輪廻転生。人は何度も生れ変わっているといいます。もちろん基本的には前世の記憶などありませんので自分が何度生まれ変わっているかも知りません。
どうして生まれ変わるのか?それは人として生まれ人生で多くの学びを得て魂のレベルを上げるためと言われています。魂のレベルって?何度生まれ変わるの?ここでは魂のレベルと輪廻転生についてご説明します。
魂レベルとは?
魂レベル”とは、輪廻転生を繰り返しながら魂を清め高めるためのステップです。魂レベルを上げ最終的には周囲にも地球にも、そして宇宙全体にも柔軟で公平で慈愛に満ちた心を得る。そのために何度も生を繰り返し魂を磨きます。
死んだらそこで終了ではなく、それまでの人生の経験値を持ったまま次の人生に引き継がれます。覚えていないだけで違う新たな人生を歩み、別の人生を体験することで、より多くの心を習得します。魂レベルをMAXにすることで全てに対しての“愛”を知り、この宇宙の波動を上げる事に繋がります。
ちなみにあの世では魂レベルごとの階層があり、自分のレベルの階層に行くといいます。それより下の階には行けますがレベルの上の階には行けないようです。魂のレベルは人それぞれ。必ずしも“死んだらまた会える”とは限らないようです。
魂年齢と実年齢の違い
生まれた年齢=魂年齢ではありません。今日生まれた赤ん坊にも前世で得た魂のレベルを引き継いで生まれていますので、実は魂としてはオジサンだったりお婆ちゃんだったりすることもあります。もちろん本人は全く意識してはいませんが…。
人はそれぞれ前世までのステージで得られなかった新たな課題があり、それを経験し魂レベルを上げるために次の人生を歩み出します。
ちなみに、様々な事情で持って生まれた課題がクリア出来ずに人生を終えた場合は振出しに戻ります。また課題を持ったままクリアするまで新たな人生をリスタートするのです。
リアル人生ゲームで“ちょっと強くてニューゲーム”の繰り返しといったところでしょう。次のステージへの課題をクリアするまで何度でもリセットし同じ課題に取り組むのです。
魂レベルの段階7個
いつまで転生を繰り返すのか?それは大きく7つの段階があると言われます。ただ、7段階=7回の人生ではなく、クリア出来なければ再度やり直しです。
■①乳児期
何の経験もしていない無垢で出来立てホヤホヤの魂です。なんの経験値もないので不器用で右も左も、何がイヤで何が好ましいかもわかりません。
ただ、生きることだけに集中します。自分を生きてこの人生をとりあえず生きることだけを目標にしています。この人生で物事の善悪や人の心など魂に必要である基本的なものを学習します。
■②幼児期
乳児期をとりあえずクリアしたので、その経験を元に魂は親や指導者など自分を教育し守る者に従う事が安全パイであることを習得しています。
秩序に従い、集団に属することに安心感を得るようになります。実際の幼児がそうであるように、心のままに生きます。その中で生きる上で何が得策かを学び、どう歩めばより安全に学べるのかを習得します。
■③青年期
幼少期までの経験を持って誕生したので、現実的な肉体の成長と共に少しずつ損得を計算しながら生きて行きます。何事にも意欲的で多くを学ぼうとします。
様々な経験から、嬉しさと楽しさ、辛さと哀しみ、能率と効率、野心的や闘争心なども習得しながら、それがどんな結果を生むか?人生のプラスとマイナスを見極める力を学習します。
■④成熟期
成熟期は今までの魂の経験から友情や愛情、集団の秩序や悪意と良心を知っているので、現実的な成功より心の成熟を重視するようになります。
他者への配慮や平和と平等、調和を求め“気付き”を大切にする人生を歩もうとします。そして、何が大切でいらないものが何か?心の断捨離が出来るようになります。
■⑤老年期
なぜ生まれて来たのか?何のために自分がこの世に存在するのか?ふと気づけば人生の意味を求めるために生きていきます。
思想や哲学やスピリチュアル的なものを学び、たとえ自分の考えと違っても他者の考え方も生き方も寛容に受け入れます。おそらく人生の最後に“答え”をみつける事が出来るのでしょう。
■⑥超越期
魂としての学びはそろそろおしまいです。今までの転生で気がかりな事ややり残した事を学びます。同じ時代を生きる若い魂を導くこともあります。
何事にも温厚で寛容で次はもう生まれ変わらなくても良い状態に魂は仕上がっているといえます。ナチュラルな状態で全てを受け入れることが出来る人生を送ることになります。
■⑦無限期
レベル7にしてやっと魂の本質に到達したと言えます。ここまで成熟した魂はもう転生はせず、何千年という長い時の中で魂を磨くために輪廻転生を繰り返し必死に学びを得ようと奮闘する多くの若き魂を見守り導き、影響を与えます。そうです、神に近い存在となります。全ての魂が無限期の状態になることが魂の目的です。
魂のステージの上昇サインや前兆
人は通常、魂のレベルなど意識して生きてはいないでしょう。もちろん自分の魂レベルがどの程度かも知らずに人生を歩んでいます。
必死で生きることが魂のレベルを上げることでもあるのですが、ゲームと違い“レベルが上がった”というお知らせも、効果音が鳴ることもないので本人は魂のレベルを上げられたかどうか、死んでみないとわかりません。ただ、その兆しやサインは客観的に注意深く自分を観察していればわかる事もあります。
たとえば、いつもならノリノリで楽しめて満足できたことが何故か急に物足りなく感じたり、困難やアクシデントに冷静に対処している自分に気付いた時、大切な人との別れの辛さ乗り越えた時、そのような時はきっと魂は次のステージへのコマを進めているのでしょう。
何が起こっても、その先の自分が前向きで凛としている事、それは魂が磨かれたサインです。魂のレベルを上げるためには自分を理解し客観的に知ることでもあります。
魂レベルを上げる方法3個
■1. 心身の成長と愛
肉体の健全な成長はもちろん、親兄弟、異性、友人や知人に対するそれぞれの愛情を知ることは心の成長でもあり大きな魂レベルの向上に繋がります。
人生の中で触れ合った人、大切に想う人や仲間に対し真の愛を注ぐには多くの経験と自我の抑制が必要です。自分の愛が正しいとは限らず、人それぞれに愛があることを知ること。時に失敗し失望してこそわかる愛もあります。
■2. 辛い経験や逆境を乗り越える
人生は苦しみの連続だと言います。人生が苦しいのは魂の修行だからです。苦しみを乗り越えてこそ、本当に大切なものが何かを知り、人の痛みを知ることが出来ます。そして人の立場になって考える事が出来るようになるのです。
穏やかで超越している人は苦い経験をたくさんしていると言いますが、困難から逃げずに真摯に向き合った証です。喜びと辛さ、愛と哀しみは正反対な感情でありながら表裏一体。どちらも必要なものです。
■3. 他者を慈しむ
誰でも彼でも慈しむという事とは少し違います。時と場合に応じ、他者が何かアクシデントに見舞われた時、どんな人にでも“もし自分だったら”と考えられる心が大切なのです。他者の立場に自分を重ねることは人生にない経験を習得できます。
自然とどんな手を差し伸べるべきかわかるでしょう。たとえ、相手を想っての厳しい言動であっても、後に相手の力となる事もあります。他者が窮地を脱した時、それが自分の幸せにも繋がります。
まとめ
人は何度も転生することで多くの経験と感情を知り魂を豊かにし、レベルを上げていきます。辛い事、哀しい事があっても悲観してばかりではなく前に進んでいきましょう。人生は魂の修行です。けれど神様は越えられない試練を与える事はありません。