悟りというイメージをどのようにお考えですか。私たちは物質に囲まれた中で生活をしていますので、お金を沢山持っている人を見ると「いいなぁ」と思うし、友達に囲まれているいつも楽しそうな人を見ると「羨ましいなぁ」と思いますよね。
多かれ少なかれ他人と自分の置かれた状態を比べてしまうのが一般的です。しかし、同じ人間でも卓越した存在の人がいます。そのような人たちは悟りを開いたことで一般的な人とは異なる部分が多いのです。
そんな悟りを開いた人についてまとめたので参考にチェックしてくださいね。
悟りの意味とは何か?
悟りとは、表面的なことや言葉で取り繕われたようなものがあっても真意や本質を見抜くことができることを言います。
悟りの境地を開いた者は、雑念がなく完全に執着というものがなくなった状態のことを言います。人は、必ず気持ちという感情によって楽しかったり、悲しかったり、寂しかったり、嫌な気持ちになることがあります。その感情に振り回されることもありますよね。
悟りというものは、どうしてそのような事が起きたのか、物事の深くまで見て判断することができ、周囲に対しての配慮ができることを言います。
悟りを開くために必要な準備4つ
当たり前だと思って過ごしてきた世界は本当に正しいと思いますか?目に見えていることだけに行動をしてきことで、「魂」が置いてけぼりになっている人はいませんか?
私たちは生まれてくるときにそれぞれの約束してきたことがあります。右ならえ右でよい道ですか。あなたが生まれてきた意味や、約束を思い出してくださいね。
そこで、悟りを開くために必要な準備をまとめたのでチェックしてくださいね。
■①気づくこと
色、音、味、香り、視覚、私たちは5感という感じる器官を持って生まれてきています。何らかの方法であなたに伝わりやすく気づくことが沢山あります。意識を集中して感じたことを深めてくださいね。人とのコミュニケーションの中でも多くの事に気づかされることがあります。また、自分の心が何を思い何の為に生まれてきたのか、自分は何者なのかに気づくことです。
■②認めること
生まれてきことで私たちは素晴らしい生き物でもあります。魂のうえで不完全な部分を認めて受け入れることから始めてくださいね。悟りを開くことは特別な人にだけ与えられたものではありません。
今後、色々な経験ができること、感じること、未知であることを楽しんでください。そして、不完全であることを受け入れることであなたの価値観も見えてくるものも大きく変わってきます。とにかく認めた後は自然に楽しめるでしょう。
■③冷静でいること
どんなことがあってもアタフタして一人でお祭りをしているような人をときどき見かけますが、冷静でいなければその先の道が見えないのも当然です。あなたが冷静でいることで周囲も変わりますからね、感情に流されやすい自分をまず受け入れて冷静になるためにどうするのかを予めルーティンとして決めることもひとつの手段ですね。自分の心を無駄に騒がせないでくださいね。
■④シンプルなもの
悟りというのはとてもシンプルなものです。複雑にするのは不安が造り出す心なのです。何にも難しいことなんてひとつもありません。本来はシンプルなものだということを思い出してくださいね。悟りを開く為の準備で最も大事なことは、問題を複雑にしないということです。疑ったり、勘ぐったり、騙したり、裏切ることもなりません。あなたの心がシンプルであれば複雑なものは入ってこれません。
悟りの段階52位
心の迷いが解けたとき、モヤモヤした状態が消えてスッキリする感覚は悟ったときだといわれています。諦めや、ひらめきなどとは異なり、時間を重ねたことでなにか自分の中で解決することがあります。このように心は日々進化しているのです。
悟りを開くというのは、さまざまな気づきや理解をすることで、そんな悟りにも階段があるのです。その階段は以下の通りです。
・十信(下位から1段目~10段目の悟り)
・十住(下位から11段目~20段目の悟り)
・十行(下位から21段目~30段目の悟り)
・十廻向(下位から31段目~40段目の悟り)
・十地(下位から41段目~50段目の悟り)
・等覚(下位から51段目の悟り)
・妙覚(下位から52段目の悟り)
41段目を超えると、どんなことがあっても崩れない悟りを開くことができるとされています。
悟りを開いた人の特徴8個
悟りを開いた人とは一体どのような特徴があるのでしょうか。悟りと聞くと、分かったような口を利く上から目線のような人をイメージしますか。白い服を着た修行者のような人をイメージしますか。お釈迦さまのように穏やかな顔をして常にほほ笑んでいるような人をイメージしますか。悟りを開くというのは、どこか遠い位の高い人というイメージがありますよね。
そこで悟りを開いた人の特徴をまとめてみたのでチェックしてくださいね。
■1. 物事へ執着がない
物事には執着を持っていません。物質にこだわらないので、物がないことへの不安や周囲の人が持っていて、自分が持っていないとしても恥ずかしいとか、欲しいという気持ちになることはないそうです。本来自分が表彰されたであることも、自分が正当に評価されることであったとか、注目を浴びたかったという気持ちにもならないそうです。
自分がフォーカスするべきだったことで、他者に奪われたとしても素直に喜べるような物事に対しての執着がありません。多くを必要とせず、無ければなくてよいと思うそうです。
■2. 感情的にならない
人はどうしても喜怒哀楽というものがあるのですから、この4種類の感情が色々出てくるものですよね。しかし悟りを開いた人に関しては、常に穏やかで周囲に対して嫌な気持ちにさせることはなく、常に穏やかでいますし感情的になることはありません。まさに無心の心を持っていると思わせるような人です。もちろん、誰もが周囲を考えて感情的にならないように大人であれば最低限のマナーは守っていますよね。
ただし、良い顔をしようと努力をしてもどこかでメッキが剥がれるものです。しかし、悟りを開いた人は、メッキではないので剥がれようがありません。
■3. 他人に関心を持たない
子どもを持つ保護者の多くは、他人の子と自分の家の子と比べることもあります。その為、周囲の子どもの状況や習い事、家庭環境まで調べている人もいます。これは保護者というネットワークに限らず、他者に興味を持つ職場の人もいますよね。同期ぐんぐん出世する人に関心を持ったり、学歴、職業、などの判断基準で人は少なからず判断させるものってありますよね。判断もするし、興味を持つことってあるのです。
悟りを開いている人は、自分以外の人に関心を持つことはありません。だから言って人間関係を築けないわけではありません。常に自分の内側と対話をするので、他者に関心を持つことはないでしょう。
■4. エゴがない
自分を守ろうとか、家族を守ろう、親しい人の為に強引であっても守ろうとしてしまう人っていると思うのですが、悟りを開いた人にはエゴがありません。自我を手放していることで欲しいもの、こうしてほしい、どうなってほしいなどの望みのようなものを持っていません。そんな人いるのかと疑問を持つ人もいますよね。
しかし世の中には「もっと欲しいと思わないの?」と尋ねると「いりません、私に必要なら私が望まなくても手に入ります」というスタンスでいます。何かに身を任せているというか、生かされているような人でもあります。
■5. 手放し上手
物事に対しても人に対しても手放すのがとても上手です。執着がないので他者から欲しいと言われたら差し出せる人でもあります。まるで傘地蔵のおじいさんのように売り物であるにもかかわらず、必要であろうと判断して惜しみなく与えてしまうような人のことですね。パートナーに対しても束縛をすることや他者をコントロールするようなこともありません。そのため、損をしたとか嫌だとか辛いという感情を持つこともありません。
常に相手を尊重しているので、人と争うこともないに等しいと言えます。悟りを開いている人は、物だけでなく、感情も手放すが上手なのです。
■6. 欲望がない
「もっと稼ぎたい」「出世したい」「評価されたい」「次はここに行きたい」「こうなりたい」など人の数だけ欲望や夢というものがあります。しかし悟りを開いた人は自らが望むことがなく欲望とか情熱というものがありません。これは、諦めているとか、投げやりになっているというわけではありません。欲望というのは、無いものを欲しがる傾向のことを言います。
しかし、悟りを開いた人にとって自分に足りないものがないと思っています。そのため、欲しがる心や感情が湧いてきません。なぜなら、今置かれた状況に満足しているからなのです。新しいものが欲しいとか満たされない気持ちがあるという感情とは無縁なのです。
■7. 自分との対話が上手
悟りを開いた人は自分自身との対話を大切にします。瞑想を上手に行う人は他者や周囲に流されない心を持っています。どのような状況にあっても自分との対話ができ、正しい判断をすることができます。これは好きな道をつき進んで周囲の声に耳を傾けないという人のことではありません。例えば一方的に話を進めてきて会話が取れないコミュニケーションが取れないというのは、別ものです。
悟りを開いている人は、自分のことを他者より十分に理解し、他者の声もしっかり聞いて本質を見抜くことができるのです。
■8. 限界がない
自らの限界を決めてはいません。そこには、感情というものがないからです。「これ以上できない」「私には無理」などのようなものは自分を守る保険に過ぎません。またチャレンジを繰りかえすことも、努力をしたいと思うのも、欲望があることですよね。
では悟りを開いた人はどっち?だと思うかもしれませんが、悟りを開いている人はすんなりとできてしまうのです。できないことはなく、全てを卓越している人なので何をするにも限界がありません。一般的というのもあてはまらないので対処が分からずに困る人もいるでしょう。悟りを開いている人は自然なのです。
悟りの境地に達すると分かること
悟りを開く為に厳しい修行をしてきた人も大勢います。中には日常の生活の中が修行だと思い勤しむ人もいます。悟りの境地に達するとすべてのことから解放されるでしょう。つまり、悩みだと思っていたことが嘘のようになくなる状態のことを言います。
どういうことかと言うと、悩みも感情も全て「気」なのですね。その気持ちをどのように扱うのか、どのように捉えるのかで思考までも変わることができるのです。迷いや不安、恐怖などのような感情もなくなり穏やかで平和な時間が流れるのです。
悟りの境地に立つと、今までの感情は何だったのだろうと思うこともあるでしょう。それだけ無駄なエネルギーに時間を費やしてきた事に気づくでしょう。
悟りを開く修行方法10個
ちょっとした意識の積み重ねであなたも悟りを開くことができるでしょう。まずは「気づく」ことが大事ですね。ただ、相手の本来の気持ちや内心までも見えてしまうことで、遠い付き合いになる人もいることを覚悟しておいてくださいね。
悟りを開くには、今までとは異なるので、今までと同じ人間関係でなくなる場合も考えられます。ただ、あなたの意識が変わったことで良い意味で変化したことを受け入れてくださいね。
■1. エゴを手放す
自我を手放しましょう。エゴは自分以外のことを大切に思えなくなる最大の敵とも言えます。自分が一番かわいい、大切にしたいことで周囲を傷つけていい理由にはなりませんよね。エゴは時に大きな形も破壊していますものなのです。自分と対話ができるのとわがままを通すのは同じことではありません。
あなたにとって都合が悪いことも受け入れようとするのが対話です。エゴはあなたが良ければ周囲はどうでもいい状況を作ろうとします。心の防衛をせずにさらけ出してよいのです。
■2. モノやお金や感情に執着しない
執着はとても怖い感情を生み出すものでもあります。そのような怖いものをさっさと手放しましょう。これは物やお金だけでなく感情というものを手放すことってとても大切なのです。例えば「怒り」という感情を手放さずにいることで自分でも信じられない発言をしていることもあります。ヒステリックというのはこのような状況を生み出していますよね。
嫌われたら困る、ミスしたことで自分の評価が下がったと思ってしまうのも色々なものに執着することで感情に振り回されて取り返しのつかない状況になる人が近年増えていますよね。執着するのは辞めましょうね。
■3. 見えていることだけにこだわらない
あなたが見ている範囲だけですべてを決めてはいけません。あなたの知らない所で動いていることがほとんどだと認識してください。あなたがどんなに年齢を重ねていても、精神が成長している人だと限りません。あなたがこれまで見てきた事で、物事を判断してしまうのはとても危険です。あなたの知らない世界は無限にあることを知っておきましょう。そして素直に見えていない世界を受けいれましょうね。
自分が生かされていることを意識しましょう。あなたの意思ですべてを決めているわけではなく、必要な人によって支えられていることを理解しましょう。
■4. 感情的にならない
あなたが客観的に見て気持ちの良い状況をあなたが造り出してはいけませんよ。きっと一度は見たことがあると思います。混んでいる駅のホームや電車の中でぶつかったとか足を踏んだとか、感情的に怒鳴る人を見たことはないですか。これって子どもが争っているのではなく、大人でかつ年齢の高めな人が多いのですよね。何かにイライラしたりストレスを溜めているのかもしれませんが、周囲にいる人は気持ちのよい環境ではないのですよね。
あなたが行動する範囲の中で、頭にきたことがあったとしたら、一度は深く深呼吸をして感情的にならないように心がけましょうね。
■5. 限界を作らない
自らの終わりを決めてはいけません。できないと思う事で確かに出来なくなります。無理だと思えば不思議と無理な状況になるのです。あなたの中で限界を作らないようにしてください。あなたの中で仕切りを決めてしまうことであなたの能力はそこで止まってしまうのです。能力の向上はせずに単純に行き止まりになります。鋭い人はお気づきだと思いますがこの限界を決めてしまうのも感情を手放さないことで起こっているのです。
私たちは魂を成長させるために産まれてきことを思い出してくださいね。すべて起こる出来事は、あなたが生まれてくるとき決めてきたカリキュラムに過ぎません。思い出してくださいね。
■6. 全てを受け入れる
人生の中で不都合なことは沢山あります。それは人と比べるものではありません。そんな不都合だと思う事も全て受け入れるようにしてください。個人的な感情で物事を判断せず不誠実なことも丸ごと受け入れて良い方向へと導くことが大事なのです。誰もが弱さを持っている恐怖や不安を持っていることを理解し、悪に染まる心にも真摯に向き合い本来の道へと進めることができる心が重要なのです。あなたの周りにも苦手な人がいるでしょう。
しかしその人を受け入れて相手の背景にあることを想像してみましょう。きっとあなたの中で何か変化があったらあなたは準備ができた人と言えます。
■7. 嫉妬や焦らず妬まない
もし、あなたが少しでも他者に対してこのような気持ちを持っているとしたらとても無駄な時間を過ごしていることに気づきましょう。このようなサイクルは自分が持っていないものを見つけるのが得意になっています。あなたが持っていることは物やお金だけではないですよね。そこに気づかない人はどの環境に置かれても人を妬むのが日常的になってしまいます。嫉妬から生まれるものはキレイなものではありませんからね。
また、妬みや焦り続けていると本来のあなたの生きる意味を見失いかねませんからね。人は人、あなたはあなたです。
■8. 人も自分も大事にする
自分を大事にするのは当然ですが、それと同時に他者のことも大切にしましょうね。これってどういうことか解らないというか誤解をする人がいるのですが、自分に甘く人に厳しい人って結構いるのですよ。他者のミスに腹が立つのも同じことで、あなたにもあるのです。
こういう状況になったことが若しくはこの先このような状況になることあるとしたら、あなたはどうすれば成長できますか。ただ優しくするだけ?変わりにやってあげる?あなた自身を大事にするように他者にも同じように大事にしてくださいね。
■9. 全てに感謝の心を持つ
「ありがとう」というのはとてもいい言葉ですよね。あなたが周囲にかけてきた言葉はあなたに必ず帰ってきます。自然の恵に感謝し、自然から教わることに感謝し、あなたの周囲であなたと共に同じ時間を過ごす人を大切にしましょう。そして絶え間なく感謝の心で接するようにしてくださいね。朝、目覚めて感謝から始まり、目を閉じて寝るまでの間、感謝する心を持っていてくださいね。
今日も1日頑張った自分の体、声も心も目も耳も全てにありがとうというのはとても良い習慣ですよね。何かひとつでも欠けていますと不便だとかんじるのですからね。
■10. あらゆるものを敬う
おごり高ぶってはいけません。常に低くあなたは謙虚でいることを心がけましょう。何も知らない、教わること。あなたの周りには人生の良き先輩がいます。特定の宗教のようなもので誰かを崇拝しなさいということではありません。あなたを成長させてくれるすべてに敬う気持ちを持ち続けてください。これはへだりくだることとは異なります。
上の人や権力を持っている人にだけ媚びるのではなく、公平に人と接するように心がけましょうね。年齢は関係ありません、自分より年齢は低くても魂のうえでは自分より高貴であることがあります。それだけ経験を重ねている人もいることがあるのですべてのもの敬う気持ちを忘れないようにしましょう。
悟りを開いた者・人物10人
1、釈迦様
2、龍樹菩薩
3、無著菩薩
4、八宗の祖師
5、周利槃特
6、ロジャースペリー
7、イエス・キリスト
8、マハトマガンディ
9、ダライラマ14世
10、菩提達磨
まとめ
悟りというのは、超越な人間のなす業のように思う人もいるでしょう。私たちは生まれてくるときとてもシンプルでキレイな魂を持って生まれてきました。しかし、どんな魂にも付着する欲望や自我などのゴミに気づくことで、本来のあなたに戻るでしょう。
あなたにとって必要な言葉を拾って頂けたら幸いです。あなたにとってより良い未来でありますように。