手相の4大基本線の中で注目度が高いのが運命線と言えます。人生の節目において運命線を気にしている人は意外と多いようです。運命線では、その人の運命に関わることや仕事の運気などがわかります。
人によって、様々な現れ方をする線で、比較的変化しやすい面があります。最近では運命線がない人も結構いるのですが、心配する必要はありません。人生の目標が決まっていなかったリ、運勢に身を任せることに優れているとこのようになるとされます。
濃さや長さなどの現れ方で意味合いが変わりますが、枝分かれも重要な観点の一つになります。交差していたり、二股や三又に分かれていることもよくあります。
運命線の意味とは?
運命線は始点に関わりなく、土星丘に向かって伸びる線を指します。土星丘は中指の付け根の領域です。
運命線では、人生の流れや転機、仕事運などが読み取れるとされます。結婚や出産、成功や独立などを手にする時期を推察することもできます。人生における不安定な時期なども知ることができます。
この運命線には、いろいろなタイプがあり、現れていない人もいます。比較的変化しやすい手のひらの線で、環境の変化や気持ちの持ち方、考え方や価値観によって変わったりします。
濃さや長さ、起点の位置や枝分かれ方などで意味合いを判断します。仕事運や結婚運が如実に表れ、女性の場合は結婚に関わる意味が強めになります。
枝分かれした線がハッキリとしている場合は二股や三又と見なし、薄く不明瞭だと影響線と見なします。この影響線が始まる位置によって、環境や対人関係が変化する時期を知ることができます。運命線は知能線を横切る辺りを35~40才とするのが目安です。
それでは、この運命線の枝分かれの意味についてパターン別に詳しく解説していきます。
1. 運命線の起点・先端(下)が二股・2本に分かれている
運命線の起点付近が二股になっていることがあります。こちらは小さく分かれているもので、月丘や金星丘には接してないものを指します。
月丘は小指の下方で手首寄りの領域で、金星丘は親指の付け根の膨らんだ領域です。手首の線から離れた位置にある必要があります。
この運命線の場合、前半生に運勢が開きやすく、何らかの良い転機が訪れるとされます。幸運に恵まれ、人生が順調に進みます。若い段階で出世をしたり、人生の基礎がある程度築けるはずです。人生の方向性が位置付けられる面があります。
しかし40才前後から悩みが多くなり、人生に迷いが生じやすくなります。後半生は運命線の濃さにもよりますが、前半生よりも苦労が伴うようです。感情線の辺りで止まっていると苦労がより大きくなるとされます。
2. 運命線の終点・末端(上)が二股・2本に分かれている
運命線の終点付近が二股になっていることがあります。この場合、小さく枝分かれしているか大きく枝分かれしているかで意味が違ってきます。
小さく枝分かれしている場合、晩年期に運勢が開かれるとされます。しかしその枝線がさらに枝分かれしていると、裏切りにあったり苦労が伴うようです。
中指まで入り込み枝分かれする場合、今までの幸福な人生が転じてどん底に落ちるとされます。
大きく枝分かれしている場合では、どの掌丘に向かっているかで意味が異なります。木星丘に向かって伸びると、願望や向上心を強く持ち、努力を惜しまないとされます。太陽丘に伸びる場合、その分かれる時期に、努力が報われたり、幸運や良い評価がもたらされるとされます。水星丘に伸びる場合、コミュニケーション能力や商才に優れるとされます。
3. 運命線の二股の片方が月丘から伸びている
運命線の起点のもう一方の線が月丘から伸びていることがあります。月丘の上部下部に関わりなく、この場合は、親や親族以外の他人から支援を受けて運勢が開けるとされます。
親元を離れることで運勢がより活性化する面があります。実家から離れた所で築いた人脈は、より大きな幸運につながるとされます。困った時には手を差し伸べてくれる親族以外の人がいるはずです。
他人との縁が深く、すぐに溶け込みやすい面があります。人から受け入れられやすく、立場が上の人から引き立てられるとされます。
海外との縁も深く、海外で活躍することも考えられます。国際結婚する可能性も高くなります。薄く現れる影響線の場合でも、ほぼ同じ意味合いになります。
4. 運命線が手首付近で二股に枝分かれしている
運命線が手首付近で二股になっていることがあります。この二股の部分は土台線と呼ばれるものになります。土台線がある運命線の場合、自分が決めた人生を突き進むための土台をしっかりと築いてから、運命を切り開くとされます。
知識や技能、資格などを手にして活躍の場が広げられるはずです。人生の早い段階で、揺るぎない人生の目標を持ちます。しかし夢や目標を掲げてもすぐに脚光を浴びることはなく、地道な努力を積み重ねて大成するとされます。
何事にも着実性を重視し、慎重に進めて行きます。その分野での下積み経験をしてスペシャリストになれるとされます。経験豊富な実力者として認められるはずです。職人気質がありプロ意識も高いので、人から頼りにされます。
5. 運命線が二股に枝分かれしていて島がある
二股に枝分かれしている運命線に島が見られることがあります。この場合、島の位置によって解釈が変わります。
二股の部分が運命線の上部にあり、本線部分に島がある場合は、何らかのトラブルや障害を乗り越えて運勢が切り開けるとされます。後半生や晩年期に強運になる傾向にあります。
二股の部分が運命線の下部にあり、本線部分に島がある場合、幼少期や前半生に運勢が好調となるのですが、何らかの障害が発生するとされます。それを乗り越えた後半生は、前半生よりも運気が弱めになるようです。
また枝分かれした線に島があったり、枝分かれした間に島があると、運勢が切り開かれた際に何らかの障害が伴うとされます。いずれも島が見られる時期に迷いや悩みが多くなるとされます。
6. 運命線の起点・先端(下)が三又・3本に分かれている
運命線の起点部分が三又になっていることがあります。この場合、一生の間に何らかの大きなことをやり遂げるとされます。困難やトラブルが生じたとしても、果敢に乗り越える力を持ちます。
悩みや迷いなどを吹き飛ばす強い精神力も持ち合わせているようです。小さなことを着実に成し遂げ、自信を付けていきます。いろいろな物事に興味を持ち、新しいことにチャレンジします。
仕事面では多彩な能力を発揮し、成功や成果を上げるという気持ちが非常に強いとされます。信じる道を突き進めば、人から高い評価が得られるようです。情報収集に優れ、知識が豊富とされます。
この運命線が中指の根元のラインまで長くスッキリと伸びている場合、より大きな業績を残すとされます。
7. 運命線の終点・末端(上)が三又・3本に分かれている
運命線の終点付近が三又になっていることがあります。トライデントとも呼ばれ、この場合は、何らかの才能が開花して成功を手にするとされます。人生が明るくなり充実するはずです。いろいろな才能を持っていたり、何事もコツをつかむのが早いので、二つの分野を同時に携わっても成果が上げられるとされます。
本業と副業の両方で成功したり、趣味が仕事になるようなことも考えられます。花開いた才能を存分に活かすことができ、仕事面では、揺るぎない存在や地位になれるはずです。
結婚線などの位置や濃さにもよりますが、人生の転機が遅めになるので、晩婚の傾向にあるとされます。現状の運勢が弱いとしても、大きな幸運は晩年期にもたらされるはずです。
8. 運命線が交差している
運命線が2本あり交差していることがあります。2本ある運命線のうち、長かったり濃い方を本線とし、短かったり薄い方を副線もしくは障害線と見なします。
この運命線の場合、2つの分野で運勢が開き活躍が期待できるとされます。仕事面では本業と副業、女性では仕事と家庭などが上手く両立できるようです。
しかし副線と交差している時期に運勢上の何らかの障害が発生するとされます。その時期に運勢が思い通りにならなかったり、悩みや不安が多くなるようです。仕事や対人関係でトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。健康面では体調を崩したり、精神的なダメージを受けやすくなるようです。
この副線が非常に薄い場合は、不運などは軽微なものになるとされます。
9. 運命線の二股の片方が金星丘から伸びている
運命線の起点のもう一方の線が金星丘から伸びていることがあります。金星丘は親指の付け根の領域です。
この場合、親や親族との縁が薄くなるとされます。運命線が生命線を横切る形になるので、親などの支援が得られ難くなるようです。大学の学費などは自らが稼いで支払うことになるかもしれません。
社会に出ても全て自分の力で築いていくことになります。親をあてにすることができない分、生活力が身についているはずです。遺産や家業を受け継ぐことは、ほとんどないとされます。親や親族の面倒を見ることも考えられます。
また枝分かれが明確でない影響線が、金星丘から運命線に入り込むような場合は、親や親族の支援が得られるという解釈になります。
10. 運命線の二股の片方が木星丘から伸びている
運命線の起点のもう一方の線が木星丘から伸びていることがあります。木星丘は人差し指の付け根の領域です。
木星丘から合流するので、短めの運命線になります。この場合、人をまとめたり率いることに優れているとされます。組織のリーダーや実業家として力が発揮できるはずです。強いリーダーシップを活かすことで、数多くの成果が得られます。
何事にも積極的で、自力で運勢が切り開けるとされます。独立心が旺盛で起業などをすると成功する可能性が格段に高くなります。しかし人から指示される環境では、力が発揮できず苦悩することが多くなるようです。夢や野心を抱き、向上心が強いとされます。自分を信じて突き進むと高い評価が得られ、望む地位や名声がつかめるはずです。
努力によって願望が叶いやすい面があります。後半生から晩年期にかけて運気が強く、これらの傾向がより強まるはずです。
11. 運命線の二股の片方が太陽丘から伸びている
運命線の起点のもう一方の線が太陽丘から伸びていることがあります。太陽丘は薬指の付け根の領域です。
太陽丘から伸びる線が運命線に合流する形なので、全体的に短めの運命線になります。運命線上部で枝分かれしているものとは違います。この運命線の場合、望む成功がつかめ、幸せになれるとされます。金運にも恵まれ、表現力に優れている面もあるようです。
仕事が順調となり成果が上げられ、人から高く評価されます。人気も得られやすく、人から好かれます。人気を必要とする分野に向いています。
恋愛面でも上手く行くことが多く、どちらかというとモテる傾向にあります。後半生から晩年期にかけて運気が強く、これらの傾向がより強まるはずです。
12. 運命線の二股の片方が水星丘から伸びている
運命線の起点のもう一方の線が水星丘から伸びていることがあります。水星丘は小指の付け根の領域です。
水星丘から伸びる線が運命線に合流する形なので、全体的に短めの運命線になります。運命線上部で枝分かれしているものとは違います。この運命線の場合、商才などが開花し財運が高まるとされます。お金の管理がしっかりとしています。経営者になったり経理関連の仕事で力が発揮できます。大きなお金を動かしたり、蓄財能力に優れているとされます。
後半生から晩年期にかけて運気が強く、これらの傾向がより強まるはずです。最終的にいろいろな努力が報われ、大きな財が手にできるとされます。
運命線が濃く現れている場合、仕事運がより高まり仕事中心の人生になりやすいとされます。
13. 左手の運命線が二股に枝分かれしている
手相は利き手でない手で過去や生来の運勢などを判断します。日本人は右利きが多いため、一般的に左手は利き手でないと手と見なしています。そこから左手の運命線が二股に分かれていると、生来の運勢や仕事運などに関わるものを読み取ることになります。
二股の部分が運命線の上部にあると、元々後半生や晩年期に運勢が開かれやすい面があるとされます。二股の部分が運命線の下部にあると、元々幼少期や前半生に開運しやすいとされます。
三又が上部にあれば、生来の素質として何らかの才能が開花し、三又が下部ならば、生来人生で大きな業績が残せるとされます。
しかしこれらは年齢を重ねていくうちに運勢などが変化していく可能性があり、そのようになるとは限らない面があります。
14. 右手の運命線が二股に枝分かれしている
手相は利き手で現在から未来にかけて運勢などを判断します。日本人は右利きが多いため、一般的に右手を利き手と見なすことが多くなります。そこから右手の運命線が二股に分かれていると、これからの運勢や仕事運などを読み取ることになります。
二股の部分が運命線の上部にあると、後半生や晩年期に積み重ねた努力が報われ、運勢が開かれるとされます。二股の部分が運命線の下部にあると、幼少期や前半生に運気が強まり開運するはずです。
三又が上部にあれば、今後何らかの才能が開花し、三又が下部ならば、今後の人生で大きな業績が残せるとされます。
これらは後天的に導かれた運勢と言えるので、そのようになる可能性は非常に高くなります。
まとめ:運気の流れを読み取る
運命線は人生の流れや転機、不安定な時期や仕事運などが読み取れるので、人生の節目に気になる掌線と言えます。
この運命線は濃さや長さなどの他に枝分かれも重要な観点になります。二股や三又などに枝分かれしている線はハッキリと現れているものを指し、薄く不明瞭なものは影響線と見なします。
運命線の枝分かれの主なものを上げると、運命線の起点付近が二股になっていると、基本的には前半生の運気が強く、終点付近だと後半生が運気が強くなることがわかります。運命線の起点付近が三又になっていると、人生で大きなことをやり遂げ、終点付近だと何らかの才能が開花して成功が手にできるとされます。
この他、2本の運命線が交差したり、各掌丘から合流する線がある場合もあります。それぞれの意味をしっかりと把握して、人生を充実させたいものです。