ユーモアのある人は魅力的で憧れますよね。「自分にはユーモアセンスがないから羨ましい」と思っていませんか?実は、ユーモアセンスはトレーニングや練習で磨けます。
そこで今回は、ユーモアのある人になりたいあなたのために、ユーモアについて徹底解説!ユーモアセンスの鍛え方を伝授します。
ユーモアの意味とは?語源・類語は?
ユーモア溢れる人柄と言えば、真っ先にお笑い芸人が思い浮かぶでしょう。だけど、ユーモアは相手を笑わせるために体を張る行為ではありません。
ユーモアとは、人を和ませるおかしさ、面白さを意味します。お笑い芸人のようにワハハと笑わせるのではなく、場を和ませクスッとさせる気遣いやセンスがユーモアなのです。
ユーモアの語源はラテン語のhumor(フモール)からきています。humorには体液という意味があり、医学用語として使われてきましたが、時代が進むうちに意味が変化していきました。「体液の変化が体調の変化を及ぼし、心情的にも影響を与える」と考えられ、ユーモアは人の特性の1つ「おもしろさ、おかしさ」という意味に変わったと言われています。
ユーモアの類義語には、以下の言葉が挙げられます。
・おもしろい
・おかしい
・遊び心がある
・ウェットに富んだ
・洒落ている
面白いだけではなく、人を感心させたり和ませたりする魅力も、ユーモアの大切な要素です。
ユーモアの例文・使い方は?
ユーモアはどのような場面で使われるのでしょうか。いくつか例文を挙げてみましょう。
例文1:この企画はユーモアにあふれていて、人を惹き付ける魅力がある。
例文2:あの人ユーモアがあってすてきだね。
例文3:話にユーモアがあると、飽きずに話を聞いてもらえます。
例文からわかるように、ユーモアとはただ笑わせるだけではなく、多くの人が好感を持つ魅力でもあります。そして、基本的に褒めるときに使われる言葉です。人から「ユーモアがあるね」と言われたら、かなり高い評価だと思って間違いないでしょう。
また、ユーモアはプラスの意味を持ったあいまいな表現でもあります。細かく言い表せないけど、一緒にいて心地良い相手を褒めるときには、とても便利な表現です。「ユーモアがあるね」とほめれば、あなたが相手に好意的だと伝わります。
ユーモアのある人の特徴9個[性格・内面]
ユーモアのある人の性格や内面の特徴について解説します。ユーモアのある人になりたいなら、彼らの心理を研究しましょう。
■1. サービス精神旺盛
ユーモアのある人は何と言ってもサービス精神旺盛です。ユーモアを交えるのは、周囲を和ませ楽しい雰囲気にしたいから。自ら人に与える労力を惜しまないのが特徴です。もちろん、そうすることで自分も楽しくなるメリットもあります。ユーモアは人とウィンウィンの関係を築けるのです。
■2. 好奇心旺盛
ユーモアのある人は好奇心旺盛で、何でも楽しんでしまいます。新しい環境や事柄にも率先してチャレンジし、どんなことでも楽しんで取り組みます。
また、人への好奇心も旺盛です。目の前にいる人に対して「どんな人なんだろう」と興味を持ち、色々な角度から観察します。何事にも「知りたい」「やってみたい」という好奇心があるからこそ、ユーモアの引き出しも増やせるのです。
■3. 社交的で人が好き
社交的で率先して人と関わろうとするのも、ユーモアのある人の特徴です。人が好きで、誰かと関わっていたい気持ちが強いのです。
好奇心旺盛なので、苦手なタイプでも「もっと違う一面があるに違いない」と、自分から距離を縮めようとします。社交的で人の好き嫌いがないので、集団の中ではムードメーカーとなり、多くの人から好感を持たれます。
■4. 変化を好む
ユーモアがある人は常に楽しいことを探しています。退屈なのは苦手です。だから、新しいことにチャレンジして世界を広げようとします。初対面の緊張からくるドキドキも、ユーモアがある人にとってはワクワクと心躍り、未知なる世界には期待と希望を感じて飛び込みたくなります。
■5. 優しい
ユーモアのある人が周囲を笑顔にしたくなるのは、心根が優しいからです。暗い表情をしている人や、1人でポツンと寂しそうな人を放っておけず、皆で楽しく過ごすにはどうしたら良いのかを考えます。
どんな人でも自分の目の前にいれば、「笑顔にしたい」「楽しませてあげたい」と思う、分け隔てのない優しさの持ち主です。
■6. ポジティブ思考
自ら人とコミュニケーションを取りに行けるのは、ユーモアのある人がポジティブ思考だからです。自己肯定感も高く、「きっと良い方向に進む」という自信を根拠なく持っています。特に人間関係に対してポジティブで、次のように考えています。
・どんな人でも良い所がある
・仮にすべっても皆優しく受け止めてくれるに違いない
・自分が楽しければ相手も楽しい
・自分の周りは優しくて親切な人ばかりだ
人に対する信頼感が大きいから、自分を積極的に見せられるのです。信頼感は必ず相手に伝わります。自分から先に相手を信頼することで、ユーモアのある人は結果的に周囲から大きな信頼を寄せられるようになります。
■7. 場の空気を読むのが上手
ユーモアのある人は察する能力に長けているのが特徴です。好奇心を持って人を良く観察しているので、小さなリアクションや変化に気付き、人の心情を上手に察します。
集団の中では場の空気を巧みに読み、今何を求められているのかを冷静に考えています。だから、全体が良い雰囲気になるようなユーモアを取り入れられるのです。
■8. 賢い・頭が良い
一見おバカキャラのようで、実はとても賢く頭が良いのがユーモアのある人の共通点です。考えされつくしたユーモアだからこそ、どんな人にも効力を発揮します。
笑いのツボは人によって違います。それでも多くの人からユーモアがあると評価される人は、相手に合わせて自分の所作を変えているのです。もちろん、そうなるには聡明さが必要です。
■9. 頭の回転が速い
ユーモアのある人は賢いだけではなく、頭の回転が非常に速いです。瞬時に状況を読み取って判断するから、場に合った的確な言動をとれます。しかし、賢さや頭の回転の良さをひけらかさないのも、ユーモアがある人の特徴です。「頭が良い」と思われたいのではなく、「面白い人」「楽しい人」という評価を得たいのです。
ユーモアのある人の特徴6個[態度・行動]
ユーモアのある人は自然と人に好かれる態度や行動をとっているものです。どのような特徴があるのかを解説していきましょう。
■1. いつも笑顔
ユーモアのある人は基本的にいつも笑顔です。情緒が安定していて不機嫌なことがなく、常に明るい表情をしています。しかも、多くが作り笑顔ではなく心からの笑顔です。ユーモアのある人は楽しいことを見つける天才なので、仕事でも勉強でも、逆境でさえも楽しんでしまいます。その心情が表情に表れているだけなのです。
■2. 常識とマナーをわきまえている
本当のユーモアを持っている人は、常識とマナーをきちんとわきまえています。SNSでは非常識な行動で笑いを得ようとする動画が度々登場しますが、ユーモアとは違います。誰も不快にせずに人を笑顔にできるのが本当のユーモアです。
お笑い芸人やバラエティタレントの中には、テレビで非常識な言動をして笑いを誘う人がいます。しかし、裏では常識とマナーを持って、礼儀正しくしているものです。お互い快適な関係を築くには、常識とマナーが大切で、ユーモアはその上に成り立っています。
■3. 気配り上手
ユーモアのある人は気配り上手です。人を笑わせるだけではなく、相手がリラックスできるように、物事がうまく運ぶように、細やかな気配りができます。普段から相手の気持ちを思いやっているので、自然と気配り上手になっていくのです。
■4. 行動力がある
ユーモアのある人は好奇心旺盛。「とりあえずやってみよう」の精神で、すばらしい行動力があります。ユーモアについても同様で、「すべったら嫌だから止めておこう」とは考えず、思いついたら行動に移します。もちろん失敗するときもあります。でも、何事も失敗はつきもので、行動して失敗を繰り返している内に、ユーモアセンスが鍛えられていきます。
■5. 協調性が高い
協調性が高く、人と合わせるのを得意とするのもユーモアのある人の特徴です。場を和ますには輪を大切にしなければなりません。ユーモアのある人は目立つ発言をして人を惹き付けつつも、全体を見渡して団結できるように動いています。
■6. 人が嫌がることはしない
ユーモアのある人は、人が嫌がることをしません。相手をいじって笑いをとったり、非常識な言動で注目を集めたりするのは、ユーモアではありません。誰も嫌な気持ちにならず、皆を和ませ笑顔にできるのが、ユーモアのある人なのです。だからこそ、ユーモアのある人は多くの人から親しまれます。
ユーモアのある人の特徴4個[会話]
ユーモアと会話は切っても切れない関係です。ユーモアのある人の会話の特徴を理解して、あなたもユーモアセンスを磨きましょう。
■1. 積極的に自分から話しかける
ユーモアのある人は社交的でコミュニケーション能力が高く、積極的に自分から話しかけるのが特徴です。目の前の人に好奇心を抱かずにはいられず、自然と言葉が溢れてきます。自分から話しかけるので、人と親しくなるのも早いです。
■2. 話題豊富
ユーモアのある人は話題豊富です。日頃からアンテナを張っているので、いろいろなジャンルの話題を持っています。だから、話しかけた相手との共通点を見つけやすく、短時間ですぐに打ち解けてしまいます。
■3. 話し上手
ユーモアのある人はもちろん話し上手です。頭の回転が速いので、スラスラと言葉が浮かんできます。また、相手を引き込む会話術にも長けていて、ユーモアのある人の話は退屈せずに聞けるのが特徴です。
■4. 質問上手で聞き上手
ユーモアのある人にはお喋りのイメージがありますが、実は質問上手で聞き上手です。「知りたい」という好奇心が強いので、相手に対していろいろと質問します。
しかも、どんな話でも興味を持って楽しく聞けるので、話している相手は気分良く饒舌になります。たくさんの言葉を引き出して理解しようとするので、相手に合わせたユーモアを伝えられるのです。
ユーモアのある人の特徴4個[仕事]
ユーモアはコミュニケーションスキルでもあります。ユーモアのある人は仕事がデキるタイプが多いのが特徴です。ユーモアと仕事はどのように関係しているのでしょうか。
■1. 機転が利きトラブルに強い
ユーモアのある人は賢く頭の回転が速いです。これは仕事にも大いに役立ちます。機転が利き口が上手いので、トラブルが起きても慌てず冷静に考えて、最良の対応を選べます。何事も楽しんでしまう強い精神力を持っているので、あらゆる仕事の場面も心折れずに取り組めるのです。
■2. 発想力豊かで企画力が高い
ユーモアのある人は視野が広く、物事を多角的に見るのが得意です。そのため、発想豊かで企画力が高く、モノづくりやサービスの提案にすばらしい能力を発揮します。
また、人を楽しませる天才なので、大きな仕事はもちろん、飲み会の幹事など小さな役でも張り切って取り組み、場を大いに盛り上げてくれます。
■3. 仕事を円滑に進めることができる
持ち前のポジティブさで職場の人間関係を上手に築けるのも、ユーモアのある人の特徴です。皆から嫌われている上司でも、「根っから悪い人はいない」と積極的に関わり、良いところを見つけてしまいます。あらゆるタイプにも柔軟に対応できるので、どんな相手でも仕事を円滑に進めることができるのです。
■4. リーダーシップがある
人を観察して理解する努力を惜しまないので、ユーモアのある人はまとめるのが上手でリーダーシップがあります。表立ってあれこれ命令するタイプではないので目立ちませんが、「どうしたら上手く回るか」を考えて、総合的に動いています。
人を使うのも上手で、任せられるものは任せ、自分がやるべき仕事はキッチリ仕上げます。相手を尊重しながらコントロールできるタイプなので、周囲からの信頼も厚いです。
ユーモアのある男性の特徴
ユーモアのある男性は感受性が高く、察する能力に長けています。普通の男性では気付かないような些細な変化も、敏感にキャッチできるのです。だから、場の空気に合わせて臨機応変に対応でき、抜群のタイミングで笑いを誘えます。
また、サービス精神旺盛で思いやりがあるので、困っている人を放っておけません。集団に馴染めない人がいれば声をかけ、トラブルが起これば率先してサポートする面倒見の良い性格をしています。そのため、男女問わず周囲から人気があり信頼されているのが特徴です。
しかし、物事を策略的に取り組むのは得意ではありません。闘争心も弱く、人をハメたり蹴落としたりしてまで上に行こうとは思わず、正攻法で取り組みます。その人の良さが時には弱点になることもあり、相手に利用されて損してしまうケースもあります。
ユーモアのある女性の特徴
ユーモアのある女性は、男性よりも口が達者で会話のセンスが高いです。頭の回転が速く、相手が望む言葉を瞬時に感じ取って発言できます。そのため、ユーモアのある女性と話していると楽しくて、気持ちが晴々します。当然周囲からも人気ですが、特に女性からの指示が高いのが特徴です。
しかし、ユーモアは女性にとってマイナスになる場合もあります。仕事においては、巧みな話術で得意先や上司のハートを掴むので、男性から嫉妬の対象になってしまうこともあります。
また、合コンや飲み会の席でも、ユーモアのある女性が会話の中心になり、男性から「出番を奪われた」と敵視されたり、「自分なんか相手にもされないだろう」といじけられたりして、距離を置かれてしまうケースもあるのです。
ユーモアのある人は恋愛でモテる?
ユーモアのある男性はモテます。スペックは高いけどつまらない男性よりも、収入が低くてもユーモアがある男性の方が、魅力を感じる女性は多いです。女性にとって、自分を笑顔にしてくれるユーモアのある男性は、一緒にいて心からくつろげる相手なのです。
一方、ユーモアのある女性が必ずしもモテるとは限りません。過剰に気を使い、盛り上げることに命を懸けるタイプは、むしろモテません。その理由は、「女性を笑顔にしたい」という男性心理があるからです。男性は自分を笑顔にする女性ではなく、自分に笑顔をたくさん見せてくれる女性に魅力を感じます。
しかし、モテを基準にユーモアを考える必要はありません。不特定多数からモテても幸せな恋愛ができるわけではないからです。幸せな恋愛をするには、あなたが好きな相手たった1人から愛情を向けられれば良いのです。
ユーモアのセンスを鍛える・ユーモアのある人になる方法13個
ユーモアセンスは努力すれば鍛えられます。ユーモアのある人になりたいあなたのために、ユーモアセンスを鍛える方法を伝授します。
■1. まずは人間観察をする
ユーモアの基本は「人を笑顔にしたい」という思いやりです。独りよがりな笑いはユーモアではありません。そこで真っ先に必要なのが、人の気持ちを察する能力です。ベクトルを外に向けて、まずは人間観察をしてみましょう。改めて観察すると、お互い気遣いあって快適な関係を築けていることがわかります。
また、関心を人に向けて観察するだけで、今よりも相手の心情がわかりやすくなります。目の前にいる人の声を良く聞き、表情を見て、何をすれば楽しい気分になるのか考えてください。相手が喜ぶ言葉を選ぶのもユーモアです。
■2. ユーモアについて勉強する
学問のテーマになるほど、ユーモアとは奥深い世界です。ユーモアのある人になりたいなら、「ユーモアとは何か」を勉強し、ユーモアの知識を貯めるのが有効です。ユーモアはただ相手を和ませるだけではなく、脳に良い影響を与え、ビジネスや健康にも大きな効果があるという説もあります。それほどに、ユーモアは人を惹きつけてならない魅力なのです。
ユーモアについての勉強は、読書が最も手っ取り早いでしょう。書店や図書館ではユーモアをテーマにした書籍が多く見つかります。時間を見つけて本を読み、ユーモアの理解を深めていきましょう。
■3. 時には別の角度から物事を見る
「え?」と意表を突かれる発言も、ユーモアの魅力です。わかりきった当たり前の意見を聞いても、新鮮な驚きやおもしろさはありませんが、お馴染みのものでも別の視点で見ると、思わぬ発見があるものです。ユーモアのある人を目指すなら、物事を多角的に見るクセをつけましょう。
ユーモアセンスを鍛えるトレーニングとして、1つの物事に対して「まっとうな意見」「ひねくれた意見」「ファンタジーな意見」など、角度を変えて複数の意見を考えてみましょう。思考が柔軟になり想像力が高まります。また、十人十色の人の意見にも共感し、相手に寄り添った言葉を選べるようになります。
■4. 会話術について勉強する
ユーモアのある人になりたいなら、会話が上手にならなければなりません。言葉はユーモアを表現するのに欠かせません。会話が苦手だと、せっかくユーモアセンスを磨いても披露できず、非常にもったいないです。ユーモアを鍛えると同時に、会話術についても勉強しましょう。
人を惹き付ける会話術について、ほんの一例を紹介します。
・笑顔を心がけて会話する
・落ち着いて聞き取りやすい発声をする
・身振り手振りを取り入れる
・相手に質問して言葉を引き出し打ち解ける
・共通点を探して盛り上がる
ユーモアのある人は相手の緊張を解くのが非常に上手です。会話術のポイントを押さえて、場を和ませるキャラクターを目指しましょう。
■5. 語彙力をつける
ユーモアを表現するには語彙力も必要です。言葉の数が増えれば、表現力も豊かになり、あなたが思い描くユーモアを人に伝えられるようになります。語彙力は以下の方法で磨けます。
・読書はもちろん、広告や説明文など文章にたくさん触れる
・いろいろな人と会話をする
・文章を書く習慣をつける
・アプリなどで語彙力を高めるトレーニングをする
・テレビや動画など、出演者の言葉に注目して視聴する
日常のちょっとした心がけで、語彙をたくさん増やしましょう。
■6. 面白いこと探しをする
ユーモアのある人は、常にユーモアについて考えて話題探しをしています。あなたも毎日の中で「ちょっと面白いこと」を探してみましょう。ユーモアを人に伝えるには、まず誰よりもあなたが面白いことに敏感にならなければなりません。
人の記憶はあいまいです。その時「面白い」と思っても、意外と忘れてしまうものです。話題のネタにするためにも、あなたが「面白い」と感じたらメモに残しましょう。自分の気持ちを文章にすると、語彙力も鍛えられます。
■7. トレンドや時事ネタにアンテナを張る
共通の話題は相手に親近感を与えて和ませます。どんな人とでもユーモアを交えてコミュニケーションをとりたいなら、トレンドや時事ネタにアンテナを張って、多くの人が乗りやすい話題を用意しておきましょう。
トレンドを知っていると、相手を褒めるきっかけが作りやすくなります。時事ネタは話題選びに注意が必要ですが、知っていれば相手が話を出したときに上手に付き合えます。また、今起こっていること全般にアンテナを張ると、時代に合ったユーモアセンスが身に付きます。
■8. とっておきの失敗ネタをいくつかストックしておく
人の気持ちをほぐすのに失敗談はとても有効です。完ぺきな人を前にすると緊張しますが、「自分と同じように失敗するんだ」とわかると、親近感を持つのが人間心理です。また、笑える失敗談は「気取らないきさくな人」「おもしろくてユーモアのある人」という印象を与えます。
だから、とっておきの失敗ネタをいくつかストックしておきましょう。深刻な失敗ではなく、ちょっとクスっとくるような、誰もが一度はやるうっかりした失敗がおすすめです。「あるある~」と共感を呼ぶことができます。
■9. 日頃から笑いを大切にする
ユーモアセンスは一朝一夕では身に付きません。また、ユーモアはその人の生き方でもあります。ユーモアのある人になりたいなら、日頃から笑いを大切にしましょう。
・人の話は興味を持って楽しみながら聞く
・テレビなどを楽しんで思いっきり笑う
・日頃から人を楽しい気分にさせることを心がける
・人間関係を円滑にして笑顔溢れる環境づくりをする
ユーモアのすばらしいところは、その時だけ場が和むのではなく、相手の気持ちを掴んで良好な関係が築けることです。その場だけの笑いも良いですが、周囲の人とユーモアを交えてコミュニケーションをとると、お互いが気持ち良く快適に過ごせます。
■10. 身近でユーモアセンスのある人を探す
何事も真似をするのが上達への近道です。身近でユーモアセンスのある人を探して、心の師匠と仰ぎましょう。師匠を観察して良いところをたくさん吸収するも良し、師匠と直接話して会話の練習をするも良しです。
ストレートに「どうしてそんなにユーモアセンスが高いんですか?」と聞くのもおすすめです。ユーモアセンスがある人は思いやりがあり気遣い上手なので、あなたの質問に親身に答えてくれるでしょう。
■11. とにかく笑顔を心がける
ユーモアセンスを鍛えるには時間がかかりますが、あなたが今すぐできることがあります。それは、とにかく笑顔になることです。会話中はもちろん、あいさつや電話対応のときも笑顔で対応しましょう。笑顔は無条件で人の気持ちを和ませます。
しかも、笑顔の効能はあなたにもあるんですよ。例え作り笑顔でも、気持ちが明るくポジティブになります。心からの笑顔は更に効果ありです。楽しい気分になれば、あなたのユーモアセンスも自然と高まります。
■12. 好奇心を持って何事も楽しむ
ユーモアを鍛えるには経験値も大切です。さまざまな経験を積むことで、ユーモアの幅が広がります。得意分野に特化するのも良いですが、ユーモアセンスを鍛えたいなら、好奇心を持ってとりくみ、何事も楽しめるようになりましょう。
自分を自分で楽しませられない人が、人をユーモアで楽しませられるわけがありませんよね。誘いには二つ返事で応じて、人間関係もどんどん広げていきましょう。新しいチャレンジも意外な自分を発見できます。あなた自身が人生を楽しんでくださいね。
■13. 思いやりの気持ちを忘れない
人の心を和ませ、楽しませてこそのユーモアです。あなた自身が楽しむことも大切ですが、ユーモアのある人になりたいなら思いやりの気持ちが大切です。
ユーモアのある人になりたい気持ちが強過ぎて暴走すると、独りよがりで相手が置いてけぼりになってしまいます。自分がどう思われるかではなく、相手の気持ちを思いやって、どうすれば楽しい気分になれるのかを考えましょう。
ユーモアのセンスがある言葉・名言集
ユーモアのセンスがある発言を身につけるには、色々なシチュエーションを考えて、バリエーションのストックを貯めていくことが大切です。良くあるシチュエーション別に、ユーモアセンスがある言葉を紹介します。
◯自己紹介の場合
「一見真面目で誠実に見えると思いますが(あえての自画自賛)、実は〇〇です(ギャップを狙う)」
「一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします。ちなみに自分の方言ではこうなります(その後方言で同じことを言う)」
◯何か褒められた時の場合
「ありがとう~。あなたのおかげです!」
「褒めても何も出ませんよ。何も出ませんってば。何も…出ました!(何かあげる)」
「うれしすぎて更にやる気100倍です!」
◯誘いに対して「週末仕事だからごめん」と断られた場合
「からの~?」
「仕事だけはやめた方がいい!」
「またまた~!」
最後に、誰もが認めるユーモアの神様、お笑い怪獣明石家さんまさんの名言を紹介します。
「人間生まれてきた時は裸。死ぬ時にパンツ一つはいてたら勝ちやないか」
「テレビに出てなかったら、ただのやかましいオッサンやで」
「死ぬときに、わくわくしたい」
ユーモアは相手を思いやる気持ちがあってこそ。また、自ら楽しむ姿勢も重要です。ユーモアな発言をしたいときは、相手をクスッと笑わせて、リラックスしてもらうにはどうすれば良いのかを考えましょう。
ユーモアを養う・鍛えるためのおすすめ本5冊
ユーモアは勉強して日々努力することで培われます。ユーモアを鍛えたいあなたにおすすめの本を5冊紹介します。
・なぜ、あなたの話はつまらないのか?(著者:美濃部達宏)
・「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!(著者:吉田照幸)
・笑いとユーモアが身についてしまう本(著者:荒沢秀文)
・ユーモアのレッスン(著者:外山滋比古)
・一流芸能人がやっているウケる会話術-場を盛り上げ相手を楽しませる話し方(著者:難波義行)
ユーモアのある芸能人・有名人
芸能人、有名人にはユーモアの才能あふれる人がたくさんいます。ほんの一部ですが、ユーモアセンスの高い芸能人、有名人を紹介します。
・明石家さんま
・安住紳一郎
・有吉弘行
・大泉洋
・近藤春菜(ハリセンボン)
・清水ミチコ
・志村けん
・バカリズム
・山里亮太(南海キャンディーズ)
・YOU
まとめ
ユーモアセンスを磨くには努力が必要です。だけど、ユーモアになろうとがんばり過ぎて、返って辛くなっては本末転倒。ユーモアの根底には、何でも楽しむスーパーポジティブ思考があることを忘れてはいけません。
目標を持つのはすばらしいですが、楽しみながら努力する工夫をしましょう。発想の転換と創意工夫がユーモアへの近道です。