男性性を癒すとすべてがうまくいく。その方法とは？パートナーは自分の男性性の反映？

男性性と聞くと、力強さやリーダーシップといったイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、男性性は、性別にかかわらず、私たち一人ひとりの内側に存在するエネルギーなのです。このエネルギーがバランスを崩すと、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

この記事では、自分の内なる男性性を癒し、より豊かな人生を送るためのヒントをお伝えします。
パートナーとの関係や、自己肯定感、そして人生の目的など、さまざまな角度から男性性について解説していきます。

この世界は、太陽と月、空と海、そして男性性と女性性といった、相対する概念が常に共存しています。このような対立する要素は、決して分離しているものではなく、お互いを補完し合って、全体としてのバランスを保っています。

一人一人のの人間の中にも、男性性と女性性は生まれながらに存在していて、環境や気分によってその割合は変化します。まるで天気のように、男性性と女性性のバランスがとれている状態が、私たちにとって最も心地よく、充実した生活を送るための鍵となるのです。

その中でも 男性性は、女性性を喜ばせるために存在します。その結果、子孫繁栄という人類の根源的な目的を達成することができているのです。

スピリチュアルや心理学では、パートナーは自分の男性性の反映だといわれます。

もしもパートナーに共通するパターンがある場合、例えば、お金にケチな場合。少し受け入れ難いかもしれませんが、それはあなたにもその要素があるということ。

あなたの心の状態に近い人が、あなたの周りに引き寄せられます。「お金を使うのがもったいない」と考えてそのような行動をしていると、本当に、そのような相手が引き寄せられるのです。

あなたの心は目に見えなくても、潜在意識の中ではその状況を反映して、心で思っているような人を引き寄せるものなのです。

だからこそ、 あなたが望むものを持っている人と出会いたいのであれば、まずはあなた自身が望むものを持とうとすることが大切。望むパートナー像があるのであれば、まずは自分がそうなれるように自分の中の男性性と女性性に向き合って高めていくことが大切なのです。

男性性の本来の役割は、女性性の望みを叶えること。しかし、男性性が傷ついている状態だと、うまく女性性の望みをキャッチすることができません。男性性が傷つくと一体どうなってしまうのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

女性性は感情を司ります。男性性が傷つくと、そんな女性性を置き去りにして、自分以外の他人を満たすためにエネルギーを使うようになってしまいます。

親の期待に応えたり、自己犠牲をしてきたことで、自分のやりたいことがよく分からない状態がこれに当てはまります。

この状態では、自分の感覚よりも、世間の常識や固定観念や他人の評価を優先してしまっています。そのため、女性性の声は無視されて傷つき、男性性と女性性の間に溝が生まれるきっかけとなります。

傷ついた男性性を持つ人は、他人に優しく接することが難しくなります。
過去に親、学校、パートナー、社会から受けた心の傷が疼き、被害者意識に飲み込まれて、自分が幸せではないのはあいつらのせいだ、と他者攻撃にエネルギーを使い始めます。

拗ねる、試し行為をする、暴力を振るうなどのDV行為、モラハラ、パワハラ、反社会的な行為など、わざと「愛されない」ようになる行動をします。

いわゆる「ダメンズ」は男性性がボロボロに傷ついている状態だともいえます。（だからといって誰かを傷つけることは許される行為ではありませんが）

ひどい場合には、他人を傷つけてコントロールして自分が正しいことを認めさせようとする人もいます。

男性性がボロボロに傷ついていると、自分の面子やプライドを保つことが最優先になります。すでにボロボロの状態なので、これ以上傷つかないために、攻撃は最大の防御と言わんばかりに、他人のエネルギーを少ない労力で安く無責任に消費します。

このようなタイプは感情的で、クレクレ星人であったり、他者から助けてもらい利益を得ることを優先しながら自分は人に与えたり助けようとしない気質であるテイカーであったり、人のエネルギーを奪って生きるエナジーヴァンパイアである可能性も。

特にヒーラー気質であったり、HSP、感受性が豊かな方は女性性が豊かであることが多く、このようなタイプに利用されやすくなります。

では、男性性はどのようなシチュエーションで傷つくのでしょうか。自分の男性性が胸が痛くなるような場面かもしれません。

「母親が疲れた顔をしていたから、家事を手伝おうとしたら「いいよいいよ」ってさせてもらえなかった」
「名家の第一子として生まれ、期待されて育った。けれどすごい大学には合格せず。みんなの期待に応えられなかったと思っている」

など、何かの目標を達成できなかったときに男性性はすごく傷つきます。
大変そうな親を救えなかった場合や、過保護で頼ってもらえなかった場合などもこれに当てはまります。

「たのしそうにしている知らない人たちを見かけて、ひとりぼっちの自分がみじめに感じた」
「自分が我慢していることを平気でやる人がゆるせない」
「
ワガママを言う人、自分勝手な人が大嫌い
」

など、他人と比べて劣等感を感じたり、自分は与えてもらえなかったのに、と誰かをネガティヴに嫉妬するとき、男性性は傷つきます。

「親の手伝いをしようとしたけれど大丈夫だと断られた」
「親が共働きで要望を無視されがちだった」
「学校に居場所を感じられない」

誰かに「役に立たない存在だ」と思われたと感じたときも、男性性は傷つきます。男性性は女性性を幸せにすることで満たされます。そのため、自分が何の役にも立たない存在であることは、ひどくダメージを食らうことでもあるのです。

では、そんな傷ついた男性性を癒す方法はあるのでしょうか。男性性の痛みには女性性がよく効く薬になるのです。詳しく解説していきます。

本当の強さとはなんなのでしょうか。それは、自分の本当の気持ちを素直に感じることかもしれません。

私たちはよく、心の傷を感じたくないために、感情を抑圧して、平気なふりをすることがあります。これは、まるで心をコンクリートで固めてしまうようなもの。特に、男性が陥りがちな感情を抑圧する行為です。

悲しみや寂しさといった感情を素直に受け入れることが難しく、それを隠すために、理性を盾にして感情を抑え込もうとします。しかし、感情を無視し続けることは、文字通り「自分を殺す」ことにつながります。

傷ついた男性性を癒すためにはまず、この心の分厚いコンクリートの壁を壊し、抑圧した感情と向き合うことが大切です。感情と向き合う方法は、セラピーの活用や音楽や映画などの芸術やエンターテイメントに触れること、そして女性とのコミュニケーションなど、さまざまなアプローチがあります。

自分を守るために抑圧した感情と向き合い、受け入れることで、より自分らしい人生を歩むことができるでしょう。

傷ついた男性性は競争を生み出し、時折り、孤独の罠に陥らせます。

そこで女性性を発揮し、リーダーの良き理解者やサポーターになることで、権威との葛藤から抜け出すことができます。プライドを傷つける可能性もありますが、得られるものは大きいです。孤独を癒し、つながりを深め、自分自身の居場所を見つけることができるでしょう。

さらに、権威から愛される存在になることは、将来あなたがリーダーになった際に、周囲からのサポートを得られ、目標達成を後押ししてくれるという好循環を生み出す可能性を秘めています。

男性性を癒すことは、人生を大きく変えるきっかけにつながります。男性性を癒すとすべてがうまくいくともいえるのです。

パートナーは自分の男性性の反映でもあるということは、パートナーシップでうまくいかないのは、自分の中の男性性と女性性がうまくいっていないから。もしくは、親や育った環境の影響で、男性性・女性性を受け入れられていない状態だといえるでしょう。

パートナーは自分を写す鏡でもあります。他人を変えるよりも自分を見つめ直すことで、よりあなたらしい人生を歩むことができるようになるのではないでしょうか。