パートナーシップって、なんだか鏡みたいだと思いませんか?
スピリチュアルや心理学の世界では、パートナーとは自分自身の男性性と女性性を映し出す鏡だといわれています。
パートナーシップを通して、私たちは自分自身の内側にある二つの側面と向き合い、統合していくことで、より深く、より満たされた愛へと辿り着くことができます。
この記事では、パートナーシップを通して自分自身と向き合い、本当の愛を見つけるためのヒントを紐解いていきます。
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男性性・女性性とは?
男性性・女性性とは、身体的な性別に関係なく、誰もが心に持つ二つの性質のことです。男性だから男性性だけ、女性だから女性性だけ持っている、というわけではありません。どんな人も、男性性・女性性、両方の性質を兼ね備えています。
■女性性とは?

女性性とは、表面的な「女性らしさ」とは異なる、力強い生命エネルギーのことです。それは、 本音、本能、感性、ありのままの自分、無限の創造性、決断力、そしてジャッジのない無条件の愛の領域を司ります。いわば、潜在意識のことです。
女性性のエネルギーは、機能不全の状態になると、自己嫌悪だけではなく他人への嫌悪感が募り、思考や行動が暴力的になることがあります。自分を責めたり卑下することも、自分への暴力のうちのひとつです。
人が自ら命を絶ったり、他人の命を奪ってしまうのは、その人の女性性が生きながらに死んでしまったためと考えられます。それほどまでに、女性性は私たちの生命の根幹を成すものであり、生きる力そのものなのです。
■男性性とは?

男性性とは、 思考、理性、大人としての役割を担う部分であり、他者への思いやりや配慮、共感といった利他的な心を司ります。いわば、顕在意識のことです。
男性性は、女性性がどれだけ解放しているかどうかの状態に呼応して成長します。ありのままの自分を受け入れているほど、男性性が熟すのです。男性性は、ありのままの自分を許し、女性性が解放されているほど健全に育ち、女性性が粗末に扱われれば暴力的になる傾向があります。
健全な男性性は、愛するものを慈しむ聖母のような優しさを持ち合わせています。日々の思考に意識を向け、ネガティブな思考をポジティブな思考へと塗り替えることで、内なる男性性を優しいエネルギーへと調教することが可能です。
パートナーシップほど自分がむきだしになる場所はない

社会的地位や人間関係は努力次第で比較的築きやすいものですが、パートナーシップはそうではありません。 パートナーシップは、お互いの内面が深く反映されるため、自分を偽ることが難しく、特に「自分への愛のレベル」が顕著に現れます。
パートナーシップとは表面的なものではなく、一人一人の内面の成熟度によって左右されます。つまり、自分自身をどう扱い、「自分への愛のレベル」をどう成長させているかが、パートナーシップの質を決定づけるのです。
外見や社会的地位に関わらず、深い愛で結ばれたパートナーシップを得ることは簡単ではありません。それは、パートナーシップが外側の関係性だけでなく、自分自身の内側との関係性に深く根ざしているからです。
自分にとっての理想のパートナーシップというものは、単に相性の良い相手を見つければ得られるというものではありません。しかし、自分自身の内側との関係性を深めることで、誰でも深い愛に満ちたパートナーシップを築くことができます。
パートナーは自分の男性性・女性性を映す鏡

パートナーは、自分の男性性・女性性を映す鏡です。
例えば、「お金はもったいない」と思っていると、同じように考える人が引き寄せられます。逆に、「お金は使うほど入ってくる」と思っていると、お金持ちで同じ価値観の人と出会えます。つまり、自分の心の状態が、今の自分にぴったりのパートナーを引き寄せるのです。
理想のパートナーと出会いたければ、まず自分自身が理想の姿になることが大切です。
「自然体な人がいい」「前向きな人がいい」など、理想の条件がある場合は、まず自分自身がそうなれるよう努力しましょう。なぜなら、あなたの心の状態が、そのままパートナーに現れるからです。
理想が高ければ高いほど努力も必要ですが、それは自分が成長できるチャンスだといえるでしょう。
アニマ・アニムスの投影とパートナーとの関係

私たちは、心の中に異性のイメージ(アニマ・アニムス)を持っています。
アニマ・アニムスのイメージにこだわると、現実のパートナーをありのままに見ることができなくなります。「この人は完璧だ!」と強く惹かれたり、「この人は最悪だ!」と強く拒絶したりを繰り返してしまうのです。
しかし、 女性性を解放してありのままの自分を受け入れて心が成長していくと、パートナーをありのままに見られる瞬間が訪れます。その時、真のパートナーと自分自身に出会えることでしょう。
この「ありのままに見る」状態は長くは続きません。またいつものように、相手に自分のアニマ・アニムスのイメージを重ねてしまうでしょう。それでも大丈夫です。
大切なのは、自分を許す、この心の成長を諦めないこと。一時的な慰めではなく、本当の自分を生きて、愛するパートナーを自由にする。それが私たち人間の目標なのではないでしょうか。心の成長は、難しく苦しい道のりかもしれません。でもそれが、本当の幸せに繋がる、一番確実な道なのです。
自分の男性性を否定していると周りの男性にも否定される?

男性に甘えたり、頼ることが苦手な女性は多いです。その場合、自分の内側に存在するアニムス=男性性を否定している状態であると考えられます。
女性の無意識に存在する男性的な側面、アニムス=男性性を否定することは、同時に自分の女性的な側面であるアニマ=女性性をも否定することに繋がり、自己否定の悪循環を招く可能性があります。
周りの男性との対立は、自分の男性性との対立の投影です。自分の男性性を否定する=周りの男性を否定する=自己否定、という方程式が成立してしまうのです。
たとえ女性性が解放し、ありのままの自分で生きられたとしても、自分自身に否定されている男性性がそれを打ち消してしまうこともあります。
自分の内面世界は、現実のパートナーシップに反映されます。自分の男性性を否定する女性は、周囲の男性やパートナーから否定される、あるいは軽視されるという現実を経験することもあります。
自分の男性性を否定すればするほど、現実世界でも、自分を否定し、見下し、蔑む男性を引き寄せやすくなってしまうのです。
逆にいうと、 自分を否定してくる男性や、自分が否定的な感情になる男性の側から離れるということは、自分の男性性を肯定すること、すなわち、自己肯定感を上げることにつながります。
自分の男性性を肯定できない理由
自分の男性性を肯定できない理由は人それぞれですが、最大公約数的にもっとも多い理由は、 親との関係性かもしれません。誰しも、自分の親に対して無意識に理想の親を求めてしまうものです。子どもに対して、無償の愛を注ぐべきだ、と。
そのように親に対して完璧な親を求めていると、自分の男性性に対しても完璧を求めるようになります。「完璧でなければいけない」というとても高いハードルを自分に課して、そのハードルを越えられなかった自分を責めるという負のループに陥るのです。
パートナーに対する理想が高いというのは、親や自分自身に対しても理想が高いということです。だからといって、無理に親を許そうとしなくても大丈夫です。ただ、 親も自分も未完成な人間であるということを受け入れてみること。
女性性が望んだ完璧なイメージを、男性性が完全な形で提供できなくても、責めずに、矯正せずに、受け入れて感謝して褒めてあげましょう。
自分の男性性を肯定する方法
それでは、自分の男性性を否定している人が、自分の男性性を受け入れ、肯定するためにはどうすればいいのでしょうか?以下に、具体的な方法をいくつかご紹介します。

■STEP1 : 男性性の理想像をイメージする
自分自身の男性性が現実に現れたらどんな姿で、どんな性格でどんな人物像がいいのかを、できるだけ具体的にイメージしてみましょう。
「優しい」「包容力がある」「かっこいい」など、理想のパートナーに求めている要素を欲望のままに書き出してみるのもおすすめです。
■STEP2 : イメージした男性性と対話して理解する
次に、イメージした男性性と対話してみましょう。
男性性に、あなたの気持ちや願いを伝え、意見や考えを聞いてみましょう。
男性性との対話を通して理解を深め、受け入れていきましょう。
男性性は、あなたの一部であり、敵対するものではありません。
■STEP3 : イメージした男性性がやりそうなことをする
イメージした男性性がやりそうなことを、日常生活で表現してみましょう。目標を立てて達成する、論理的に考える、決断するなど、できることから始めてみましょう。
女性性が望む本当に欲しいものをおねだりして、男性性が行動して与える、そして女性性がそれを受け取って感謝して褒める、というプロセスが、自己肯定につながります。
イメージした男性性がやりそうなことを、日常生活で表現してみましょう。目標を立てて達成する、論理的に考える、決断するなど、できることから始めてみましょう。
女性性が望む本当に欲しいものをおねだりして、男性性が行動して与える、そして女性性がそれを受け取って感謝して褒める、というプロセスが、自己肯定につながります。
■STEP4 : 男性に甘えられない、頼れない感覚をただ感じる
男性に甘えたり頼ったりすることへの抵抗感、罪悪感、恐れなど、湧き上がる感情を否定せずにただ感じてみましょう。
自分の感情を在るがままに認識し、受け入れることで、次のステップに進みやすくなります。
■STEP5 : 男性に甘えられない、頼れない理由を探る
なぜ男性に甘えられない、頼れないと感じるようになったのか、過去の経験を振り返ってみましょう。
幼少期の親子関係、過去の恋愛経験、社会的な経験などが影響している可能性があります。
■STEP6 : 小さなことから気持ちを伝える練習をする
自分の意見や気持ちを、相手に伝える練習をしましょう。友達や家族など、男性以外の話しやすい相手でも構いません。
最初は話しやすい人から本音を伝えることに慣れて、徐々に男性と本音で話す練習をしていくといいでしょう。
■STEP7 : 実際に男性に甘えたり、頼ったりしてみる
ゆくゆくは、実際に男性に甘えたり、頼ったりしてみましょう。
いきなり男性に甘えたり頼ったりすることは難しいかもしれません。まずは、友人や家族など、信頼できる人に小さな頼み事をしてみましょう。
周りの男性に頼ったり、甘えられるようになるということは、自分の男性性に頼ったり、甘えたりできている=自己肯定できている、ということになります。
自分にも他人にも期待しないことで真に「愛する」ことができる
私たちは、心の中に理想のパートナー像を持っています。でも、現実で生きている人間は完璧ではありません。理想像をパートナーに重ねると、相手をありのままに見れなくなり、「こうなってほしい」という期待ばかり抱いてしまいます。
都合の良い時は相手を良く思い、悪い時は悪く思う。つまりその状態でいる限りは、 「理想のパートナーが私を幸せにしてくれる」と期待しているのです。
本当の愛とは、相手に期待しないこと。そして、自分の人生に責任を持つことです。気分が悪い時も、失望した時も、それを自分の責任として受け止める。相手のせいだけにしない。それが大人になるということなのではないでしょうか。
もちろん、そんな風に生きるのは簡単ではありません。心が揺れたり、自分と向き合うのが嫌になることもあるでしょう。でも、この道を進む価値は本当に大きいです。人を愛する力は、こうして成長するからです。自分にも相手にも期待せず、ありのままに見る。そこから、本当の愛が生まれるのです。
まとめ
あなたの男性性・女性性は、大切なあなたに不幸な考え方をさせるきっかけになった人や環境を憎んでいるかもしれません。他者に完璧を求めて、自分にも求めて、だからこそ自分自身を肯定できず、自分を不幸にしてしまうこともあったかもしれません。
しかし、本当の理由は一体どこの誰なのでしょうか。
環境、社会構造、遺伝子の記憶。その根源は、はるか昔に遡るのではないでしょうか。
ただ一つ言えることは、あなたの男性性も女性性も、何も悪くない。ただ愛したかった、生きたかった、ということだけでしょう。

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