「運がいい」、「運が悪い」などといいますが、そもそも「運」とはなんでしょう?
その答えは一つではありません。運とは、生まれたときの気のエネルギーが決める「先天運」と、住む場所や日々の行動や習慣など、さまざまな要因がつくりだす「後天運」の二つから成るものです。
「数ある占いの中で九星方位学は優れている」といわれるのは、自分にとっての吉方位への引っ越しや旅行をすることで運を変えて、悩みや問題を解消することができるからです。そんな九星方位学をみなさまにお教えいたします。
運は変えられる!
人がこの世に生まれ、「オギャア」と呼吸をはじめた瞬間、そのときの大気のエネルギーが体の中に宿ります。「オギャア」といってはじめて体内に取り入れた空気のことを、占い用語で「保気(ほき)」といいます。保気(最初の呼吸で取り入れたエネルギー)は、その人の運命を決定づけます。
また、ここからその人の人生がはじまるわけですが、生まれた国や地域、家庭の貧富、性別などは自分の意志では選べません。生まれたときからさまざまな差違や不平等があることになりますが、これが一生変えられない「先天運」です。
このように、生まれもっている運は人それぞれで、家族でもきょうだいでも違いますが、生まれ落ちてからの運(後天運)は自分の行動次第で変えることができるのです。そのためには、自分の性格や性質のいいところを伸ばし、悪いところをなるべくなくすように心がければいいのです。自分がもって生まれた性格や運命は、自分が生まれたときの星が教えてくれます。これを、「本命星」と呼びます。
■本命星の出し方
本命星には9パターンがあります。以下で生まれた年を探してください。これが、一生変わらないあなたの本命星となります。生まれた年のエネルギーは、その人の性格や行動に反映されますが、本命星自体に吉凶はありません。ただ、吉方位を出すためのベースとなるので、覚えておいてください。
昭和21年、昭和30年、昭和39年、昭和48年、昭和57年、平成3年、平成12年、平成21年……九紫火星
昭和22年、昭和31年、昭和40年、昭和49年、昭和58年、平成4年、平成13年、平成22年……八白土星
昭和23年、昭和32年、昭和41年、昭和50年、昭和59年、平成5年、平成14年、平成23年……七赤金星
昭和24年、昭和33年、昭和42年、昭和51年、昭和60年、平成6年、平成15年、平成24年……六白金星
昭和25年、昭和34年、昭和43年、昭和52年、昭和61年、平成7年、平成16年、平成25年……五黄土星
昭和26年、昭和35年、昭和44年、昭和53年、昭和62年、平成8年、平成17年、平成26年……四緑土星
昭和27年、昭和36年、昭和45年、昭和54年、昭和63年、平成9年、平成18年、平成27年……三碧木星
昭和28年、昭和37年、昭和46年、昭和55年、平成1年、平成10年、平成19年、平成28年……二黒土星
昭和29年、昭和38年、昭和47年、昭和56年、平成2年、平成11年、平成20年、平成29年……一白水星
※誕生日が1月1日~2月3日ごろ(立春の前日)の方は、前年の本命星となります。
※最近はスマホアプリなどでも本命星がわかるものがあります。
WEBサイトだとこちらが参考になります:
http://www.houigaku.net/01_hon_getsu/nine_star.html
九星方位学は「動く運命学」
生まれた瞬間に本命星が決まり、先天運が人生のアウトラインをつくりますが、それに沿って具体的な人生の流れをつくるのが後天運です。先天運は変えられませんが、後天運は変えられます。世の中にはさまざまな占いがあり、占いの多くは、「当てもの」的な要素があります。
また、どの占いでも自分の運命や性格、ものごとの吉凶まではわかりますが、よからぬ結果が出ても、それを変えて明るい未来をつくる方法までは教えてくれません。いい結果に喜び、悪い結果に恐怖するだけでは役に立つ占いとはいえません。その点、九星方位学では、生まれもった運命に対して“働きかけ”をして、人生を好転させる方法を教えてくれます。
ここで述べた運命に対する“働きかけ”とは、自分の本命星にとってベストの“「吉方位」へ動く”ことです。ただ運命や性格を読み取って当てるだけではなく、弱点や悩みを解決してくれるエネルギーが発生する方位=吉方位へ動くことで、よい運気を取り入れることができるのです。
彼氏がほしい、離婚を有利に進めたい、就職がうまくいくように……など、人間の人生には悩みや欲望がつきものです。そうしたことを応援してくれるエネルギーは、吉方位にでかけることで体内に取り入れることができるのです。家の中で不運を嘆いて引きこもってばかりで、自分から動かなければ何もはじまらないし、何も変わりません。ですが、悩みを解消したい、自分を変えたいと思って動けば、そこから運命は動きはじめます。自分にとってもっともよいエネルギーと出会える方位に、ベストのタイミングで出かければ、新しいものや人との出会いがあり、その出会いにより運命は確実に変わっていきます。
「動く」というのは、引っ越し、旅行、徒歩での移動などです。そういうタイミングで、方位エネルギーを利用して自分の運を変えていくのが九星方位学の基本です。方位とは自然の姿を写し取ったもので、そこにはこの世のすべての事象が隠されているとされています。決められた運命通りに生きるだけでなく、自分の意志で積極的に動くことで開運できることを教えるのが、九星方位学なのです。それは、数千年という長い歴史が証明する事実で、怪しいスピリチュアルでもオカルトでも、迷信でもありません。
吉方位とは?
自分にとっての吉方位とは、自分にとってよいエネルギーが充満した自分だけのパワースポット。“その土地のもの”と深く触れ合うことで、エネルギーを効率よく取り入れることができます。
具体的には、地元でとれた新鮮な食べ物を食べたり、自然豊かな場所に出かけて水や土、空気を存分に感じることです。できれば、なるべく長く滞在し、夜は早く寝て朝はなるべく早起き。朝は太陽の光をしっかりと全身で感じ、深く呼吸をして体によい気を取り入れましょう。
■吉方位の出し方
それぞれの本命星にとって吉となる星は以下です。自分にとって吉となる星が回った方位に引っ越しや旅行で移動することが開運を導きます。気学における吉方位は、毎年変わります(※正確な変わり目は節分前後なので、節分あたりの方位取りは慎重に行ってください)。
毎年変わるということは、たとえばある人にとって今年は北が吉方位だったとしても、来年以降も北が吉とは限らないということです。北が吉方位だったとしても、どのような吉作用が出るかもそのときどき(どんな作用を持つ星が回っているか)で変わってきます。
また、方位の使い方と効果の出方がわかってくると、どの方位にどのタイミングで動くと、どのような効果が出てくるかが予測できるようになってきます。ただしこれは上級テクニックなので、最初は「吉方位に、しかるべきタイミングで動く」ことができるようになることを目指しましょう。それでも十分な開運効果はあります。
<本命星別吉方位>
一白水星……三碧、四緑、六白、七赤
二黒土星……六白、七赤、八白、九紫
三碧木星……一白、四緑、九紫
四緑木星……一白、三碧、九紫
五黄土星……二黒、六白、七赤、八白、九紫
六白金星……一白、二黒、七赤、八白
七赤金星……一白、二黒、六白、八白
八白土星……二黒、六白、七赤、九紫
九紫火星……二黒、三碧、四緑、八白
<吉方位の調べ方の例>
気学や吉方位にはさまざまな考え方がありますが、総合してみると、引越しの場合は「年の吉方位」と「月の吉方位」まで合わせて方位を取るのがよいと言えそうです。最近はWEBサービスだけでなく、吉方位取りに役立つ便利なアプリがあるので、iPhone/iPadをお持ちの方は以下のアプリをどうぞ。年・月・日までの吉方位が一瞬でわかります。
九星気学(アプリ名) http://team-grasshopper.info/entry/detail/-/32
行ってはいけない凶方位
吉方位の反対に、凶方位もあります。凶方位に行くと、自分にとって悪いエネルギーを吸収し、マイナスの運気を吸収してしまいます。出張や転勤など、自分で決めたわけではないやむを得ない事情があればしかたありませんが、できる限り避けましょう。その人にとって悪い方位に行くことで、よくないことが起こります。
九星方位学にはさまざまな流派や考え方があるため、凶方位の出し方はいくつかあります。とはいえ、あらゆる流派を勘案し、「これだけは絶対に避けるべき方位」があるので、以下に記します。
※吉方位・凶方位が簡単にわかる便利なアプリがあるので、iPhone/iPadをお持ちの方は以下のアプリをどうぞ。年・月・日までの吉方位・凶方位が一瞬でわかります。以下にの凶方位も方位盤に示してくれるのでおすすめです。
九星気学(アプリ名) http://team-grasshopper.info/entry/detail/-/32
五黄殺(ごおうさつ)……年盤・月盤・日盤において五黄が回っている方位のことです。この方位に引っ越しや旅行などの移動をすると、災難や損害、争いごとなどのあらゆる災いを招きます。それも、自ら自発的に招いてしまうのが恐ろしいところです。自宅の中では、五黄の回った方位の改装や土を動かすことは大凶といわれています。すべての人の凶方位です。
暗剣殺(あんけんさつ)……五黄が回った方位の反対側の方位のことです。この方位へ移動すると、暗闇から突然、剣で切りつけられるるような災難が生じやすいといわれています。すべての人の凶方位です。
本命殺(ほんめいさつ)……自分の本命星が回っている方位のことです。この方位へ移動すると、重大な健康上の問題が生じたり、運勢が悪くなったりするといわれています。
本命的殺(ほんめいてきさつ)……自分の本命星が回っている方位の反対側の方位のことです。本命殺と同様に、健康上の問題が生じたり、運勢が悪くなったりするといわれています。
歳破(さいは)……その年の十二支の方位の反対側の方位。すべての人の凶方位です。
月破(げっぱ)……その月の十二支の方位の反対側の方位。すべての人の凶方位です。すべての人の凶方位です。
まとめ
九星方位学は開運するための具体的な方法(吉方位への移動)があるため救いがあるといえます。ただ、すばらしい開運方法が示されても、現実に動いて運命を変えるのはほかならぬ自分です。「引っ越しや旅行だけで運が変わるなんて」と、まだ信じられない方もいると思いますが、「まずはやってみる」という姿勢が大事です。
人間も自然の一部である以上、天に逆らうような生き方は吉を呼びません。「自分を変えたい」「開運したい」と望む人は、天地に充満する気や方位のパワーを読み取るすべを知り、天の気と調和し、それを味方につける生き方を心がけましょう。あなたが思う以上に九星方位学が教える「方位パワー」は偉大なのです。