天邪鬼な人の心理と性格の特徴19個！恋愛・対応・良い意味？

天邪鬼な人が身近にいると、何かと面倒臭いですよね。でも、なぜかにくめなくて、天邪鬼に恋している人もいるでしょう。

そこで今回は、天邪鬼な人の性格的特徴と恋愛傾向を徹底解説！天邪鬼の意味や、正しい接し方なども紹介します。

天邪鬼（あまのじゃく）とは、わざと人の意見に逆らう行為をする人を意味します。みんなが「美味しいね」と言っているのに「大したことない」なんて言う人、いますよね。本心は別として、人と反対のことを言いたくなるのが天邪鬼です。

だから、「天邪鬼だね」と言われたら、多くは皮肉を込めた悪い意味だと受け取るべきでしょう。「性格が悪い」「輪を乱すな」と、ストレートに言いにくい場合、「天邪鬼だね」と、少々表現を柔らかくして、笑いを交えて伝えるケースも多いです。

しかし、親しい間柄の人、特に異性に「天邪鬼」と言われた場合、「あなたに冷たくされると寂しい」という、好意の裏返しの可能性もあります。特に女性は、好きでもない男性にあえて「天邪鬼」という表現を選ばないものです。

このように、天邪鬼は全体的には悪い意味で使われますが、相手や状況によって、込められる意味が変化する言葉なのです。

天邪鬼の類義語には、以下のような言葉があります。

・ひねくれ者
・へそ曲がり
・つむじ曲がり
・意地悪
・偏屈
・素直じゃない
・いじけている
・性根が悪い
・性格が歪んでいる

結構な言われようですが、「天邪鬼」という言葉を選ぶと、似た意味を持っていても、なぜか柔らかい印象になります。だから、人に対して天邪鬼は使いやすい言葉なのです。

天邪鬼の対義語には、以下のような言葉があります。

・素直
・柔和
・穏やか
・カドがない性格
・屈託ない
・無邪気
・いい子
・従順

何事にも反発する生涯反抗期みたいな天邪鬼の対義語は、素直でわかりやすく従順な性格の人を意味する言葉です。

天邪鬼な性格になる原因には、先天性と後天性があります。人には生まれながらの性格があります。物心つく頃から天邪鬼な人は、そのような気質を元々持っている可能性が高いです。一方、後天性の原因の多くは成育歴にあります。

・親から認めてもらえず育った
・家庭環境が原因で、がまんをたくさんしてきた
・親からの関心が薄く、アピールしなければ構ってもらえなかった

このような経験が積み重なると、「どうせ自分は上手くいかない」「幸せなイメージが掴めない」と、自己肯定感が低くなってしまいます。しかし、傷つきたくないため、人の言葉に対していちいち反発し、相手から拒否される前に自分から拒否することで、自己防衛しようとします。これが、天邪鬼な性格になる原因です。

天邪鬼な性格になる原因が先天性でも後天性でも、本人は「どうして素直になれないんだろう」と、ジレンマに苦しむケースが非常に多いです。本人も天邪鬼な自分に困惑しつつ、でもどうすれば良いのかわからず、結局自己防衛に走り、天邪鬼になっては「変わりたい、でも変われない」と悩んでしまいます。

天邪鬼な人は、反対のことばかり言う以外にも、性格や心理的特徴があります。天邪鬼な人の特徴を知れば、なぜ自ら拗らせるような行動をとるのか、理解できるようになるので、上手に付き合う方法が見えてくるでしょう。

天邪鬼が人と反対のことを言いたがるのは、負けず嫌いな性格だからです。勝負事には絶対負けたくないと思っています。負けたくないから、勝負を放棄することもあります。

天邪鬼な人の負けず嫌いは、勝負事に限りません。何事にも「同意したら負け」「従ったら負け」「認めたら負け」と、天邪鬼な人は思っています。人と同調するのは、自分の弱みを見せることだと思い込んでいるのです。そして、弱いところを見せたら、つけこまれて負けると考えています。天邪鬼はいつでも人に反発し、必死に自分を守ろうとしているのです。

しかし、自分も周囲も拗らせる天邪鬼の負けず嫌いな気質は、時にプラスに働きます。負けず嫌いの根性で、難題を乗り越えたり、必死に努力して才能を開花させたりすることもあります。天邪鬼な人の負けず嫌いパワーが良い方向に向くと、素晴らしい長所になるのです。

天邪鬼な人は、負けず嫌いなだけではなく頑固です。自分がこうと決めたことは、周囲からどんなに反対されても、貫き通そうとします。他に素晴らしい提案をされても、本人が納得しなければ、自分のやり方を頑固に守り続けます。むしろ、反対された方が「相手の言いなりになるものか！」と、天邪鬼の頑固さを強固にします。

天邪鬼な人が「自分はこうする」と決意したら、説得は時間の無駄です。本人の気が済むまで好きなようにやらせて、自分で納得してもらうしかありません。

負けず嫌いで頑固な天邪鬼の性格は、厄介な面が多いです。だけど、見方を変えると、「信念がある」という長所にもなり得ます。天邪鬼は人に流されない意志の強さと根性があるのです。周囲にとっては迷惑な性格ですが、一本筋が通った信念を持っています。そのため、天邪鬼な人は思わぬ才能を発揮することも少なくありません。

天邪鬼な人は、プライドがものすごく高いです。だから、人からちょっとした指摘を受けるだけで、「プライドを傷つけられた！」と過剰反応します。相手にそのつもりがなくても、天邪鬼な人は「自分への批判」と受け取り、自分のプライドを守るために、「あなたの方が間違っている」という意味を込めて、反対の意見を言うのです。

天邪鬼には、見栄っ張りな人が多いです。外見でも負けず嫌いで、「人より良い物を身につけたい」「人から注目されたい」と思っています。そのため、オシャレだったり、ブランド品をいくつも持っていたりします。

天邪鬼は男性も女性も、姿がきれいな人が多いのも特徴です。しかし、「人と違う自分」を求め過ぎて、かなり個性的なファッショになる天邪鬼も一部存在します。

天邪鬼な人は、良くも悪くも目立ちたがり屋です。人と反対のことをするのは、目立ちたいからでもあります。集団に紛れるのではなく、目立つ行為をしてでも注目されたいのです。しかし、天邪鬼な人は素直じゃないので、悪目立ちしがちです。天邪鬼は「出る杭は打たれる」の見本のような人なのです。

ファッションで目立とうとするのも、天邪鬼の特徴です。天邪鬼にはお洒落な人も多いですが、必ずどこかに主張があります。なぜならば、人と同じが嫌いだからです。流行には敏感だけど、オリジナリティを求めるのが天邪鬼です。

ファッションに限らず「人と同じじゃつまらない」という感性は、独創的なアイディアに溢れています。人と違うことを求める天邪鬼な人の性格的特徴は、素晴らしい才能につながることも少なくありません。

天邪鬼な人は、見栄っ張りだけど意外と秘密主義です。人の意見に対しては、すぐあれこれ指摘するけど、「あなたはどうなの？」と聞き返されると、「内緒」「教えない」と、口が堅くなります。

「質問されたら、むしろ答えたくなくなる」というのが天邪鬼な人の特徴です。「ならば、知らんぷりすればいいんだ」と思うかもしれませんが、どんな方法で接しても、天邪鬼が自分について語ることは殆どないでしょう。天邪鬼な人は、簡単に手の内を見せてはくれません。

天邪鬼な人が秘密主義なのは、警戒心が強いからです。自分の情報を与えると、相手に弱みを握られるのではないかと警戒するから、秘密主義になります。そして、実は人見知りでもあります。天邪鬼な性格は自分を守る仮面です。警戒心が強いので、相手を簡単には信頼できず、本当の自分を隠そうとして、攻撃的な態度をとってしまうのです。

天邪鬼な人は、とにかく疑い深いです。自分の性格が万人受けしないことを自覚しているので、人が好意的に接してきても「本心じゃないに決まってる」「社交辞令」「もしや裏があるのでは？」と、好意を疑ってかかります。警戒心の強さも加わり、人を信用するまでとても時間がかかります。

他人に厳しいのも、天邪鬼な人の特徴です。人の発言には、揚げ足を取るように細かく指摘し、評価もシビアにします。自分に甘いかどうかは天邪鬼のタイプによって違いますが、とにかく人を厳しくジャッジします。天邪鬼な上司の下についた部下は、大きな苦労を強いられるでしょう。

「なぜ、そんなに皮肉な言葉を選ぶ？」と、思わず聞きたくなるほど、天邪鬼な人は口が悪いです。正論を武器にして、相手を叩き伸すような言い方をすることもあります。口の悪さも、天邪鬼の自己防衛本能ですが、それが災いして損をすることも多いです。

プライドが高く見栄っ張りな天邪鬼は、態度が大きく尊大に見えます。しかし、それは自分を守る鎧のようなもの。天邪鬼な人は、本当は自分に自信がないのです。だから、人の優しさにまで反発します。自分を受け入れてもらえる自信がなく、拒否されるのが恐くて、先に自分から拒否するのです。天邪鬼な人は、実はとても傷つきやすいガラスのハートの持ち主です。

自分に自信がないのに、人一倍「認めて欲しい」という気持ちが強いのが、天邪鬼な人の特徴です。非常に自己顕示欲が強く、自分を誇示せずにはいられません。だけど、それと同時に「受け入れられなかったらどうしよう」という不安を抱えていて、傷つかない準備をするために、天邪鬼な行動に走ってしまうのです。

自己顕示欲が強いのに、褒められると「うるさい」とか「知らない」とか言って、あまり喜んでくれないのが天邪鬼。実は、超照れ屋で、褒められると恥ずかしくなって、嬉しいのに反対の態度をとってしまうのです。

天邪鬼な人は、わざと人に嫌われるような行動をしているように見えますが、それは「構って欲しい」の裏返し。本当は、寂しがり屋なのです。一匹狼を気取る天邪鬼もいますが、本当に1人が快適なら、自分を誇示したり、人につっかかったりなどしません。天邪鬼は人と関わりたいけど、プライドや警戒心が邪魔をして、上手にコミュニケーションがとれないだけなのです。

本当は誰かと一緒にいたいのに、天邪鬼な人は甘えるのが苦手で、自分から人に寄りかかれません。親しくなった相手にも、この性格は強く表れます。家族や恋人、親友にも、自分の本音をなかなか言えず、本当は甘えたいのに強がってしまいます。相手から手を差し伸べられても、色々な想いが交錯して、素直にその手を握れません。

天邪鬼な人の多くは、自分の厄介な性格を自覚しています。そして、人とうまく関われないことに対して、悩みを抱えています。ならば、もっと素直になって、コミュニケーション力を高めれば良いと思うかもしれません。しかし、天邪鬼な人は自己分析も苦手なのです。なぜ、自ら困った言動をとってしまうのか、天邪鬼な人は自分の心理を良く理解できません。天邪鬼の言動が、自己防衛本能だと気付いていないからです。

そのため、天邪鬼な人の悩みは深いです。「変わりたい」という思いがあるのに、成育歴や生まれ持った性格が障害となって、なかなか素直になれません。悩みを解決するには、自分と向き合う必要がありますが、自分の弱さを認めたくない天邪鬼な人にとって、それは大きな恐怖を伴うことなのです。

天邪鬼な人には、がんばり屋な一面もあります。「そら見たことか」と、周囲から言われたくない一心で、あっと驚くような偉業を成し遂げることもあります。負けず嫌いで頑固な性格は、天邪鬼な人の強さでもあります。天邪鬼な人は悩みも多いけど、がんばり続けて素晴らし結果を出す力を持っているのです。

同じ天邪鬼でも、男性と女性では傾向が少々変わります。男性の天邪鬼は、プライドと自信のなさという、相対した感情が複雑に絡み合っています。

天邪鬼な男性は、プライドが高く、承認欲求が強いのです。「自分には才能がある」と信じているケースもあり、「周囲から正当な評価をされていない」と不満に思っています。ならば、自分を信じて突き進めば良いのですが、実は自己肯定感が低いので、根っこの部分で自信を持てません。だから「自分の才能を見つけて欲しい、認めて欲しい」と思いつつ、行動に移せないのです。

行動に移せなければ、もちろん評価はされません。だけど、天邪鬼な男性は「おまえは無能」とレッテルを貼られるのが耐えられず、周囲に何か言われる前に、自分から先に反発します。恋愛においてはかなり顕著で、天邪鬼な男性程、好き避け行動をする特徴があります。こうして、天邪鬼な男性は、自分を拗らせていくのです。

男性とは違い、女性の天邪鬼はアピール行動なのが特徴です。女性の天邪鬼も、承認欲求の強さが原因なのですが、防衛本能で天邪鬼になる男性とは違い、女性はあえて天邪鬼な言動で、周囲の注目を集めようとするのです。女性が天邪鬼な言動をする理由には、以下のようなものがあります。

・人と違う自分をアピールして才能を認めさせたい
・注目が自分以外に向くのが耐えられない
・天邪鬼に振る舞って相手の気持ちを試したい

天邪鬼な女性は、極度な構ってちゃんなのです。根底には「こんなに天邪鬼でも、皆私に優しくしてくれる」という安心感を得たい気持ちがあります。だから、自ら天邪鬼に振る舞って、周囲から総スカンされると、本気で落ち込みます。しかし、自分に原因があるとは思わず、「冷たい周囲のせい」と責任転嫁するのも、天邪鬼な女性の特徴です。女性の場合、天邪鬼な性格が吉と出るか凶と出るかは、周囲の環境に大きく左右されます。

面倒な心理状態の天邪鬼な人には、どのような恋愛傾向があるのでしょうか。

天邪鬼な人は、人に反発するので、「気が強い」「積極的」と思われがちです。しかし、天邪鬼は傷つかないための自己防衛手段。天邪鬼な人は、傷つくことを極度に恐れているのです。だから、恋愛に非常に消極的。「好きだと気付かれて、避けられたら耐えられない」「告白したってダメに決まっている」と、恋愛には後ろ向きで、実は奥手で受け身なのです。

天邪鬼な人は、とにかく傷つきたくないので、相手の愛情を試そうと色々な手段に出てきます。ワガママ言ったり、誘われても断ったり、普通の人なら「これは嫌われているぞ」と思うような行動を好きな人にして、「それでも自分に優しくしてくれるか」を試すのです。この試し行動は、付き合う前も付き合う後も行われがちです。

天邪鬼な人は、決して人を傷つけたいわけではありません。自分が傷つきたくないだけです。だから、恋愛には意外と真摯で、「告白されたからとりあえず付き合う」ということはありません。自分が相手を好きで、相手の愛情を信じられた時、初めて付き合おうと思うのが、天邪鬼な人の恋愛傾向です。しかし、何せ試し行動が多いため、両想いなのに自分から台無しにすることも少なくありません。

ただでさえ反対言葉を言う天邪鬼は、愛の言葉など絶対に囁いてくれません。まず、天邪鬼からの告白は期待しない方が良いでしょう。天邪鬼と付き合いたいなら、あなたが告白するしかありません。しかも、天邪鬼はあなたが告白しても、素直に答えてくれない可能性大！「本当に自分を好きなのか」が信じられず、告白してからOKを貰うまで、いくつもの試し行動があると覚悟するべきです。

ちなみに、天邪鬼は付き合ってからも愛の言葉を言ってくれません。「態度でわかってくれ」というタイプですが、その態度が天邪鬼なので、付き合う相手には、察する能力が求められます。

天邪鬼は超照れ屋。晴れて恋人関係になっても、人前では絶対にイチャついてくれません。2人きりになっても、求められたら反発したくなるのが天邪鬼。イチャイチャしたくて、あなたから甘えても、つれない態度を取られるかもしれません。天邪鬼は愛情表現が下手で、甘えることにも、甘えられることにも慣れていないのです。

天邪鬼の反発は、世間へも向けられます。恋人たちが浮足立つ「クリスマス」とか「カウントダウン」とか「バレンタインデー」とか、イベント事に自分が乗っかるのを嫌がります。好きな人がいても、付き合っている恋人がいても、イベントがあるから何か特別なことをしようという考えがありません。もちろん、「付き合い始めた日」や「初めて2人で〇〇した日」など、恋人同士のアニバーサリーにも興味がありません。

しかし、付き合っている恋人が、イベントに対して何のアクションもしないと、天邪鬼な人は拗ねてしまいます。自分から普段「イベントなんて」という態度をとっているのに、恋人が何もしないと「自分なんてその程度の存在」と、凹んでしまうのです。

何でも反対のことをする天邪鬼。ひねくれ者ですが、実はウソが上手ではありません。そのため、天邪鬼の好きな人への態度は、ポイントを抑えれば案外わかりやすいのが特徴です。

「好きな女子をいじめる男子」これが、天邪鬼の好きな人への顕著な特徴です。好きだから自分を見て欲しいけど、成功法でアプローチできません。優しくしたい気持ちはあるのに、断られるのが恐くてできません。

でも関わりたくて、あえていじめて、好きな人の視線を自分に集めようとします。「わざといじめているんだから、嫌がられるのは想定内」と言い訳を自分自身にしなければ、天邪鬼は好きな人と関わることすらできません。天邪鬼の恋愛スキルは、小学生並みなのです。

「自分の気持ちを好きな人に気付かれたくない！」天邪鬼は、好きな人に好意がバレて、嫌がられることを極度に恐れています。だから、相手が「もしや嫌われている？」と思う行動をしてしまいます。つい、口調が強くなってしまうのです。この特徴は、皆と一緒の時に強く表れます。天邪鬼は好きな人だけではなく、周囲にも自分の気持ちを知られたくないのです。

「嫌われるのが恐いなら、こちらの好意を見せれば、応じてくれるのでは…」と、思うかもしれませんが、天邪鬼の心理状況はそんなに単純ではありません。好きな人から好意を見せられても、「からかわれているのでは？」「皆にも同じように接しているに違いない」「その気になってると思われたら嫌だ」と、ひねくれた考え方をします。

結果、「好きだと気付かれたくない」という気持ちが強くなり、冷たい態度をとってしまうのです。天邪鬼は男性も女性も、好き避け行動をするのが大きな特徴です。

「好きな人はつい見てしまう」というのは、誰もが当てはまる好意のサインで、天邪鬼も例外ではありません。同じ空間に好きな人がいると、つい見てしまいます。ただし、天邪鬼の場合は「絶対に気付かれたくない」という思いが強いので、目が合わないよう細心の注意を払っています。それでも、視線は感じるものですよね。好きな人を見れば、目が合う回数は激増しますが、バチっと視線が合う度に、天邪鬼は速攻で目を逸らします。

目を逸らす時は、「え？目が合うのもダメ？」と相手を思わせるほど、露骨な動作になります。天邪鬼は感情のコントロールが苦手なので、好きな人と目が合うと「ヤバイ！」で頭がいっぱい。偶然を装ってさり気なく目を逸らしたりはできないのです。

天邪鬼の好き避け行動は、直接会っている時だけではありません。LINEやメールを既読スルーという好き避けもします。天邪鬼が既読スルーをするのは「張り切って返信していると思われたくない」「メッセージの内容が変だと思われたくない」という理由です。女性の場合は、駆け引きで既読スルーする場合もあります。

自らLINEやメールを既読スルーしているのに、その後相手からのメッセージがないと、激しく落ち込むのも天邪鬼の特徴です。自分から好き避けして、相手が嫌われていると思って距離をとると、「やっぱり自分のことを好きじゃなかったんだ」と傷付き、そしてなぜか納得するという、複雑怪奇な思考回路なのです。

ちなみに、既読スルーの好き避けは、付き合ってからも続きます。自分で既読スルーしておきながら、「なんでメッセージをくれないんだ」と恋人をいじめるのも、天邪鬼の特徴です。

実は自信がない天邪鬼は、好きな人の好意を確かめたくて、わざと嫉妬させるような行動をします。好きな人の前で、別の異性と仲良く接したり、全く別の異性を絶賛したりするのです。そして、好きな人が嫉妬するかどうかを試します。わざといたずらをして母親を怒らせる子供の様に、天邪鬼は好きな人を苦しめて、自分に視線を向けようとするのです。

自分の言動で好きな人が傷つくかもしれないと、天邪鬼は考えません。精神が幼くて、自分のことだけで精一杯なのです。だから、天邪鬼の恋人になる人には、親のような大らかな愛情が求められます。

学校や職場、仲間内などに天邪鬼な人がいたら、ちょっと厄介ですよね。妙につっかかってこられたり、辛くあたられたりせず、穏やかに付き合うためには、どのように接したら良いのでしょうか。天邪鬼な人の扱い方を解説します。

天邪鬼は意地っ張りのひねくれ者。あなたにそのつもりがなくても、天邪鬼な人が勝手に反発してくることも多いでしょう。だけど、それにいちいち応じてはいけません。天邪鬼の反発に反応すると、さらに強い反発を受けるだけ。

天邪鬼の接し方の基本は、張り合わないことです。どんなにムカッとしても、決して張り合ってはいけません。「言い負かそう」とか「従わせよう」とは、思わないことです。

天邪鬼は子供っぽいところがあり、にくめない存在でもありますよね。だから、優しく声を掛けたくなるかもしれません。反発して孤立して凹んだ姿を見ると、「大丈夫かな？」と、気になるでしょう。そんな時、実際に声をかけるのはありです。でも、構い過ぎはNG。

天邪鬼は意地っ張りなので、あなたが優しく声をかけても「ほっといて」と言うかもしれません。もちろん本心ではないのですが、しつこく構うと、返って天邪鬼は自分が折れるタイミングを逃して、益々意固地になってしまいます。だから、天邪鬼から拒否された時は、素直に引き下がるべき。天邪鬼には優しく、でもドライに接しましょう。

天邪鬼と上手に付き合うには、距離感が重要です。心を開かせようと、あなたからグイグイ踏み込み過ぎると、天邪鬼は返ってガードを強くしてしまいます。あなたにそのつもりがなくても、天邪鬼は「自分を従わせようとしている」「上から目線でムカつく」と考えます。そして、「おまえなんかに屈服してたまるか」と、強く反発してきます。

「すべて反対」という、イヤイヤ期の2歳児のような天邪鬼には、押すのではなく引くのが肝心です。

・お願いしたいんだけど、無理だよね？
・教えて欲しいことがあるんだけど、忙しいよね？
・飲み会するけど、やっぱり忙しいかな？

天邪鬼に話しかける時は、語尾に「でもきっと無理だよね？」という、控え目な気持ちを込めるのがコツ。何事にも反対を言いたくなる天邪鬼は、そう言われると「無理じゃない」と言いたくなるものです。

もしも、あなたの言葉に天邪鬼が答えてくれたら、わかりやすく褒めたりお礼を言ったりしましょう。「ありがとう！」「すごいね！」「さすがだね！」「うれしい！」と、ストレートな言葉を選べば、天邪鬼な人もあなたが本当に喜んでいるのだと感じてくれます。天邪鬼が「仕方ないなぁ」と受け入れ、あなたが「さすが！」と絶賛する流れが、最もスムーズなコミュニケーション方法です。

天邪鬼な人はひねくれ者なので、やりとりが変化球です。だけど、ウソが下手なので、ポイントを抑えれば、実はわかりやすい性格をしています。天邪鬼にも色々なタイプがいますが、普段から観察すれば、攻略法が見つかるはず。性格を読めば、あなたが上手にコントロールすることも可能です。

ただし、天邪鬼に「コントロールされている」と気付かれてはいけません。毎回同じ手を使うと、天邪鬼は勘付き「その手に乗るか！」と反発してきます。天邪鬼のコントロール方法は、いくつも考えておき、ランダムに使うようにしましょう。

天邪鬼な人と上手に付き合う最大のコツは、あなたが大人になることです。天邪鬼な人を、対等な大人だと思うと、細かいところにいちいちムカッときてしまいます。だから、天邪鬼を大人ではなく、小学生くらいの生意気盛りの子供だと思えば良いのです。大人と小学生なら、大人が譲って当然ですよね。反発されても、「子供だから仕方ない」と、容易くスルーうできます。

だけど、今時の小学生はあなどれません。時々こちらがハッとするような発言があります。天邪鬼な人も、時にはキラリと光る才能を見せることがあるでしょう。そんな時は、大人が子供を褒めるように、「すごいね」と素直に認めてあげれば良いのです。

天邪鬼な人の言動がひねくれてしまうのは、自己肯定感の低さが根底にあります。強がって反発しても、本当はどこか自分に自信が持てず、だから周囲を無条件に信頼できないのが天邪鬼です。そこを理解して、あなたが大人になり、大らかに受け止める、もしくは受け流してあげましょう。ゆっくり時間をかけて少しずつ信頼関係を築くのが、天邪鬼な人との上手な付き合い方です。

「あれ？もしかして自分も天邪鬼なところがあるかも…」と思ったあなたのために、天邪鬼かどうかの診断チェックを作りました。「はい」の答えが多いほど、天邪鬼度は高くなります。

1. 自他共に認める負けず嫌いだ
2. 甘えるのが苦手
3. 褒められるのが苦手
4. 親しい人にも本音をなかなか言えない
5. 口が達者な方だ
6. 討論が好き
7. 好きな人をついからかってしまう
8. 親と不仲だ
9. 友達は少ない方だ
10. 自分から告白とか無理

もしも「はい」が6個以上なら、あなたは天邪鬼の特性があります。周囲とはうまく付き合っている人もいるでしょうが、ここぞという時に、あなたの天邪鬼な性格が邪魔をして、幸せを逃してしまうかもしれません。天邪鬼な一面があるならば、それを認めて、意識的に人を信じ、自分を信じ、素直になれるよう心がけましょう。

天邪鬼な人は、決して人から嫌われようとして天邪鬼な言動をしているわけではありません。むしろ、人からの評価を過度に気にしています。「嫌われたって平気」という顔をしていながら、本当は誰よりも「人からどう見られているか」を気にしているのが天邪鬼です。

周囲を振り回し、空気を悪くすることも多い天邪鬼ですが、実は誰よりも本人が困っているかもしれないと心に留めておきましょう。また、天邪鬼には才能豊かな人も多いので、上手に付き合って、良さを引き出してあげてください。そうすれば、お互いに良好な関係が築けるでしょう。