活においても謙虚な姿勢を崩すことはありません。謙虚な性格だからこそ、人に認められることがなくても良い行いが当然のことのようにできるのです。
また感情に左右されることなく、苦手な人であっても平等に接することができる性格ですから、周りの人のために隠れて良い行いができるのでしょう。
そして人のために良い行いができる人は、基本的に人を思いやれる優しい性格の持ち主でもあります。
たとえ自分が不満などを抱えていても、人に悪口や愚痴をこぼして不快感を与えるような言動もしません。いつも周りの人が心地良く過ごすことができるように、笑顔で接するのが基本なのです。
陰徳を積むスピリチュアルな意味
自分の魂を成長させるためには、陰徳を積むことが大切だといわれています。スピリチュアルの世界では、陰徳を積むことで魂を磨いて格を上げることができるといわれているのです。
人はそれぞれ魂の成長を目的として生まれてきているとされており、今世での魂の成長を遂げた時にこの世を去るともいわれているでしょう。
しかし陰徳を積まずに魂の成長をさせることができないと、何度も同じレベルの状態の魂で人生を歩むともいわれています。つまり学ぶべきことを学ばずに、無駄な時間を過ごしているともいえるのです。
陰徳を積む効果
徳を積むと巡り巡って自分に幸運が訪れるといわれるように、人のためにした良い行いは、いずれは自分の身に返ってくるのです。
自分が困った時に助けてくれる人が現れたり、支えてくれる人達に恵まれたりして充実した日々を過ごすことができます。
また、陰徳を積むと良い波動が自分に流れるようになり、良い波動の刺激を受けて心身ともに調子が良くなることもあるでしょう。そして人知れず人のために良い行いができると自覚することに繋がりますので、自分の存在を自分で認められるようにもなるのです。
陰徳を積む行いの具体例
匿名で寄付をしたり献血をするだけでも、充分に陰徳を積むことに繋がります。名乗らずに寄付をしたことを自分がいわない限りは、誰にも知られることはありませんし、献血でも名乗る必要はありません。
また、人に見られないように道端や公園に落ちているゴミを拾うことも陰徳を積む行為になるのです。
人に見られる心配をしてしまう場合には、神社に出向いて玉串料を奉納する方法もいいでしょう。
祈祷やお祓いに対する感謝の証として納める玉串料ですが、日頃お世話になっている神様へのお礼として納めても大丈夫なのです。自分が神社まで出向くという行為が、陰徳という扱いになるといわれています。
もし神社まで出向くのが難しい場合には、他人の幸せを心の中で願うだけでもいいですし、周りの人を幸せにするように笑顔で過ごすようにするだけでも、陰徳を積むことになるでしょう。
陰徳を積む人のオーラ
陰徳を日頃から積む人は、金色のオーラを持っている場合が多いです。積んでいる徳の大きさによって、同じ金色でも色の濃さや放つ輝きの強さや大きさに違いがあります。
また、金色のオーラが薄いとしても、陰徳を積んでいくことによってオーラの強さや大きさが変わっていくでしょう。
そしてこれまで陰徳を積んでいない場合でも、陰徳を積むことによってオーラの色が金色に変わっていくようになるのです。神様や仏様を表現する時に御光が差していると表現することがありますが、あのイメージを思い描くと近いといえます。
陰徳を積む人の晩年運
陰徳を積んでいる人は、穏やかで幸せな晩年を過ごすことができるようになります。自分のことを助けてくれる人達に恵まれて、愛情に満ち溢れた家族に囲まれながら平穏な暮らしをすることができるはずです。
また陰徳は即効性が低いといわれていますので、若い時代に積んだ陰徳の恩恵で晩年運が上昇するようになるでしょう。
全体的に運気が上昇しますから健康運や金運などにも恵まれて、何不自由なく暮らすことができるといわれています。
まとめ
見返りを求めずに人知れず良い行いをすることが陰徳になります。陰徳を積んでいるつもりでも、人に知られてしまうと陽徳に変わってしまうので注意が必要でしょう。
また陰徳を積むには、何も大きな行いをする必要はありません。毎日笑顔で過ごして周りの人を幸せな気持ちにすることでも、充分に陰徳を積むことになるのです。そして困っている人のために匿名で寄付をしたり、献血をするだけでも陰徳を積むことになります。