神社やお寺で人気の、おみくじ。漢字で書くと、神社では「御神籤」、お寺では「御仏籤」となります。
おみくじは、何かに迷うときに、あるいは、ちょっとした運試しとして、いつでも気軽に楽しむことができるもの。ですので、たとえあまり良くない結果が出てもそれほど気にすることはありません。
とはいえ、凶が出ると、ちょっとがっかりしてしまいますよね?
そもそも、おみくじを引いて凶がでる確率は、一体どれくらいあるのでしょうか。そして、おみくじの凶に込められた意味は?もし引いてしまったら、どのように受け止めればよいのでしょうか?
おみくじの「凶」にまつわる、いろいろな疑問について考えてみたいと思います。
おみくじ凶の意味や内容は?実はラッキー?
初詣で引いたおみくじが凶だと、今年はあまりいい年にならないのではないか?もしかして、悪いことが起きてしまうのでは…と、不安になったことはありませんか?
でも、心配する必要は、まったくありません!おみくじは吉凶を占うものなので、悪い運や良い運を呼び寄せるような力があるわけではないのです。
凶のおみくじを引いたからといって運気が下がるようなことはなく、むしろ、 おみくじの凶は、これから上向きになっていくことを意味しています。
少しパワーが弱まっている時期なので、こういうことに注意しておくことで安心して暮らせますよという神様や仏様からのメッセージとして、前向きに受け止めましょう。
気をつけるべきポイントがたくさん書かれている凶のおみくじを引いてしまったら、逆にラッキーかもしれません。アドバイスに従って、教えていただいたことに十分注意して過ごすことで、幸せな日々を送ることができるはずです。
おみくじで凶が出る確率や割合は?
神社やお寺によって、おみくじの凶が出やすい・出にくいという違いがあるのでしょうか?
実は、おみくじの出る割合には基本的なルールがあります。おみくじを発案した元三大師(がんざんだいし)が記した「御籤帳(みくじちょう)」によると、「大吉16%、吉35%、凶29%、それ以外20%」となっています。意外と、きっちり決められていたのですね。
ただしこれは、最初にこのような割合で作ったというだけで、厳密に決められているわけではありません。神社やお寺によって割合を自由に決めることができるのです。現在では、多くの神社やお寺が独自の割合でおみくじを作っており、それぞれの神社やお寺の特色のひとつとなっています。
凶が出る確率は低く設定されているケースが多く、一般的に、 およそ10%程度となっているところが多いようです。そもそも、おみくじの凶がないという神社もあるそうですよ。
おみくじ凶ばかり連続で引くときの意味
初詣でおみくじを引いたら、凶。その後訪れた神社やお寺で引いたおみくじが、再び、凶。なんていう経験はありませんか?
そもそも、おみくじで出る確率の低い凶を連続して何度も引き当ててしまうのは、とても珍しいこと!凶の出る確率が比較的高いと言われている神社やお寺でも、3回、4回と続けて凶を引き当ててしまうのはかなりレアケースなので、逆に、とてもラッキーかもしれません。
また、おみくじの凶には、 今が底、これ以上悪くなることはないという意味もあります。おみくじのアドバイスに沿って、少しの間だけ、気を引き締めて過ごすことで、やがて吉に転じ、より良い状況に変わっていくでしょう。
おみおくじで連続して凶を引いてしまったようなときは、少し先の明るい未来が期待しながら、日々を丁寧に過ごしていくのがよさそうです。
おみくじ凶のあと引き直してもいい?
今年一年の運勢を占うおみくじで凶が出てしまったら、がっかりしてしまいますよね。もう一回引いて、凶をなかったことにしてしまおうと、何度もチャレンジしている人はいませんか?
おみくじを何度も引き直すことは、禁止されているわけではありませんが、あまりおすすめはしません。なぜなら、 神様や仏様からのメッセージを無視してしまうことになるからです。尊敬する人にアドバイスや忠告をしてもらったときに、気に入らないから別の内容に変えて!とは、言いませんよね。
どうしても納得できない場合は、別の神社やお寺でおみくじを引き直すことができます。同じ神社やお寺でおみくじを引き直したい場合は、その場ですぐに引き直すのではなく、何日か間をあけてから再度訪れるようにしましょう。
おみくじ凶が出た後に結ぶ理由は?持ち帰るべき?
神社やお寺にある木の枝には、たくさんのおみくじが結び付けられています。おみくじを結ぶためのヒモを張った、みくじ掛けを用意してある神社もありますよね。
おみくじはその場で結んで帰るのが正しい作法なのでしょうか?それとも、持ち帰るほうがいいのでしょうか?
本来、おみくじは身に着けて持っていたり、家に置いてときどき読み返せるようにするものだと言われています。
しかし、 凶の場合は、悪い運をそこに結び付けるという意味で、持ち帰らずに結んでいく人が多いようです。みくじ掛けが用意してある神社では、おみくじを結んでも大丈夫です。
ただし、結ぶ場所がない神社や、おみくじを木に結ぶことを禁止している神社では、無理に結んで帰ることは避けたほうがよさそうです。
おみくじ凶が出たときの対処方法6選
もし、おみくじで凶を引いてしまってもそれほど気にする必要はありません。
でも、どうしても心配なことがあって、おみくじの結果がかなり気になってしまう!なんていう場合には、次のような方法で対処することができます。
■①神社やお寺でお祓いをしてもらう
お祓いというと、七五三や厄除け、安産祈願など、特別なタイミングで行うようなイメージがありますが、神社やお寺では、より幅広い内容のご祈祷を行っています。
良くない結果だったおみくじのお祓いも可能なので、どうしても気になる場合はぜひ問い合わせてみてください。
■②神社やお寺に納め、お焚き上げしてもらう
古くなったお札や破魔矢を神社やお寺に納めるように、おみくじも納めてお焚き上げをしてもらうことができます。
おみくじを引いた神社やお寺に持っていくのが一般的ですが、他の神社やお寺のお札を受け付けている神社もあります。ただし、他の神社やお寺のお札はNGとなっている場合もあるので、注意が必要です。
多くの神社やお寺で、古いお札をお預かりする納札所、古札納所などを設けていますので、場所がわからない場合は窓口の方などに問い合わせてみてください。
■③別の神社やお寺で、もう一度おみくじを引く
別の神社やお寺であれば、改めておみくじを引くことができます。
どうしても同じ場所でおみくじを引きたい場合は、一度帰ってから出直します。 一定期間をあけてから再度おみくじを引くことができますが、どれくらい期間をあけるべきかについては、その神社やお寺の窓口の方などに相談してみてください。次の日、あるいは何日間か間をおくというように、ルールが決まっている場合があります。
■④凶のおみくじを、みくじ掛けに結ぶだけでもOK
良くない結果が出たからといって、おみくじを捨てるのはNG。
手元に置いておきたくない場合は、 みくじ掛けに結んでいく方法がおすすめです。おみくじを結ぶのには、悪い気や運をその場に結びつけるという意味があるようです。
おみくじを木に結ぶことを禁止している神社やお寺も多いので、結ぶ場所がない場合は、窓口の方などにどうすればよいか相談してみてください。神社やお寺によっては、凶のおみくじだけ結ぶことを許可している場合もあります。
■⑤手元に置いて、読み返す
おみくじの凶は、必ずしも、悪い運気を表しているわけではありません。
大切なのは吉凶よりも、おみくじに書かれているメッセージ!特に、気をつけるべきポイントがたくさん書かれた凶のおみくじは、ときどき読み返して気を引き締め、行動を改めることで、日々を安心して過ごすことができます。
ですので、結ばずに持ち帰り、手元に置いておくという方も多いようです。
■⑥お守りとして身に着ける
せっかく引いたおみくじは、ぜひ、お守りやお札と同じように大切に取り扱ってあげてください。
吉凶にかかわらず、おみくじは、人生の指針となる神様や仏様からのメッセージ。大切に扱うことでパワーを強め、あなたを守ってくれます。
おみくじを手元に置いたり身に着けている期間は、一年間までがよいとされていますので、一年後、あるいは初詣でのタイミングなどで、神社やお寺に納めます。
おみくじの凶が出やすいと言われる神社寺5選
本来、おみくじで凶が出る確率は29%とされていますが、現在では、凶の割合を低く設定している神社やお寺が増えてきているようです。本来の割合である29%のままでおみくじを用意しているところは、実は、少数派!
そんな中で、おみくじで凶が出やすいといわれている神社やお寺が人気を集めています。
①浅草寺(せんそうじ)
大きな提灯が目印、東京浅草の浅草寺は、多くの外国人が訪れる東京の観光名所のひとつです。そして浅草寺は、おみくじで凶が出る確率が高いということでとても人気があることをご存知でしょうか?浅草寺では、100本のうち30本が凶という割合になっており、出る確率はなんと30%!凶を引くことを目当てに訪れる人も多いようです。
②川崎大師平間寺(かわさきだいしへいけんじ)
神奈川川崎市に位置する平間寺は、900年近い歴史を持つ古いお寺。さまざまな災厄をはらってくれる「厄除けのお大師さま」として親しまれています。川崎大師のおみくじは、凶が出る確率が高いといわれています。
③鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)
神奈川県鎌倉市にある、源頼朝ゆかりの神社です。こちらのおみくじも、凶が出る確率が高いことで有名です。
④清水寺(きよみずでら)
修学旅行の定番になっている京都の清水寺は、最近は、今年の漢字を発表する場所として有名ですね。「清水の舞台」として知られる本堂は、国宝にもなっています。清水寺でおみくじを引くと凶が出るという口コミ情報が多く寄せられています。
⑤厳島神社(いつくしまじんじゃ)
水中に浮かぶ安芸の宮島で有名な、広島の厳島神社。ユネスコの世界遺産に登録されています。厳島神社のおみくじは区分が多く、そのため、凶の割合が多いといわれています。
まとめ
神社やお寺で人気のおみくじについて、凶を引いてしまった場合の対処法、おみくじの凶が意味すること、凶が出る確率、凶が出やすいことで有名な神社やお寺などについてご紹介しました。
せっかく引いたおみくじで、凶が出てしまったらがっかりしてしまいますよね。でも、何か悪いことが起きるわけではないので、少しもあわてる必要はありません。
おみくじのアドバイスに沿って、注意深く日々を過ごし、努力することで、やがて吉に転じ、より良い状況に変わっていきます。
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