黒が好きな人の心理
黒のつく言葉といえば、ブラックリスト、ブラック企業、黒歴史、黒魔術など……、あまり良いイメージがないかもしれません。でも、ファッションでは黒はシックで品があり、どんな色とも相性がいいため、迷ったら黒を選ぶ人も多いはず。
そんな“黒推し” のファッショニスタを含め、黒が好きな人はどんな人なのでしょうか。
黒色の意味とは?
黒は、白や灰色ととに明度と彩度をもたない無彩色の一色です。人間の可視領域では光を反射することがなく全ての光や有彩色を遮断します。
そして、黒はどんな色にも染まることはありません。他の色を引き立てる色でありますが、インパクトが強いので他の色の中に黒があると非常に目立ちます。
黒色の意味は強さ、闇、死、重厚、威厳、威圧、孤高、恐怖など。色のイメージでは神秘、宇宙、無意識、孤独、抑圧、哀しみなどがあります。
ポジティブにもネガティブにも取れるキーワードをもちますが、“光を通さない” という色の持つ本来の性質から、他の色よりネガティブに捉えられることが多いようです。
黒はとても強い色で、白やグレーと混ぜても、同じ有彩色の灰色になるだけで、他の色のように全く別の色にはなりません。
黒色が好きな人は強く自分をもっています。便宜上は人に合わせていても、根底は頑なで自分の考えを変えず、ひたすら我が道をいくタイプです。
そのため、他人からは「変わり者」「面倒臭い」「非常識」「協調性がない」と思われがちです。しかし、黒を好む人は確固たる信念をもっているだけで、非常識でも変人でもありません。
これまでの人生の経験から、不安や孤独、自分の弱さから身を守るため、黒という鎧を身に着つけているのです。本当はとても繊細で、他者の痛みや哀しみを人一倍感じることができる人です。
黒が好きな人の性格の特徴10個
(1)芯が強い
(2)頑固
(3)沈着冷静
(4)寡黙
(5)協調性に欠ける
(6)感受性が豊か
(7)繊細
(8)神秘的
(9)忍耐力がある
(10)気品がある
頑固でクール、マイペースで何事にも動じない“鉄のような人” にも感じますが、それは自分の中に芯をもっているから。人や世間に流され自分を失いたくない、という気持ちの表れです。
自分の信念やパーソナルスペースを害されることを最も嫌っているのです。
本当は繊細で傷つきやすく、他者の感情を敏感に察知する情の深さをもっています。人から変わり者扱いされたり誤解されることで深く傷ついてしまいます。本当は誰よりも孤独や哀しみに弱いのです。
傷ついた弱い自分を表に出して同情されれば、もっとプライドが傷つくので、極力干渉されないよう壁を作っています。傷つく辛さをよく知っているからこそ、人の心にも敏感です。
黒が好きな人の恋愛傾向
黒が好きな人は、無理にでも恋人がほしいとか、なにがなんでも結婚したい、と思っている人は少ないでしょう。
「結婚? できたらいいよね」という程度で、強い結婚願望はありません。パートナーがいても、干渉や束縛はほとんどしませんし、自分もしばられることが嫌いです。お互いのパーソナルな領域を大切にします。
その反面、自分を理解し、受け入れてくれる人を強く求めています。男性は信頼と癒しを与えてくれる女性と、女性は優しさと包容力のある男性と、いつか巡り合えることを秘かに願っています。
黒好きの人とは、一度心が通じ合いさえすれば、穏やかで落ち着いたお付き合いができます。ただ、パートナーはその世界観を理解し、接し方のさじ加減を習得するまで、少し大変かもしれません。
黒が好きな人は優しい?
黒が好きな人とは心から打ち解けるまでに時間かかるでしょう。なぜなら、自分を守るための黒い鎧を着ているようなものなのですから。けれど、一度心を許せば、黒好きな人はとてもフレンドリーです。
必要以上に会ったり、連絡を取ったりすることは少ないでしょう。一方で、相手の誕生日や記念日、お祝いごとなど、要所要所で最大の心遣いをします。たとえば、誕生日など忘れているように見えても、実はしっかり覚えています。
相手を想い、相手が何が喜ぶか?を真剣に考えています。大きなサプライズではないかもしれませんが、それは心がこもった贈り物のはず。黒が好きな人は、思慮深く慎重で、常に必要に応じた心遣いができる人です。
黒色のスピリチュアルな意味
すでに述べたように、黒がもつイメージには、闇、死、宇宙、神秘などがあります。
スピリチュアル的に、黒には “全てを根源に戻す” といった暗示もあります。それは終わりではなく新たな旅立ちに向けての鎮静です。
タロットに「DEATH(死)」というカードがありますが、それは単なる死ではなく “無に戻し新たに再生する” という意味もあります。
黒のイメージである宇宙も、常に終わりと再生をくり返します。私たちもそんな宇宙の一部、生死をくり返し、未来へとつないでいます。
黒はどんな色にも染まらない色です。全てを遮断し、力と強さと蓄えているとも捉えられます。
黒は精神面に強く影響する色であるため、ストレスを排除し、心を安定させるといった意味もあります。
黒が好きな男性の特徴
黒が好きな男性はとてもストイック。何事にも全身全霊で取り組みます。そのうえ、繊細で完璧主義な一面もあるため、決めたことは必ず平均点以上を成し遂げようとします。
そうした性質は、仕事だけでなくプライベートでも発揮されます。精神面に大いに影響する黒の特質から、インスピレーションに関わる芸術系の仕事に興味を持つ傾向があり周ます。周囲が「そこまで無理しなくても……」と思っても、本人は無理しているつもりはなく、極めることを楽しんでいるのです。
しかし、黒好きな男性は、自分では気づかず無理をしているため、ストレスをためこんで体調をこわしてしまうことも。強そうに見えても、繊細な心をもち傷つきやすいため、明るさや癒し、安らげる場所を求めています。
黒が好きな女性の特徴
黒好きの女性は常識的で礼儀正しく謙虚です。また、センスがよく、凛としたオトナの女性です。他方で、自分の世界を大切にするがゆえ、人の意見を柔軟に聞き入れることができないこともあります。
黒好きの女性に対し、強く主張を通そうとすると、干渉や束縛と受け取り心を閉ざしてしまいます。「やるべきことはきちんとやる、後は勝手にさせて」が黒好きの女性の言い分です。ただし、それを実際に口にすることは少ないでしょう。
感情を表に出さないのでストレスを溜め込みやすい黒好きの女性。態度や言葉に出さないので、周囲が気づかず、ますます内にこもってしまいます。
ただ、黒好きの女性は自分なりのストレス発散法がある人も多いので、そっとしておくことが一番です。
黒が好きな人の相性
黒が好きな人と相性がいいのは、白、ピンク、グレーが好きな人。
総合的に相性がよいのは “白が好きな人” です。正反対の色ですが、お互いの足らない部分を補い、違う部分を楽しむことができます。
とくに白は悟りの心境をもつが多く、黒が意固地でも、余計な干渉をせず適度に合わせ、黒の独特の世界観にも興味をもってくれます。黒はそんな白好きな人をよき理解者と捉え、良好な関係が築けるでしょう。
恋愛において黒好きと相性がいいのは、“ピンクが好きな人”。甘えん坊で人懐っこいピンクは、意外とカタブツの黒には刺激になります。
基本的にピンクのペースで物事が運ぶため、さすがの黒も鎧のひもをゆるめてしまいます。黒にとってピンクの細やかで世話好きな性質が心地よく、ピンクにとっては、いざというときにたよりになる黒。ベストな関係が築けるでしょう。
グレーが好きな人も類似した性質をもっているため、よき理解者となります。黒より控えめで強い部分を緩和し、バランスを保ってくれます。
まとめ
黒が好きな人は頑固で気難しいようですが、内面はとてもナイーブ。自分を守るために“黒”という鎧を着けているのです。単なる変わり者や非常識な人間ではありません。本当はピュアでまっすぐな優しさをもった、誠実で信頼のおける人なのです。