古来より人生において貧しい状況にあると、まず「食」に困るはずです。食べ物がなければ、生命の存続さえ危ぶまれます。
食べ物がなければ健康が維持できず、貧しさから抜け出す知恵さえも浮かばなくなります。暮らしの原点とも言える「食」が満たされていないと、全てが前に進まず運気さえも低迷することになります。
こうなることがなく、食べ物などに困らず裕福な生活ができるとされる手相があります。これは俵紋と呼ばれるもので、見た目には米俵のような縦線状のものになります。
手のひら(掌)にはいろいろな手相が現われますが、この俵紋は指にだけ現われる手相として知られています。手相は主に掌の線や丘、色つやなどを見ますが、俵紋は指を見ることになります。
手相占いで俵紋の意味とは?
俵紋は「たわらもん」と読み、その名が示す通り、米俵のような縦線が数本ほど指の腹に現われているものを指します。
指と言っても、第一関節より上の指先には現れないものです。もしあったとしても、俵紋とは見なさず、健康面での何らかのメッセージとなります。指そのものに適度な膨らみがあるものを指し、やせ細った指にある縦シワは俵紋にはなりません。縦線は、関節の筋のラインには達することがなく、各関節間に収まっているとされます。
この俵紋は親指、人差し指、中指、薬指、小指などのどこに現われるかで意味合いが変わってきます。俵紋が現れている場合、食べ物に困らないとされます。お金に困っていたとしても、おごってくれる人がいたり、何らかの支援があり不思議と食べ物には困らないはずです。
俵紋の金運・宝くじ運は?
俵紋が数多く現われている程、より食べ物に満たされるとされます。食べ物ばかりでなく、金運も高まりお金の巡りも良くなるとされます。生活に困らない経済力が付くはずです。生活に苦労することがない強運の持ち主にもなります。
しかしこの金運は、一獲千金や億万長者になれるといった金運とは意味合いが異なります。そのため、宝くじ運が特に強いわけではありません。
俵紋の確率割合は珍しい?珍しくない?
俵紋は覇王線やマスカケ線ほど稀少な線とは言えませんが、そうやたらに現われるものでもありません。珍しい部類の手相に入るようですが、珍しさのランクで言えば中程度ではないでしょうか。
この俵紋が現われる確率には具体的な数値で表されたものはないようです。しかし統計がなくても手相鑑定家の経験などによると、5本の指全ての第一関節から第二関節の間、第二関節から指の付け根のラインまでの間に、きれいな俵紋が現われている割合は、100人に一人ぐらいではないかと言われています。
全ての指でなく、何本かや1本で、現われるとされ関節間のどこかに1ヶ所あるようなものになると、ハードルが下がり、40人に一人ぐらいとなるようです。現われるとされる場所に完璧にあるものは珍しいのですが、現われるとされる場所のどこか一つにあるとなると、それほど珍しくはないかもしれません。
本物の俵紋とシワの違い・見分け方
俵紋は誰にでもあるかのように思われる人もいるかもしれませんが、シワとは異なるものです。
本物の俵紋とされるものは、基本的に第一関節より下で第二関節までの間と、第二指節より下で指の付け根にあたる第三指節までの間にあるしっかりした数本の縦線を指します。
親指の場合は、第一関節の下から親指の付け根の間に現われるものになります。第一指節より上にある縦線は縦シワと見なすので、俵紋にはなりません。説によっては親指の縦線は含まないとしていることもあります。
この俵紋は指に膨らみがあり、ある程度の肉付きの良さがあるにも関わらず、縦線が見られるものを指します。
骨張っていたり、やせ細った指にある縦線は、ただの縦シワになってしまいます。冬場などは特に目立つのですが、手荒れによる縦シワは俵紋にはなりません。しかし、指を見ただけでは判断に苦しむ面があります。
この見極めのコツとしては、掌全体を見て、指以外の他の部分にも同じような細かい縦線が見られる場合は、手荒れと見ていいでしょう。このように俵紋は手荒れや縦シワとよく間違われやすいので、しっかりと見極める必要があります。
それでは、この俵紋の意味について、どのようなものがあるかパターンを挙げながら解説していきます。
1. 俵紋が左手にある
手相では利き手でこれからの運勢などを読み取り、利き手でない手で生来の運勢などを読み取ります。日本では一般的に右利きの人が多いため、左手で過去の特徴や生来の運勢を読み解くことになります。
この左手に俵紋が現れている場合、生来の素質として食べ物に困らないとされます。生まれ育った家庭も経済的に恵まれているはずです。しかし成長する過程において俵紋が消える可能性があるので、この先も食べ物に困らないとは限りません。
2. 俵紋が右手にある
利き手で将来の運勢などを読み取り、利き手でない方で生来の運勢などを読み取るのが手相です。日本では一般的に右利きの人が多いため、右手でこれからの運勢などを知ることになります。
この右手に俵紋が現われている場合、人生経験を積んでいる内に、食べ物に困らない状況になったとされます。何らかの努力の結果、食に満たされたはずです。食が足りて経済的にも裕福なっているとされます。お金の巡りが良くなり、お金に困ることはないはずです。
3. 俵紋が両手にある
珍しい手相になりますが両手に俵紋が現われていることがあります。この場合、利き手がどちらかに関わりなく、生涯を通じて食べ物に困らないとされます。幼少期から食に満たされ、育った家庭は経済的に恵まれているはずです。成長してもその性質に変化はなく、常に食べ物に困らないとされます。
お金の巡りも生涯を通じて良いので、財は大きなものになるはずです。ひもじい思いや貧しさとは縁遠いので、人を妬むような気持は湧き難いとされます。
4. 俵紋が親指にある
俵紋が親指に現われていることがあります。親指は第二関節と第三関節の間に現われるものを指します。この場合、家庭運や健康運が高まっているとされます。家庭や家族に関わる吉がもたらされるはずです。健康面では、頭、呼吸器、心臓、大腸に関わる吉がもたらされるとされます。もちろん食に満たされる面もあります。
この俵紋の線が、急に細くなったり、途切れ出した場合は、健康運に注意が必要とされます。この俵紋の線がハッキリと太く現われていれば、家庭円満となり家族間のトラブルもないとされます。
5. 俵紋が人差し指にある
俵紋が人差し指に現われていることがあります。この場合、向上運と仕事運が高まっているとされます。いろいろな面での現状からのステップに関わる吉がもたらされるはずです。仕事面での成功や目標達成に関わる吉が訪れます。もちろん食にも満たされています。健康面では胃腸や呼吸器との関わりが強い俵紋として知られています。
急に線が現われ始めた場合、胃腸や呼吸器に負担がかかっている可能性があります。食べ過ぎやたばこの吸い過ぎに注意を払った方が良さそうです。
6. 俵紋が中指にある
俵紋が中指に現われていることがあります。この場合、何事にも実行力が伴い、達成運と勉強運が高まっているとされます。達成や勉強に関わる吉がもたらされるはずです。掲げていた目標などが達成できたり、夢などが実現できます。第一志望校に合格したり、勉強した成果が見られるはずです。
もちろん食にも満たされています。健康面では心臓や内臓全般に関わりが強い俵紋になります。急に線がハッキリとしてきた場合、内臓に何らかの負荷がかかっている可能性があります。
7. 俵紋が薬指にある
俵紋が薬指に現われていることがあります。この場合、名声運や金運が高まっているとされます。名声や名誉、お金に関わる吉がもたらされるはずです。望んでいた名声などが手にできます。人から高い評価を受けることも考えられます。収入がアップしたり、何らかの大金がつかみやすくなります。
もちろん食にも満たされています。健康面では、心臓や目、血圧やホルモンとの関わりが強い俵紋になります。急に濃く太い俵紋が現われたら、心臓や目などの健康管理に注意が必要かもしれません。
8. 俵紋が小指にある
俵紋が小指に現われていることがあります。この場合、食に満たされている上に社交運と商売運が高まっているとされます。社交面や商売面での吉がもたらされるはずです。対人関係の幅が広がり、有益な人脈が築けます。商才などが発揮でき、大きく稼げるはずです。この他、子宝に恵まれたり、子孫が繁栄するとも言われています。
健康面では生殖器や腎臓に関わりが強い俵紋になります。急に濃くハッキリとした線が現われたら、子宮や前立腺、腎臓や泌尿器、耳の健康管理に注意が必要かもしれません。
9. 俵紋に横線がある
俵紋に横線が入っていることがあります。この場合、基本的には食に満たされているのですが、何らかの障害が起こりやすいとされます。安定的に食べ物に困らないわけでなく、時として、ひもじい思いをすることがあります。
食に満たされても、お金に恵まれなかったリ、食べ物に困らなくても、お金の巡りが滞りがちであったりします。満足感がなかなか得られないとされます。食に関わる何らかの障害が解消できれば、横線は消えるはずです。
10. 俵紋が指先にある
俵紋と見間違う縦線が指先に現われていることがあります。第一関節より上の指先に現われる縦線は俵紋とは見なさないので俵紋とはなりません。この場合、食に満たされるかどうかは判断の基準にはならず、他の手相の要素により、豊かな食生活が送れるかを読み取ることになります。
金運に関しても、財運線などの形状で判断することになります。一般的に掌の線は年令を重ねると深く刻まれますが、縦線は年齢に関わりなく刻まれる珍しいものです。それでも指先では俵紋にはならないのです。
11. 俵紋にクロス(十字)がある
俵紋にクロス(十字)が入っていることがあります。2本の短い線が交差しているクロスは、俵紋の意味合いを弱めることになります。この場合、食べ物に満たされる時期があったとしても、何らかの理由により、それが叶わなくなるとされます。食に関する苦労が多くなるはずです。
金銭面でも一時的にお金回りが良くなっても、徐々に悪くなり、貧乏になりがちとされます。その人を苦しめる問題や災いなどが払拭できるとクロスは消えるはずです。
12. 薄い俵紋がある
俵紋が薄く現われていることがあります。この場合、基本的に食に満たされる傾向にあるのですが、周囲の影響により、食で苦労する面があるとされます。食に困ることがないと思っていても、予期せぬトラブルなどによって、生活に窮することが考えられます。
自分がいくら努力しても、食に満たされないことがあるはずです。金銭面でも思わぬ損出などがあり、順調ではないとされます。経済的な基盤をしっかりさせると俵紋が濃くなるはずです。
俵紋がないときに金運アップする方法
俵紋が現われていない場合でも、食に満たされたり、裕福な生活を望むことでしょう。その場合は、金運アップに関わる手相を書き込むことで、その手相が現れやすくなるという手法があります。
古くから書き込むという行為がその手相につながりやすいと言われています。金運をアップさせる主な手相には俵紋、財運線、太陽線、三奇紋が挙げられます。
俵紋は、親指の第一関節から下で親指の付け根のラインまでの間、それ以外の指は第一関節から第二関節の間と、第二関節から指の付け根のラインまでの間に縦線3~5本程書き込みます。
財運線は小指の付け根の領域で、感情線の近くまで縦線を書き込みます。太陽線は薬指の付け根の領域で、感情線の位置よりも長めに縦線を書き込みます。三奇紋は運命線を中指の付け根近くまで長くし主軸とし、財運線と太陽線を長めに書き込み運命線とつなげて熊手状にします。
これらを金色の水性ペンで掌に書き込むことで、これらの手相が現われる可能性が格段に高くなります。水性なので消えたら何回も書き足し、書き足す度に強く念じていると効果的とされます。ペンの色は金色が望ましいのですが、ない場合は黒でも構いません。
まとめ:食は人生の基盤
米俵は最近あまり見かけなくなりましたが、ふた昔ぐらい前までは豊かさの象徴でもありました。この俵に似た縦線が指に現われているものを俵紋と呼んでいます。
俵紋が現われている場合、食に困ることはないとされます。食ばかりでなく、お金の巡りも良くなり、生活全体が豊かになるという面もあります。この俵紋は指先に現われている縦線や手荒れによる縦シワは含まれず、見間違いやすい手相としても知られています。基本的な意味合いは食に満たされるのですが、現われる指によっては、これに加えて別の要素も持つようになります。
親指では家庭運と健康運に関わる吉、人差し指では向上運と仕事運に関わる吉、中指では達成運と勉強運に関わる吉、薬指では名声運と金運に関わる吉、小指では社交運と商売運に関わる吉がもたらされることがわかります。
この他、左右両手の場合や横線などが入っていても意味合いが変わります。人生の基盤となる食に関わる俵紋をしっかりと理解して、現われた際には有効活用したいものです。